魔力の反応を感じながらも、辺りを探していると。
遠くの方で人影が見えた。
大きな身体でボクよりも大きい。
その隣には小さな子供が立っていた。
身長はマスターと対して変わらない。
「のこのことやって来たのは一人だけ?」
「そうみたいだね。ボクだけだよ」
「ふうん?あなたのマスターは酷い人ね」
「・・・へえ?」
少しマスターの事を悪く言われたようでボクの声色が変わる。
「だってそうでしょう?私のバーサーカー相手にたった一人で相手させられるんだもの」
「バーサーカーだか知らないけど、マスターがボク一人で命令したんだよ?それってある意味ボク一人でどうともなる・・・って思わないかな?」
ボクの後方にはマスターがいる。
もしかしたら相手の魔力を感知してアーチャーや桜が来てるかもしれない。
だけれどマスターがボクを信じてくれる。
それだけで諦めない理由はない。
「へえ・・・おバカなマスターさんね。私のバーサーカーに敵うわけないのに」
『ライダー?聞こえる?』
『マスター?』
どうしようかなと考えているとマスターの声が聞こえる。
『宝具とか・・・使うなら使っても良い。だけど武器が欲しいなら言って』
『ボクの武器・・・槍はそこまでなんだよね。マスターも知ってるだろうけどボクの能力はサーヴァントとしては
『・・・危なくなったら、逃げて。
『ん、当然!』
マスターとの念話が切れると後ろから一本の剣が飛んでくる。
正直ボクは剣でも槍でも技量は変わらない。
「剣が飛んできたけれど、それだけ?馬鹿にするのも大概にね!やっちゃいなさい!バーサーカー!」
女の子が言うと大きなサーヴァントが雄叫びをあげてボクに向かってくる。
ボクに出来ることはとにかく生きること。
マスターが何か手を打つ気がするから、その時間を稼がなきゃ。
「わわっ!・・・っと」
身体も大きければ剣も大きいそれを避けると当たらない程度にギリギリで剣で受け流す。
あんなの真っ向から受け止めれるほどボクは強くない。
英霊でも格が違う相手ぐらい分かる。
「それでも・・・」
これぐらい出来ないとマスターに釣り合わない。
遠くの方で金属の高い音が聞こえる。
ライダーと他の魔術師とそのサーヴァントかな。
普通に考えて向こうのサーヴァント次第だけど私のライダーの能力全体を考えれば無謀。
「ふふっ・・・」
それでもライダーが出来るというなら任せる。
いつからサーヴァントはサーヴァントでないと倒せないと決められているのかな。
マスターにも倒せる可能性があるのに。
「
投影魔術で洋弓と、ただ
狙うはライダーと戦うサーヴァント。
私の眼に映し出される映像。
それによる必中。
「さようなら」
矢を放つと、真っすぐ飛んでいく。
それを目で追う。
巨大な体格。
それに当たるか寸前で紡ぐ。
「
純粋な魔力そのものが形を持って爆発させる。
幻想そのものを爆発させるより弱いけれど、決してただでは済まない。
見れば、マスター側にも影響があったのか多少ダメージがあった。
『ライダー。撤退、どうする?』
『マスターに任せるよ?』
『ん・・・向こうが撤退の気配、あるなら追撃は無し』
『りょーかい』
ライダーの声色から恐らく向こうは撤退・・・かな。
だけど私の攻撃手段的に射撃系の対策がされる気がする。
・・・まあ意味ないのだけれどね。
「・・・
私の世界に貯蔵される武具。
一つ一つが神秘や幻想の篭る武具であり、人の身では触れることが出来ない。
かのウルクの王すら触れることが出来ないそれら。
「は・・・ひゅ」
ライダーに咄嗟に渡したあれも本来は英霊であろうと人というカテゴリでは触れれない。
私と契約をしてその繋がりから、恐らく何かしら耐性的な物が出来ているんだろうか。
投影で作った武具も消えてしまったのを見ると私はライダーが来るまでその場でずっと待っていた。