ある駆逐艦の話   作:蕎麦屋

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とある駆逐艦の人生を描きます。独自解釈、設定のもとで作成していきますのでキャラクター崩壊、設定崩壊の可能性は十分にあります。ご了承くださいませ。





初投稿です。

頑張ります!












プロローグ

〜〜〜!!!

 

 

 

 

 

 

「!」

 

 

 

 

 

 

声が聞こえ、あたりを見渡す。

 

海面中、油や鉄、そして肉の焼ける匂いが充満し、残骸からはいまだに火が燃え続ける。

 

この地獄でまだ生きている奴がいる。

 

 

 

 

 

 

 

 

衛生兵ーー!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

確かにそう聞こえた。

 

海上を進み、残骸を避けながら進む。

 

しかし、声がする場所は分からない。

 

残骸から出てくる黒い煙が視界をより一層悪くし、未だに聞こえる銃声はまだどこかで戦闘が続いている証拠だ。しかし、銃声よりも、海の波の音よりも確実にあの声は聞こえる。

 

 

 

 

 

 

衛生兵ーーーー!!

 

 

 

 

 

 

とにかく周辺を捜索する。だが一向に声のする方に近づいている感覚はない。

 

心拍は上がり、呼吸が荒くなる。

 

 

 

 

 

 

衛生兵ーーー!!

 

 

 

 

 

誰かが衛生兵に助けを呼び続けている。だが衛生兵は私の目の前で黒焦げに焼けている。

 

近くには救急の箱が浮いていた。とっさに拾い、まだ使う事ができることを確認する。

 

 

「何をしてるんですか!」

 

後ろから、声が聞こえ振り向く。

 

「そんなもの拾っても意味はありません。早く作業に戻りなさい。」

 

「でも、助けを呼んでいる人が…。」

 

「だから何ですか!それはあなたには関係ありません!ほら、早く作業に戻りなさい!」

 

「でっ!ですが!!」

 

ズドーン!!!

 

衝撃で後ろに吹っ飛ぶ。

 

爆撃だ。

 

数メートル吹っ飛んだであろう私は全身の痛みに耐えながら辛うじて顔をあげ、爆撃があった場所をみる。

 

そこには先ほどの艦娘が下半身のみを残し、立っていた。

 

「・・・・・・・。」

 

 

 

 

 

衛生兵ーーーーー!!

 

 

 

 

 

あの声は、未だにやまず。ひたすら助けを呼び続けている。

 

まともに起き上がれない私は、その声を聞くことしかできなかった。

 

 

 

 

 

衛生兵ーーーー!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

衛生兵ーーーー!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

 

「っ!!!」

 

 

夢から覚めた。

 

ここが執務室で仕事場であることを理解し、まだ自分が生きていることに安堵していた。

 

今度はこの夢だ。

 

寝ればあの悪夢に引き戻される。もうウンザリだ。

 

手元にあるウォッカの瓶をそのまま口につけ一口二口飲み込む。

 

別に好きでもないお酒を飲み続けなければ、また悪夢を見てしまいそうで怖いのだ。

 

だが、最近お酒を入れたとしても夢を見てしまう。

 

畜生

 

いつになったら終わるんだよ。

 

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

 

コンコン

 

「失礼しまーす。」

 

「書類持って来ましたーって、まさかまたお酒飲んでたんですか?」

 

提督「だったら何よ。うぐっ・・ノックもせずに入りやがって。」

 

「ハァ〜提督いつも言ってるじゃないですか〜酒は飲むなと。」

 

提督「うるさいわねぇ、黙れよ!!」

 

お酒に溺れている提督が手元の瓶をぶん投げる。

 

私はそれを華麗に避ける。

 

もう何度目だか。

 

提督「避けるなぁぁっ!ウップ!? オェェェェェ。」

 

「うわぁ・・吐きやがった。」

 

提督「はぁ・・はぁ・・うっ・・オェェェェェ。」

 

 

もうため息しかつけない。また吐きやがった。

ただでさえ提督はお酒を飲めるような体質じゃないのになんで飲もうとするかなぁ。

とりあえず嘔吐したものを処理するためにまずは提督を移動させる。

 

「処理するんで提督はそこのソファーまで移動しましょうね〜。」

 

ベロンベロンの提督を持ち上げソファーまで連れて行く。

どれだけ飲んだのだろうか、もう身体中から酒の匂いがだだよって提督の目の視点はあっていない。

 

提督「ウップ!ううう・・・離せよぉぉ。クソ村雨がぁぁ。」

 

村雨「まったく、口だけは達者ですね〜体は正直ですけども。はい横にしますよ。」

 

提督「はぁ・・・オェ・・・。」

 

提督をソファーへ寝かせ、近くに水をおいておく。

 

さて、私は汚物処理といきますか!

 

村雨「うっし、残業代はもらいますからねぇ〜。」

 

・・・・・・・・・・・・

 

 

村雨「ふぅ〜終わった、あー疲れたぁ。ん?」

 

提督「ZZZZzzz・・・。」

 

村雨「寝てるし・・。」

 

処理を終え、一息ついたところで提督を見ているとすでに眠っていた。

 

あんなに苦労したのに腹たつなぁ。

 

今回で四度目、そろそろ提督にも学んで欲しいのだが・・。

 

村雨「・・・提督、いつもいつもそうやって過ごしているとまたみんなから見放されちゃいますよ〜。」

 

提督「Zzzzz・・。」

 

村雨「私もそろそろ限界なんですけど?」

 

提督「zzz・・・。」

 

村雨「・・・・聞いてないか。」

 

この鎮守府の評価がそろそろヤバいというのに提督は何を考えているのだろうか。

もう残っている艦娘も減る一方、提督は徐々に見放されている。

 

村雨「提督・・・そろそろことの重大さを分かってくれません?」

 

提督「zzz・・・・。」

 

村雨「ただでさえこの鎮守府は当たりが強いのに、先週すでに三人移動しましたし〜。」

 

提督「・・・・・。」

 

村雨「私もこれ以上面倒を見切れませんよ。誰も秘書官やりたがらないからやっているだけですし。」

 

提督「・・・・・。」

 

村雨「はぁ、なんで私ここにいるのかなぁ〜もっと楽しい鎮守府に配属されたかったな〜。」

 

村雨「・・・・戻ろ。失礼しました〜。」

 

 

 

次の日

 

提督「うぐ・・・まだ酔いが残ってる・・。」

 

村雨「おはようございます〜。あ、提督無事に起きれたんですね。」

 

提督「・・・・朝の報告?」

 

村雨「はい、もうすでに艦隊も出撃させておきました。こちら書類でーす。」

 

提督「ありがとう・・うぅ。」

 

村雨「もしかして提督?頭痛いんですか?もう〜昨日も散々飲んでましたからねぇ〜。」

 

提督「うぅ、今日の予定を教えてちょうだい。」

 

村雨「・・・・はい、分かりました。」

 

 

 

・・・・・・・・・

 

 

 

村雨「まぁざっとこんな感じですねぇ〜あ、最後に今日はお客さんがくる予定です。」

 

提督「・・・・・分かった。ありがとう。」

 

村雨「時間はお昼頃なのでもうすぐ来るんじゃないですか?」

 

提督「ん・・あんたがここまで連れて来て。」

 

村雨「はい、そういうと思ってました〜玄関で待機してますね〜失礼します。」ガチャン

 

提督「・・・・・今日か。」

 

 

 

・・・・・・・・・・

 

 

鎮守府玄関前

 

 

村雨「・・・・・・・。」

 

 

村雨「あ〜暇〜提督から謝罪もないし、仕事結構丸投げだし、まじブラック鎮守府・・お?」

 

 

自動車が見えて来た、私は急いで服装を整え、来客に失礼のないよう準備をする。

 

自動車が玄関前に止まり、出て来たのは70はいってるであろうお爺さん。

軍の人だと聞いていたため、軍服ではなく落ち着いた私服であったことに驚いた。

 

 

村雨「お待ちしておりました!大木様!」ビシっ

 

 

大木「おお、お出迎えご苦労。君はここの秘書艦かね?」

 

 

村雨「はい、第17鎮守府の秘書艦をしております!村雨です。」

 

 

大木「うむ、私は第50鎮守府の提督をしている大木民男です。」

 

 

村雨「はい、遥々遠くからお越し頂き誠に有難うございます。」

 

 

大木「そんなにかしこまる必要はない、今日は民間人扱いで来ているんだ。演技しなくていい、君も辛いだろ?」

 

 

村雨「・・・・・ふぅ〜いや〜キツかったすわ〜。」

 

 

大木「はっはっは、無理に作るよりも自然な自分でいる事だよ。ここの提督にもそう教えたんだがね。」

 

 

村雨「え?大木さんここの提督と知り合いなんですか?」

 

 

大木「それは道中で話すとして、まずは提督のところへ案内してもらえるかな?」

 

 

村雨「あ、はいはーい。私について来てくださいね〜。」

 

 

・・・・・・・・・

 

気づけば頭痛は治り、緊張が自分を支配した。

一体何年ぶりだろうか、提督になってから一度も連絡をしていなかった。

ここ最近突然向こうから会いたいと連絡がきて、断るという選択肢もあったが、結局断れず経を迎えてしまった。。

 

手が震える。

 

怖いんだ。

 

恩師に会うことが・・。

 

 

コンコン

 

 

提督「っ・・・どうぞ・・。」

 

 

村雨「失礼します〜提督、お客様を連れて来ました〜。」

 

 

提督「そう・・・通して・・。」

 

 

村雨「はい〜では大木さんこちらです〜。」

 

 

大木「失礼しますよ。」

 

 

提督「あ・・・。」

 

 

村雨「・・・・。」

 

 

大木「・・・・。」

 

 

提督「その・・・お久しぶりです。」

 

 

大木「本当に久しぶりだな、あれから何年経ったかな。」

 

 

提督「五年程・・・。」

 

 

大木「もうそんなに過ぎたんだな。」

 

 

提督「と・・とにかくこちらに掛けて・・ください。」

 

 

 

・・・・・・・・・・・・・

 

 

 

村雨「お茶をお持ちしました〜。」

 

 

大木「ありがとう。」

 

 

提督「・・・ありがとう。」

 

 

村雨「はいはーい、では私は後ろに居ますんで何かあったら呼んでくださいねぇ〜。」

 

 

大木「さてと、あれから連絡もよこさず何をしているか心配していたが、生きているようで安心したよ。」

 

 

提督「大木さんも現役で提督をされていると聞いて驚いています。今更かもしれませんが・・本当にあの時はお世話になりました。」

 

 

大木「うん、ようやくその言葉を聞けたな。こちらこそとても良いひと時を送らせてもらったよ。」

 

 

大木「覚えているかな?君が初めて私の鎮守府にきた時、ずっと不機嫌な顔をしていたから響に嫌われていたね。」

 

 

提督「・・ああ!」

 

 

大木「君もムキになるから、言い合いから取っ組み合いにエスカレートして、訳もわからず鳳翔も巻き込まれて。最終的に鎮守府の壁三人でぶっ壊して。」

 

 

提督「あの後、誤魔化そうとしてすぐに大淀さんにバレて大目玉くらって三人で壁の修復を徹夜でやりましたね。」

 

 

大木「はっはっはっは、そうだったな。懐かしい。」

 

 

大木「楽しい思い出もあったが、何より君が一生懸命に学ぶ姿勢は見ていてとても微笑ましかった。きっといい提督になると思っていたよ。」

 

 

大木「まぁここに来る途中、村雨くんから現状を聞いていたんだがね。」

 

 

提督「大木さん、私・・なんて言えばいいか・・。」

 

 

大木「やはり顔色が良くない、私の鎮守府に居た頃よりだいぶ元気がないな・・・いまだに夢をみるのか?」

 

 

提督「・・っ!!」

 

 

大木「うむ・・・やはり治っていなかったか。私の所に勤務していた時からよくうなされていたが・・。薬は飲んでいるのか?」

 

 

村雨「提督、薬が効かないって言ってお酒ばかり飲んでるんですよ〜もう何度も戻したりして〜。」

 

 

提督「村雨!!」

 

 

村雨「ヒュ〜」口笛

 

 

大木「・・・・・・・。」

 

 

提督「あ・・す、すいません。」

 

 

大木「私はね、今日まで後悔していたことがある。それは君に寄り添うことが出来なかったことだ。」

 

 

提督「え・・。」

 

 

大木「君は当時、研修生で短期間しか鎮守府に居られなかった。だから君が毎晩夜中にうなされ苦しんでいることが分かってから、なんとかしようと焦ってしまった。結果的に中途半端になってしまい、なんとも言えない別れ方をしてしまったね。」

 

 

提督「そんな・・・大木さん。あれは私が逃げたようなもので・・。」

 

 

大木「いいや、私にも非があった。もっと君のことを知るべきだったんだ。君が何を抱えて今日まで生きて来たのか。」

 

 

大木「今日来たのはそれを知るためだ。苦しいのは分かっている。だがどうか、君自身の言葉で話してはくれないだろうか。私は君の過去を知りたい。」

 

 

提督「・・・・・・・。」

 

 

村雨「はっは〜ん、私提督の過去すんごい興味ありま〜す。たしか元駆逐艦だったとか?」

 

 

提督「あんたは黙ってなさい。」

 

 

村雨「へ〜い」

 

 

提督「・・・・分かりました、話します。」

 

 

大木「ありがとう。どうか聞かせてくれ。」

 

 

村雨「あの〜私も聞いていいですよね?」

 

 

大木「村雨くんも聞きなさい、君は秘書艦としてな。」

 

 

村雨「では・・提督の隣失礼しますね〜。」

 

 

提督「・・・・・。」

 

 

提督「どこから話せばいいのか・・。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【とある駆逐艦の物語】

 

 




最後まで見ていただきありがとうございます。
初投稿のため誤字脱字、表現の不一致等がある可能性があります。
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