幻想郷物語2~隠された世界と幻想の世界~ 作:Koki6425
「もう決勝戦か…いろいろ言われてきたけど」
「仕方ないよ初戦が過激すぎたんだ…」
「さあ今回の決勝戦の特殊規定を発表しましょう!」
毎年の事らしいが年ごとに決勝戦では特殊ルールがあるらしい。そのため能力による被害を避けるため外で決勝は行われるそうだ。さてさて今回の特殊ルールは何かな?
「今回の特殊ルールは、能力使用を開放します」
周りから歓声が沸き上がる。昔能力解放の戦いがあったらしいがその時もとてつもない戦いがあったそうだ。その時の戦いは何やら特別なものを決める大会だったらしいがどうなったのかは誰も知らないらしい。
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「よろしく頼むぞ、今回の大会は君にとっても俺にとっても価値のあるものになるはずだ」
「ああ、負けないぜ!」
決勝戦は魔法も使えるらしい。どちらも近接なので楽しめそうだ。
先に仕掛けてきたのはあちら側だった。あいつも剣を使っているらしく切りかかってくる。それをよけて俺は剣を構えて切りかかる。相手は俺の空を飛ぶことを知っている。だからそんなにすぐに動けない。それが仇となり俺は防戦一方となってしまった。相手はまだ能力を発動してこない。俺が受けているので使ってこないのかもしれないが、今は相手がどんな風に動くか観察せざるを得ない。俺が受けているため俺の初戦の影響で歓声が沸き上がる。さらに俺もまだ能力を使っていない。相手の攻撃はまだ弱い。明らかにそろそろ決着をつけに来るはずだ。
「そろそろとどめを刺そうじゃないか!」
(来る!)
相手は魔法の詠唱。そしてこいつは魔法を使ってくる。その魔法は力押しのマスパのような魔法だった。マスパに対してはマスパ。俺もマスパで行く。
「圧縮!サイレントレーザー!」
「恋符『マスタースパーク』!」
魔法の打ち合いになった。だがどんどん押され始めて行った。俺の目の前で完全に押されずに耐えているのだが長くは持たないだろう。
「くっそ!」
「さあ!これで俺の勝ちだ!」
仕方ない。あれを使うしかない。
「飛んだ!飛びました!」
「なんだと!?だけど…」
「オレノチカラハコンナモノジャナイ!」
そしてあっちも能力を使ってくると思って警戒していた。すると一瞬で俺の目の前に接近。どうやらこいつも早さに関係する能力使いのようだ。だけど速さだけなら俺には勝てない。
「まさかあいつ!コウキ!気をつけろ!あいつは特殊能力者だ!」
「ふっ!」
「ヤバっ!」
相手の剣は俺の首すれすれで当たらなかった。何とかよけることができたが特殊能力者とはいったい何なんだ。
「特殊能力者はこの世界に数人と存在しない特別な能力者。普通にやっては勝てないぞ!」
どんなものは知らんが戦わなければいけない。たださっきの攻撃は確実に俺を殺しに来ている。この大会では本来殺すのは禁止。しかしさっきの奴の攻撃は勝つことだけを目的としているように感じた。力を求める魔物、そんな感じだ。
「クタバレエエエエエエエエエエエエ!」
「簡単にやられるかあああああ!」
「どうなった?」
それぞれ向き直る。その後すぐに腕に激痛が走った。見てみると自分の右腕が地面に崩れ落ちた。
「ああああああああ!」
右腕を抑えて俺は座り込んだ。相手を見てみると何もないように見えるが違った。すぐに頭が切れ落ちた。急いで駆け寄ると、こいつには魔法による浸食を受けていたことが分かった。どうやら誰かに操られていたようだ。何とか俺は腕を抑えてその場から立ち去った。
魔法で治すことはできるが修復するにも損傷が普通より激しいため時間がかかりそうだ。そして俺は所長室に呼び出された。
「なんでしょうか…」
「どうやら先程の相手は洗脳を受けていたようだ。誰かはわからないがおそらく皇族の者だろう。彼はうちで1番強かった奴だ。今は君なわけだが去年も別の場所で似たようなことがあったんだ。おそらくは君を殺そうとしたのだろうが君が予想以上に強かったため失敗したのだと思う。とりあえず君が無事でよかった」
予想通りだ。彼は洗脳を受けていたらしい。確実な証拠として魔法の発動残差も確認された。そしてその原因が皇族たちである可能性も高い。おそらく俺の存在に気付いているということであり、俺がこの世界の人間ではないこともわかっていそうだ。そうするとここにいるのは危険だと判断した。しかしこのまま俺一人で戦うのも無理がある。そう考えていると所長が話しかけてきた。
「ここから先は君と二人で話す」
「どうぞ」
「実はなんだけど、君はおそらくこの世界の人間ではないのではないか?何かしら目的があってここに来たのか、もしくはそちらの世界で何かしら起きてそれに巻き込まれたか」
俺はうなずいた。ここで自分の正体をばらすのは諸刃の剣であったのだがどうやら所長は外の世界の事が気になっているらしいがこの世界のルール上出られないらしい。そして所長はこの場所で誰一人素顔を見たことがないらしい。素性もわからないとなれば気はそちらに向いている。
「私と同じ境遇にいる奴がいてくれて助かったよ」
「へ?」
「久しぶりだね、航生…」
そういってかぶっていたフードを外して出てきたのは。
「そうだよ、俺だ」
「もしかして和樹か!?」
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「霊夢。航生が負傷したわ。でも程度は軽そうよ」
「よかったー!」