真剣で私にD×Dに恋しなさい!S改 完結 作:ダーク・シリウス
九鬼揚羽と九鬼英雄が風間翔一達と遊んで幾日が経過する。二人にとっても誰かと遊ぶことが
楽しみなようで、ヒュームかクラウディオに頼んで空き地に連れてきてもらっている。
「フハハハ!九鬼揚羽、降臨である!」
「フハハハ!九鬼英雄、参上である!」
「相変わらず豪快な言い方をするな、この二人」
「そう言う家系に生まれた宿命だ。気にするな」
苦笑し、これから何して遊ぶ?と相談する。子供達は様々な提案をするが、
中々決まらないでいた。
「では、動物園にでも行きましょうか?」
『動物園?』
風間翔一達が異口同音でクラウディオの突然の言葉をオウム返しをした。
「ええ、つい最近新しくできた動物園があります。九鬼家はその動物園には近いうち、
視察に行く予定ですので」
「先に見て回って観察・・・・・か?」
「はい」
動物園ね・・・・・悪くはないか。
「すでに手配をしています。あと3分ほどで多馬川大橋に着く頃でしょう」
「って、すぐじゃんか。最初から行こうと考えていたか?」
「その通りでございます」
このパーフェクト執事には敵わないな。さて、こいつ等の反応は・・・・・。
うん、皆まで言わなくても分かるな。
「動物園に行きたいか?」
『行きたい!』
とまあ、こんな結果で俺達は新しく開業した動物園へと行くことになった。
多馬川大橋に行けば、リムジンが停車していた。本当に用意周到過ぎる。
車に乗っていざ、動物園へ。
―――川神動物園
リムジンに乗って30分過ぎた頃、動物園に辿り着いた。風間翔一達は、
わいわいと車から降りて一ヶ所に集まる。
「では、私達から離れないように行動してください。離れて迷子になったら大変ですからね」
クラウディオの言葉に返事をする風間翔一達。俺とクラウディオが先導して
動物園の中へと入る。敷地が広く。開業した動物園と言うだけあって人が大勢歩いていた。
「ふむ。やはり人がいますね」
「九鬼家の権限で追っ払うなよ?」
「そこまで横暴な真似はしませんよ」
どうだが・・・・・と内心呟き、はぐれないように歩く。
最初に訪れたのは高い壁に囲まれてのんびりとしている動物がいる場所。
「おお!あのゴリラ、腕の筋肉が凄いな!」
「ああ、一度でもいいからゴリラと勝負をしてみたいな」
「(絶対にお前が勝つって。ゴリラが泣くぞ)」
少しして違う場所へと歩く。次はキリンだ。
「わー、首が長いわー」
「あの頭の上で乗っかったらどんな気分だろうな」
「お、葉っぱを食ったぞ。何気に舌が長いんだな」
キリンの全身を観察して、俺達はまた違う場所へと向かう。
「フハハハ!百獣の王よ!我にひれ伏せ!」
ガオオオオオオオオオオオンッ!
降りの中にいるライオンを見に来た。英雄が当然のように言ったら咆哮をした。
えっと、ふざけるな?
「むっ、我に前にひれ伏さないとは・・・・・流石は百獣の王と呼ばれているだけ
あっていい度胸ではないか。旅人!我の代わりにひれ伏せと申せ!」
「俺かよ?まあ・・・・・」
ジッとライオンを見つめ、垂直のスリット状の金色の瞳にして言う。
「ひれ伏せ」
すると、ライオンが体を震わせて俺にひれ伏した。獣の本能が働いたんだろうな。
目の前の強者に逆らってはいけないと。風間翔一達は感心した声を漏らす。
「すげ、ライオンが旅人さんにひれ伏したぞ」
「フハハハ!よくやったぞ、旅人!」
満足したようだ。目を閉じてまた開けば、瞳は元の色に戻った。さて、次行くか。
「我はライオンもいいが、虎も好きだ」
「ジャングルの王者か・・・・・悪くはないな」
今度は虎だ。体を横にして寛いでいた。特に動きはしなかったから俺達は次へと向かう。
「蛇」
爬虫類コーナ。店員に蛇を触らせてもらっている。オーフィスがそれを体験しているが、
蛇を従わせているし・・・・・流石は最強の龍だな。
と、感心していると傍らに大蛇を引き連れてこっちに来た。
「この蛇、欲しい」
「ダメダメ。連れて来ない。返して来い」
「・・・・・残念・・・・・」
オーフィスの指示に蛇は店員の方へ戻っていった。唖然とする店員だが、さっさと離れよう。
「おお、大きいな。あのワニ」
「特に顎が凄いなー。鳥を丸呑みして食うんだろう?私は見てみたいぞ」
今度はワニがいる場所へと来た。バイオレンスな考えを・・・・・と、オーフィスが呟いた。
「グレンデルがいっぱいいる」
その指摘に、おい!あんな生物と一緒にするんじゃねえ!とか空耳が聞こえたような・・・。
それから次の場所へと移る。
「おお、ペンギンが一杯いるぞ・・・・・」
柵の中にいるペンギンがヨチヨチと歩いている。その中に俺とオーフィス、
九鬼揚羽が佇んでいた。お触りコーナでもあるので、
俺は九鬼揚羽の付き添いとして一緒に入ったんだけれど・・・・・。
「集まり過ぎだろ」
というか、殆どのペンギンが俺と九鬼揚羽を囲んで佇んでいる。
「フハハハ!これは可愛らしい過ぎるではないか!しかも触り心地が良い!」
木の椅子に座って膝の上に座布団を置き、ペンギンを乗せて触っている
九鬼揚羽が歓喜する。傍で跪くと・・・・・。
「ん?」
器用に、俺の体に飛び乗って、さらにオーフィスの頭の上に一羽のペンギンが乗っかった。
そして胸を張るようにペンギンが佇んだ。・・・・・でも、
「・・・・・これ、身動きとれないんだけど」
「・・・・・我も、動けない」
おおー!と周りの観客が俺達を撮り始める。芸みたいで珍しいのか・・・・・?
「フハハハ、面白いではないか」
笑う九鬼揚羽の余所に慌ててこっちに来る店員がペンギンをどかしてくれた。ふぅ、動ける。
さて、次へ行こうか。
「おお!イルカではないか!なんと、可愛らしい生き物であろうか!
我は九鬼英雄であるぞ!」
九鬼英雄が水に囲まれたトンネルではしゃいだ。水の中で優雅に泳ぐ様々な海の生物達。
その中で九鬼英雄はイルカを見てはしゃいでいる。
「因みに海の豚と書いてイルカだ」
「海の豚。イルカは海に住む豚と?」
「そう呼ばれている」
「そうか・・・・・では豚と呼ぼう」
「揚羽様?」
「む?そうなのだろう?」
いや・・・・・漢字で書いて読めばそうなると言っただけなんだが・・・・・。
「豚よ!我は九鬼揚羽であるぞ!フハハハッ!」
「・・・クラウディオ。俺は何か間違ったことを言ったか?」
「お気になさらずとも大丈夫ですよ。大人になるつれに、自分の過ちを気付くものです」
「うん、そう思っておく」
それからいろんな動物を見て回り、昼食の時間となった。
「皆さん、お昼の時間となりましたので食べましょう」
広い野原の上に、ビニールシートを敷いて何時の間にか弁当を広げたクラウディオが言った。
「わーい!お昼だー!」
「おお、美味そうだな」
「食べていいんですか?」
「ええ、多く作ったので一杯食べてください」
「いっただきまーす!」
風間翔一達は弁当に群がった。美味しそうに食べ続ける。
オーフィスもモグモグと可愛く食べる姿も微笑ましい。
「こういう年相応の光景を見ると、なごむな」
「はい、英雄様も揚羽様も楽しそうに笑っておらっしゃる」
「まあ、大人になればそれまでだが・・・・・今のうちに楽しませた方が良いだろうさ」
「因みに、旅人は何歳なのですか?」
「ノーコメントだ」
それからというものの、俺達は風間翔一達が満足するまで動物園を歩き回り、
様々な動物を見て回った。今日一日、良い思い出にもなっただろう・・・・・。