皆様に楽しんでいただけるように頑張っていこうと
思います。ではどうぞ‼
高校に入って何かしたいとずっと考えていた。
部活なりバイトがあるんだろうが、どうもピンと来ない。
なんでもいい何か打ち込めることを見つけたい。
なんて考えるのはもう何回目なんだろう。
今日も今日とて夏の暑さが照りつける朝日の中で
幼馴染と通学路歩きながらいつもの
悩みを思いふけるのだった。
「といっても中々みつかるものじゃないんだよな」
「それは晴君が細かく考えるからじゃないのかな」
「いやいや、何を言ってるんだ彩。俺は今後の人生を有意義なもの
にするため色々考えてだな…」
「はいはい、晴君は考えてるんだねぇ。」
彩は茶化すように俺に言ってきた。
ピンクのツインテールで世間一般では、かわいい部類に入る俺の幼馴染こと
丸山彩は現在、pastel*palletes通称パスパレの
ボーカル兼バンドリーダーを務めている。
数か月前まではリタイア一歩寸前だった彼女だが、今は充実してるからだろうか
笑顔がより輝いていると思う。彩なりに頑張った結果だろう。
「適当に返しやがって…だがピンとくるものがないのは事実なんだ。」
「晴君の趣味と言ってもいいもので珈琲があるよ?それを生かせばいいのに。」
「あれは趣味ではなく日常生活の一部だよ。彩も自撮りが日常にかかせないものだろ?」
「あれは日常生活の一部じゃなくて研究だもん‼…そういえば放課後はどうするの」
「今日はずー兄さんがバイト代やるから19時まで手伝ってほしいって言われてる。」
「ずーくんか。最近バンド始めてからすごい会うことが多いんだよね。なんでだろ…」
「……さあな」
他愛のない雑談をしているうちに羽丘女子学園改め羽丘学園と花咲川女子学園を隔てる
分岐点までやってきた。彩と話してるとすぐに目的地までつくから不思議だ。
「夜ごはん遅くはなるが今日は食ってくんだろ?食材はたいていはあるから何がいい?」
「じゃあオムライス!!」
「…本当にオムライス好きだなお前」
「晴君のオムライスは美味しいからだよ‼じゃあ私行くからまた夜にね‼」
「おう、またな」
彩のオムライス好きには困ったものだが、ああ言われたら悪い気はしない。
いっちょやってやりますかね。
俺は彩の向かった方とは逆のほうに足を伸ばし、
羽丘学園への道を向かい、今日も変わらない
日常を変えるきっかけ探しをはじめるのだった。
羽丘学園、2年前に生徒数の減少から共学に
鞍替えし、生徒数が若干増えた元女子校である。
さて…彩に朝早く起こされたからだろう。
時刻は7時45分、横に見えるグラウンドに部活動に
励む生徒が点々と見えるくらいだ。全く朝から
ご苦労様なものだ。
「ん?ギターの音?」
ふいに聞こえたその音は、屋上から聞こえたように
みえる。軽音部は、この学校にはないと聞くから、
弾いてるやつは、知ってる情報を整理すれば
何人か思い当たる。
「ちょっと見物してみるかな」
俺は屋上がある5階まで続く階段へ歩みを進めた。
4階辺りから、ギターの音が何を引いてるのかを
わかるようになってきた。
この如何にも、聞き手を笑顔にさせるような
気持ちを出してくる、曲はあのバンド以外
考えられない。
以上のことから、ギターとこの曲からして
演奏してる奴はあいつしかいない。
答え合わせをすべく、階段を上りきった
俺は目の前のドアを開けた。
ドアを開けると、風が俺の体に吹き付けてくる。
階段をのぼり多少疲れた身からすれば、
この涼しい風が心地よい。
気持ちいい気分を
味わった俺は、屋上の周囲を見渡した。
すると右側のベンチに
見知った顔の友人が、ギターを持って座っていた。
「よお瀬田、今日も早いじゃないか。」
「やあ晴。君も珍しく、早いじゃないか。1年のころは遅刻常習犯だったのに」
「朝早く目が覚めた、小うるさい幼馴染のおかげだよ。で、なにしてるんだ例のギターか」
「ああ。少しでも練習しとかないと、上達しないからね。」
「ようやりますなぁ」
俺がそういうと瀬田は急に立ち上がり、俺を指さした
「かのシェイクスピアはこう言った。楽しんでやる苦労は苦痛を癒すものであると」
…相変わらず何を言ってるのかわかんないやつだ。
しかし変な奴ではあるが、瀬田は演技が控えめに言ってもプロ級といってもいい実力者だ。
加えて宝塚並みのイケメン顔の女、同じ性別の奴らからも熱烈な人気を誇ってる
男子顔負けの存在だ。
「どういう意味なんだ…」
「そういうことさ」
「……」
もうわからん、ここは戦略的撤退だ。
「じゃあ俺は行くから。じゃあな」
「待ちたまえ」
瀬田が俺を呼び止めてきた。振り返ると真面目な顔になっており
俺も足を止めた。
「君が前言ってたやりたいこと、見つけることはできたかい?」
答えは決まっている
「相変わらず何にもピンとこないよ。だから現在進行で模索中だ。」
すると瀬田は微笑み、言った
「そうか。だが最近の君は様々な人と関わるようになった。やりたいことが
見つかるのも、時間の問題だと私は思うよ。」
「そうかい。じゃあその言葉を信じてもうちょっと模索してみるよ。」
俺は反対側の階段に向かって歩き出し、瀬田に手を振ってこの場を去った。
やりたいことが見つかるのも時間の問題か。
じゃあ今日も頑張らないとな。
改めてはじめましてmintear(ミンティア)と申します。
この度、ハーメルン様でSSの執筆をすることになりました。
さっそくですが、バンドリいい作品ですよね。
私が始めたのが5月末なのですが今ではハマってしまいロゼリアが
大好きなバンドリーマーです。
ゲームを進めるうちにキャラのお話を脳内で構想するようになりました。
加えて拍車をかけたのが、コミックマーケットでサークル主さんとお話をして
自分もみんなと共有するものが作れたらと思い至った次第です。
さて一話ですが短い短編になってしまいました。
次回から徐々に長いお話になっていくとは思います。
たまたまこのお話をみてくださった方々、よければ今後もお付き合いいただければ
幸いです。バンドリの世界にいるやりたいことを探す男の子と努力という大きな才能を
もった女の子の物語見届けていただければ幸いです。