かつて英雄だった妖狐の日常   作:~桜餅~

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第7話 ラッキーハプニング?

 なんの問題も無く魔理沙を家まで送った所でもうすぐ日が暮れる時刻になっていた。

ベロベロに酔っていた魔理沙はと言うと、寝言で「もう食べれないぜぇ~」なんて言っていたからたぶん平気だろうという判断をした。

それにしても魔法の森で夜を迎えるとかなり暗くなって危険だ。

 

「だいぶ暗くなってきたな。そろそろ危険だ、早く行くとしようか」

「こう見えても私は優秀な魔法使いなのよ?大丈夫よ」

「それでもアリスは女の子だ。こんな遅くまで女の子を外に居させるわけにはいかないよ」

「へぇ、優しいのね」

「別にそんなんじゃないさ」

 

 そう、別に優しいとかそんなものではない。こんな遅くまで外にいて妖怪に襲われでもしたらこっちの気が知れない。

言うなればただの自己満足だ。

 

「さぁ、無駄口を叩かずさっさと行こうか」

「そうね」

 

 一応天火で周りを明るくしておく。

仮にもここに妖怪がいないとは限らないからだ。

 

「それ、きれいね」

「あぁ、天火の事かい?」

「やっぱり妖術が使えるって事は妖怪なのね」

「なんだい?まだ信じて無かったのかい?」

「別に信じてないとかじゃないんだけど、白夜さんって妖怪っぽくないから」

「皆からもよく言われるよ」

 

 アリスがすごい見つめてくる。未だに妖怪ってのが信じられないのか。

おっと、無駄口を叩かないって決めたのに早速談話してしまっている。

まぁでも私はお喋りな所があるから仕方ないとしよう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ここがアリスの家か・・・」

「そ、さぁ入って」

 

 まぁなんというか少し想像と違った。

魔法使いの家って言うもんだからもっと暗くジメジメしたのを想像(実際魔理沙の家がそうだった)してたんだが、

なんともまぁ普通の洋風な家だ。

 

「ちょっと、今失礼な事考えたでしょう?」

「いやまさか、立派な家だと思っただけだよ」

 

 うん。嘘はついてはいない。立派な家だと思ったのも事実だ。断じて中身は魔理沙宅と一緒なのでは、なんてことは考えても思ってもいない。

 

「じゃあ、失礼するよ」

 

 そういってアリスの家に入ると周りには人形たちで溢れかえっていた。

 

「おぉ、凄いな。この人形たちは全部手作りかい?」

「えぇそうよ。何て言ったて私は七色の人形遣いって言われるほどだからね。この人形達を使ってたまに人里で劇をやってるのよ」

「人形劇か、また今度観に行ってもいいかな?」

「えぇ、もちろんよ」

 

 アリスの人形劇か・・・凄く楽しみだ。今度フランでも連れて行ってみようか。

しかし、この人形達の中には見たことのある顔がいくつかあるな。

お、妹紅がいた。あそこには藍もいるな。

 

「じゃあ、そろそろ晩御飯にしましょうか。先にお風呂に入る?」

「なら先に風呂を頂こうかな」

 

 個人的にはご飯を食べる前に風呂に入って体を綺麗にしたい派なのだ。

 

「お風呂沸かしてくるからちょっと待ってて」

「わかった」

 

 幻想郷に来てから久々の風呂だ。うん、今は風呂の事しか考えれないな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はぁ~、生き返るな~」

 

 私は久方ぶりの風呂に極楽を感じていた。たぶん私は生きている中で一番風呂が好きだ。

この誰にも邪魔されない空間で1人考え事に耽ることが出来る。なんて幸せだ。

 

「白夜さん、湯加減はどう?」

「あぁ、最高だよ」

 

 あまりに気の抜けた声を出してしまった。

 

「フフッ!それは良かったわ」

 

 それを聞かれてアリスに笑われたがそんな事は今の私には些細な事だ。

しかし1つ解決しておかなければならない問題がある。私の住処をどうするかだ。

幻想郷に来てまだ恐らく2日目だが、ずっと誰かの家に厄介になるのは御免だ。

紫に頼めばなんとかなるのだろうけど、未だに紫や藍に会えてないしそんな事男としてあまり人に頼みたくない。

変化の術を使えば1日くらいは何とかなるのだろうけど、長期的に住むことを考えるとしっかりした家にしたい所ではある。

 

「う~ん、どうするかな~」

 

 それに家を建てる場所も考えなければならない。問題は山積みだ。

 

「とりあえずは紫に会うのが当面の目標ってことになりそうだな~」

 

 会ったらすごく怒られそうだが。いや、そんなことにビビるほど子供じゃない。

堂々としよう。そして全力で謝ろう。

 

「さ、そろそろあがるか」

 

 流石に人様の家で長湯をし過ぎた。アリスの迷惑になるだろうと扉を開けると・・・そこに服を脱ぎかけのアリスがいた。

 

「え?」

「へ?・・・キャアアアアアアアアア!!」

 

 

 

 

 パシンッッ!痛快な音が風呂場に鳴り響いた。

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