変わらない日常は普通の女の子によって   作:mintear

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ここから月島君の学校生活のストーリーが
進んでいきます。やりたいこと探しを続ける主人公の物語
その2です。ではどうぞ!!


+キャラ紹介

月島 晴 (16)  生年月日 4月19日
好きなもの やりたいことを探す  嫌いなもの 納豆
家族構成 父 母  姉 月島まりな
概要
 羽丘学園高等部二年生。3年前のある出来事をきっかけに自分のやりたいこと探しを
始めるようになる。最近は見つからないからか、悩みが肥大化して家族からは心配の声が上がってる。
それ以外に関しては普通の学生である。
スポーツは大抵できるし、勉強は成績一桁台を維持する学力。
人付き合いも良好なので現状の生活自体に問題はなく、模範的な学生なのではないだろうか。


光を掴んだもの、掴めずにいる者

教師の声がBGMとなり、生徒がノートに走らせているペンの

カリカリと鳴っている音が真面目に授業を受けている印象を与える。

そんな中で俺は、真面目とは相反したことにペンを走らせていた。

 

やりたいこと候補

 運動……大抵の種目が中の上だが、それ以上は上がらない。×

 バイト…ただのコンビニバイトやスーパーの店員ってのも

     味気がない、何か夢中になれるものがあればいいんだが △

 恋愛…出会いがない。うまくいっても友人止まり。ゲームオーバー ×

 

こんなことばかり、書いてて成績は大丈夫なのかと

よく言われるが、勉強は得意なので心配はいらないと思っている。

やりたいこと探しをしているうちに、聞きなれたチャイムの音が学校中へ

響き渡る。ようやく昼休みが始まるのかと開放感に包まれる。

 

「今日の授業はここまでです。さっき言った通り、ここはテスト必ず

出すから、よーく勉強してくださいね。

後、月島君今から私のとこまで来てね。」

 

「マジかよ」

 

授業中に内職したことがバレたのか?一物の不安を抱き、教科書などを

バッグに仕舞った後、俺は先生のもとへ向かった。 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

先生が「ちょっと場所かえようか」と言って、やってきたのは

社会科準備室だ。目の前にいる教師、秋野里香が根城にしている部屋でもある。

秋野先生は無言で指を指した。その先には丸椅子が置いてある。おれは座れという意味なのかと

思い、椅子に腰かける。俺が座ったのを確認したところで、秋野先生も向かいにある事務椅子に腰かけた。

 

「さて、月島君?私の授業を板書するより、ノートに違うこと書くのが

大事なのかな?」

 

「待ってくれ里香姉、俺は今後の未来を考えるという使命がな…」

 

「ここ学校‼先生と呼びなさいよ‼…本当に調子狂うんだから」

 

目の前にいる秋野里香は、まりな姉ちゃんの幼馴染だ。

家族ぐるみの付き合いであることから小さい頃から、よく遊んでもらっていた。

一時期はまりな姉ちゃんとバンドを組んでいたこともあった。

だが俺が12の時にバンドは解散した。四年が経って今年からうちの高校で新任の社会科教師を務めることになったのだ。

 

「だって、ここ他に誰もいないし…里香姉が教師やってるの違和感でしか…」

 

「なんか言った?月島君?」

 

「…なんでもありません秋野先生」

 

満面の笑顔な筈なのに目が笑ってないし、この北側で陽の光が当たらない部屋だ。

カーテンも半分閉まってるので暗く、ホラー要素を含んでいるから怖さが倍増している。

ここは教師と生徒の構図で話を進めていくしかない。

 

「失礼しました。先生、俺が授業中に他のことにうつつを抜かしてたのは事実です。」

 

「最初から素直に謝ればいいのよ。大方、やりたいこと探しの候補まとめでも

やってたんでしょ?まりなが心配するわけよ。「あの子はいつまでたっても

やりたいこと見つからなくて悩んでるんだよ。なんか手助けできないのかな」って」

 

「姉ちゃんがそんなことを…。」

 

秋野先生は、さっきの怖い形相から、俺の良く知る優しい里香姉の表情になり

 

「ねえ晴。あんたあの日から、そのことをずっと探し続けてるわよね。

私はいつでも相談に乗るわよ?あまり抱え込まないこと。良いわね?」

 

「里香姉…うんわかったよ」

 

「それでも、授業中は真面目に取り組むように。次やったら、あんただけ

課題5倍にするから」

 

「それはきついですよ。以後、気を付けます。」

 

「もう話は終わりよ。さあ昼休みなんだし、行ってきなさい。」

 

 

里香姉はそう言って、出口を指さした。

俺は礼をして、そのまま部屋を出た。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

準備室のドアを閉め、振り返るとさっきまで暗かったからだろう、窓の光が

強烈にまぶしくて、俺の視界を奪った。

それで立ち止まってしまったからだろう。横から来る人影に気づかずに

ぶつかってしまった。相手側はそのまま尻もちを突く形になってしまっていた。

 

「痛てて…すいません、横を見ていなかったもので大丈夫ですか?」

 

目の前にいる子は黒いブレザーで、中等部の制服を着た女の子だった。

顔は見えないが淡い紫の特徴ある巻き髪が知り合いの一人に該当した。

 

「こっちもすいません…前見てなかったのが悪いですから。って晴先輩じゃん」

 

「おー、あこじゃないか。高等部のフロアで会うとは思わなかったぞ。」

 

ぶつかってしまった相手は、中等部3年の宇田川 あこだった。

俺が中等部3年の頃だったか、移動教室の場所が分からず、3年の教室に来てしまった

のが、当時新入生のあこだった。上級生に囲まれた空間で怯えていた彼女に

話しかけ、道案内をしたのだ。それ以来、後輩の中ではよく話す部類の付き合いになった。

 

「いやー、ちょっと二年生の教室に用があってね」

 

「2年って高等部の2年だよな。誰に用だったんだ?」

 

「友希那先輩に用があったんだ」

 

友希那…どこかで聞いたことがあるな。

湊友希那のことかもしれない。クラスであまり

目立たない印象だが、容姿端麗な美女だからだろう、何人の男子に告白を受けてるが一刀両断

してる噂は有名だ。しかしそんな彼女にもある世界は有名人らしい。

確かバイトの時、ズーピザの事務室で休憩中にずーさんが言っていた。

 

『君と同じ学校で同学年の湊友希那。circleで有名なソロの歌姫がバンドを組んだんだよ‼

あのハイレベルを貫く姿勢の彼女がだよ⁉

マジパないから‼台車で町内100週できるくらいやばいよ‼

まあ、俺はアフグロのひまりちゃんが(自主規制)…』

 

台車などはともかく、すごい推してきたのを覚えてる。

 

「その友希那先輩に何の用だったんだ?まさかバンドを組んだとかじゃないよな」

 

「うんそうだよ?」

 

「え?マジかよ」

 

 

あこがあの湊友希那と同じバンドに入った。その事実に俺は、驚きを隠せなかった。

こいつにもやりたいことのきっかけを掴めたってことだ。

他人に嫉妬するわけではないが、羨ましいと思ってしまった。

 

「あこ、今のバンドすごい楽しいんだ。なんか心の奥からバーンってすごい来るんだ。」

 

「そっか…良かったな。夢中になれるものが出来たってことだ。頑張れよ応援してる。」

 

「うん‼」

 

満面の笑みであこは頷いていた。

俺もいつかこいつみたいに笑顔でやりたいことができるようになるのかな。

その時は…予想がつかないな…

 

「晴先輩?どしたのぼーっとして」

 

あこに声を掛けられ、俺はハッとなった。つい考えてしまってボーっとするのは

悪い癖だ。

俺は気分を戻すべく、スマホを取り出し時間を確認した。

時刻は12時45分、昼休みの終わりは、中等部も高等部も共通の13時半だったな。

 

「あこ、これから昼食だろ?いつも学食だったよな。バンド加入記念で奢るぞ」

 

「本当に‼じゃあ今すぐに行こうよ。席今ならギリギリ取れるはずだよ。」

 

あこに腕を掴まれ、引っ張られる。本当に無邪気な奴だなと思い、

俺は一緒に食堂に向かうのだった。

 

 

 

 

 




だいぶ話を突っ込んでしまいましたが、如何だったでしょう?

僕は高校3年の時に、まわりがドンドン推薦や試験で、進路が決まっていく
様子をみて焦っているときがありました。
それとは違う状況ですが、晴君も周りの人たちがドンドンやりたいこと、
夢中になれるものが見つかっていく。そんな中で特に
この事柄に関しては、特にプレッシャーを感じやすい主人公なわけです。
まだ、例の彼女と出会うのは先になりますが、次回に続きます
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