「腹減った~」
燐が空腹を訴え腹も鳴る。
「私もお腹空いた」
「じゃ寮に行く前に食堂で何か食べましょうか」
舞衣が食堂に行くことを提案し燐と可奈美は賛成し、食堂に向かうことになった。
食堂につき燐があることに気づく。
「そういえば俺、財布ないんだった!」
お金がない燐に食えるものなどないと思っていた。
「大丈夫ですよ。お金がなくてもタダで頂けますから」
「そうなのか!」
舞衣は燐を安心させる。
燐はタダで食べれることを喜んでいた。
燐たちは食事をしていると燐が周りの視線に気づく。
「さっきから周りの奴らが見てくるんだが」
「美濃関だけじゃないけどここに男の人がいたら皆気になりますよ」
「どうしてだ?」
舞衣の説明によると男の人は少なく珍しい存在らしい。けど何人か男がいるなら話してみたいと思った。
「舞衣、お前
燐は舞衣の返答に疑問を持った。
舞衣は燐に伍箇伝について説明する。
「全国に5校設立された中高一貫の特別刀剣類従事者訓練学校で特別刀剣類管理局の下、刀使のみでなく、刀使の活動を支援する人員の育成も行っています、美濃関もその一つですね」
「へ~そうなのか」
燐は伍箇伝について知るが質問をする。
「その刀使ってのはなんだ」
「はーい!それは私が教えるね」
可奈美が自分から説明を申し出てきた。
「私たち刀使は中高一貫の訓練学校に通っているのは聞いたね」
「あ~さっき舞衣から聞いた」
「その実、国家から唯一御刀の帯刀が許された超法規的国家公務員なのです」
「お~よくわからんがかっこいいな」
可奈美は自信満々に説明し燐の目を輝かせる。
「じゃその刀使は何をするんだ」
「荒魂を倒し人々を守るお仕事だよ」
「ざっくりとした説明だな」
燐は色々とこの世界のことがわかったきがした。
「燐さんて本当に刀使とか知らなかったの?」
「えっ!?」
「だって刀使はとても身近な存在ですし燐さんは荒魂の存在も知らなかったみたいだし」
「確かにそうだね」
「・・・・」
二人は燐を見る。
燐は真剣な顔になり告白する。
「俺が別の世界から来たって言ったら信じるか・・・」
二人は黙る。
そうだよな自分は別世界から来ましたなんて言う奴、変人て思うよな。
これからどうなるんだろうな。
可奈美と舞衣はどう思っただろうか。
「だからか!」
「え?」
可奈美は何かに気づく。舞衣も可奈美と同じ様子だった。
「これでクロちゃんや燐さんの尻尾に納得がいくよ」
「そうだね、燐さんの青い炎とかにも」
二人は燐を置いてどんどん解決していく。謎が解けていく可奈美と舞衣はスッキリした様だった。
「ど、どうして」
「だって悪魔とのハーフとか、サタンとか私たち分かんなかったよ」
「最初は勝手な妄想かと思いましたけどそれじゃ尻尾やクロちゃんの説明がつきませんし」
二人は燐に説明していく。たしかに燐の力などは別次元のものとしか考えられなかったからだ。
「俺の変な発言を信じてくれるのか?」
「うん、私は信じる」
「私も燐さんのこと信じます」
二人は燐を信じてくれる。そんな二人に相応の働きをしないとな。
そして燐は立ち上がる。
「俺のこと信じてくれるんだな」
「はい」「うん」
「迷惑掛けっかもしれねぇけど、これからよろしくな」
燐はそう言うとニコっと笑い、手を出す。
「よろしく燐さん」
「よろしくお願いします、燐さん」
可奈美と舞衣は微笑み二人で燐の手を包み込むように握手する。
食事を終えた燐は舞衣たちに連れられ寮の空き部屋に案内された。
「ここが燐さんの部屋です」
「おう、ありがとな」
燐は部屋まで案内してくれた舞衣たちに礼をする。
可奈美たちと別れ燐は部屋に入る中はワンルームで生活に必要な物が揃っていた。
ベッドもあれば、ちょっとした台所もある。
「なかなかいい部屋だな」
剣を置きクローゼットの中を見る。
中には美濃関の男の制服がかかっていて胸ポケットに紙が入っていた。
何か書いてある。
(良かったら着てください 学長より)
学長から制服を貰った。
まぁ気が向いたら着よう。
燐は冷蔵庫を見るが予想通り空っぽだった。
「食材の買い出ししないとな」
燐はしばらく部屋を探索したが何もなかった。
風呂に入りたくなったからクロを連れ風呂場に向かう。
案内地図を見て向かい男湯に入る。
「ふ~、やっと疲れが癒せる」
「気持ちいいな~」
燐とクロはお風呂を堪能し寮に戻り。ベットに寝るのだった。
翌朝、燐の部屋のインターホンがなる。
しかし燐はぐっすりと寝ている。
誰かがドアをあけ部屋に入ってくる。
「燐さん起きて」
可奈美が燐を起こしに来てくれた。
可奈美は燐を揺さぶり起こそうとする。
燐は急に飛び起きた。
「ヤッベー遅刻する!」
「わぁ!ビックリした」
可奈美は飛び起きた燐に驚く。
「すまん可奈美!でもそれどころじゃないんだ...って」
「そういえば俺、美濃関にしばらく泊まることになったんだな」
燐は美濃関にいたことを忘れていた。
「すまん可奈美、嚇かして悪かった大丈夫か?」
「うん大丈夫。こっちも勝手に部屋入ってごめんね」
燐と可奈美はお互いに謝り燐が話しを変える。
「ていうかなんで可奈美は俺の部屋にいるんだ」
「そだった、学長が燐さんを連れて来てって頼まれたの」
「そうか、じゃ少し外で待っててくれ」
「うん」
燐は朝の支度をし燐と可奈美は部屋を出て学長室に向かう。
その途中、可奈美と色々話していた。
「燐さんって学校通ってたんですか」
「まぁないつもぎりぎりで学校行ってたけどな」
笑いながら話してる燐は周りの視線が気になった。
周りには多く女の子がいて自分より年下だったり年上だったりといろんな女子生徒が燐を見てきた。
さっきから周りの女子の視線が気になる
燐に熱い視線が贈られながらも、なんとか学長室につく。
「学長、隣さんを呼んで来ました」
「来てやったぞ」
「ありがとう可奈美さん」
学長は可奈美に礼を言い可奈美は部屋を出て行く。
そして燐の方を見る。
「俺になんの用だ?」
燐は学長に要件を聞く
「まず、あなたにこれ渡します」
燐は携帯端末を渡される
「これは?」
「スペクトラムファインダーです、これで荒魂の場所がわかります」
これを燐に渡し荒魂討伐を手伝ってもらう意思が燐にはわかった。けど
「俺が剣を持つと犯罪じゃないのか」
燐は荒魂討伐の手助けをするうえで剣を持つと犯罪行為になると言う。
「問題はありません。燐さんには帯刀の許可が出ましたので」
「どうやって」
「聞かないでください」
燐は闇に触れた気がしたのでこれ以上掘り下げない。
「あともう一つ」
「ん?」
学長はポケットから何やら紙を出し燐に渡すそれは...
「二万円!」
燐は二万円をもらった。
特に何もしてないのにこんなお金をもらっていいのかと燐は思う。
「どうして、こんなお金を」
燐は学長に問いかけると学長は
「あなた服それしかないでしょう」
「まぁそうですけど」
「だからそれで何着か買ってきなさい」
燐の服は正十字学園の制服しかなく寝る時もこの服装だった。
でも服を買うのに二万は燐は高いと思った。
「でも二万なんて」
「前借りだと思って貰っておきなさい」
燐は二万円を手に入れ学長室を出る。
廊下に出ると誰もいないたぶん授業が始まっているのだろう。
燐は服を買いに行こうと思うが服屋の場所など全く知らないため、服は後回しにし学長から貰ったスペクトラムファインダーを弄る。
弄っていると地図が表示された。
「お!これで服を買いに行けるんじゃねぇか」
そして燐は寮に戻り降魔剣を手に取りクロも連れて張り切って服屋に向かうはずが食堂で朝食を取っていた。
燐は美濃関を出て行き地図を見ながら歩いていく。
外は晴れていて出掛けるにはとてもいい日だった。
「けど服に二万も使うか」
燐が思うに服に二万も使わないらしい。
「燐はどんな服を買うんだ」
クロが燐の買う服が気になるみたいだ。
燐はクロに返す。
「取り敢えず俺が気に入った服を買う」
燐の気に入った服が見つかり次第買うつもりだった。
そうこうしている内に服屋に着く。
燐は中に入るが店員に呼び止められる。
「すみませんがこの店はペットなどの連れ込みは禁止になっていますので」
燐は驚く。
クロは悪魔で魔障を受けないと見えないはずなのに、こんな一般人が見えるなんておかしすぎる。
「すまんクロ悪いが外で待っててくれるか」
「うんわかった」
クロは外に向かい歩いていく。
燐はクロが出た後服を数着買い始めた。
店員がいろんな服をすすめてきたが高くて買おうと思わなかった。
服の上下と下着を買い店を出た。
燐が店を出るとクロが待っていた。
「燐!服買えたか」
「おう!色々買ったぜ」
そんなやり取りをしてクロは燐の肩に乗る。
「結構お金が余ったな食材でも買いに行くか、腹も減ったし」
燐とクロは昼食を作るためにスーパーに向かう。が...
スペクトラムファインダーが反応する。
10キロ先に荒魂がいるらしい。
「こんな街中にも出んのかよ」
「燐!乗って」
クロはいつの間にか巨大化しており燐はクロに乗って荒魂のいる所まで向かう。
「うああぁぁ!お母さん!」
「海!」
転んで動けない息子に母親が近づく。だが荒魂は待ってはくれない。
荒魂は二人を前足で潰そうとするが。
「グオッ!」
クロが荒魂に突進し荒魂を弾く。
「おい大丈夫か!」
燐はクロから降りて二人に駆け寄り声を掛ける。
「は、はい」
「なら急いで逃げろ!」
「ありがとうございます」
燐は親子に警告し親子はその場から逃げていく。
荒魂は燐が初めて倒した荒魂の様で今のクロの一回りでかい荒魂だ。
そして降魔剣を引き抜き戦闘態勢に入る。
荒魂は燐に向かって走ってくる。燐は剣を振り青い炎を飛ばす。
荒魂はそれにより怯み隙を見せる。
隙を突き燐は剣を荒魂の胸部に刺す。
荒魂は暴れ出し燐は剣を放してしまう。
「クソ!」
荒魂は燐に向かって突進してくる。燐は荒魂を押さえつける。
「うおおおおおお!」
荒魂の勢いが止まり燐は全力で殴り荒魂は吹っ飛ばされ倒れる。
距離を詰め荒魂から剣を抜き跳躍する。
荒魂の横腹に刺し荒魂は青い炎で燃え上がる。
「終わりだぁぁぁ!」
「グオォォォ...」
燐は荒魂討伐を成し遂げた。
「ふぅ何とか片付いたな」
「燐!かっこよかったぞ」
「そうか!ありがとよ」
燐とクロで話していると背後から気配が。
振り返ると何人かの刀使がいた。見ると美濃関の制服だった。
「よう俺が先に荒魂を倒しといたぜ」
燐は誇らしげに言うが刀使の真面目そうな奴が
「私たちが市民の避難をしている間に討伐してくださりありがとうございます」
「お、おう」
燐はとても畏まった感謝に動揺する。
「あなたのおかげで被害が最少でした、何かお礼が出来ればいいのですが」
「礼なんていいよ」
燐は彼女たちの礼を受け入れずスーパーに向かう。その後ろを彼女たちがついてくる。
「なんでついてくるんだよ!」
燐がツッコみを入れる。
「あなたについていけばお礼ができると思いまして」
「だから礼はいいってつったろ」
「私たちはどうしてもお礼がしたいのです」
長い髪が揺れ燐に近寄る。
近い近い顔が近い
燐は断ってもずっとついてきそうなので
「それじゃ今からスーパーで買い物をするからn」「荷物を持ちます」
燐が言い終える前に自分から申し出る。
「あなたたちもそれでいいですね」
「いいよ」「おっけー」「別にいいわよ」
他も賛成のようだ。
「では、スーパーに向かいます」
気合の入った掛け声に四人はついていく。
買い物を終えてスーパーを出る。
「これでなに作るの?」
茶髪のショートの子が聞いてきた。
「今日はこれですき焼きを作る」
「おいしそぉ~」
燐は料理が得意で燐の作るものはだいたいおいしい。
「それじゃ、帰るか」
「燐さんの家はどこなんでしょうかそこまで運びます」
「そ、そうかなら美濃関の寮まで」
「「「「え!」」」」
四人は驚く美濃関に荒魂討伐の手伝いをする人が入ったとは聞いたけどまさか燐だったとは。
「まさか燐さんが新しく入った人だったとは…」
「まさか燐さんが」
「なんで言わないのよ燐!」
「偶然」
「そんな驚かなくたって」
五人は美濃関へと帰って行った。
「わ~おいしそう」
「まだ熱々だぞ」
燐とクロが部屋ですき焼きをしていた。
すると呼び鈴がなる。
「はーい」
燐は玄関のドアを開けると可奈美と舞衣が居た。
「燐さん食堂行こうっていい匂い」
「たしかに」
「ちょうどすき焼きが出来た所だ、食べてくか?」
燐は可奈美たちを誘う。もちろん可奈美たちの答えは
「食べる~!」
「頂きます」
お昼は三人と一匹になった。
「おいしい!」
「とてもおいしいです。燐さん」
「料理は得意だからな」
「燐のすき焼きはすっごくおいしい」
可奈美と舞衣は燐の料理を初めて食べるがクロは燐の作ったすき焼きが大好物で食べ慣れていた。
「燐さんが料理が得意なんて以外でした」
「以外ってなんだよ」
「燐さんこれだとお店だせるよ」
「ありがとな」
三人で談笑しながら食べていた。
「ごちそうさま!」
「ごちそう様でした」
「おう、授業頑張れよ」
燐は二人と別れた。
そして燐は先ほどスーパーで買ったロウソクを持ち外に出る。
ボオオオオオ
「クソ上手くつかねぇ」
燐はロウソク三本に火を灯す練習をしていた。けど燐は灯すどころか燃やしていた。
この炎を操る練習は以前暴走したことがありしっかり操れるようになっていないといけないのだ。
燐さんの料理おいしかったな
可奈美は燐のすき焼きの味が忘れられてなかった。
「可奈美、なににやにやしてんの」
「うわぁ!ビックリした」
突然声を掛けられ驚く可奈美。
「急に驚かせないでよ」
「嚇かすつもりはなかったんだけど、でなんでにやにやしてたの?」
「にやにやしてた?」
「してたよ」
可奈美は燐の料理がおいしかったこと友達に言う。
「燐さんって新しく入って荒魂討伐を手伝ってくれる人?」
「そうだよ」
可奈美は友達の発言を肯定しなんとなく窓に顔を向けた。
すると視線の先に燐が目に入る。
「あ!燐さん」
「えっどれどれ?」
「何してるんだろう」
可奈美が燐のしていることが気になっていてそれを見る友達は恋愛の気がしたようだ。
「可奈美はああいう人が好みなの?」
「違う!違う!燐さんとはそういうのじゃないから///」
可奈美は少し顔を赤くする。こういう可奈美もおもしろいなと友達は思う。
そして授業の鐘がなる。
可奈美の中にはもやもやとした気持ちがあった。
「クソ、ロウソク全部使っちまった」
燐の炎を操る練習はロウソクが底をつき一回も成功せず終了する。やることのなくなった燐は部屋に戻る。
寮の戻る道で訓練している刀使がいた。訓練学校だから当たり前なのだが、燐は訓練をしている刀使を眺めながら歩いてると声を掛けられた。
「お前奥村燐だな」
「ん?そうだが」
この刀使たちの監督らしき人に声を掛けられた。
「お前もこれから荒魂を討伐するのだから訓練に参加してみたらどうだ」
燐は訓練に誘われたが刀使の訓練は見る限り自分にあってなかった。
「いや遠慮しておく」
「なぜだ」
「俺はもう何体か荒魂を倒してるし、この訓練は俺にあってねぇ」
「そうか」
燐はそう言うと寮へと去っていった。
今回はオリキャラをだしました。
今後もちょくちょく出そうと思います。