やはり俺たちがスタンド使いなのはまちがっていない。   作:青い外套の剣士
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〈後編〉 彼らは彼女らを救い、暗躍者は姿を現わす

〈雪ノ下陽乃side〉

私は目を覚ますとそこは全く知らない所だった。

えっ?何、何があったの!?私は確かみんなと一緒にショッピングモールにいたのに!?

 

私は慌てて体を動かすが、体が思うように動かせない。

自分の体に違和感を感じて、違和感がある所を見ると手足がロープでしっかりと結ばれていた。

そして体を動かすと隣にあるものにぶつかった。

 

「雪乃ちゃん・・・・」

 

それは自分の妹だった。私と同じように手足を縛られている。

なんでこんな事に・・・・・・。

 

「おっ、リーダー、二人の内の姉の方が目をさましましたよ」

 

「姉の方は適性があったか、後は妹の方がどうか、だな」

 

「でもよリーダー、妹の方には矢がかなり反応してたんだぜ?ぜってー目覚めるな」

 

自分たちがいるこの状況に不安になっていくなか、目を覚ました私に気づいて二人の男が私たちの近くに寄ってきた。

 

その二人の男が寄ってきた瞬間、冷や汗が噴き出した。

なんなの、この人たち?私の体が震えてる。怖い。怖いよ。

 

 

 

◆◆◆

 

 

 

〈白月正永side〉

 

「ああクソ!ふざけんな!」

 

俺は走りながら、この状況の色々な事に関しての文句があり過ぎて悪態をつく。

よりにもよって、なんで今日このタイミングで。

 

「雪ノ下姉妹が誘拐されるんだよ!」

 

「文句を言ってても仕方ないだろ」

 

「場所は分かったんだ、後は二人を救出して首謀者をボコボコにすれば良い」

 

俺の言った文句に親父とハチは焦りを含んだ声でそう返す。

ああ、確かにその通りだな。

 

事は二時間前に遡る。

ああ、細かく言うのが面倒だ。要約すると『雪ノ下姉妹が謎の犯人に拐われた』。

 

すぐに雪ノ下夫妻に連絡を入れて陽乃の持っている携帯のGPSで居場所を特定が出来て、その場所が判明したから良かった。だがそこに向かうまでに面倒な事が現在進行形で起きてる。

 

「ああァァァァァァ!」

 

「また出てきたぞ!」

 

「クソがぁぁ!」

 

建物の影や物陰から飛び出してくる怪物、屍生人(ゾンビ)を俺は波紋が流れた拳で灰にする。

そう、その面倒な事って言うのがこの屍生人どもだ。姉妹がいるはずの場所に向かう道中、コイツらが俺たちを襲ってくる。

首謀者は吸血鬼かよ!ふざけんな!

 

まだまだ押し寄せる屍生人の波に俺たちはスタンドを出して対抗する。

 

「ザ・ワールド!」

 

「スター・ジェムストーン!」

 

「キラー・ホーネット!」

 

「ブラック・ロック!」

 

「アクトン・アクアマリン!」

 

「ハーミット・パープル!」

 

近接パワー型の俺とハチ、ジョジョ、母さんは波紋入りのかなりの速さのラッシュで屍生人どもを粉砕し、遠距離型の親父はそれぞれ一発で相手を仕留め、ジョセフは茨を巻き付け、一体の屍生人を投げて、それを集団にぶつけて纏めて波紋で灰にする。

 

そして進んでいくと、GPSが示した古びたデカい廃工場が見えてきた。

成る程な、拉致する場所なピッタシだなぁ。

 

扉の前に着くと、ザ・ワールドの全力の一発で俺は扉を粉砕した。

 

そして中に入ると、地面に伏した雪ノ下姉妹の姿と首謀者と思わしき男が二人いた。

コイツら、タダじゃあおかねえぞ!

 

「落ち着け、まずは二人の回収が先だ」

 

ハチの言葉に俺は少し冷静になる。

そうだ、落ち着け。

 

『オラァ!』

 

ハチは白い茨を伸ばし、雪乃に巻きつけるとスター・ジェムストーンで素早く、力強く引っ張り、雪乃をキャッチする

 

「時よ、止まれ」

 

それに俺も続いて時を止め、陽乃へ駆け寄り、陽乃を担ぐとすぐに入り口へ戻り、時を動かす。

 

「ありゃりゃ、人質取られちゃったよ」

 

二人を取り戻されたのに首謀者たちの態度は軽い。

なんだコイツら。人質が取られたのに、なんでそんな態度を。

 

「まあでも、俺たちの目標は達成出来たわけだから、ズラかるぞ」

 

首謀者たちは逃げようとするが、そうは問屋がおろさない。

 

「逃すわけ・・・」

 

「ないじゃろ?」

 

ハチとジョセフの茨が首謀者たちの腕に絡まって奴らを捉えた。

俺は担いでいた陽乃を親父に預けると、全力の波紋を練り上げる。

そして前へ進む。

 

「一つ、場所で油断し、雪ノ下姉妹を危険にさらしてしまった」

 

まさかショッピングモールを堂々と襲撃するなんて予想外だった。

だが、姉妹は拐われてしまった。

 

「二つ、屍生人を倒すのに時間をかけ過ぎてここに来るにが遅くなった」

 

二人とも気を失っているが、恐らく怖い思いをしただろう。

もう少し早く駆けつける事が出来れば、そんな思いはしなかっただろうに。

 

「そして三つ、大切な約束を破ってしまった」

 

千秋さんに陽乃を守るように頼まれたのに、陽乃に姉妹の仲直りを手伝ってやると約束したのにそれを破ってしまった。

 

そんな自分に腹が立つ、守れなければ力があっても意味が無い。

今の俺にある大切な家族、仲間を守ると決めたというのにそれが守れていない自分に自己嫌悪が起きる。

 

「俺は自分の罪を数えたぞ」

 

これは前世からも罪を重ねてきた己への戒めだ。

 

「さあ、アンタ達の罪を……数えろ」

 

 

 

◆◆◆

 

 

 

〈比企谷八幡side〉

 

『オラァ!』

 

俺はスター・ジェムストーンの茨を横たわった雪ノ下に巻きつけると思いっきり引っ張り、雪ノ下をキャッチする。そして時を止めたのか、隣には陽乃さんを担いだショウがいた。

  

「ありゃりゃ、人質取られちゃったよ」

 

人質を両方も奪われたのに首謀者たちの態度は軽い。

 

「まあでも、俺たちの目標は達成出来たわけだから、お前らズラかるぞ」

 

首謀者たちは逃げようとするが、そうは問屋がおろさない。

 

「逃すわけ・・・」

 

「ないじゃろ?」

 

俺とジョセフの茨が逃げようとする首謀者たちの腕に絡まり、奴らを捉える。

俺は雪ノ下を綾香さんに預けると波紋の呼吸を整える。

そんな中、ショウは波紋独特の金色のスパークがクッキリと分かるほどの波紋を練り上げ、首謀者達の方へ歩いていく。

 

「一つ、場所で油断し、雪ノ下姉妹を危険にさらしてしまった」

 

歩いて行く中、ショウが俯きながらそう言う。

 

「二つ、屍生人を倒すのに時間をかけ過ぎてここに来るにが遅くなった」

 

前世からの事も思い出しているのか、ショウは唇を噛み、表情には後悔や怒りが見えた。

 

「そして三つ、大切な約束を破ってしまった」

 

恐らく今、アイツはこの事態は俺自身が悪いなんてバカな事を考えているのだろう。

だがそれは絶対に違う。今のアイツは、白月正永は変わった。前世のディオとは全く違う存在なったのだから。

 

「俺は自分の罪を数えたぞ」

 

だが、これはアイツなりの、前世から罪を重ねてきた己への戒めなのだろう。

 

「さあ、アンタ達の罪を……数えろ」

 

その言葉を言った次の瞬間、ショウは首謀者の内の一人・・・・ややこしいからA、Bと呼ぶか。Aとの間合いを詰め、頭部まで飛び上がり空中回し蹴りでAを吹っ飛ばし、足に纏っていた波紋が相手に流れ、Aは灰となり消えていった。

やっぱり犯人達は吸血鬼か。

それにしてもショウの奴、転生者にしてもその動きは子供が出来る動きじゃないと思うんだが。

 

「チッ、出てこい!屍生人ども!」

 

仲間がやられた事に犯人達は驚きが隠せず、Bは舌打ちをし、その呼び声によってあちこちの物陰から屍生人が次々と姿を現した。

数はぱっと見で五十辺りか。城の戦いの時よりはマシだが、多いな

 

「敵は五十五か、速やかに片付ける」

 

俺の耳にその言葉が聞こえたの同時に俺の隣に風が通った。

気付くと目の前の屍生人の集団に飛び込む勇吾さんの姿があった。

 

「ワシらも続くかのう」

 

「そうだな」

 

それに続いて俺とジョセフも屍生人の集団に飛び込む。

 

『オラオラオラオラオラオラ!!!』

 

そして波紋を流したスター・ジェムストーンで屍生人どもを殴り灰にしていく。

にしても、この数の屍生人をどうやって揃えた?

町でなりふり構わずに屍生人を増やしたら世間は行方不明事件で大慌てな筈だ。

だが、ここ最近で行方不明者のニュースはやっていなかったぞ。

本当にどうやって集めた?

 

 

 

◆◆◆

 

 

 

〈白月正永side〉

 

『無駄ァ!』

 

首謀者の一人を灰にすると、俺はすぐさまザ・ワールドで残りの二人に殴りかかる。

だがそれは首謀者の一人、細身の男のスタンドによって阻まれた。

 

「そのスタンド、貴様ディオか」

 

男はザ・ワールドの姿を見るとニヤリと笑みを浮かべ、男がそう言った次の瞬間、俺の左腕から血飛沫が上がった。

 

「始末する奴が増えた」

 

俺はザ・ワールドを見ると、ザ・ワールドの左腕に鋭い針金が突き刺さっていた。

その針金の元を目で追うとそれは男の右手から伸びていた。

 

「ブラッド・スコーピオン」

 

男はスタンドのものらしき名を呼ぶと、針金だけを出していたスタンドがその全貌を見せた。

それは紅い双眸が怪しく光り、黒色の体の一部に金色の鎧を纏い、サソリを彷彿させる鉢金が後ろから伸びている人型だった。

 

そしてザ・ワールドとブラッド・スコーピオンはぶつかり合った。

 

『無駄無駄無駄無駄無駄無駄ァァ!!』

 

『ヒヤッシャァァァァァ!!』

 

ラッシュがぶつかり合って拮抗していくが、徐々にブラッド・スコーピオンの方が手数が上回っていった。それによってあちこちに傷が出来ていき、そこから血が垂れ始めた。

まさかザ・ワールドを上回る程のスピードとは、なんて速さだ。

 

俺は少しばかり距離を開けると、男とブラッド・スコーピオンは姿勢を低く構えを取った。

 

「ブラッディニードル!」

 

そして十五の紅い閃光が放たれた。

 

 

 

◆◆◆

 

 

 

〈???(ブラッド・スコーピオン)side〉

 

「フハハハハハッ!随分と呆気なく終わったな」

 

ディオの奴は俺の必殺の攻撃を食い、この廃工場の壁にかなりの勢いで吹き飛ばされた。なら奴に助かる通りは無い。

 

ブラッディニードル。

相手の体にブラッド・スコーピオンの針金を十五発打ち込む。そしてそれは蠍座を描く。

外傷は大したことはない、だがその威力は中枢神経を破壊し、一発食らうごとに全身に激痛が走り、当たる数が増すごとに例え波紋の戦士であっても耐えきれないほどの地獄の苦しみとなる。

そして十五発目の位置はアンタレス、即ち心臓に突き刺さる。

 

「えっ!うそ・・・」

 

「ショウ!」

 

ディオが倒されたことに動揺が隠せないようだな。

あのガキ、あの髪型、奴はジョナサン・ジョースターの生まれ変わりか。

始末するにはディオの奴だけだが、今後の障害になる可能性もある。ならここで潰すべきか。

 

「ブラッド・スコーピオン!」

 

「スター・ジェムストーン!」

 

『ヒヤッシャァァァァァ!』

 

『オラオラオラオラオラオラ!』

 

俺の攻撃にジョナサンの生まれ変わりはスタンドで応戦してくるが、結果はディオと同じだ。

俺に勝てるはずが無い。

 

ラッシュの速さ比べになるが、ディオと同様にブラッド・スコーピオンの方が速さが上回り、奴を軽く吹っ飛ばし、間合いが空いた。

俺は体勢を低くとり、ジョナサンの生まれ変わりに俺の攻撃を突き刺す。

 

「貴様もディオの後を追わせてやろう!ブラッディニーd・・」

 

「今だ、ジョジョ!」

 

「アクトン・アクアマリン!山吹色の波紋疾走(サンライトイエロー オーバードライブ)!」

 

なっ!何もない空間から小娘が飛び出してきたぞ!

この小娘はジョースター家の。

これでは防御が間に合わん!

 

『ドララララララララララ!』

 

「グウッ!」

 

小娘の波紋を纏ったスタンド攻撃に俺は少し吹っ飛ばされる。

油断した、まさか透明化能力とはな。だが、もう不覚は取らんぞ。

 

「これも食らっていきやがれ」

 

『無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄!』

 

な、何ぃ!何故だ?お前は俺のブラッディニードルを全発食らった筈、なのに何故生きている!?

ディオの生まれ変わり!

 

 

 

◆◆◆

 

 

 

〈白月正永side〉

よし!ザ・ワールドのラッシュが完全に入った!

男は吹っ飛び、凄い音を立てて瓦礫や廃材の山に突っ込んだ。

それによって土煙が上がる。

 

しっかし、正直に言うとかなり危なかった。

心臓へ放たれた一撃がザ・ワールドで防御出来なければ、俺は死んでいた。

ザ・ワールドを上回る程のスピードとはな。恐ろしい。

 

そう思っていると土煙の中から人影が出てきた。

 

「まさか生きているとは、俺のあの攻撃は確実に相手を葬る技だ。だと言うのにどうやって生き延びた」

 

「・・・うそォォォん」

 

なんでぇ?ザ・ワールドの全力ラッシュ食らったのに、かなりの勢いで瓦礫や廃材に激突したのに、なんで無傷なの!?

 

「だがそれはどうでもいい、次は防御もさせずに葬ってやろう!」

 

男はそう言ってかなりの勢いで間合いを詰めてきた。

仕方ねえ、時間停止でぶちのめす。

 

「ザ・ワールド!時よ、止まr」

 

ガオン‼︎

 

「何ぃ!」

 

俺が時を止めようとした時、突然男の左腕が消滅した。

この能力、まさか!

 

『この汚物。よくもまあ、こんな愚かの事をしてくれましたわね』

 

その声が聞こえると、男の後ろの空間が歪み、そこから二本の角と大きな口を持つ人型のスタンドが現れ、その中から黒の衣服を着た一人の少女が出てきた。

 

「こいつの参戦はイレギュラーが過ぎる。これは不味いな」

 

男は少女の姿を見ると顔を顰め、ジャンプで上の方にある窓へ飛び、廃工場から出て行った。

クッソ、逃げやがったか。だが、追いかけるにしてもリスクがデカい。

それにトンデモない奴が出てきやがった。

 

俺は現れた少女に視線を向ける。

 

「ありがとな、助けてくれて」

 

「いえ、あなた様をお守りするのがわたくしの役目。当然のことですわ」

 

この態度、あのスタンド、間違いない。

奴も転生者、しかもアイツか。

 

「よく俺の下に駆けつけてくれた、ヴァニラ・アイス」

 

 

 

 

←to be continued

 

ーーーーーーーーーーー

???(ブラッド・スコーピオン) 撤退




やっと出したいキャラがようやく二人出せた。

ブラッディニードルは某黄金聖闘士のあの攻撃まんまです。

てかヴァニラ・アイス味方に出す人なんていないだろうな〜。





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