幻想郷物語2~隠された世界と幻想の世界~ 作:Koki6425
「くらえ!」
目にもとまらぬ高速斬撃。俺は今それに苦戦していた。高速ではなくて光速な気がする。どんなに早くても時を止めることができるので普通に戦えるのだが早すぎて時間停止を行う暇がない。俺にとって今まであったことのない逸材だ。まあでも俺はそれを一度見ているので再現できないわけではない。しかし俺は能力のおかげで身体能力が上がっているため何とか防げているのだがどんどん押され始めていた。
「ほらほら!どうした!」
打開策を何とか考えようとしているのだが全く思いつかない。確かに俺だけ使えるあの魔法なら勝てるけど負担が大きすぎるのであまり使えない。そして他の試合を見ているときに気づいた。誰一人として空を飛んでいなかったのだ。そういった制限をされていないのなら飛んでもいいはずだ。などと考えているうちに弾き飛ばされて壁に打ち付けられた。考えている暇はない。やってやる!
「行くぜ!」
「な!お前空を飛べるのか!浮遊魔法なんて存在しないはずなのに!」
「油断するな~!霊符『夢想封印』!」
霊夢のスペルカードが彼に襲い掛かる。光速のスピードを出せる彼にとってこの程度のスペルはナメクジ程度のスピードだがその類の能力の場合一つだけ難点があるのだ。たとえどんなに早くてもそれに集中すると止まれないということ。もちろん無想封印はよけられたがその先に設置型のスペルを置いてあった。
「紫奥義『弾幕結界』!」
俺が一番苦戦した弾幕。上下左右から向かってくる弾幕はそう簡単にはよけられない。さらに威力も上乗せしてあるので生半可なシールドでは防げない。どうやら彼は近接戦特化なようでなすすべがなかったのかもろにその弾幕を受けた。
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「君が空飛べるなんて驚きだよ!」
「まあ、俺の能力だからな…」
「へぇ~君って能力持ちなんだね」
ペルーに聞いたところ能力を乙人間は極端に少ないらしい。目の前の彼も能力を持っていて『光を操る』能力らしい。簡単に言うと自分の速さを光と同じくらいまで上げることができるそうだ。だから光を操るのではなく『速度を操る』だろう。他にもいるらしくテレシアも能力を持っているらしい。友達から恐れられた能力らしく独りぼっちだったところでペルーと会い仲良くなったのだ。
「いうのは怖いけど…私の能力は…『ありとあらゆるものを封じる能力』なの」
封じる系統の能力者なのか。俺にとっては関係ない。
「君の能力はさっきのを見る限り空を飛ぶのかな?」
「違うな。俺には能力が二つあってそれのせいで親からは嫌われた。唯一友達になってくれた子も殺されて一人だよ」
「それで君の能力って一体」
いうかどうか迷った。この能力はどんな世界でも崩壊させられるほどの力を持っている。俺にとって世界などどうでもいいのだがこいつらにとっては大切な我が家なのだ。でも知ってもらうには仕方ない道なのであきらめて教えることにした。
「俺の能力は『ありとあらゆるものに干渉されない程度の能力』と『ありとあらゆるものに干渉する程度の能力』。ただし干渉する方で干渉されない方の能力に干渉できる。自分の能力に対しては干渉できるんだ」
「珍しい能力なんだね」
「そうだぜ。だけど結構使えるからな」
「みんな~今期の成績優秀者を発表するからきて~」
そういやそうだった。ただ俺は近接でも魔法でもないので特別部門で出るかもしれない。と思っていたのだが。
「近接部門はさっき名勝負を見せてくれた。航生君とレイト君です」
「君レイトって言うんだな。よろしくな」
「ああよろしく」
「続いて魔法部門はペルシアとテレシア!おめでとう!」
周りから歓声が沸き上がる。どうやらそこそこ応援されていたみたいだ。だが応援されているのは技術だけではなさそうだ。まあなんとなく察しはついていたが突っ込まずに話を聞いていることにした。
「この四人は後で私の部屋に来てね」
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「後でって言われたから行ったもんだけどまさか褒め倒されるだけとは…」
「まああの先生はそういう人だから…」
現在俺たちは近くの町に来ている。その大会が終わりつかれたので遊びに来ているのだ。どうやらこの3人は仲がいいらしくよく遊んでいるそうだ。そして街中まで来たのはいいのだがすることがない。などと考えているとだいたいすることがあるのだ。
「ねえ君たち…少しいいかな」
よくわからない人が話しかけてきた。そして俺は能力発動。この人の頭の中を読んでみることにした。すると後ろから誰か接近してきているのがわかった。どうやらこの人の仲間のようだが何やらやばそうなので吹き飛ばすことにした。
「設置マスパ発射!」
「な!?うわああああああ!」
周りの人も唖然。突然何が起こったのかと人だかりができていた。何が目的であったかは定かではないがこいつらは何かを企んでいた。でもなんとなくだがこういうやつらは人攫いがほとんどだ。どうせテレシアが目的なんだろうか。それとも明らかに普通より魔力が多い俺が目的なのか。とりあえずほおっておいたらすぐにこの世界の警官と思われる人たちが来た。その人たちを拘束して警官たちは消えていった。空は飛べなくても転移魔法はあるようだ。それもそれで便利だ。
「あ、ありがとう…」
「え?ああ、別にかまわないよ。なんとなく気に入らなかっただけだから」
「それで人を吹き飛ばすのは明らかにくるってると思うけど…」
「ははは、まあとりあえず何もなかったしよかったでしょ。頼まれたものは買っておいたし、そろそろ帰って雑談でもしようか」
そうして俺たち4人は宿舎に帰った。
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「暇ねえ…航生とかいれば話し相手になるんだけど…。嫁をほおっておくなんてなんてやつよ…」
「まあまあ霊夢のためなんだから許してあげようよ」
「わかってるわよ」
そんな経過はしていないのだが暇になる。そんな時は結婚する前と同じ生活をするだけだ。以前に戻るだけで何も変わらない。
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俺は帰った後いろいろと聞いた。この世界の通貨やルール、その他諸々知っているだけ聞いた。そして町にあるという修練所の事も聞いた。そこではどうやら昔の日本で言う国民学校の様に魔法や近接戦闘の教育を行っているらしい。魔物とかが襲ってくることもあるので国や町を守るためにそういう人たちを育てているのだ。まあそこから出て職に就いた人は自衛隊のような人たちと考えればいいだろう。そこは国が設立した場所であるらしくほとんどの人が国の政府に行くそうだ。戦いを好まない種族であるのはうれしい。だが幻想郷に使い魔を送ったことは事実なので調べてみることにした。
「そういやそろそろ風呂の時間だな…」
「そうだった。風呂の事すっかり忘れてた」
「じゃあ入ってきちゃうかな…」
「ん?もしかして…」
「ああ、そうか知らなかったね。ここは時間で男女が入れ替わるんだ。先に女子が入るらしいけど」
「そういうわけだからまたあとでね~」
「出たよ~」
「わかった。じゃあ僕たちも行こうか」
「ふ~やっぱ風呂は疲れが取れるわ~」
「確かに今日の大会は二人ともすごかったからね…。僕とは比べ物にならないくらい」
それよりといっては何だがすごく怪しい色気を放つ女が視界に入っている。まあ手を出したら確実に彼女に天罰が下されるうえに、霊夢に無双封印を食らう可能性があるからそんなことはしないのだが。
「おはよう!4人ともよく眠れたかしら?」
「はい、おかげさまで…。それで僕たちをここに呼んだのはもしかして今日出発しなければならないということですか?」
どうやらそのようだ。そして俺たち4人は先生から4枚の書類を渡された。そしてその書類を門番の人に渡せば通してくれるそうだが、そこに着くまで普通に歩いても3日かかるそうだ。どれだけ離れているんだ…。まあ、仕方ないだろう。外敵から攻められないようにするのにはいい考えだと思う。
「それじゃあ行くか!」
「行ってらっしゃい!」
そうして俺たちは施設を後にした。