双頭の骸、虚圏に立つ   作:ハンバーグ男爵

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失踪するかと思った(真顔)

3日程仕事で死んでた、すまん。


キャラ崩壊注意
ウルキオラこんな奴だっけ?





十話 始祖との遭遇

あ~つっかえ、ほんまつっかえ

 

 

前回ハルバードを持ってくるために壊してしまった壁を石膏とヘラで塗りながら大きな溜息を吐く私こと始祖娘ジェーン・ドゥ。

藍染君が「これはジェーンへの罰だからルドボーンは手助けしてはいけないよ、それが彼女の為だ。」とか言っちゃうからルドボーン君ホイホイ従っちゃうし、石膏とヘラだけ渡してどっか行ってしまった。でも分身の一人が心配そうにこっちを見てるから気にはかけてくれてるんだろう…髑髏だから表情わかんねえや。

 

ぬりぬり、ぺたぺた

 

私が起こした不祥事後始末は仕方ないとはいえ、壊れた壁を直していくうちになんかつまんなくなったので、残りの壁は少し趣を変えて直そうとおもう。

 

 

 

〜〜3時間後~〜

 

 

 

これで最後っと…ふむ、最後の一枚、我ながら会心の出来だよ。

どうさこの今にも動き出しそうなこの躍動感、攻守4000は有りそうな威圧感、オマケに着色までした渾身の1作だ。

 

そう、名付けるなら…オベリス〇の巨神へ「ここで何をしているジェーン・ドゥ」おん?

ああウルキオラじゃん、おっすおっす。

 

「質問に答えろ、何故俺の私室の前で奇っ怪な石版を壁に埋め込んでいる。」

 

コイツは今日もいつも通り表情筋が死んでんな。話し掛けても素っ気ないし、何考えてんのかさっぱりだし、話に困る。ちったあヤミーやグリムジョーを見習いなさいよ。会う度に愉快なリアクションで私を愉しませてくれるぞ。

 

いやさ、壁壊しちゃったから直してるの。

私の返事にウルキオラはチラッとオ〇リスクを眺めて、言った。

 

「それは直しているとは言わない。」

 

こまけえこたあいいんだよ、カッコイイじゃーん。

 

「ここに来るまでに見た妙な形をしたオブジェの埋め込まれた壁はお前の仕業か……まあいい、藍染様から御指摘されたら元に戻せ。」

 

へーへー。よしっ、これで壁全部終わり!

ドロドロになっちゃった、早く宮に帰ってお風呂入ろー。

 

あ、そういえば。

ウルキオラ、現世行くんだっけ?あの…あまおう苺とか言う奴見にさ。

 

「奴は果実ではないが…そうだ。」

 

そんじゃーさー、次いでにお使い頼まれてくんない?牛乳切らしてたんだよねー。

 

「……何故俺が」

 

折角現世に行くんだよ?ならお土産の一つや二つ当然でしょう、だからお願いっ!

藍染君がいつも飲んでる紅茶の茶葉も買って欲しいんだ。

 

「藍染様の為なら仕方あるまい、任せろ。」

 

藍染君の名前出すとコイツちょろいなぁ…

よしよし、そんじゃ出発する前に私の宮来てよ。買い物リスト渡すからさ、宜しくぅ。

 

「分かった。」

 

 

 

 

☆☆☆☆☆

 

 

 

 

 

「では、黒崎一護を探し出し、接触致します。」

 

「ああ、頼むよウルキオラ。そして、私に起きた事を全て報告してくれ。」

 

「御意に。」

 

「それから…君の部屋の前で見た謎の石版は何かな?他の場所にも赤くて口が2つに分かれた首長龍やら黄色い鳥の様な化物が掘り込まれた壁があったんだが…」

 

「ジェーン・ドゥが彫ったものと思われます。」

 

「ああ…うん、だろうね。

やはりか…まあ……塞がっているのなら良しとしよう。君は気にせず現世へと向かってくれ。」

 

「御意。」

 

そう答え、ウルキオラは藍染の前から消える。一瞬だけ脇腹を抱える藍染の姿が見えたのは気のせいだろう、そうに違いない。

 

道中でヤミーが「暇だから俺も行く」と言い張り、結局2人で約束通りジェーンの宮へと向かう。最上階、ジェーンの私室にはルドボーンと分身達がせっせと家事を行っていた。

 

「いらっしゃいませ、ウルキオラ様、ヤミー様。

ジェーン・ドゥ様は只今入浴中ですので、私がお伝えさせて頂きます。

リストと資金、マイバッグはこちらに。」

 

「……マイバッグ?」

 

「はい、現世では今〝えこ〟なる環境に配慮した行動が好まれるそうで。〝びにーる〟を用いない、自分用の袋を設え買い物する者が真の強者足り得るのだと、ジェーン・ドゥ様は仰っていました。

ですのでこちらをお持ち下さい。」

 

「エコ~?なんだそりゃ、現世は良くわかんねえ事やってんだなァ。」

 

「分かった、使おう。リストは…これか。」

 

なんの気なく、2つ折りにされた買い物リストをぺらりと開くウルキオラ。

 

 

 

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

☆〜ウルキオラ君初めてのお使い〜☆

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

 

 

 

 

「…………………」

 

グッ…

 

おっと危ない、衝動的にリストを破り捨ててしまう所だった。

 

ウルキオラの死の形は『虚無』、彼に心はない。常に冷静沈着、確実に命令を遂行する十刃きっての仕事人だ。癖の強い上の数字3名や、狂った5番と比べ御しやすいが故に藍染からも全幅の信頼を得ている。

今も彼は勿論冷静だ、決して無駄に装飾の施された買い物リストの題名にイラッと来た訳では無い。無いのだ。

 

気を取り直して内容を確認する。リストには地図が添付されていて、此処で必要な品を買ってこいと示唆しているようだ。

 

買う物は…

 

・牛乳

 

・バター

 

・生クリーム

 

・サワークリーム

 

・クリームチーズ

 

・グラニュー糖

 

・グラハムビスケット

 

・粉ゼラチン

 

・レモン果汁

 

・ドクペ

 

・オレンジペコー(藍染君の紅茶に使う茶葉)

 

・ねるねるねるね

 

 

 

 

☆☆☆☆☆

 

 

…………………乳製品、多過ぎないか?

オレンジペコーは辛うじて分かる、以前藍染様へ差し上げる為にジェーン・ドゥから紅茶の淹れ方を教わった。その時の会話の中にそんな単語があったはずだ。これは問題ない。

問題は残りだ、何故クリームが3種類もあるんだ。生とかサワーとか、酒なのか?というかグラハム・ビスケットとは誰だ。人か、人を買うのか。そして極めつけは最後のやつだ。

 

「ルドボーン、ねるねるねるねるとはなんだ?」

 

「ねるねるねるね、で御座います。

現世の練り菓子の一種だそうで、3つ程買ってきて欲しいと仰っていました。」

 

「なんだオメー、ねるねるねるね知らねえのか?」

 

いやなんで「常識だろ」みたいな表情で俺を見るんだヤミー。知らないのは俺だけか、俺が悪いみたいになっちゃってるのか。

 

「ねるねるねるねってなぁアレだ。

3種類位の魔法の粉に水ぶっかけんだ、そんでそいつを掻き混ぜて作る菓子だよ。」

 

……コイツは何を言ってるんだ。今サラッと真顔で『魔法の粉』とか言ったな?

 

「前にアイツをウチの犬コロと遊ばせる代わりに渡してきた奴を食ったんだけどよ、これがなかなかウメェ。練れば練るほど色が変わって、あの口ん中パチパチするのが堪らねえぜ。」

 

刺激物なのか、ねるねるねるね。全くもって意味が分からん。

しかしリストに記載してあるなら購入するもやむなし、分からない部分はヤミーに聞きながら手に入れる事にしよう。

 

「それとジェーン・ドゥ様から、『店に入る時は必ず霊圧抑えてから入る事!』と言伝を預かっております。

藍染様の好む茶葉を売っている店はそこしかなく、従業員の魂に何かあって閉店してしまった場合、入手が困難になる事が理由ですね。徹底の程をお願い致します。」

 

「それは……仕方ないな。分かった、そうしよう。」

 

 

藍染様の為とはいえ、多少疑問が……というか八割がた疑問しかないが、時間も惜しい。あとは現地で何とかするか。

 

 

 

 

………………ドクペってなんだ。

 

 

 

 

 

☆☆☆☆☆

 

 

 

………………

 

 

 

「藍染様へ伝えておく。

貴方が目を付けた死神もどきは、殺すに足りぬ(ゴミ)でした。とな。」

 

黒腔が開き、2人の破面がその奥へと消えていく。

 

奴等が去った後、辺りは重い雰囲気に包まれた。

 

「……去ったか。」

 

「ハイ、取り敢えずウチでお二人さんの手当をしましょう。鉄斎サンに連絡しときますんで。」

 

「悪いのう喜助。それで、この遺体の山じゃが…」

 

周りを見渡せば老若男女問わず大小様々な人間の遺体が転がっていた。恐らく破面が《魂吸(ゴンズイ)》を使ったせいじゃろう。強制的に魂を吸われた人間が皆死んだ、誤魔化すのが大変じゃ。

しかも無差別に吸ったのか、被害は此処に見える以上じゃな。

 

「それもウチで何とかします。隠蔽には慣れてますんで。」

 

へらへら笑う喜助じゃが、決して気を抜いている訳では無い。寧ろ警戒心を引き上げたように見える。

藍染惣右介の持ち去った崩玉、その影響で成体の破面が現れるのは儂も喜助も予想してはいたが、まさかここまで早いとは思わなんだ。

あのデカブツを殴った時、腕が嫌な音をたてたし、相当に硬い鋼皮を持っていた。

 

「……油断か。」

 

疑うべくもない、儂の敗北じゃ。腕は鈍っとらんつもりじゃったが……

 

「よる…いち…さ…ん……」

 

「喋るな織姫。薬が効いとるとはいえ、お前は重症じゃ。

……チャドはお前が治したんじゃろ、今度はお前が治されろ。」

 

「くろさき…くん…は?」

 

「案ずるな、命に別状はない。

……もう休め、お前は充分戦った。」

 

「……は…い…」

 

宥めるようにそう言うと、織姫は薄く笑って気を失った。どっちか言うとお前の方が重症じゃろうに、おアツい奴め。

 

成体の破面が現れた事はじきに護廷十三隊にも知れ渡る、現世へ死神が派遣されるのも時間の問題か。次なる戦いの舞台は空座町…などという冗談も有りうるかもな。

 

じゃがそれよりも、儂には気になって仕方がない事がある、それは……

 

「のう、喜助。」

 

「…なんでしょうか夜一サン。」

 

「あのウルキオラとかいう破面、なんで両手に買い物袋持っとったんじゃ?」

 

「分かんないっス……」

 

 

 

☆☆☆☆☆

 

 

 

「戻ったぞ、リストにあったものは全て購入した。これで文句ないか。」

 

おっ、おかえりウルキオラ!そこに置いといて。

 

で、どーだったの現世は。

 

「……何も。

藍染様が目をつけられた男も、霊圧が不安定なだけの塵だった。」

 

その割にはヤミーの奴、霊圧が随分乱れてたみたいだけど?

 

あ〜…もしかしてアイツ返り討ちにあったのかな。

ヤミー探査回路下手だし、見た目通り軽率だし、子供みたいにワガママだし。アレが0なんて、唯一の癒しはクッカプーロくらいだし。9対1でクッカプーロが♯10(ディエス)占めてるから。

 

「酷いな。」

 

酷いよ?

 

じゃー藍染君とこ行って報告会か、行こうぜ行こうぜー。

 

 

 

 

………………

 

 

 

 

大勢の破面達が見ている前で、ウルキオラの映像が頭を流れていく。

オレンジ髪の死神、冴えない顔のおっさんに褐色肌の女、あと一瞬でヤミーに腕握り潰された外国人。それから、面白い事する巨乳(ここ大事)の女。

これ何やってんだろ。潰された腕を治してるけど、回復とは少し違うみたいだ。

 

なんて考えてたらグリムジョーがウルキオラに突っかかった、まあ殺す価値無しっつっても、生かしとく価値もないもんね。

グリムジョー、取り巻き達に囲まれて尚更不良に見えるなあ。ヤンキー座りとか…テンプレ過ぎて逆に清々しいぞ少年。

つかヤミーの奴、本当に右腕ぶった斬られてやんの、うける。

 

「ジェーン、何か言いたそうだね。」

 

ここで私に振るぅ〜?

 

そうだなー、藍染君が目ぇ着けた割には大したこと無かったね、あの…とちおとめだっけ?オレンジ髪の死神くん。

 

「〝いちご〟しか合ってないが…」

 

こまけえこたあいいんだよ。そいで、他に面白そうなのは…この子かな、髪飾りから色々する子。あとおっぱいでかい。揉みたい。

 

「ふむ、そうだね。

彼女の能力、非常に興味深い。」

 

後半はスルーしたな貴様。

藍染君が含み笑うその横で、グリムジョーとウルキオラはまだ喧嘩してる、グリムジョーがあのオレンジ髪が力をつけてまた挑んで来たらどうするか、と問い詰めたら、ウルキオラが始末するそうだ。藍染君がそれに賛同したからグリムジョーもそれ以上何も言わなくなった。けど納得はしていない模様…

 

こりゃなんかやらかすな、跳ねっ返りボーイだもんねあの子。

 

 

 

 

 

 

~〜〜数時間後~〜〜

 

 

 

 

 

や ら か し た な あ い つ

 

 

ウルキオラの報告の後、少しリリネットと話してから昼寝しようと自分の宮へ戻ってベッドにダーイブしたら、誰かが勝手に黒腔を開いたのを感じた。

虚圏から繋がる黒腔は全て私の管理下にある。斬魄刀を持っていないから扉の支配はできないけど、何処にいようが黒腔が開くと私にしか分からない独特の違和感がするんだ。

黒腔を十刃が使う時は必ず藍染君か私に申告しないといけない決まりがある。藍染君はこの時間に使うとか言ってなかったし、私も誰からも聞いた覚えがない。という事は…

 

グリムジョー(不良少年)だ

 

 

あん時散々不満そうにしてたもんね。しかも探査回路使った感じ

取り巻きのギリアン達も一緒だ。

あの一悶着あってからスグじゃん、なんだよ即落ち2コマかよ。

あーあ勝手な事しちゃって…

このまま行くとDJ東仙にオシオキされちゃうよ、しょうがないにゃあ〜。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ちょっち行ってきますかー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

☆☆☆☆☆

 

 

 

「ガッカリさせんじゃねえぞ死神!

卍解になってマトモになったのはスピードだけか!!あァ!?」

 

挑発するグリムジョー、先程叩き落とした土煙を晴らすように、黒い霊圧が吹き荒れる。そして…

 

「月牙…天衝ォ……ッ!!」

 

一護の放った黒い斬撃が、グリムジョー目掛けて炸裂した。

夜空に黒が弾けて、斬撃がグリムジョーの身体を斜めに切り裂く。彼は咄嗟に腕をクロスさせたが威力を殺しきれず、腕ごと半身が血で染まった。

 

「何だ今のは…?

そんな技…ウルキオラからの報告にゃ入ってなかったぜ死神…!」

 

「…ガッカリせずに済みそうかよ、破面…!」

 

思わぬダメージを受けたグリムジョーに、対する一護も攻撃の反動でかなり消耗しているようだ。

 

「ははははははははははははははっ!

上等じゃねぇか死神!これでようやく殺し甲斐が出てくるってモンだぜ!」

 

歓喜の叫び声を上げながら、グリムジョーが斬魄刀の柄を握ったその時。

 

 

ぽん、と優しく彼の肩に手が掛けられた

 

 

「はーいそこまでー、夜遊びのし過ぎだよ。」

 

「なっ…!?ジェーンてめぇ…」

 

一瞬で背後を取られ、驚愕するグリムジョー。それにも構わずへらへらにやけながらジェーンは続けた。

 

「はいはーい、優しい優しいジェーンお姉さんですよ。

一緒に連れてったギリアン達は…みんな死んだっぽいね。

困るよー、成体の破面も藍染君が夜なべして作ったんだからさあ。そうポンポン殺されちゃったら世話ないよ。

きっと藍染君怒ってるだろうな~。

だから帰ろう、グリムジョー。」

 

「…やなこった、俺はそこの死神と決着付けンだよ!」

 

グリムジョーの視線の先に居たのはオレンジ髪の死神代行、黒崎一護。彼もまた、突然現れた新たな破面に動揺を隠せないようだ。

月明かりをバックに首筋の『5』の数字がいやに目立つ。見た目だけなら美少女と呼んでも差し支えない女性。しかし一護は違和感しか感じない。

 

(…なんだ?あの破面、全く霊圧を感じねえ…。人間なのか?)

 

『いいや、違うね。』

 

「……ッ!?」

 

また、頭の中で声がする。

 

「うっ……おおおお……」

 

遂に頭を抱えて呻き始めた。

 

そんな一護をまるで可哀想な子を見るかのような視線で一瞥し、ジェーンはまたグリムジョーに振り返る。

 

「ほ、ホラ。なんか敵さんも内なる自分と戦ってるっぽいし、もう帰ろ?

ていうかあの子かなり頭ヤバい子かもしんない…ゾマリくらいヤバい奴かも。」

 

「アイツ程じゃねえだろ……

何と言われようが嫌なモンは嫌だ、俺はアイツと決着付けなきゃ気がすまねえ。」

 

軽い冗談を交えながら何度も優しく諭してはみるものの、グリムジョーは依然として引く気はないようだ。

やいのやいのと言い合いの末に、痺れを切らしたジェーンはついに

 

明鏡止水を切った(ちょっと怒った)

 

 

 

ズアッ…

 

 

「「「「「「「「「!?!?!?」」」」」」」」」

 

 

空座町一帯に、嵐のような霊圧が巻き起こる。

押し潰され、奈落の底へ吸い込まれるような感覚にグリムジョーは全身から汗を吹き出し釘付けになった。

 

ジェーンの瞳が、じっとグリムジョーを見ている。

 

「帰るって言ってるの、分からないかな。」

 

「がっ……は…!?」

 

首筋をそっとなぞるように添えられたジェーンの手が、無防備なグリムジョーの首を鷲掴みにし、そのまま宙吊りになった。

 

「さっきから駄々ばっかこねて、子供かよお前。

勝手に飛び出して、部下全滅させて、私に尻拭いまでやらせたって、自覚あるのかな?

死ぬのは全然構わないけど、十刃欠けると藍染君が困っちゃうからさ。いい加減責任の取り方くらい覚えろよ糞餓鬼、分かった?」

 

「だっ誰がクソがギッ!?…ガ……アァッ…!!」

 

「お前の事だよ。

分かったかって聞いてんだ、『はい』か『いいえ』で答えろ。な?」

 

「……は…い''……わ……がっ…だ……!」

 

心臓を握り潰されるような重圧と、万力の様な力で締め上げられて、息もできずもがくグリムジョーは辛うじて言葉を絞り出す。

その答えに満足したのか、ぱっと花が咲いたようにジェーンはすぐさま笑顔に戻り、グリムジョーから手を離した。

 

「そう、いい子いい子。

もうっ、十刃じゃ無かったら殺してるよ?向こう戻ったらお説教だからね。」

 

既に説教以上の事してるじゃないか、とは口が裂けても言えなかった。言ったら多分殺される。

 

「アンタは先に黒腔で帰ってなさい。」

 

「あっ…オイッ!」

 

グリムジョーの背後に黒腔が開き、そのまま彼を呑み込んだ。

グリムジョーが消えたのを確認すると、ジェーンはふと下を見下ろして、道路でうずくまる一護の下へと響転で移動した。すぐ側にはグリムジョーによって腹を貫かれたルキアも倒れている。

 

「あらら、あの娘可哀想に…

ごめんね、ウチの糞餓鬼が迷惑掛けちゃって。」

 

「あ…アンタは…一体…」

 

「私?お答えしましょう!

第5十刃、ジェーン・ドゥ。宜しくね!」

 

身元不明遺体(ジェーン・ドゥ)…?

そうか、アンタ瀞霊廷で藍染を逃がした…」

 

「お、よく覚えてるね。一瞬目が合っただけなのに。

今回は災難だったね。その調子じゃ、私達と同じになるのも時間の問題だよ。」

 

一護は息も絶え絶えにジェーンの瞳を見つめ、目を見開いた。

 

「おな…じ…?」

 

「そう、同じ。

虚になったらウチにおいでよ。キミ面白そうだし、養ってあげるからさ。」

 

「俺は…虚には……なら…ね…」

 

「ふーん…そう…

まっ、頑張んなよ。

なんか複数の霊圧がうじゃうじゃコッチに近付いてきてるからそろそろお暇するね

じゃーおやすみー。」

 

パチンと指を鳴らし、現れた黒腔の中にジェーンは笑顔で消えていく。

 

彼女が消えるのと入れ違いになるように、一護の下へ現世へと派遣された護廷十三隊の面々が駆け付けた。

 

 




〜アランカル大百科リバース~

「もう無いって思ってた?残念やな、トリックやで。」


ジェーンから見た十刃のひとたち

10…九割クッカプーロ、残り一割はねるねるねるね

9…ジェーンとアーロニーロはズッ友だょ…

8…HENTAI、最近滅却師の研究に躍起になっててちょっと引く

7…玄関開けたらいる人

6…若いっていいなあって思ってしまったので2回殴った(理不尽)

4…俺には心が無い(キリッ)、女にハマると抜け出せなくなるタイプ

3…金髪褐色おっぱい魔人、最近胸が大きくなって困ってるのを私は見逃さないぞ

2…へいクソダーリン、お茶しない?

1…ラブリーマイエンジェルリリネットたん、ぼっちはオマケ


生きている限りは続く
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