一球一願〜魂込めて〜   作:ランディー/Randy

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今回から「輝きが起こす最高の奇跡」と並行して、こちらも出そうと思います

僕の気分次第なんでこちらは結構頻度が低いかと

あと、あらすじの通り恋愛要素は一切いれません

その要素は基本的に上記の作品のみを予定しています

ご理解の上、ご覧いただければ幸いです


戦いの狼煙

「あと、1つ・・・」

 

最終回ウラ

 

3-2

 

2アウトランナー3塁2塁

 

ここで抑えれば、優勝だ

 

しかし、1ヒットで2点入ればサヨナラを浴びることもある

 

「タイム!!」

 

俺はそう言って伝令を送った

 

このチームは僅か9人しかいない

 

だから、外野を伝令として呼ぶ

 

「慌てたらいけない。君らしく周りを和ませて来てくれ」

 

「うん、分かった♪」

 

相変わらずである

 

そして、しばらくして試合が始まった

 

「頼む・・・」

 

そういって心の中で願った

 

ただただ・・・

 

♦︎

 

「ピッチャー、投げました!!」

 

さっきから俺の家では、ラジオが流れっぱなしである

 

この時期は春の高校野球が始まっていて

 

常にその盛り上がりが増しているような気がする

 

「空振り三振!!ピッチャー見事に抑えて試合終了!」

 

どうやら今日最後の試合が終わったようだ

 

「ほぉ〜、3-1か。懐かしいな」

 

そう思って、あの写真を眺めた

 

そこには

 

「第2回全国高校野球大会優勝」

 

本当に名誉あるものである

 

かつて、俺は音ノ木坂学院高校の野球部の監督として

 

廃校の危機を救い、優勝へと導いた

 

その選手と一緒に撮ったものである

 

当時は、優勝候補のUTX高校を破ってダークホースと化し

 

東京の星とまで言われたっけ

 

「μ's」

 

それが俺らのチームの愛称である

 

その文字がユニフォームに書かれている

 

「よし、外でも行きますか」

 

気分が高まったので外に出ることにした

 

外に出ると相変わらずの海が広がっている

 

夕日のさしかかったものは特にその世界観が素晴らしい

 

その雰囲気にいつも魅了されてしまう

 

東京とはまた違う景色・・・

 

俺は数ヶ月前に東京を離れていた

 

理由は学校の転勤と言えば分かるだろうか

 

音ノ木坂には3年滞在したものの

 

転勤によりここに来たのだ

 

優勝した後もそれなりに全国ではいい成績が出ていたので

 

理事長も痛手だと苦笑いしていた

 

まったく光栄なことである

 

そしてやってきたのは

 

静岡県の内浦という場所

 

なんというか田舎で閑静な場所というべきだ

 

すると、バットを振るひとりの女子高生が見えた

 

「また・・・か」

 

最近、よくこの光景を見かける

 

オレンジの髪の毛の子だな

 

すごい熱心というか

 

さらに滑らかな振り

 

まるで巨刃の坂橋みたいな・・・

 

「あの・・・どうしたんですか?」

 

あ、そうだ

 

さっきからじろじろと見過ぎたせいか

 

変な目で見ている気がした

 

「あ〜、ごめん。野球してるのかなぁとか思って」

 

「はい!」

 

元気そうに豪語する

 

μ'sのキャプテンもこんな感じだった気がする

 

「お兄さんも、野球好きなんですか?」

 

「ん?あぁ、そうだな」

 

「私もです。いつかμ'sみたいになりたいな〜ってお兄さんさすがに女子野球のことはそんなに知らないですよね」

 

 

「あ、知ってるけど」

 

「え!?知ってるんですか!?」

 

なんかますます変態に見られてしまいそうだ

 

「いや〜、俺μ'sの関係者だけど。見覚えない?」

 

「まさか、そう言って私を」

 

「そんなんじゃないから。ほら」

 

と、携帯に入ってた集合写真を見せる

 

「え・・・まさか。えーーー!!!監督さん!!!?」

 

「う、うん。そうだけど」

 

「奇跡だよ・・・。奇跡過ぎるよ!!」

 

そう言って跳ね回る

 

「もしよかったら、うちのチームで教えてくれませんか!?」

 

そこから出会いが始まった




はい、ということで終了です

また次回いつになるかはわからないですが

また宜しくお願いします!!

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