そうそう、大学行ってる間はps4できないので、ゆるっと更新していきます。
「やぁやぁシオンくん!ちょっとオモシロイコト思いついたんだけど、聞いてくれないかなー?」
「うぜぇテンションだな。また徹夜か?腐れマッド」
「ふっ、科学者っていうのはね、夢中になるものがあると周りが見えなくなるのだよ。そう!時間の概念も体力も何もかも脳から抜け落ちるのさ!!」
「そのまま治らなかったらいいのにな」
「相変わらず辛辣だね!でも最近はそれを待ち望んでいる自分もいる!」
「キモチワル!!?」
「まぁ冗談はこれぐらいにして、君に見てもらいたいのはコレなんだよ」
「お前の冗談は冗談に聞こえねぇんだよ…。……あん?…あぁ、なるほどなー」
「徹夜テンションにしては、なかなかと思わないかね?」
「くくっ、
うんざりするような鬱陶しさだが、うざったいことに天才だ。アリシアあたりが知ったら悔しがりそうなオモチャを作ってやがる。
「それで、早速テストか?」
「無論だよ。ただし、君には頼まないがね」
「違うのか」
「君にはコレの稼働具合を見てもらうつもりだ」
「どうせモニタリングしてるだろ。……あぁ、なるほどな」
「ふふふっ、察しがよくて助かるよ」
こいつこうやってオモチャ作りまくってるクセして、本題は本題でちゃっかり進めてるんだよなぁ。ま、その時が来るまでは俺も暇つぶしに付き合ってやらんでもないが。
「シーオーンーー!」
「アリシア…、無駄にアーク使って俺に抱きつくな」
「これも練習なのー!」
「…じゃ、ちょっと仮眠とってくるから。実験の時間になったら起こしてほしい」
「クアットロにでも頼んどけ」
「もう!聞いてよシオン!」
…なんかちょっと精神年齢が幼くなってないか?俺がジェイルと話してるからって頬を膨らませてるし…。アリシアが言いたいであろうことは、なんとなく察してはいるんだがな。
「なんだよ」
「レイシアの特訓方法が鬼畜だよ!」
「そんなこったろうと思った…。レイシアも少しはやり方を見直せよ」
「あら、私は最短時間でアリシアが覚醒できるように手を貸してあげてるだけよ?」
「キツイとかならアタシだって頑張れるよ!でもレイシアのは鬼畜なの!」
「ちなみに、変える気はないわよ」
「鬼!」
「はぁー。アリシア、諦めろ」
「見捨てられた!?」
「俺もやったやり方だし、レイシアが1番アークのことを理解してるのも事実だ」
「そうだけど……。あ!それならアタシが頑張った後のご褒美が欲しいなぁ」
「…ま、常識の範囲内なら」
「やった♪」
俺はこの時、言葉の選択を間違えてたんだろうな。なんせ、ことアリシアに対して"常識"なんてことを言ったんだから。この"非常識"の塊に。
〜〜〜〜〜
「なのは達、ちゃんと話せるのでしょうか」
「さぁな。内容は黒歴史というか、トラウマものとも言える内容だからな。だが、ティアナたちはそれを知らないと納得できないだろうな」
「…周りの人間が話すのが楽なのでしょうが……」
「まぁな。そうじゃないと無理って言うなら、なのはは
「厳しいですね」
「そうか?」
「ええ。昔に比べれば、ですけど」
「ははっ、たしかにな。…昔なら場のセッティングまでしただろうな。でも、それじゃあ駄目なんだよ。最後の一つだけやらせてもそれは本人のためにならない。やるなら、最初の一歩を踏み出す勇気を与えるか、最後の一歩の後押しをしてやるかの方がいい。そう思ったんだよ」
「そうですか。疾斗の判断なら私はそれに従いますね」
「反発してくれてもいいんだぞ?」
「疾斗の考えに私も共感したので、反発する必要がないのです♪」
柔らかな微笑みでそう言われるとこそばゆいな。俺はそれを隠すように止めていた手を動かして、食事を再開する。そんな俺の気持ちすら察したのか、リアラは口元を抑えて小さく笑ってから食事を再開するのだった。
場をかき乱しながらヒーローを自称するなんて、たちが悪いしガキもいいとこなんだが、そこは俺がそういう人間なのだと割り切るとしよう。
「そんなことありせんよ」
「リアラ?」
「疾斗は私を受け入れてくれました。あの時どれだけ救われたことか…。それだけではありません。アリシアが生きてるのも、虚数空間に身を投げたプレシアを助け出せたのも、疾斗が最初から最後まで諦めなかったからです。リインフォースの時だってそうです。シオンは当初リインフォースを助ける気がなかった。そうすることで、非情な人間になりきろうとしてたんでしょう。でも、疾斗がシオンとアリシアにリインフォースを助けさせた。だからシオンの情が消えることがなく、リインフォースも助けれたのです」
「…それでもPT事件の時も闇の書事件の時も、最終的に助けたのはシオンとアリシアだ。俺はやらせただけだ」
「疾斗。結果で言えばそうなります。でも、きっかけを作ったのは疾斗です。あなたの想いが揺らぐことがなかったから、その結果を手繰り寄せれたのです。自分を卑下にしないでください」
「…わかった。…ごめんなリアラ。気持ちが沈んでた」
「ふふっ、いいんですよ。やっぱりなのはに強く当たったことを気にしてたんですね。ついさっきはあんなこと言ってたのに」
「……なんのことやら」
「あなたがそういうのなら、そういうことにしましょうか」
やれやれ、リアラの手のひらに収まっちまったか。まぁ、でも、少しの間はこの状態で休ませてもらうか。シオンとは、最終的には全力でぶつかることになるんだ。アイツが本気で動くなら、なにかとんでもないモノを用意するはずだ。ジェイルがやることとは別に。…ただの勘だが、そんな気がする。
「っと…アラートか」
「ひとまずは向かいましょうか」
「そうだな」
お盆を返却口に返して、すぐにヘリの発着場に向かう。どうせヴァイスが運んでくれるって流れだからな。
発着場に向かうと、スターズとライトニングのメンバーも駆けつけてきた。全員が揃ったタイミングに合わせてロングアーチから通信が入り、飛行ガジェットが放たれているとわかった。
「…それじゃあ今回は……ティアナはお休みにしよっか」
「…言うことを聞かない隊員は不要ということですか」
「おいティアナ!」
「抑えろヴィータ」
「疾斗…。わりぃが副隊長として今のティアナ「黙ってろ」…っ!」
「疾斗くん?」
「まだ何もできてないだろうしな。お前ら全員出撃するな。俺一人で片付けてくる」
『さすがにそれは承認できひんで』
はやてか。六課から誰も出撃させずに協力者だけを出撃させるのは、裏技で立ち上げた六課からしてやりたくないことだろうな。攻撃材料を他の部署に与えるだけだし。
「理由は察してる。だからザフィーラを連れて行く。それなら文句はないだろ」
『なにを勝手なことを…』
「主。私は構いません。むしろ疾斗の提案に乗ろうと思っています」
『ザフィーラ!?』
「話し合いは必要なことでしょう。フォワード陣全員が揃っておくべきですし、早急に話し合うべきでもあると考えています」
『…あーもう!ザフィーラがそういうならそれでええわ!』
「よっしゃ!」
『ただし!こっちの指示には従ってもらうで!』
「それぐらいいくらでも聞いてやるよ」
『よう言うわ…』
「んじゃヴァイスよろしく!」
「わかりました!すぐ出すんで乗ってくだせー!」
ヴァイスがエンジンを起動させたヘリにザフィーラとすぐに乗り込んだ。ちゃっかり先にヘリに入ってたリアラは、さすがというべきかな。ドアを閉めたらヘリは上昇していき、ポイントまでまっすぐに飛び始めた。
「ガジェットはどう展開してる?」
『今データ送ってるからちょい待ち』
「お、きたきた。…リアラ、どう見る?」
「このガジェットの配置…、データが欲しいんでしょうね」
「データだと?」
「ええ。疾斗の…正確には
「つまり、あちらは疾斗が出てくると読んでいた…ということか」
「シオンとアリシアがいるからな〜。…何かしらの方法でこっちの情報が流れてるのかもな」
『スパイでもおるって言いたいんか?』
「まさか。スパイがいたら俺がもう見つけてる」
「人ではない、か。隠しカメラか盗聴器があると思っていたほうがいいな」
「帰ったら探すか」
「お三方、そろそろつきますぜ」
「了解」
俺が出てくるのを大前提として、ガジェット同士の間隔を開けさせて広く展開、か。どういう倒し方をしようとデータは取られるわけだし、やるなら最低限のデータで終わらせたいとこだな。
「ハッチ開けます!」
「よし、リアラ行くぞ」
「はい」
「俺も続こう」
☆☆☆
ヴァイスが操縦するヘリから飛び出た疾斗たちは、遠目にガジェットを視認できる場所に出た。疾斗もザフィーラも戦闘スタイルからして遠距離戦は不得手だ。しかし、疾斗の場合、アークを用いればその限りではない。
「さてと、一撃で仕留めさせてもらおうかな」
「お前はその一撃に集中しておけ。俺は他がないか警戒しておく」
「さんきゅー」
鞘に収まっている刀に触れ、居合の構えを取る。瞳を閉じ、肩の力を抜いていく。すでにシンクロしており、疾斗の中にいるリアラは、これからしようとしていることのサポートに集中する。疾斗はアークの使い手だが、魔法もアークも不得意だ。だから、やろうとしていることを理解し、それを成功させるのがリアラの仕事だ。
「"天閃"」
モニタリングしているロングアーチの面々は、誰も疾斗がやったことを理解できなかった。いや、何も見えなかった。気づいたら刀は抜かれており、しかも振りぬいた後に見える。飛行ガジェットは、その全てが横一閃に斬られていた。
「ふぅー、ありがとリアラ」
『これが私の役割ですから。疾斗もお疲れ様です』
「…その速さ、知っている限り疾斗以外にはいないな」
「ま、それが取り柄だからな」
「謙遜を…むっ!」
「さすがザフィーラ」
横から飛来してきた何かに気づいたザフィーラは、当然疾斗を守り、反撃もすかさずに入れた。その攻撃を受けたことで、突如現れたソレは姿を顕にした。どうやらステルス機能がついていたようだ。
「人型のガジェットか。手のとこは剣になってるけど」
「…面倒なガジェットだぞ」
「関係ないね」
右腕を振るってくるガジェットの攻撃を受け流し、すかさず左腕を斬り飛ばしにかかる。しかしその狙いは叶わなかった。疾斗の想像以上にガジェットが硬かったからだ。斬れなかったことに驚きつつ、すぐにガジェットに蹴りをいれてその反動で距離を取る。ガジェットはすぐに追撃をしかけるが、ザフィーラが間に割って入ることで攻撃を防いだ。
「硬いなぁ〜。なら、やることは一つだけだな」
『補助します』
「斬れるか?」
「次は斬る」
「なら任せよう」
人型ガジェットを掴んだザフィーラは、疾斗がいる方へと投げ飛ばした。ガジェットは飛ばされながらも体勢を立て直そうとするが、それが適う前に疾斗が接近した。疾斗の刀は、蒼い光に包まれており、それが魔力を凝縮したものだというのは明らかだった。それを一閃した疾斗の攻撃は、今度こそガジェットを切り裂いた。魔力を練るのは、たいてい威力を上げることに使われるのだが、リアラがやったのは、切れ味を上げることだった。それは魔力を刀の形状に合わせないといけないのだが、その繊細なコントロールをリアラは当然のようにこなしたのだ。
「これで終わり、だろ?シオン」
「気づいてたか」
「隠れる気なかっただろうが…」
「ま、様子を見るだけだったからな」
「また変なモン作ってんだな」
「俺じゃないがな。…近いうちに事態は動いていくぞ。飲み込まれんなよ」
「忠告どうも。ま、なるようになるさ」
☆☆☆
「それで!どうだったかな!あの新作は!?」
「やるならもっとイジろうぜ、アレ。まだまだ面白くできるぞ」
「いーねー!」