不器用な復讐者(リメイク版)   作:粗茶Returnees

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気まぐれに、本当に気まぐれに更新していきます。
完結は目指します。
無印編とA's編はカット!とりあえずハッピーなエンドを迎えたということで。



0話

 数ある隠れ家のうちの1つでのんびりと過ごす。味方も少ない、というか敵しかいないと言えるような状態だ。アイツ(・・・)とは一応手を組んではいるが、信用も信頼もしていない。お互いに利用し合うだけの関係だ。

 その人物が本格的に動き始める時に俺も動くと決めているし、そう示し合わせている。ちなみに、示し合わせた場合、それは絶対のものとなる。裏切ればその瞬間に戦争が始まることを互いに理解しているからだ。そしてそれもまた、互いに望んでいないことだ。

 

 

「動き始めたとして、具体的にはどうするか決めているのかしら?」

 

「…最終目標だけだな。それが達成できればいい。それ以外はアイツがやることだ」

 

「アバウトね。それで達成できると思っているのかしら?」

 

「先に貸しを作ってあるからな。それも一番デカイ貸しを。裏切らないさ」

 

「…だといいのだけれど」

 

(途中までは、な)

 

「シーオーンー!!ニュースだよ!ニュース!」

 

「うるせー!」

 

「元気ね〜」

 

 

 さっきまで話していた少女(見た目だけ)は、レイシア。俺の相棒であり、契約者である。契約した時に互いの視覚的特徴が同調し、俺もレイシアも銀髪で赤目になっている。…ちなみに、どっちも元は違った。

 それで飛び込んできたのは、アリシア。アリシア・テスタロッサ。……フェイトの姉っていうなら、テスタロッサの後にハラオウンもつけるべきか?…俺には関係ないからどうでもいいか。見た目はフェイトとそっくりだ。当然だが。

 

 

「つれないなー。面白い話仕入れてきたのにー」

 

「面白い話?」

 

「お?聞きたい?気になるでしょー?」

 

「…別にいいや。どうせマッドが相手することになるわけだし」

 

「えぇー!!食いついてよぉー!」

 

「あーもメンドクセーなぁ!!何だってんだよ」

 

「ふふん!」

 

「追い出すぞ」

 

「ごめんなさい、調子のりました」

 

 

 いやもうホントになんだってんだよ。こいつのこのテンションの高さからある程度話題の範囲は絞れるんだが…。ここまで話したがるってことは、相当大きな話なんだろうな。

 

 

「はやてのことは覚えてるでしょ?」

 

「まぁな」

 

「あの狸ちゃんがどうしたの?」

 

「狸ちゃんて…、合ってるからいいや。そのはやてがね、新しい部署を作るみたいなんだ」

 

「新しい部署を?そんな力まだないだろ」

 

「うん。だから試験運用って形で実装するだろうね。コネもあるしさ」

 

「…ハラオウン親子と教会のあの騎士か。…チッ」

 

「……シオン」

 

「…それでね。そこにヴァルケンリッターはもちろんなんだけど、なのはとフェイトも入れるみたい」

 

「は?」

 

 

 あの2人をはやての部署に?…実際にそうなったら面倒くさいな。捕まることなんてありえないが、あいつらが身軽になるってことだろ?つまりエンカウント率が高まるわけだ。

 

 

(だが)

 

「それって無理じゃないかしら?たしか部署ごとの戦力って決まってたわよね?」

 

「アタシもそう思ったんだけどさ〜。コネを使うのと、あとリミッターでゴリ押しだろうね!」

 

「リミッター?」

 

「…出せる実力を抑えてギリギリ規範の範囲に納めるんだろ。…そこまでするのか…」

 

「昨日の空港火災で決めたみたいだよ」

 

「…らしい決め方だな」

 

「だよね☆」

 

「アリシアはどこからその情報を手に入れてるの?」

 

「バルディッシュからだよ?」

 

「「え?」」

 

 

 バルディッシュって、フェイトのデバイスだろ?何してんだあのデバイスは。いくらマスターの姉だからって横流しするなよ。こちとら犯罪者だぞ。

 

 

「バルディッシュをハッキングしてあってね。バルディッシュ自身も無意識のうちに情報をくれるようにしてる。横流しの記録もすぐに削除する仕組みだよ♪」

 

「エゲツないな」

 

「これもフェイトの成長を見守るためだよ〜♪」

 

「…カメラ機能までいじったのか」

 

「10年前にね☆」

 

「そんな前からしていたのね。…だからフェイトの追跡をすぐにかわせてたということね」

 

「アタシはね!」

 

「そうだな。俺には教えたことなかったもんな」

 

「アタシは逃げるのに苦労しちゃうからさ〜。シオンみたいにパッと逃げれないじゃん?」

 

「嘘つけ」

 

 

 アリシアの能力なら誰が相手だろうと簡単に逃げれるだろ。逃げきれないとしたら、俺か疾斗か魔導王に追いかけられる時ぐらいだ。実際、シグナムとフェイトのコンビからでも逃げてたじゃねぇか。

 

 

「ま、そんなわけで、そのうちできるんじゃない?アタシとしてはその部署ができるより先にフェイトに男ができてほしいけど」

 

「お前が言うのか」

 

「え?アタシにはシオンがいるから」

 

「アリシアとそんな関係になった覚えはないし、これからもない」

 

「とか言っちゃって〜」

 

「よし、あのバカのとこに捨ててきてやるよ」

 

「ごめんなさい!」

 

(はぁ、やれやれ。なんだかんだでシオンもアリシアのこと気に入ってるくせに。…実際そういう目で見れてはいないけれど)

 

 

 新しい部署ができる頃にマッドも動くだろう…いや、逆か。アイツが動き出すタイミングに間に合うように部署を作るのか。タイミングを考えたらそうだな。大方あの騎士の予言でも出たということか。

 

 

(はっ、止めれるもんなら止めてみろ)

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