一球一願〜魂込めて〜   作:ランディー/Randy

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続きです(´・ω・`)

どうぞ


輝きとは

うちのチーム?

 

まさかここら辺にも野球部とか

 

シニアチームでも存在するのだろうか

 

「うちのチームってどこよ?」

 

そう聞くと、彼女からは意外な言葉が飛びだした

 

「あの、浦の星女学院という学校の野球部です!」

 

浦の星・・・女学院!?

 

それってまた女学校じゃないか!!

 

「ん、まてよ・・・」

 

確か俺の転勤先も・・・

 

「浦の星って書いてた気がする」

 

こんな奇跡、あり得ただろうか

 

当然、向こうで野球できないなんて思ってたけど

 

最近の部活は野球部もあるんだと関心する

 

「へぇ、で?部員はまさか1人だけじゃないよね?」

 

「違いますよ!もう一人3年生がいて2人です!」

 

??????

 

あのー、野球って何人でするスポーツか知ってるだろうか

 

9人だ

 

今からでは無理とかの問題でなく

 

人数が足りてない以上大会にも出させてあげれないのだ

 

「2人だけなの?野球は9人でするんだぞ!?」

 

「知ってますよ!!だから部員集めてるんです!!」

 

見ても取れるけどやっぱり元気だな

 

でも、このパターン

 

音ノ木坂学院の野球部が出来たときも

 

こんな感じだったのを覚えている

 

 

「あの、ちょっといいですか?」

 

オレンジ髪の女子生徒がそう話しかけてきた

 

「うん、どうした?」

 

ようやく音ノ木に慣れたものの未だ生徒とよく喋れていない俺だ

 

「好きなスポーツ、野球でしたよね?」

 

「まぁ、うん」

 

何故知ってるのかは定かではないが取り敢えず頷いた

 

「うちの野球部に入ってくれませんか!?」

 

?????

 

ここに野球チームとかあったか?

 

「え?ここにそんな部活あった?」

 

「いや、ないんですけど・・・」

 

ああ、やはり

 

「でも、これから作ろうかな〜なんて」

 

新規で部活を作るのか

 

野球部って男子しか興味ないと思ってたけど

 

野球が好きな女子もいることに深く感動を憶える

 

「で、部員は?」

 

「え〜と・・・」

 

ん?なにそんなもじもじする理由があるのか

 

「私含めて3人なんで」

 

 

まさか、こんな驚きを再び感じる事になるとは

 

思ってもみなかった

 

「まぁ一応今年度から浦の星女学院に転勤が決まっている」

 

すると、オレンジ髪の女子は驚く

 

「え、ほんとにき・・・」

 

「まぁ、聞いてくれ。とりあえずだ、野球はやった事あるのか?」

 

以前この状況に初めてたったあの日は、全員初心者という全く予想のつかないスタートを切った記憶があった

 

念のためである

 

「う〜ん、野球はやった事ないけどソフトボールは得意ですよ!」

 

ソ、ソフトボールか・・・

 

「で、でももう1人はすんごい強いピッチャーなんだよ!」

 

へぇー

 

まあ、凄いって言ってもどれくらいか分からない

 

「う〜ん、そだなー」

 

μ'sの件もあり「今更遅い」とかは言えないし

 

もしかしたら、ダイヤの原石がこういう所に埋まっているかも知れない

 

とりあえず、見るだけでもみてあげるか

 

「じゃあ明日昼から少し時間空いてるか?ちょっと見てみるわ」

 

そう言って集合場所だけ教えて今日は帰った

 

まさか転勤先でもこのような展開があるとは

 

すると、スマホからSNSの着信音がした

 

「そっちで元気にしてる〜?」

 

最初は、よく敬語を使ってくれていたものの中盤になってからタメ口ばっかだった生徒からだ

 

それでも部のキャプテンで、明るく振る舞い二刀流を丁寧にこなしてくれた

 

高坂穂乃果・・・

 

普段だらけているように見えるけど部で一番可能性を信じ続けて努力したのは彼女だと俺は思う

 

言ってしまえば彼女なしに優勝はなかったと言ってもいいだろう

 

「うん、それなりに。なんかお前らみたいなことがもう一度起こりそうだ」

 

「そうなの!?また頑張らないとね!」

 

「そうだな」

 

もう一度奇跡を起こす・・・

 

なかなか出来るものでもないが名将はそれを可能に変える

 

俺ごときで、そんなことできるかはわからないけど

 

まぁやってみるか

 

俺は意外と新しい部活を作る事に乗り気だった

 

♦︎

 

やってきたのはちょっと狭めな公園

 

すると、話しかけたあの子を含め二人が仲良くキャッチボールをしている

 

すると、こちらに気がつき

 

「こんにちは!」

 

とある公園にて

 

昨日の女子が声を掛けてきた

 

「こんにちは」

 

遠慮しながらもう1人の女子も声を掛けてきた

 

「名前言ってなかったな。俺は内野将司」

 

「私、高海千歌。で、こっちが・・・」

 

「松浦果南です」

 

昨日の子とは打って変わって大人しそうだ

 

でも、仕事に入れば豹変することも充分ある

 

「で、2人とも守備はどこを守ってるの?」

 

「私は、ショートとピッチャーだよ!まぁ、ソフトボールだけど」

 

ショートとピッチャー

 

非常にやりにくい種の一つである

 

まるで男子の高校野球で二刀流し一世を風靡したあの選手みたいだ

 

たが、ソフトボールの投手は下手投げで野球とは少し違う

 

てな訳で

 

「ん〜、君はショートの方が生きそうだな。振りも良いし、努力次第では大砲になりそうだ。でも、ここの公園狭いしバッティングはまた今度な。で、松浦さん?君は、ピッチャーって聞いたけど?」

 

「はい。まだまだ完成形ではないんですが・・・見てもらえます?」

 

そう言ってグローブをはめた

 

俺はもともと大学で捕手を務めていた

 

実績もそこそこでベストナインの称号を得ている

 

なので投手のアドバイスぐらいは手慣れている

 

(穂乃果の球はどちらかといえば打たせてとる投手だけど松浦さんはそうでもなさそうだな)

 

そう思いながらミットを構える

 

ワインドアップからー

 

ドン!

 

投げた瞬間、自分の中で衝撃が走った

 

μ'sにはなかった逸材だ

 

推定では大体120km/hは出ているだろうか

 

女子野球で言う所のかなりの速球

 

さらに重い球でノビがありパワーのあるバッターでも封じ込めれるかもしれない

 

「す、凄いな、、まさかこんな所にダイヤモンドの原石が眠ってたとは思いもしなかったよ」

 

思わず本音がポロリ出てしまう

 

「いや〜これぐらいあんまり速くないんじゃないですか?この前テレビで160km/hって・・・」

 

松浦さんは少々謙遜する

 

「それって、男子じゃない?」

 

「はい、女子も大体そんな・・・」

 

「なんか勘違いされてそうだから一応言うけど女子の平均の球の速さは100km/hだぞ?160なんてとんでもない。君の場合それが大体120km出てる。もっと自信持っても良いと思う」

 

と、言ってあげると少しだけ笑顔になった

 

これなら・・・いける気がする

 

スター候補がいるし、こんなけ気持ちが熱いのなら

 

なんとでもなるし、もしかすればμ'sのようになるかもしれない

 

「うん、分かった。手伝おうかな?君たちのこと」

 

「え?良いんですか!?」

 

「君達なら可能性に溢れてそうだし、ポテンシャルの高さには評価したいところだよ。絶対って訳じゃないけど甲子園に出すぐらいまでなら協力できる。それでいいか?」

 

「「はい!」」

 

また新しい自分の人生の1ページが開かれる




なんか色々皆さんの二次小説を読ませて頂く機会が多いのですが

一つ共通点があるんです

「女子野球の割に球速が速いすぎ!!」

なんか皆さん平均140km/h近く、高い所では160km/hとか凄い超人を作り出していることに驚き

男子かよ!!

女子でいうところの120km/hが、150km/h程度

ということは果南ちゃん超人すぎ!!

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