For honor『始まりし9年戦争』 作:ペペロンチーノ伯爵
『????』
ー『帝の焚書・十兵衛』ー
~???~
ー『???・??』ー
………………ッ!
「……………………」
…………十……じゅ……ッ!
「っ……………………?」
「起きろ十兵衛!!まだ死ぬには早いぞ!!!」
「ッ!!ぬぅ!!」
転がった野太刀を急いで拾い上げ、私は帝様の手を借りて立ち上がる。
「かたじけないッ……大鳳様、お怪我は御座いませぬか?」
「心配いらぬ、それよりも今は戦に集中しろ!」
「御意……!」
私は大鳳様の守護者……帝の守護者だ……このお方を……御守りしなければ。
燃え落ちる社を抜け、数万の兵を指揮する大鳳様と共に大広間に出る。
既に大広間には数十万の兵が集まっており、四方からまだぞろぞろと援軍が到着していく。
「既に各所の剣豪が集まっておる!我々もすぐに加勢するぞ!!皆のもの!!突撃だ!!!」
『うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォオ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』
大鳳様の士気高揚に続くように約六十~七十万の兵が大広間の中央に群がり、突撃する。
それに押されて私が駆け出すと、大蛇の陽炎が近寄ってきた。
「お主も来てくれたのか陽炎!」
「うむ!友を救う為だ、喜んで助太刀いたす!」
そしてその妻である忍の弥生も陽炎の背中を叩きながらクスリと笑う。
「時に十兵衛殿、私達の子供の名が決まったのですよ!」
「なぬ!?それは本当か!!なんという!!」
「まった!俺はまだ考えているとー」
「あの子は『刀千』……そう決めたのです、私達の命、その名を刀千と」
この激戦の戦場でありながら二人は幸せそうに語る、だがこの二人はいつもこうだ、どんな状況でも幸せそうに、そうしてあらゆる歴然を潜り抜けて来たのだ。
「そういえば帝様?亜由様のご様子は?」
「庶家に預けてからは……それきりでな」
「…………良かったのですか?下家に預けても……」
「仕方あるまい、娘を想うからこそ、帝の娘という危険を遠ざけたかったのだ」
大鳳様は顔を伏せたが、すぐに漢らしくキリリとした視線を上げる。
私も顔を上げ、大量の火矢が大広間の中心に飛び交って行くのを見ていると、視界の隅の物見櫓に弓兵を指揮する野武士、
苺はまだ歩き始めたばかりの娘である紅葉に逸早く野武士の道を歩ませようと稽古をしているとか。
その反対には剣聖の若葉、息子の大熊は食欲が異常だと良く妻と楽しそうに話してくる。
「…………どこで……間違ってしまったのだ…………」
陽炎がボソリと呟き、兵の壁の先を歯軋りしながら睨み付ける。
「……陽炎、もう、彼は人では無いわ、諦めなさい」
弥生が陽炎に手を伸ばすが、陽炎はそれを払い除ける。
「分かっておる……時代が……歴史が……そして戦争が……奴を殺した…………!!」
突如、兵士達の動きが、壁が止まった。
私達は兵士達を掻き分けながらその先へ進み、視界が開けた瞬間、陽炎が口が裂けるほど大きな怒号を叫んだ。
「深創ぃイ!!!!!!」
「…………………………」
「……なんて事だ…」
我々が進軍している間、常に兵士達も進んでいるはず、だが、大広間の中央だけ広々と円上の空間が広がっており、地面は見えず、一切の隙間なく味方の兵士が山積みになっている。
ただ一人、死体と血の海の中に佇む大蛇がいた。
異常な程の黒き
赤黒く汚れた『忠義の刃』の金鉦はくすみ、もはや見る影もない。
「ひど過ぎる……これは……」
「深創……何故だ……なぜ……どうしてだ!!!」
「……………………………………」
「大鳳様……あれは一体……?」
「阿修羅……黒き鬼に堕ちたな深創よ…………」
「阿修羅……?」
日の丸には各地区と帝を守護する
だが、深創はあまりにも多くを殺し過ぎてしまった、敵を殺し、時には仲間を殺し、果ては別の大陸に赴いて日の丸を守るためにあらゆる人種、ナイト、ヴァイキングに殺戮の限りを尽くした。
全ては日の丸を守るために……家族を……仲間を……友を守るために、ただその為だけに刀を振るってきたが、遂に深創は目的を忘れ、自分の名すら忘れて無感情のまま刀を抜く怪物になってしまったのだ。
夫に殺された妻が必死になって守り、隠し抜いた息子の『神風』を残し、彼は阿修羅となってゆく。
「深創……貴様、自分が何者か、分かるか?」
「……………………………………」
その言葉に反応した深創は、ゆっくりと大鳳達の方に振り返った。
「ッ…………!」
深創の眼は緋黒く歪み輝き、残光がその瞳の軌跡を追っている。
血に染まった刀には怨念纏う邪気を帯び、その姿はまさに阿修羅、鬼と呼ぶにふさわしかった。
「……………………」
「ッ!!来るぞ!!!!」
深淵に堕ちた緋の守護神
ー『黒き鬼・深創』ー
「…………………………………………………………」
発動
ー『戦技』ー
レベル1
『阿修羅の眼光』
『深い殺意の気配』
『歪んだ世界』
『定められた闇』
『刃の血流』
『血の新海』
『深淵の気配』
『澱む者』
『修羅』
レベル2
『来るべき死の刻』
『死刑』
『頭蓋の想い』
『死への導き』
『闇の輝き』
『滲む死霊』
『憎き刃』
『阿修羅』
レベル3
『地獄の黄泉』
『回生する刀』
『怨念の笑み』
『
『死期』
『儚き生命』
『捨てた心臓』
『殺戮の黒鬼』
レベル4
『漆黒の決意』
十兵衛は誰よりも速く構え、今にも圧し潰されそうな威圧感にしかめながら一歩前に踏み込む。
「ッッッッ!!!!!?????」
(なんだこの恐怖感は!?異常だ!このような事が…………!?)
その時、いつの間にか深創の背後に回っていた弥生が鎖鎌を振って深創に投げ付ける。
「はっ……!?待て弥生!!止めろぉ!!」
「なっ……!?」
パッシブフルブロックスタンス
ー『リフレクトカウンター・ディフレクト』ー
深創は投げ付けられた鎖鎌に反応し、刹那の間に弥生に急接近、迅雷の構えを取っていた。
「避けろ弥生!!!」
「ッ……!」
迅雷の溜めを見計らって躱し、ガードを崩す。
それに乗じて十兵衛達も駆け出すが。
パッシブ・フルブロックスタンス
ー『リフレクトカウンター・ディサイシブストライク』ー
ガード崩しを強引に抜け出し、音速の斬り込みが弥生の身体に沈んだ。
エクセキューション
ー『燕返し』ー
八文字に切り捨て、足を払って空を舞う弥生を斬り飛ばした。
「あ……あ……………?なにが……いま……なにが起こって……弥生?」
刹那、無数の兵士が再び深創を覆い尽くした。
パッシブ・フルブロックスタンス
ー『リフレクトカウンター・ディサイシブストライク』ー
だが全ては無意味だった、深創に触れられる者は一人としておらず、雑兵は全て一刀にして切り捨てられる。
「深創……深創…………貴様…………ウアァァァア!!!!!!!!!!!!!!」
「ッ!行くな陽炎ぉ!!!」
一気に駆け出し、大鳳の叫びを無視して陽炎は深創の懐に滑り込む。
抜いた刀を翻し、深創の首を狙って切り払う。
パッシブ・フルブロックスタンス
ー『リフレクトカウンター・エクセキューション』ー
陽炎の大振りは深創に届かず、替わりに自分の喉を深創の刃が貫いていた。
「ゴフッ……カヒュ……ッ!」
「…………………………………………?」
貫いた刃を握りしめ、最後の力を振り絞って刀を深創に差し込む。
だが、それも儚くも空を貫いた。
パッシブ・フルブロックスタンス
ー『リフレクトカウンター・ディサイシブストライク』ー
右腕と両足をほぼ同時に斬り飛ばされ、陽炎は絶命する。
「クソ……クソ!馬鹿者が……!」
また一人、また一人と、数々の戦友があっけなく死んでゆく、英雄とまで言われた者達が、何一つ、深創に傷一つ付けられずに死んでゆく。
絶え間なく進撃する兵士達も指一本触れることなく、四肢を切断されて息絶える。
戦場では良くあることだが、この戦場は余りにも異様だ。
「十兵衛よ、私に続け」
「大鳳様……御意!」
大鳳は兵士を下がらせ、深創の足元に発煙弾を投げて突撃する。
大鳳の意図を完璧に察知した十兵衛は身を滑らせ、範囲攻撃を仕掛けた。
パッシブ・フルブロックスタンス
ー『リフレクトカウンター・ブレイクレイジ』ー
一閃、十兵衛の意識は闇に染まった。
(なんだ……なにが起きた……??)
滑ったか……?だが余り時間は経っていないはずだ……すぐに大鳳様を援護し………………………………。
「…………………………………………」
「……………………あ」
兵士の下に倒れ込む十兵衛の目の前に、帝の首と野太刀が転がって来た。
そして広がる世界は、血飛沫を上げながら死んでゆく仲間達、若葉も、苺も、原形を留めていない彼らの死体がすぐ側に。
「あ…………ああぁ…………」
帝を殺されても尚、涙を流しながら深創に飛び込む兵士達の首や腕や足が、十兵衛を隠すように飛んでくる。
「深創ぃ…………!止めろ……止めろぉ…………!!」
問い掛けるも、死体の中に埋もれた十兵衛の声は届かない。
ただひたすらに、彼は仲間が散っていくのを眺めているだけだった。
ー『阿修羅狩り』ー
戦日:参刻日
敵戦力:一名
自軍戦力数
:帝・1
:帝の守護者・1
:侍神・四名
:剣聖・八千
:野武士・五千
:守護鬼・六千
:大蛇・四千
:雑兵・六十四万
:弓兵・十八万
:伝兵・二万
生存者
:十兵衛のみ
勝敗
:自軍壊滅により敗北
≪敵戦力である深創は阿修羅狩りの後、行方不明に、十兵衛は一時期剣聖から身を引き、あるきっかけによって後に帝となる≫
深淵に堕ちた緋の守護神
ー『黒き鬼・深創』ー
≪ナイトの地で『アポリオン』と名乗る娘と決闘し、勝利した所を目撃され、再び姿を消した≫
喪われたムーブセット
深創
ー『パッシブ・フルブロックスタンス』ー
常にフルブロックスタンスを発動しており、相手の攻撃によってカウンターを始動する。
ー『リフレクトカウンター』ー
フルブロックスタンス発動後、自動的に発動してあらゆる攻撃、戦技を無効化して専用チェーンムーブを始動させる。
専用チェーンムーブ
ー『ディフレクト・阿修羅』ー
リフレクトカウンターによって無効化した全ての弱攻撃、遠距離攻撃、遠距離戦技に自動的に発動、『迅雷・阿修羅』へと始動可能。
ー『迅雷・阿修羅』ー
阻止不能強攻撃
ガード不能
追尾
スタミナ消費無し
F12
ダメージ2000
エクセキューション判定無し
エクセキューション回復あり(50回復)
ー『ディサイシブストライク・阿修羅』ー
リフレクトカウンターによって無効化した全てのガード崩し、スタンス攻撃に自動的に発動、相手の行動を制限し、『復讐の刃・阿修羅』へと始動可能。
ー『復讐の刃・阿修羅』ー
有利F
上強攻撃
阻止不能
確定ダメージ
追尾
ダメージ5000
F10
ー『エクセキューション』ー
リフレクトカウンターによって無効化した強攻撃、阻止不能攻撃に自動的に発動、相手を強制的に処刑攻撃を繰り出す。
F8(専用処刑モーション終了まで)
エクセキューション回復値200
ダメージ即死
ー『ブレイクレイジ・阿修羅』ー
リフレクトカウンターによって複数の相手からのあらゆるムーブ、攻撃を無力化した際に自動的に発動『気合い・阿修羅』へと始動可能。
ー『気合い・阿修羅』ー
スタミナダメージ1200
気絶(絶大)
絶大ダウン(30秒)
スリップダメージ(一秒・相手のHPの99%を減少)
ダウン中、相手の戦技を全て無効化する。
プレイヤーのスタミナ回復+100
プレイヤーの体力回復+120
プレイヤーの攻撃力アップ×2(80秒持続)
プレイヤーの防御力アップ×3(60秒持続)
プレイヤーに20秒間の阻止不能を付与
全相手プレイヤーの攻撃力-100%
全相手プレイヤーの攻撃力-100%
全相手プレイヤーに60秒間の消耗状態付与(デスにより解除)
40秒間相手プレイヤーのデスはエクセキューション扱いとなり、プレイヤーの体力回復+80