そのままの勢いで書いた小説です
よってにわか知識のオンパレードです(´・ω・`)
⬆原作ゲームできる環境がない
深海棲艦…10年前に突如として現れ
世界中の制海権を得て様々な国々を鎖国に追いやった異形の人類の明確な敵
艦娘…深海棲艦に対抗するため作られた少女の形を取ったモノ。深海棲艦への攻撃は艦娘の兵装しか通らない、
護国の切り札
一時期、艦娘を道具として扱う風習が日本海軍にはあった
艦を使い潰し、使えないと判断すると玉砕も厭わない…そんな戦法を大隊本部は黙認し、容認し続けた…何が護国の切り札だ、笑わせる
埃が被った古い本をバタりと閉じる
「…胸糞」
独り言をボソリといいその本もダンボールに詰める
「あの…司令官さん」
吹雪型のネームシップである吹雪の名を取った少女が話しかけてきた
「ん?どした、吹雪」
「すみません…私のせいで…」
「いや、きっかけは吹雪でも多分、一概に吹雪のせいではないよ…本部には嫌われてるとは思ってたからね…厄介払いだろう…俺としては吹雪を付き合わせた事の方がショックだけどね」
俺の名前は茜衣、(女だよ)とある鎮守府で艦娘を取り纏める司令官(提督ともよぶ)を務めていた
俺もはじめは艦娘の事は兵器だと割り切って…使い潰していた…
けど、今は違う
現に艦娘の境遇改善を大隊本部に求めた結果…欠陥だらけの鎮守府に飛ばされる事になった…欠陥だらけの鎮守府…まぁこれも今の艦娘境遇が作り出した業だろうかね…
まぁ、欠陥だらけの不良品提督が飛ばされるにゃ丁度いいところかもな
「私は…司令官さんの行くところなら何処へでも行きます」
吹雪の言葉は嬉しくもあったが同時に少し重荷でもあった
「そうか…なら着いてくるなとは言えないな」
「はい。置いて行かれても着いていきます!」
「そっか…」
左手、薬指の指輪を見た
あの時の映像が鮮明に眼前に映る
これ以上見ると過呼吸になりそうになると直感して目を閉じた
「司令官さん?」
「俺は…」
「…司令官さんは大丈夫ですよ…」
「あぁ…」
吹雪はいつもこう言いかせてくれる
あぁは言ったが俺もこの吹雪を手放すつもりは無い
俺はこんな小さい子に依存しないと生きていけないダメな司令官だ
新幹線で揺られること2時間
名前も知らない鎮守府に到着した
荷物は結局殆ど捨ててしまってカバンひとつに収まっていた
そのカバンを抱えて眠っている吹雪を起こして新幹線を降りる
「朝からの移動だったからね…眠い?」
「いいえ…目覚ましまふ」
自分の頬をバシバシ叩いて目を覚ます
吹雪可愛い…やべぇ天使…
じゃなくて
緩みそうな頬を引き締めて鎮守府の方を見る
「Hey!アカネ」
この声は…
「金剛…久しぶりだな」
「そうだネ、アカネが鎮守府に配属になるって聞いて飛んできたヨ」
この人は俺の幼なじみである金剛
昔、こいつのいた鎮守府の提督に世話になってその時に1番、仲良くしてた艦だ
「それにしても流石はアカネね、女子力皆無ネ」
「まぁな…人間そう変わらんよ」
「し、司令官さん…その方は…」
金剛は吹雪を見るや否や不敵に笑った
はぁ…こりゃ勘違いしてるなぁ
「アカネも隅に置けないネ!こんなに可愛い嫁を貰えるなんて!結婚式には呼んでと言ったでしょ!」
「あの…えっと…」
吹雪も混乱してっだろうがよ
止めてくれよ、金ねぇ…
「あー、吹雪の指輪は預けてるだけなんだ…俺はこんな小さな背中におぶさろうとするほど、冷酷じゃないよ」
「そうです、この指輪は預かっているだけなんです」
「そうだったんですネ、勘違いしてしまったネ、恥ずかしい…」
金剛は恥ずかしそうに体をくねくね動かしている
この人は小さい頃から何にも変わらない
「金剛は相変わらず賑やかだな」
「前みたいに金ねぇとは呼んでくれないんですカ?」
「こんっ!?」
吹雪がばっとこっち向いた
「金剛とは幼なじみなんだ…小さい頃世話になった…金剛…俺はもう、子供じゃないんだぞ」
「幼なじみ…ですか」
「Hey!、私からすればいつまで経っても可愛いアカネだヨ」
「はいはい…金剛、悪いが鎮守府の案内は頼むよ」
「off courseね♪」
「ここが執務室ネ、ブッキーは荷物を下ろすといいネ」
「そうだな…吹雪、長旅で疲れたろ?執務室で休んでてくれ、」
吹雪は申し訳なさそうに俺の方を見た
もう…やっべ…まじで天使
「しかしそれは司令官さんも…」
「俺はいいよ、ここの問題児を見ておきたいからな」
「…で、でも…」
「俺は吹雪とは違って昨日ぐっすり寝たから大丈夫だ」
引越しが気になって夜も眠れないとか
純情すぎる、可愛い、まじで天使(2回目)
「し、知ってたんでふか…」
「まぁな…という事だ、寝てなさい、吹雪」
吹雪は無言で頷いた
鎮守府内は割とフレンドリーな雰囲気だった
駆逐艦、戦艦、空母…どの艦も仲良さそうでアットホームな職場というのを作り出してる…
だからこそ…どこか闇を感じた
ここは本当に戦場なのか…?
「…皆smileでしょ」
「あぁ…」
金剛は察しが良くて助かる
「私も初めは戸惑ったネ…だって戦場なのに皆笑顔を崩さないんデス…それこそ、恐ろしくなるくらい」
「戦意の欠如か?ここの欠陥っていうのは」
「はは…そんな簡単な問題じゃないネ…二隻…様子を見てほしい艦があるノ」
「…そうか」
不良品のレッテルを貼られた艦娘に多少の興味を持っていた
少し、楽しみとも思った
俺と同質の物なのか…また否か…
弓道場
来たところは自分にとってはかなり意外な場所だった
というのもここ、弓道場は落ち着いた雰囲気の艦が多い空母の艦娘が集まる場所だ
「金剛、ここでいいのか?」
「エェ…ここの空母は少し歪ネ」
「歪…?」
「後で説明するから気にしないで、とりあえず、入りましょうヨ」
金剛を追いかけるように弓道場に入る
中は相変わらず静かだ
剣道を動の武道とすると弓道は静の武道だ
静かでどこか厳かな雰囲気が広がる
前の鎮守府でもここは好きな場所のひとつだった
「…?」
ざわめきが聞こえた
弓道場には似つかわしくないな
「来てたのネ…ズイカク」
「瑞鶴…」
「アカギとショウカクに聞いてみるネ…ズイカクは不良品のレッテル貼りの艦娘の1人ヨ」
金剛の指さした先にいた赤い弓道着をきた少女2人に近づく
1人は黒く艶やかな髪をした少女
もう1人は白く透き通るような少女…
黒髪の方が赤城…かな
「すまない、今いいか?」
赤城は少し首を傾げた
「あー、新しく赴任した司令官だ、名は茜衣という、今は鎮守府内を金剛に案内して貰ってる…弓道場を通りかかった時に騒がしかったので声をかけた」
「あ、そうですか、貴方が…金剛さんからかねがね噂は聞いておりますよ、私は一航戦、空母の赤城です、でこちらは」
「五航戦、同じく空母の翔鶴です…えっと、今は私の妹が射場に立っていまして…」
「妹…?どういう…」
スパーンという的に矢がぶつかる快音が響いた
「いい音だ…相変わらずな弓道場は良いなぁ…」
「…いえ、この音は…やはり、まだ…」
快音が連続で響く
…おかしい、狂気さえ感じる連射だ
射法八節とかクソも無さそうな感じ…
「ちょっと射場を覗いてもいいか?」
射場を臨む窓を除く
そこには目の下にクマを作り
バサバサな、髪のツインテールの空母が弓を番えていた
緑の髪のせいか肌の色も白く見える
「シネ。シネシネシネ…ぶっ潰れろ」
ブツブツと呟きながら弓を番え続ける
「彼女が…翔鶴…」
挨拶したいが…練習を止めてはいけないな…てか止めれる雰囲気じゃねぇし
止めたら俺が的になりそう
「瑞鶴、新しい提督さんが来てくださいました。練習を中断して、こっち来なさい」
赤城…迷惑をかける…
赤城の声に気づき弓を下ろし射場を出る
目の前に立たれるとかなり威圧的だ
「…五航戦、瑞鶴…空母」
「茜衣…司令官だ、よろしく」
「…握手はいい?かけ取るの面倒でさ」
「瑞鶴!」
赤城が瑞鶴に反論せんと怒鳴った
多分、握手しとけ的なものだろう
瑞鶴は赤城の方をじっと見つめた
その目は意思を内包しておらず
ただ物質としての眼球が赤城に向けられただけだった
それはロボット…あるいはカメラのような目線、何も伝えない死んだ深淵の目
赤城の表情から血の気が引いた
当たり前だ、俺だって鳥肌と悪寒が止まらない
「い、いや、練習を中断させたのはこっちだ、気にしてない…」
「…はい…」
赤城が引き下がり瑞鶴はふぅとため息をついた
「挨拶だけ?練習戻っていい?」
「あぁ、中断させてすまないな」
「気にしない」
瑞鶴はまた、射場へ戻って行った
「すみません…瑞鶴は訳ありで…その…」
翔鶴が少し必死に庇おうとする
「だからさ、気にしてないって訳ありの訳は後で金剛位から聞く…とりあえず、赤城と翔鶴も練習は欠かさないようにな
」
弓道場外
「金剛」
「どうデシタ?ズイカクは」
「俺と同じだ…骸と輪舞曲を踊ってる…終わらない、怨恨の輪舞曲を」
「鋭いネ…ブッキーに預けた指輪と関係あるんデスか?」
「それは…瑞鶴ともう1人の話を聞いてから話す…」
「約束デスよ」
………
「やっぱなし。適当に吹雪から聞いておいてくれ…もう1人の艦は何処に?」
鎮守府、屋上
「駆逐艦に人気ネ…アカネ」
「勘弁してくれ…吹雪の氷の目線を感じる…」
来る途中に
電に挨拶され雷に挨拶されて抱きつかれて暁に抱きつかれて吹雪型の皆に挨拶された
長門の目線が怖かったが大和と陸奥が長門を見る目線よりはマシかな…
「子供に好かれることはいい事ネ」
金剛はニコと笑った
「…やかましいな」
静かな台詞と紫煙の香りが鼻腔と鼓膜を振動させた
「…君がもう1人…」
「えぇ…シグレデス」
時雨はゆっくりとこちらを向いた
茶髪は瑞鶴よりかは整えられていたが相変わらずバサバサの髪だ
セーラー服に左手には紫煙をばらまくタバコがあった
その手首は手袋で隠れている
目の下には瑞鶴よろしく深いクマがあり
蝋人形のような白い肌と全てを諦めたようなハイライトのない双眸が俺を見つめた
「駆逐艦、時雨…佐世保の時雨なら聞き覚えあるかな?…ま、そんな大層な物では無いけどね」
「茜衣だ、司令官を務める…佐世保の時雨と仕事できるなんて光栄だ」
「へぇ…よろしく。司令」
タバコを持つ左手の薬指に光る物を見た
恐らく、俺と同じ…
「…どうしたんだい?司令官」
「いや…俺は執務室にいる…用事がある時はテキトーに来てくれ」
それだけ言うと屋上を後にした
あの目を見詰めていると過呼吸起こしてしまいそうだ
執務室に戻ると吹雪が爆睡していた
可愛いヨダレでてる可愛い
「…金剛…」
「真面目な話するからヨダレ拭きなさいヨ」
ありゃ…しまった
手の甲でゴシゴシ吹きとる
「…で何があったか…教えてくれるか?」
「……ズイカクもシグレも……ある日、唐突に大切な人を失いマシタ…ズイカクは明確に落ちた様子までみて…シグレは最期に立ち会うことはできませんデシタ…あなたと殆ど同じネ」
「…そうか…」
金剛にはお見通しってか
「ズイカクは敵を妬み恨み殺す事で悲しさを紛らわしマシタ…シグレは全てを諦めて命を削るようにタバコを吸い始めマシタ…どちらも早く死にたいみたいデス…エースだったシグレは堕落して第二船団だったズイカクは昇進しました…でも悲しみは紛れません…」
「…リスカもそれか…」
金剛がお見通しですネと微笑んだ
「リスカしてたならかけ取らないのも当たり前か…」
「ですね…シグレも決して手袋を外そうとはシマセン…皆が明るく振舞っているのは今のズイカクとシグレに少しでも前を向いて貰うためデス…皮肉な物で2人がこうなってからこの鎮守府での喧嘩や内輪もめは無くなりマシタ…」
「そいつは…皮肉だな…金剛」
俺は無言でTシャツを持ち上げた
俺の胴を見た金剛は絶望からか涙を流した
悪いことをした…がこれから時雨と瑞鶴と向き合ってく上では知っておいて欲しい
「…なんで…」
「大切な奴を失うってのは…人間をこうしちまうのさ…言ったろ?もう子供じゃねぇ…子供は痛さを避けるが…俺たちはその痛さに救済を求めている…こうなったら俺たちは人間として…否、生物として破綻してるんだ…じゃねぇと後追い自殺なんてしねぇよ」
「でも!」
俺はTシャツを元に戻した
「貴方は…アカネなんですよネ?…注射が怖くて逃げ回ったアカネデスよね…まるで別人デス…時がそんなに変えさせたンデスか?なら私は…GODを許す事はできマセン」
「…人間はただ、時を経ただけではかわれない…ましてや神になんて変えれない…俺を変えたのは俺さ…紛れもない俺自身だ」
「それなら…もっと残酷デス…私は誰を憎めばいいんデスか…」
「…誰にも分かんねぇよ…」
「司令官さん」
吹雪の声がした
「ブッキー……ッ!!」
気づいた…か…
「そんな…そんな事って…ブッキー…貴方は…そんな年で…」
吹雪の腕の一部は火傷で爛れている
昔に負った傷らしいが詳細は吹雪は覚えていない
その火傷は何ヶ月かに1回周回で激しい激痛を産み…一時期、手首を切ろうとしていた時期を吹雪内に産んだ
金剛が見たのはリスカ未遂の傷だろう
「私は…なんで…」
「金剛…気負いするな…吹雪はまだ、子供だ、だから救われる…きっとな」
「司令官ふぁん…金剛ふぁんは何故泣いているんでふか?」
「…HAHAHA…なんでも無いネ、眠そうだし、もう少し寝ていいヨ」
「そうだぞ、もう少し寝ていなさい、俺もそろそろ寝るから」
ふぁいと気の抜ける返事をしてそのまま横になって寝息を立て始めた
あー、可愛い
「私は何をすればいいデスか、何をしたらアカネの力になれマスカ?」
「…俺に生きることを強いらないでくれ…」
金剛はバッと顔を上げた
「俺にとっては浮世は苦ばかりなんだ…去る時はなんの躊躇いも無く去りたい…だから生の無理強いだけはしないでくれ…悪いけどさ」
また、こりゃ泣かせたな
金剛の泣き顔は心に来るものがある
そもそも女の泣き顔は…
【提督…】
嫌いだ
「湿っぽいな、寝るよ…疲れた」
自室に行く前に金剛の呟きが聞こえた
「それは…無理ネ…私はアカネに生きて欲しい…」
艦これアニメ酷評ばかりで気が引けましたが見てみると面白かったんですが…(困惑)
このアニメが酷評って事は艦これゲームってすごく面白いってことですよね
早く環境整えたいなぁ…