強化合宿一日目の夜
三日月の光が町を照らす中その下では荒魂により騒がしくなっていた。
そんな荒魂を刀使が到着するまで持ち堪える防衛隊の人は苦労するだろう。
今は深夜こんな時間帯は誰もが寝ている頃だ。
刀使の子たちも寝ていたところを叩き起こされて現場に急いで向かっている。
「刀使はまだか!」
「今、現場に急行してます!」
荒魂が出現して結構時間が立っているにも関わらず今頃向かってると聞いて呆れてくる。
「もう少しの辛抱だ!耐えきるぞ!」
もう少しがどれくらいかは分からないが鼓舞する。
それを聞いて粘りを見せる隊員たち。
けど荒魂の力は凄まじいものだ。
ライオットシールドを持つ体を鍛えた大勢の大人を吹き飛ばすのだから。
防衛隊「わあああああぁぁ!」
体制が崩れゆく部隊は城の防壁が破られたのと同じ。
荒魂が城の中枢へと向かう。
あんな最凶生物ここの人間にはもう誰も止められない。
「リン!着いたよ」
「おし。いくぜ!」
荒魂の前方から巨大な黒い猫が向かってくるその背中には刀を持った少年が。
その少年が抜刀すると青い炎を纏い飛び上がる。
「はああああぁぁぁぁ!」
荒魂に剣を振り上げ一閃が入ると真っ二つ。
綺麗に着地して納刀。
身体の青い炎が消え耳が尖がって尻尾が生えてるところに目を瞑ると普通の人だ。
奥村燐は荒魂討伐を成し遂げクロに乗り帰ろうとする。
「あ、あの奥村燐さんですよね」
「ん?なんだ」
「聞きたいことがあります」
帰る前に荒魂を食い止めていた防衛隊の一人が話しかけてきた。
たしかに彼には謎の部分が多くある。
一つでも疑問に思っていることは聞いといて損はないだろう。
「本来荒魂は刀使が討伐することになってます。ですけどあなたは祓魔師です。がなぜ荒魂を討伐してくれるのですか。」
荒魂は御刀を扱える刀使が討伐する。
だが燐は刀使ではないし荒魂を倒せるが別に積極的に任務に参加しなくていいのだ。
「そんなの決まってんだろ」
祓魔師である彼がなぜ荒魂討伐の手伝いをしてくれるのか。
「人を助けるのが祓魔師だ」
そして夜の闇の中に消えて行った。
強化合宿二日目
燐たちは朝食前のマラソンで走らされていた。
「もうだめぇ。これ以上はむり~」
「おいおい。こんなもんか?」
燐の底なしの体力に勝負を仕掛けた美炎。
どうやら美炎は後半からペースが落ちてはぁはぁと息を切らし前に中々進まない。
挑んでおいて全然いい勝負ならず美炎を煽る余裕すらある燐。
いくら刀使とはいえ中学生の女の子だ。
後ろで走っていた可奈美や舞衣、美濃関の刀使たち、美炎も女の子にマラソンで勝って嬉しいかと思う。
「はぁはぁ相変わらずの体力よね」
「まだまだこんなもんじゃないぜ」
そう言うと燐はさらにペースを上げる。
これ以上は追いついていけない。
フルマラソンの選手並みいやそれ以上の体力の持ち主であった。
燐は誰よりも早く早朝マラソンを終え先に朝食を頂く。
「腹減ったー。いただきます」
合掌し和食の朝食を勢い良く食べる。
余程お腹が空いていたのだろう。
主食と主菜を頬張り水で押し込む。
品のない食べ方であるがおいしそうに食べていた。
「お腹空いたー」
「そうだね。私もすごくお腹空いてるよ」
しばらくして可奈美と舞衣が食堂へ腹を空かして入ってきた。
いつもの二人だが一人欠けている。
「燐くん同席していい?」
「おう、いいぜ」
可奈美は燐の正面舞衣は左前の席に座り二人とも食べ始める。
「そういえば美炎はどうしたんだ」
いつも一緒にいる四人組と思われているであろう燐、可奈美、舞衣 美炎の中で美炎がいない。
燐と若干キャラが被ってる気がするがいつも明るい子だ。
そんな子がどうしたのだろう。
「美炎ちゃんは燐くんとの勝負で疲れたみたいで風に当たっているよ」
「そうか。まぁすごくへばってたしな」
超人的な体力を持つ燐についていこうとしたのだ。
そりゃあ誰だって仰向けになって涼しい風に当たりたくなるだろう。
美炎の事情を知れてそうかと頷く。
お喋りをしていると燐は朝食をもう終えご馳走さま。
そして席を立とうとする。
「それじゃ俺は先に行ってるからな」
「うん!」
「あっ!ちょっと待って燐くん」
舞衣が燐を呼び止めた。
なぜかは分からないが燐は取りあえずそのまま椅子に座っとく。
「じっとしててね」
「お、おいなんだよ!舞衣///」
舞衣は机に手を置いて燐に近づく。
何が何だか分からずテンパる燐。
(な、なんだ!俺、舞衣に何かしたっけ!?にしても・・・)
燐は舞衣の胸の方に目が行き顔を赤らめる。
舞衣の発育の良さが燐の心を乱す。
近づいてきた舞衣は燐の頬についてたご飯粒を取る。
「ご飯粒ついてたよ」
「そ、そうか。ありがとな///」
燐の頬についていたご飯粒を舞衣は口に入れる。
すると自分がどれだけのことをやったのかに気づき赤面する。
隣では可奈美が脹れていた。
「ご、ごめんなさい!///私には妹がいてつい・・・///」
舞衣のお姉さん気質な性格が事を招いたのだろう。
「それじゃ。俺先行ってるからな」
燐は立ち上がり食堂から立ち去る。
燐は胃の中を消化しきるまで適当に歩き回り気長に待っていた。
すると後ろから声が掛けられる。
「おい、奥村昨夜何してた」
この合宿についてきた美濃関の教師だが単刀直入に昨夜のことを聞いてきた。
昨夜のことで思い当たることがあった燐は冷や汗をかく。
ゆっくりと後ろを向いて一か八かで言い訳が通るか試す。
「べ、別に部屋で寝てたぞ」
「嘘つけ」
すぐさまばれた。
言い訳が通じないで終わる。
「昨夜、荒魂が町に出現し青い炎を身に纏った人物が討伐したという報告が入った。これはお前で間違いないな」
「はい。そうです」
消灯時間に部屋にいないで荒魂を倒しに行ったことがばれていたようだ。
「荒魂を倒してくれたことには感謝するがそれとこれとは別だ。」
荒魂を倒したからと言って罰が与えられないわけではなかった。
これからはしっかり予定通り過ごそう。
それで燐に与えられる罰は
「124、125、126・・・木刀が重くなってきた」
素振り1000回の刑
可奈美たちが立ち合いをしてる中燐だけがひたすら木刀を振る。
10キロの重り付きで
燐にとってはあまり重くなかったがもう100回から重さを感じ始めた。
「頑張って燐くん」
「自業自得だよ。もう」
「お昼までには終わらせなよ」
可奈美たちが燐の尻を叩きに来たようだ。
今の燐にとっては少し腹立たしいがひたすら素振りをする。
「150、151、152・・・1000回ってきつ過ぎじゃねぇの!」
いったいどれ程の時間がかかるか燐には分からなかった。
昼食までに間に合うか不安を抱きつつ振るっていた。
「もう動かなねぇ」
何とか1000回を達成した燐。
途中から腕の感覚がなくなって何回振ったか分からなくなったことが何度かあったがやり切った。
燐の腕はもう上がらない。
こんなんでご飯が食べれるか心配だが食堂に向かう。
「お疲れ燐くん。席取っといたよ」
「ありがとな。もうくたくただ」
到着すると可奈美が出迎えてくれた。
有難いことに席を取っていてくれていた。
座る所がないと食べるに食べれないものだ。
同じ机には舞衣、美炎は食べ終えて雑談をしていた。
燐が近づくと雑談をやめ燐に注目する。
「お疲れ様。燐くん」
「遅いよ燐。もう食べ終わっちゃったよ」
舞衣は燐にお疲れの言葉を言うが美炎が言うにみんなもう食事を終えていた。
そんな事よりもお腹が空いている燐は席に着き手を合わせて頂く。
箸を片手に白飯を口の中に入れようとするが
「も、持てない……!?」
千回も腕を振っていたからか全然力が入らなくて茶碗が持てない。
今の燐にとって一番最悪な状況だ。
飢餓状態である燐は今すぐにでも食べたいのに目の前でお預けという形。
生殺しにされている燐。
茶碗を持てない程だとは、周りの刀使達は問題を起こさないと心の中で誓った。
「クソッ! 持ち上がれー!」
どうしても上がらない茶碗を持とうとする。
顔を近づけて食べる方法があるがそれはお行儀が悪いというもの。
でも空腹の状態で午後の立ち合いでやって行けるわけがない。
誰かに食べさせて貰うしかない。
でも誰が燐に食べさせてくれるのだろう。
「燐くん…わ、私が食べさせてあげようか…///」
マジか……
可奈美が自ら申し出て来てくれた。
とてもありがたいのだが年下の女の子に食べさせて貰うのは燐にとって恥ずかしい。
それに周りにはまだ刀使がいるし側に美炎と舞衣もいる。
だが背に腹はかえられない。
燐は我慢して可奈美に食べさせて貰う。
「はい……あーんして///」
「……あーん///」
燐は口を開けて可奈美がその口におかずを入れる。
二人とも恥ずかしそうにしてるがそれは周りも同じ。
舞衣も美炎も見てて恥ずかしくなってくる。
けど舞衣は燐を見てると姉心を擽られたのか。
「わ、私も食べさせてあげるね///」
「ええぇ! 舞衣も!」
「お、お前も!」
舞衣も燐に食べさせてくれるようだ。
まさか舞衣も申し出てきて美炎は驚く。
こうなると美炎もやることになりそだ。
「な、なせばなる! 私も///!」
結局美炎も参加してしまった。
傍から見ればもう完全にハーレムにしか見えない。
燐は人生で初めてハーレムを作ってしまったと思った。
午後からは雨が降り出して外ではできなくなってしまったため、道場を借りてすることになった。
燐は木刀が持てなかったため、しばらく休憩してから参加した。
そして可奈美、舞衣、美炎に徹底的に剣術を叩きこまれた。
「はぁはぁ……わざわざ三つの流派を覚える必要あるのかよ……」
燐は仰向けになってそう呟いた。
可奈美、舞衣、美炎は自分の流派を燐に教えた。
結果燐は物凄く疲れたが三つの流派をある程度覚えた。
だが流派は一つでいいと考えていたし、もし他に覚えるなら一つを極めてからと思っていたがまさか三つを教え込まれるとわ。
「たくさんの流派を使えると色んな場面でも対応できるし、組み合わせたりして応用もできていいと思うよ」
可奈美の言う事はご尤も。
三つの流派を使えて損はしない。
それに流派を覚えたことで大分可奈美たちと互角に渡りあえるようになった。
「お疲れ様。燐くん。お水持ってきたよ」
「おっ! サンキュー」
舞衣が持ってきてくれた水を一気に飲む乾す。
だけど燐は飲むより頭から浴びたいと思う。
「ちょっと頭冷やしてくる」
燐は立ち上がり道場を出る。
可奈美と舞衣は燐にいってらっしゃいと言って道場に残る。
外は丁度雨が止んだようで夕日を見ることができた。
外に設置してある蛇口から水を出してそこに頭を突っ込む。
冷たい水が熱い体を頭から冷やしてくれて気持ちいい。
十分に浴びて頭を上げ水を止める。
「終わった?」
「うわぁ!」
美炎が順番待ちしていて急に声を掛けられて驚く。
水を頭から被りたいのは燐だけではなかったらしい。
「使っていい?」
「お、おう」
美炎は水を出してまず水を飲んでから頭を流れ出る水に浸ける。
燐のようによっぽど疲れていたのか長い間同じ体勢でいた。
「はぁー! 気持ちいい!」
天を仰いで空を見上げてそのまま止まる。
空に何かあったのか同じ方向をずっと見ていた。
燐はその視線が気になり美炎と同じ方を見上げる。
「おぉ! 虹だ」
薄くて分かりづらいがでもハッキリと分かる虹だ。
虹なんていつぶりに見ただろう。
相当久しぶりな気がする。
それは美炎も思ってることだろう。
虹を見てるとほんの少しだが疲れが取れた気がした。
「食堂行こうか」
「そうだな」
そして美炎と燐は食堂に向かった。
終わるの早すぎー!
燐「前の投稿から空き過ぎだろ!!」
可「確かにすごく長い休みだったね」
美「ホント、作者は何考えてんだか」
舞「他のサイトで小説書いてたみたいよ」
可「そのお陰であけましておめでとうとかメリークリスマスとか言えなかっただけどね」
?「そうだよな。折角のネタなのに、勿体ない」
?「自分の書いてる他の小説をほったからかしにするのはいけませんね」
燐「そうだよなぁ……?」
可「あのーあなた方は?」
レ「ん? 俺か? 俺はレストだ」
チ「私はチカです」
美「へーそんなんだ」
舞「初めましてですね」
燐「てっ! 何さり気無く話に入ってんだよ!」
レ「別にいいだろそんくらい」
舞「あー。レストさん達が作者のもう一つの小説の主人公とヒロインですね」
チ「はい。そうです」
レ「まぁ。控え室で一回会ってるけどね」
美「それはシーですよ」
可「それでレストさん達はどうしてここに?」
レ「そんなん決まってんだろ宣伝だ」
燐「そうだよなー」
レ「てことでここの作者がかいてるもう一つの作品『最強転生者よりも俺の方が強い!』」
チ「私とレストさんが強敵に立ち向かったり日常的な生活をしたりする話ですぜひ読んでみてください」
レ「ちょっと弱いよな。普通なんだよなー」
チ「これくらいでいいんですよ」
舞「終わりました?」
レ「おう!にしても」
燐「どうした」
レ「これが初めて書いた小説かぁすげー下手くそだなぁ今もだけど」
可「初めてだとこれくらいじゃない?」
美「もっとすごい人いるからね」
チ「レストさん! もう終わったんですから帰りますよ」
レ「まだいた方が文字稼ぎできるのにー」
チ「いいから帰るんです!」
レ「おわぁ!」
燐「いったなー」
可「いっちゃったね」
美「いったね」
舞「いったねー」
レ「いったようだな」
燐・可・美・舞「え」
レ「それじゃぁな。小説よろしく!」