ご了承ください。
燐は寮に戻り着替え暇を潰す雑誌などを買いに行くことにした。
黒いパーカーにジーンズを穿き外に倶利伽羅を持ち外に向かう。
「燐どこか行くの?」
「ちょっと外にな」
そういうと燐はクロを置いて暇つぶしのものを買いに出かけた。
美濃関を出て本屋かコンビニをぶらぶらと探す。
そうして街の中を回っているとスペクトラムファインダーが鳴っているのに気づく。
燐はスペクトラムファインダーを取り出すとすぐ近くに荒魂がいることが分かった。
「俺の出番だな」
と内心うきうきしながら走って荒魂討伐に向かった。
「なかなか手強いわね」
美濃関の刀使は百足のような荒魂と戦っていた。
「私が前に出るよ」
一人の刀使が前に出て荒魂と正面から戦う。
そして大ダメージを与えようと御刀を振り下ろすが
「きゃっ!」
「美炎!」
美炎は御刀を振り下ろすが集中力が切れたのか狙った部位とずれてしまう。
美炎の攻撃で怯まなかった荒魂はそのまま突っ込み美炎を狙い澄まして体当たりを仕掛け美炎は飛ばされる。
さらに荒魂は美炎に追撃をする。
美炎は大怪我を覚悟し目を固く閉じる。
けれど衝撃も痛みもなかった。
美炎はゆっくり目を開けると青い炎を纏った青年がいた。
「おい大丈夫か」
燐は急ぎ現場へと向かっていた。
路地を通ったり塀の上を走ったりし近道をしていく。
「これならすぐに着くな」
燐は早く着くことを確信し走り続けた。
現場にはすでに刀使がいた。
その中の一人が飛ばされ追撃を食らいそうになる。
「あぶねぇ!」
燐は倶利伽羅を抜き猛スピードで荒魂の前に出て押さえる。
飛ばされた少女に燐は無事かを確かめる。
「おい大丈夫か」
「・・・う、うん」
少女は面を食らい短く返す。
燐は向き直り荒魂を押し返す。
押し返された荒魂は反り返り、燐の攻撃で上下が別れ討伐完了。
「すごい力」
「何者なのあの人」
そこにいた刀使たちも衝撃を受けているようだった。
そんな中、燐が助けた少女が駆け寄ってきた。
「私、安桜美炎あなたは」
「俺は奥村燐だ」
「あーあなたが」
「へ?」
「可奈美からいろいろ聞いてるよ」
美炎はすでに可奈美から燐の存在を聞いていたようだ。
「そうなのか、なんて言ってた?」
燐は単純に身の回りからどう思われているか気になって美炎に問う。
「青い炎だとか悪魔とのハーフとか・・・」
燐は自分の言ったことだがこれだと変に思われてそうで嫌な気分になる。
「最初は信じられなかったけどあれを見ると信じるしかないよね」
美炎は燐に助けられた時のことを思い浮かべる。
燐には青い炎が燃えていて、あの力強い剣の振りを思い出す。
それを見ると可奈美の言うことは本当だと思うしかないのだ。
不図思い出したかのように美炎は言う。
「あっ!燐さんクロちゃん触らしてよ」
「わりぃ今連れて来てないんだ」
「えーがっかり」
燐はクロを連れて来てなかったので美炎は触れなくて気を落とす。
それを見た燐は少しもやもやした気持ちが来て嫌な気分になり深いため息をし美炎に提案をする。
「はぁー分かったよ。時間も時間だし料理を振る舞ってやるよ。作っている間にクロと遊んでいていいからよ」
「ほんと!やったー」
美炎は元気になり喜ぶ。
そして唐突に他の刀使から声を掛けられる。
「美炎、私たち先行くね」
「あっ、うん分かった」
美炎と戦っていた刀使たちは先に美濃関に戻って行った。
「私たちも帰ろっか」
「ちょっと待ってくれ」
「どうしたの」
「ここら辺に本屋とかないか」
「あるけど、どうして?」
燐は暇潰しのために雑誌か漫画などを買いに外に出たのだ。
帰る前に買っておきたいのだ。
「暇潰しのものが欲しくてな」
「なら案内するよ」
燐は美炎に案内され本屋へと向かっていった。
「着いたよ」
本屋に到着した。此処の本の並びは前方が雑誌全般で右が漫画、左が小説となっていた。
「本を探すの大変そうだから私も手伝うね」
「サンキューな美炎」
「ううん、これも助けてくれたお礼」
「そうか、なら任せるわ」
「うん、それで燐さんはどんな本を読むの」
美炎は助けてくれたお礼も兼ねて本を探してくれるみたいだ。
そのために燐の好きなジャンルを聞く。
「だいたいバトルやアクション系の漫画、あとコメディかな」
「男の子だね」
「男の子だからな」
美炎が燐の好きなジャンルを聞くとなんの意外性もなくそう言うと燐は何の反論もなく認める。
そんな話をやめ、右の本棚で各自漫画を探す二人。
二人は漫画を取って中身の内容を見ていく。
「なかなか見つからないなー・・・あ!これとか良さそう」
「お!これはよさそうだ」
燐と美炎は手を伸ばすとお互いの手が触れ合う。
「ひゃ!」
こんな恋愛漫画のような展開が起きて美炎は顔を少し赤らめ触れた手を抑える。
「あっすまん」
反応薄!
燐は美炎の手に触ったことなど気にせず漫画を手に取る。
燐の反応の薄さに恥ずかしくなった自分がバカみたいだ。
「おもしろそうだなこれにするか」
レジに向かう燐は美炎をスルーし漫画を買う。
燐の用事も済み本屋を出る。
美炎は機嫌が悪そうに出てくる。
「これで暇な時でも大丈夫だな」
「そうだね」
美炎は燐に対し素っ気ない態度をとる。
そんな美炎を気にしない燐は
「俺のためにわざわざありがとな」
と燐はとてもいい笑顔を美炎に見せ、礼を言う。
それを見る美炎はキュンという表現が合いそうな様子だ。
「うん・・・//」
美炎は俯きうんと返す。
二人は美濃関へ帰っていった。
「クロちゃん可愛い」
「あはははは」
美炎はクロを触りまくりクロは倒れ転がる。
その間、燐は料理を作っている。
「燐さんできた?」
「ちょうどできたぞ」
「「わぁ~すごくおいしそう」」
「スーパーイエロー奥村燐スペシャルだ」
燐はスーパーイエロー奥村燐スペシャルを出す。
海鮮チャーハンにとろとろの半熟卵が乗りデミグラスソースがかかっている。
「それじゃいただk」
ピンポーンと呼び鈴が鳴る。
「燐さんの所からいい匂いがしたから来てみたよ」
「おじゃまします」
可奈美と舞衣が部屋にやって来た。
「おーお前たちの分もあるぞ」
「やったー!」
「ありがとうございます」
可奈美と舞衣は料理をごちそうになる。
「可奈美!舞衣!」
「美炎ちゃんも来てたんだ」
可奈美は美炎と知り合いの様だ。
「お前ら知り合いか?」
「うん、美炎ちゃんと友達だよ」
「そうだったのか」
「世間は狭いですね」
燐は美炎が可奈美たちの友達と知り舞衣と同じことを思う。
そして可奈美と舞衣にもスーパーイエロー奥村燐スペシャルを出す。
「すっごくおいしそう」
「いい匂い」
可奈美と舞衣も揃い四人と一匹で頂く。
「「「「「いただきます」」」」」
燐はまだ手を付けず三人と一匹が一口食べる。
「「「「とろとろ~」」」」
「だろ」
三人と一匹は同じ感想を言う。
燐は分かっていたかのようにそう言った。
夕食はとても賑やかになった。
「ふぅー」
燐は湯に浸かり疲れを癒していた。
「いい湯ですね」
不意に声を掛けられる。
居たのは黒髪の燐と同じ男子だった。
「君が奥村燐だね」
「そうだが、お前は?」
「僕は村井真、中等部三年だ君のことは噂になっているよ」
「そうなのか!」
真は名前を名乗り燐のことは噂で聞いていたらしい。
自分のことが噂になっていることに燐はテンションが上がる。
「ところで君は「燐でいいぞ」
「そういうなら燐は強化合宿にいくの?」
「強化合宿?」
真が言うには、もうすぐ御前試合の選抜があり。そのために刀使を強くするらしい荒魂討伐の訓練も兼ねて。
燐は此処の生徒でもないのに呼ばれるはずもない。
「なんで俺が呼ばれるんだよ?」
「燐は荒魂を倒す力があるから呼ばれそうと思ったんだ」
確かに燐には荒魂を倒す力があるから呼ばれても不思議ではない。
でも話を聞く限り刀使だけみたいだが。
「真は行かないのか」
「僕は刀使じゃないからね」
言われてみれば刀使じゃない者が行ったところで特に意味もないし邪魔になるだけだ。
「それじゃ僕はもう上がるよ」
「おうまた会おうぜ」
真は手を振り風呂場を出た。
燐はしばらくして風呂場を出て行き寮に戻る。
その途中に風呂場に向かう可奈美と出会う。
「あっ!隣さん」
「よう可奈美」
可奈美は燐を見かけて駆け寄ってくる。
燐は可奈美にあることを聞く。
「なぁ可奈美、強化合宿に来て欲しいか?」
「うん!来て欲しい」
可奈美は燐に即答する。
「そ、そうか」
可奈美の即答に少し照れる。
「それなら考えておいとくかな」
「やったーありがとう!」
燐の答えに喜ぶ可奈美を見て燐は口が緩む。
「それじゃおやすみ」
「おやすみなさい」
燐は寮に戻って行った。
燐は羽島学長に呼ばれ学長室に来ていた。
「燐さんの活躍は聞いてますよ」
「いやーそれ程でも」
燐は自分の活躍を褒められ照れる。
「そこで燐さんには強化合宿に参加して欲しいのですが」
燐は昨日の夜に真から聞いた話を思い出す。
可奈美たちは来て欲しいらしくそれを踏まえ答える。
「いいぜ」
「そう言ってくれて嬉しいです」
燐は強化合宿に参加することになった。
話が終わったと思い燐はドアノブに手を掛ける。
「ちょっと待ってください」
「なんだ?」
燐は手を止めて羽島学長の方に向き直る。
「あなたにインタビューしたいと記者の人がきてますよ」
「マジか!」
燐にインタビューされる時が来たのだ。
凄く驚く燐はテンションが天に昇っていた。
羽島学長は燐を案内し記者たちの前に出した。
そこには多くの記者がいた。
「それじゃインタビューしたいと思います」
一人の記者がインタビューを始める。
「あなたは刀使ではないらしいですがそれじゃあなたは何者なのですか」
燐はそれを聞くとニヤッと笑い自信満々に言う。
「俺は
その後もインタビューは続き次の日の新聞に大きく出されたり、テレビにも報道された。
新聞には
『青い炎を操るもの』
『騎士の祓魔師』
などという見出しが書かれていた。
一番人を引いた新聞の見出しは
『青の祓魔師』
燐の存在は全国に広まった。
次はオリジナルの話で合宿編を出そうと思います。