「人間と妖怪の戦いか・・・。
どうなることやら。」
決戦前日、俺は妖怪のもとへ来ていた。
どうしてこうなってしまったんだろうか。
もともと妖怪は人間の恐怖から生まれた存在だ。
そんな妖怪に、人間をどうこうするだけの力はなかったはずだ。
できても、せいぜい脅かすことくらいだろう。
だが、どういうわけかあいつらは強くなっていった。
魔力の食い過ぎか、俺の1000年に一度の妖力開放のせいか・・・。
まあ、いずれにしても、奴らは強くなりすぎた。
バランスを保つためにも、妖怪の数を減らさなければ。
そして、この旨をあいつにも伝えよう。
「おい、鬼子母神、いるか?」
「お主、久しぶりだな!
どうしたんだ?」
「実はな・・・。」
俺はそのことを話し始めた。
「なるほどの・・・。
たしかにそうかもしれぬ。
最近は野蛮な妖怪も増えてきている。
ワシからも一つ言っておこう。
そして、達者でな、晴次よ。
どうせあちら側として戦うのだろう?
ワタシも戦うが、そこまで長くは妖怪の統制はできないだろう。
だから、頼んだぞ?」
「ああ、当然だ!」
そして、俺はあいつと別れた。
時は過ぎ、日付が変わった。
いよいよ決戦だ。
「おい、見に来てやったぞ〜!」
「「「「こんにちは、影の隊長!」」」」
ああ、そのあだ名嫌いなんだよね・・・。
まあ、確かにあいつらを鍛えたりしたし。
綿月姉妹を鍛えたのも俺だけどさ。
「いいか、明日は決戦だ。
お前らは無事に月までつけよ。
俺はお前らが生きておいてくれることだけを望む。」
「隊長、そんなこと言わないでください!」
「そうですよ、これじゃあまるで・・・。」
「ああ、俺は月には行かねえ。
こっちでやらなきゃいけないことがある。
何があっても俺のもとへは帰ってくるなよ?
死んだら俺は怒るからな?」
「はい、隊長!」
しばらくすると、向こうから妖怪たちがなだれ込んできた。
「ほら、来たぞ!
やるぞ?」
「「「「「「「おーーーーーーー!」」」」」」」」」
そこからはもう、大変な騒ぎだった。
敵と味方が入り乱れ、乱戦状態だった。
「おい、第一弾のロケットが出るぞ!
第5、11、17部隊は離脱しろ!」
こうして、味方の数はちゃくちゃくと減っていった。
それに比べ、敵はまだ数億。
これはもう、勝ち目が薄い。
しばらくすると、永琳から連絡が入った。
「晴次、早く戻ってきなさい!
全員が乗り終えて、あとはあなただけよ!」
「ああ、永琳、謝らせてくれ。
俺はこの地に残らなければならない。
詳しいことは月詠から聞いてくれ。
それじゃあな。」
こうして俺は、一方的に通信を切った。
そして、ロケットの扉を遠隔操作で締め、発射させた。
さて、ここからが本番だ。
俺の寿命はもって三億年だった。
大きな力を使えば、俺は死に、もう一人の俺になる。
そして、俺は今大きな戦闘で力を使った。
俺が意識を手放すのは時間の問題だろう。
「とはいったもののな・・・、あいつらと約束したからな。
俺はまだ死ぬわけにはいかねえ!」
おそらく、あと10秒もすれば原子爆弾が投下されるだろう。
直撃すれば、死は免れない。
そこで、対策をとることにした。
まず、賢者になる程度の能力で頭をフル活用する。
そして、答えを得る。
(おい、俺の生存確率はどのくらいだ?)
《裏人格があることを考慮した上では、0.00000001%です。》
よし、とりあえず確率はゼロではないらしい。
なら、試すまでだ!
「『オートブレイン』!」
《オートブレインの起動を確認。
脳のタスクをすべてキャンセルし、権限を本書に移行します。
よろしいですか?》
「ああ!」
《オートブレイン開始。
現脅威への対策プログラムを開始します。
原因の排除を試行。
・・・、マスターにより失敗。
続いて、防衛機構を展開。
虹伝『境界を超えた大結界』を展開。
元祖・護伝『努力の結晶』を発動、身体的防御力上昇。
神伝『限界を超えた先に』を起動、全能力をブースト。
奇伝『人間の可能性』を発動、作戦の成功率、上昇。
負荷を最小限に設定。
魂命伝『戻らぬ命、変わらぬ魂』魂の法則、書き換え成功。
進伝『ダーウィンの進化論』新しい肉体を強化生成。
これより、魂の上書きを開始。》
その直後、原子爆弾が地面についた。
その瞬間、視界は真っ白になった。
今回の技の解説
『オートブレイン』:思考回路を一時的に肉体から遮断し、
【書】に移したもの。
それにより、高速の演算能力が使える。
自分の意識はあるが、自力で体を動かせないのが難点。
虹伝『境界を超えた大結界』:【虹の書】の能力。
目の前に七属性の結界を貼る。
元祖・護伝『努力の結晶』:【護身の書】と【原始の書】の複合型。
原始から積み上げてきた努力を守りに注ぐ。
神伝『限界を超えた先に』:【神の書】の能力。
神力を使い、体内にあるすべての力を倍増させる。
奇伝『人間の可能性』:【奇跡の書】の能力。
奇跡の力で、人間の第六感など可能性を引き出し、
様々な力を発揮する。
魂命伝『戻らぬ命、変わらぬ魂』:【命の書】【魂の書】の複合型。
魂の法則を書き換え、命が失われた際、
魂を現世に固定する方法。
進伝『ダーウィンの進化論』:【進化の書】の能力。
現在の肉体を破棄し、新しい肉体に強化する。
姿が変わらないことが難点。
以上になります。
それではまた次回!