サーヴァントといちゃつくだけ   作:PRD2

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何だか随分久しぶりになりましたが、私です。
リアルが中々忙しく、癒しが欠乏したまま日々は過ぎ去り、渇きを癒すかのように筆を取るも、決して捗ることの無い今日この頃。
というか凄い難産でした。
今回もキャラ崩壊注意報です。
一応理由はあるんですが、そんなもんは知らねえこれが父上とかふざけんな輝け私のクラレントの方はバック推奨。
安定しない文体、良くわからん展開。
それでも進みたい者は、私と修羅に落ちてもらおう。
──そんなこんなで、どうぞよしなに。


アルトリアオルタ 01

 無人の廊下を一人で歩く。

 よく清掃された廊下に汚れは見当たらず、昨日と同様の白さを保った壁にそっと指を走らせるが、手に汚れが付くことはない。そもそもの話、カルデアには自然がほぼないからか、砂利や埃は少なく清潔を保つための魔術も行使しているため常に無菌室のような清潔感を保っている。

 ──清潔なのは良いことだ。夏に着たメイド服も最後に着てから久しいが、常の私にとっても片付いていることは心地好い。邪魔がないのは最短への近道であり、綺麗であることは精神を補正する。看護師のバーサーカーが来てからはカルデアの衛生観念は飛躍的に向上したし、これでは私がメイド服を着て掃除をすることは無いかもしれない。

 ……いや、マスターの部屋であれば……その機会が無くなることはないだろうな。

 マスターの部屋には物が増えた。質素にして簡潔であった白い部屋にはいつの間にかクローゼットや箪笥が増えていたし、サーヴァントから貰った物品も部屋を圧迫している。整理するのは得意のようだがあそこまで増えるとなると場所にも難儀するだろう。私も何度か片付けてやっているが……どうやらマスターは捨てるということを学習しないらしい。

「大切な思い出、か」

 ──理解のできない話()()()

 成功を覚え達成感を得るのは悪いことではない。

 失敗を知り次に繋げることは成功への近道だ。

 だが他愛のない喧騒を好み、何気ない贈り物を後生大事に持つことには理解しかねる。それは生きる上での枷になるものだ。そこに込められた思いを知っているのなら中身など必要でないし、窮屈にならぬよう時が経てば思い出も忘れるべきだろう。

「……いや、これはただの私の感傷か」

 思い起こせば私には録な思い出は残っていない。たとえ属性が反転していようとアーサー王の記憶が無くなるわけではない、ただそこにある記憶に対して、感じるものが変わるだけだ。そして私にとってその記憶は、私にとって重要であれど、それほど大した意味を持たない。

 王になったのが間違いだった、それだけのこと。

 たとえ自国が崩壊の危機に瀕していようと、侵略者によって窮地に追い込まれていたとしても、結局国は崩壊した。どのような経緯であろうと国を救えなかった王など愚王でしかない。

 もし今の私があの国を統治しても恐らく結末に変わりはあるまい。完璧な王として生きる私は忠臣の裏切りによって国を討たれ、非情な王を良しとする私は──結局はその場しのぎに愚民を糧に生きるしかない。ならば私に反旗を翻すものは当然出てくるだろう。終わりはすぐに来る。

 ……そう理解していても諦めきれなかったからこそ、私があるのだろうが。

 とかく、その様な物で出来た私にとって大切な記憶は存在しない。

 確かに記憶していることはある。円卓の顔ぶれも、ギネヴィアも、押し寄せる侵略者も、路傍に咲く花すらも、覚えている。

 だが、そんなものに価値があるとは思えなかった。

 ──私にとって価値ある記憶とは何だ。

 大層な夢を抱いた小娘が剣を抜いたことか?

 自称息子に国を崩壊させられたことか?

 女一人満足させてやれなかったことか?

「……本当にロクな記憶がないな」

 真っ先に思いついたそれにため息を吐く。

 それでも今の私は──別に、悪くはないと思っている。

 確かに円卓は反逆によって割れ、志半ばで散った。

 けれど──私は、民を覚えている。

 農夫が汗を滴ながらも、懸命に畑を耕すのを見た。

 商人が馬を連れて歩き、声を張り上げるのを見た。

 子供が小さいながらも、騎士を見て笑うのを見た。

 ──民とは国の歯車だ。怠ける者には冷酷に、働く者にも無慈悲に、私を慕う者すら管理する。その私の態度は変わらない。

 それでも、楽しそうに笑う姿を、覚えている。

 ……マスターの影響か。

 要らぬ感傷に心を動かし、つまらない思い出に浸る。

 これが彼からの影響だとするなら……業腹だ。

 ……あぁ本当に、私の心を動かしたことも、私を迷わせたことも、なによりその影響を好ましく思う自分に腹が立つ。

 彼に影響されたことに、私の意識を変えた彼に、胸が高鳴るほどに喜ぶ自分がいて。

 そんな自分の考えを馬鹿にするように鼻を鳴らし、私は音をたてて廊下を歩いた。すれ違う者がいれば肩を震わせるほどに靴を鳴らすが、それでも帰ってきたのは静謐な廊下に響く反響音のみだった。

「──む」

 見覚えのあるプレートの扉に足を止める。

 第三シミュレーションルーム。いくつかあるシミュレーションルームの一つで特にこれと言った特徴のない普通の修練場だ。

 強いて言うなら……マスターの部屋から一番近いシミュレーションルームだ。この時間帯ならマスターが適当な教官サーヴァントに(しご)かれていても可笑しくはない。

 ……マスターは、いるだろうか。

 思えば最近はマスターとの時間が少なかったように思える。毎日朝には顔を会わせていたような気がするが、それ以外はあまり顔を見ていない。人理修復がなり、カルデアの働きを外の人間が知ったからか、ここ最近は事後対応に追われていたようだ。

 だがあのマメなマスターの事だ、日々の鍛錬は欠かせず行っているだろう。ならここには彼がいる筈だ。

 ……ちょうど良い、鍛練でも見てやるか。

 マスターも誰かが見ていた方がやる気を出すだろうし、何より訓練相手がいるにこしたことはない。よもや私を訓練相手として不足だとは言わないだろう。

 だから、これは王として生きる私にとって正しい事だ。

 断じて、私の私心が混じった行いではない。

「……はぁ。何に言い訳をしているのか」

 認証に手をかざす。

 扉は空気の抜けるような音を出しながら開いた。少し浮き足だった足でシミュレーションルームに入り、声を上げる。

「入るぞマスター。少し──」

 声を上げて、気付く。

 ──そこには誰もいなかった。

 戦闘を想定して広く作られた部屋は、カルデアの廊下と同じく無機質なまでの白さで沈黙していた。機械を起動してホログラムすら使われていない、ただの部屋だ。

 ──ため息を吐く。

 私は、何をしているのだろうか。

 一人で揚々と部屋に入り、中に誰もいないことに気付かない程に浮かれて声を上げて──あまつさえマスターがいないことに()()()()()()()()()

 ──浅ましい。

 全くもって腹立たしい。これでは子供と大差無いだろう。

 親と離れ、無様に泣き散らす子供と、今の私にどれ程の違いがあろうか。たとえ私が涙を流していないとしても、自分の勝手な妄想で一人気を落とす私の何と嘆かわしいことか。これが王とは聞いて呆れる。

 ──もう一度、息を吐く。

「……本当に、何がしたいんだろうな、私は」

「それはオレも聞きたいな」

「きゅぅ──!?」

 後ろから聞こえた声に驚いて口から変な音が漏れた。

 慌てて口を塞ぎつつ後ろを振り返れば、そこには驚いた顔を見たマスターが立っていた。眉を上げ、珍しい物を見たような顔で、口を開く。

「……オルタってそんな声も出すんだね。初めて知った」

「にゃ──なにを、いや違う。マスター、いつからそこにいた!?」

「丁度今来たところだよ。訓練しようと思ったらオルタがいたから声をかけようと思ったんだけど……悩み事? もしやオレとあんまり会えなくて淋しかったり?」

「なにを言っているのか良く分からんな寝言は寝て言えマスター」

「そっか。でもオレはオルタに会いたかったよ」

「──っ!?」

 一瞬で沸騰した頭を無理矢理に動かし、顔を背ける。

 ──今は、駄目だ。これ以上はいけない。だから止めろ。何度も自分に言い聞かせても、熱くなる体が止まることはない。一人言を聞かれた恥ずかしさで顔も赤いし、図星を疲れて手も震えるし、何よりもマスターが私に会いたかったと言ってから口許が緩んで仕方がない。

「……そ、それよりお前の事だ。何故ここにいる」

 自然と口角が上がる口を動かす。今は何でも良いから、時間が欲しい。

「いつも通りに訓練かな。今日は朝からダ・ヴィンチちゃんに呼ばれてたから、こんな中途半端な時間になってさ……オルタも一緒に訓練する?」

 マスターは何でもないように、いつも通りの口調で話す。

 それが、私が先程まで悩んでいたことを、大した事ではないとでも言っているように思えて。

「……………………する」

 数秒、悩んだように黙り──本当は答えなど決まっていたが──私は私らしくもなく、それだけ言ってマスターの方を向いた。

 

 

 マスターの訓練に大したメニューはない。

 走り込み、筋トレ、体操や疑似戦闘訓練などの全身運動。訓練としてこれ以上ないくらいに簡潔だ。

 確かにカルデアにはトレーニングルームが存在し、それに伴う器具も備えてあるが、たまに使うことはあってもそれを主体にトレーニングはしない。

 マスターに必要なのはアスリートのように設計された筋肉ではなく、軍人のようにあらゆる状況に対応する肉体。

 そして最も必要なのは体力だ。取り敢えずこれだけあれば何とかなる。女神を背負いながら迫り来るバーサーカーと鬼ごっこに興じるのも、アメリカを東西に横断することも可能になる。

「──よっ、とっ! これでっ、さいごっ、かな?」

「ああ、丁度十周だ。……訓練はこれで終わりか?」

「えっと、うん。とりあえずは、これくらい……」

 マスターはそれだけ言うと、その場にへたり込んだ。顔を汗だくにしながら息を荒らげるが、すぐに整えようと呼吸方を変える。汗をかいてもあまり肌に張り付かない制服は、さすがの科学力というべきだろう。

「すぐに膝をつくな、それでは首を落としてくれと言っているようなものだ。たとえどんなに疲れていようと顔は前を向いて、いつでも動けるようにしろ」

 疲労の残るマスターに容赦なく言いながらも、持ち込んできた水筒を渡す。

 訓練に於いて妥協は許されない。訓練で本気になれない者が、有事の際に動けることなどありはしない。

 マスターは私の言葉に頷きながら、立ち上がる。膝に手をつかないのは経験の賜物か、誰かの知恵か。恐らくは後者だろう。暇を見つけては誰かに教えを乞う彼が、誰かにそれを指摘されているのを想像するのは難しくない。

 ……あぁ、本当に浅ましい。

 マスターの事ではない。彼は良くやっている方だろう。一介の高校生が、シミュレーションとはいえ山道を十も往復したのだから、少なくとも体力には恵まれている。武器を握らせても、ギリシャの賢人たるケイローンが苦笑いするほどに才能が皆無な事を鑑みれば、やはり彼は普通の域を逸脱することはないが、それでも彼の努力には目を見張る物がある。

 誰よりも普通である彼に必要になるのは地道な努力と知恵のみだ。それは必ず彼を裏切ることはないだろう。

 それでも、私の中に燻るものがある。

 ──マスターの成長は喜ばしいことだ。体が強い者も、心が強いものも、私にとっては好ましい。

 だが、しかしだ。

 ……それはそれとして、私が一番で無いのが気に食わない。

 ただの嫉妬、或いは独占欲か。

 マスターが私の教えた以外の事を参考にするのが気に入らない。

 マスターが私以外の誰かを優先するのが気に入らない。

 ……止めろ、これ以上考えるな。

 揺れる心を叱咤するように、少しだけ目を瞑る。開けばいつもの私が帰ってくる。

 訓練前の失態は既に持ち直した。取り戻せたとは思えないが、マスターにこれ以上面倒をかけるわけにはいかない。

「……何だか難しそうな顔してるよ、オルタ」

「……なんの事だ?」

「嘘つかないでよ、いつもより目付きが悪くなってる。──機嫌が悪いというよりは、悩んでるみたいに」

 マスターの質問に表情を変えずに返しても、帰ってきたのは強い声。

 それは怒りではなく、悩みを隠そうとする私への僅かな非難と、何よりも不安定な私への心配を孕んだ口調で──それが嬉しくなる自分に呆れてしまう。

「……大したことではない。ただ……自分が何をしたいのか、良く分からないだけだ」

 だからこそ、そんな声が口から漏れた。

 ……ああそうだ。本当に私は何がしたいのだろうか。

 人理修復という目標は既に果たされ、カルデアを離れるサーヴァントも少数ながら存在する。最初期から召喚された私にとってこの一年という短い期間は、文字通り嵐のように過ぎ去って。

 ──そして私は、未だにここを離れていない。

 確かにカルデアは良い場所だ。立地や待遇ではなく、そのあり方こそが心地よい。だがそれは恐らく私にとって大した意味を成さない筈だ。

 ではかつての仲間といるのが気に入っているのか──否定はしないが、それも私がここにいる意味にはならない。昔のように上司面して命令するようなことは、マスターに関係すること以外には存在しないだろうし、かといって対等にもなれない。私がそう望んでも、彼らはきっと対等になることを望みはしないだろう。

「人理修復は成った。私の役目は終わり、すべき事も無くなった。なのに私は……未だにここにいる。その理由を……他ならぬ私が分からない」

 正確には、違う。

 何のためか、何故ここに残っているのか。そんなものは問わずとも自覚している。

 ……マスターがいるからだ。

 カルデアにはマスターが、藤丸立香がいる。

 理由なんてものは、それだけで良いはずで。

 それでも、何がしたいのかが分からない。

 マスターと一緒にいて、こうして語らい、時には食事を共にして……それで、そこから先が分からない。

 ──私はどうしたい?

 ──いや。

 

 私は、マスターと、どうなりたい?

 

「分からないんだ……」

 どうすれば良いか、どうすべきか、何が最善なのか。

 そんなものは生前考え尽くした筈だったのに、今の私にはそれが分からない。

 ……これでは、ただの無力な村娘と変わらないな。

 いや、それこそただの村娘の方がすぐに答えを出してしまいそうだ。

 ──王としてあまりにも不適格だ。

「……何でも、良いんじゃないかな?」

 ふつ、彼が答えた。

 いつの間にか下を向いた顔を上げれば、そこにいたのは何時もの彼だった。

 いつも通りの、楽しそうな笑顔だ。

 私が──私の好きな笑顔だ。

「ここにいる理由なんて何でも良いんだよ。居心地が良いからとか、知り合いがいるからとか、ご飯が美味しいからとか、自由に遊べるとかから……本当に、何でも良いんだ」

「それは……ただの怠惰だ。考えることを止めた、諦観でしかない」

「確かに大した考えじゃないかも知れないけど、それは悪いことじゃない。たまに微小特異点の修復だってあるから無駄じゃないし、何も諦めてなんかいない。諦めきれないから、ここにいたいんじゃないか」

 彼の声はどこまでも優しくて、彼の言葉はどこまでも前向きだった。

 それは、何時ものことだった。

「オルタがここに居たいなら居れば良いよ。人理修復は終わっちゃって……もうすぐ、退去しなくちゃいけなくなるかも知れないけど、それでも居ちゃいけない理由なんて何処にもないんだ」

 でも、と声が出そうになって。

 それに、と声がかかって、自然と手を繋がれた。

 強く握られて、そして息を吸って、言った。

「オレは……オルタが居てくれると、嬉しいよ」

 それは、嬉しそうな、寂しそうな声で。

 それでも、私から目を離すことは無くて。

「──ぁ」

 結局、私はその言葉が欲しかったんだ。

 難しいことなんて何もなくて。

 考えることなんて何もなくて。

 強い言葉でもなくて良い。

 目を反らしたって良い。

 手を繋がれなくても良い。

 万感の思いを込めなくても良い。

 ただ──私を求めて欲しくて。

 

 あぁ──そうだ。

 私は、彼が好きなんだ。

 

 ただ食事をするだけでも、構わない。

 ただ会話をするだけでも、構わない。

 ただ一緒にいるだけでも、構わない。

 それでも良い、それだけでも良い。

 それだけの、何気無い日常が何よりも愛しい。

 それだけの思い出が何よりも大事になった。

 それほどに彼が恋しくて。

 それほどに彼が愛しくて。

 言葉にならないくらいに、愛してる。

 ──そんなことに、私はやっと気が付いたのだ。

 

 

 

 シミュレーションルームを出て、マスターと別れる。

 訓練でかいた汗が冷えれば風邪を引くかもしれない。体調には気を付けるように言って、それから用があるからと自然と別れた。

 顔も赤くはない。顔もいつも通り。動悸もしなければ込み上げる思いもない。

 ただ、暖かい。

 心が、私のどこか見えない部分が満たされたように思える。

 それで良い、それだけで良い。

 これ以上を──求めることはない。

 私はマスターのことが好きで、それだけで良い。

 想いが報われる必要も、伝える必要すらない。それはただの私の我が儘で、救われる必要の無い想いだ。

 ──ふと、ギネヴィアの事を思い出した。

 私に恋し、女だと伝えても私を愛すると言ってくれて、それでも、ランスロットに焦がれた彼女。

 ……彼女は、どんな気持ちだったのだろうか。

 それは感傷か、或いは後悔か。

 どちらにしても、彼女の気持ちに答えられなかった私には、どうやっても知ることのできない答えだ。

 そんなことを考えながら、私は軽くなった足でカルデアの廊下を歩いた。

 

 

 

 

「……ちゃんと、伝えないとな」




「やあやあやあいつも通り感想のお時間だ。待ちわびたそこの君も、全裸待機のそこの貴方も、風邪を引く前にお布団を被るのをオススメするよ。最近寒いからね。今回のヒロインはアル、アーサー王の別側面と言うことだが……いやーいじらしい女の子になって良かった良かった。これで僕も楽しめ──こほん、彼女が幸せになるのなら良いことだ。さて、今回の話でまず注意していきたいことは──ずばり彼女のメンタルが弱いことだ。暴君であり、国のためなら愚民を跪かせるのに躊躇いのない彼女らしくもなく、うだうだいじいじと悩んでいる姿が特徴だね。これは一重に、彼女にとって誰かを好きになる体験というものが少なかった事に起因する。もしかしたらどこかの世界で、聖杯戦争でサーヴァントとして使役され、マスターと共に勝ち上がり恋に落ちた彼女も存在するかも知れないが……それはきっと、彼女の人生観を変えるくらいに大きな事を、そのマスターがやってのけたからだろう。今回は少し違うというか……彼女の知らない日常を、誰よりも日常を知り、誰よりも普通である彼こそが、教えた事に意味があるんだろうね。黒い彼女は青い彼女より王らしく振る舞ってるから余計に影響が大きいし、何よりあれでギネヴィアのこと結構気にしてるみたいだ。なんというか、青いアルはランスロットが裏切る前は『友人』としてギネヴィアと接してたけど、王として振る舞う彼女はギネヴィアの事を『恋人』として幸せに出来なかったのを気にしているみたいだし……女の子同士じゃ難しいだろうに、やっぱり真面目なところは変わらないな。だからか、最後も何か悟ったように格好つけてるけどどう考えても逃げてるし、結局はヘタレているわけだ。いやー良くないなーこれは手助けとかした方が良いかな? いらない? じゃあ、あとはマスターに任せようか。何せこれは恋とか愛とか恋愛のお話で──決して一人で出来るものではないのだから」

弱気な我が王が見たかった、大体そんな感じ。
今回のアルトリアオルタはかなり弱気、というか王様ムーブが出来ていない珍しい彼女。
絆レベルは文句なしの10、さらに他のヒロインとのフラグを乱立させてるとルートに入れません。本人がヘタレて逃げます。人妻サーヴァントとか除いたらもしかしたら一番攻略が難しいかも?
彼女が思っている以上に、彼女は生前の記憶、特にギネヴィアの事を気にしてます。優しく諭しても頑固だから考えを変えないかもなので、ちょっと強引な方が吉かも。
……公式でアーサーからギネヴィアに対する見解とか少なくない? そんなに気にしてないん? とか思って勝手に捏造した設定ですが、多目に見てやってください。
次は多分マシュマロ2話、それからは新ヒロインと現ヒロインの二話とかを交互にやっていこうかと。
先に言っときますが……作者はイチャイチャさせたいので、わりと早めにくっつけに来ますよ。
可愛いくていじらしい乙女も好きですが、幸せそうなで満たされた女性も作者は大好きなのです。
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