声を失った少女   作:零眠れい(元キルレイ)

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2話

ーー団長室ーー

 

ガチャ

 

ハンジ「たっだいまー」

 

エルヴィン「おかえり」

 

リヴァイ「楽しめたか?」

 

レイラ コクッ

 

リヴァイ「そうか」

 

ミケ「本も買ったのか?」

 

ハンジ「うん!レイラが文字の練習したいっぽかったから買ってあげた」

 

レイラ コクッ

 

エルヴィン「なら早速練習するか」

 

どうやらエルヴィンさんが教えてくれるそうです。楽しみです。

 

レイラ コクッ スタスタ チョコン

 

私はエルヴィンさんに本を渡しエルヴィンさんの膝の上に乗りました。そして文字を教えてくれました。

 

エルヴィン「まずこの文字は」

 

レイラ コクッ

 

リヴァイ「楽しそうだな…」

 

ハンジ「もしかして嫉妬してる?」

 

リヴァイ「そんなわけねぇだろ」

 

ミケ「本当か?俺の鼻は嘘じゃないと言ってるが」

 

リヴァイ「………削ぐ」シャキ

 

私が文字を教えてもらう間、あちらは楽しそうに会話してました。私は今日初めて楽しいを感じることが出来ました。ここに来てまだ2日ですがここに来て良かったです。

 

ーーーーー

ーーーー

ーーー

ーー

 

そんなこんなで半年。エルヴィンさんから文字や言葉をハンジさんから巨人をミケさんから格闘術を教えてもらいました。リヴァイさんはいつも一緒にいてくれます。

傷は治りましたが跡がいくつか残っています。治らないものもありました。私は次第に文字を読み書きできるようになってきました。本がとても好きになりました。ですがあの頃の私は表情がなかったのです。しかしあの頃の私はこれが普通と思っていました。私は私が異常と思ってなかったのです。

 

ミケ「レイラ、対人格闘するか?」

※立体機動はやっていません

 

レイラ コクッ

 

ミケ「分かった。今日は新しい技をやるぞ」

 

コクッ

マズハココヲコウヤッテ

 

リヴァイ「…」

 

ハンジ「リヴァイまた嫉妬?」

 

リヴァイ「いや…レイラが来てから半年ほど経つが」

 

ハンジ「ちょっと待ってそれ長くなるやつ?」

 

リヴァイ「エルヴィンもミケもお前もあいつのためにいろいろ教えたり支えたりしているが」

 

ハンジ「話聞いてよ無視しないでよ」

 

リヴァイ「俺は一緒にいるだけだ何もしてねぇ」

 

ハンジ「……なんとゆうかレイラと会ってからリヴァイのキャラが壊れてない?気のせい?」

 

リヴァイ「そんなもんどうでもいい」

 

ハンジ「これかなり重要だと思うけど…まあとにかくレイラのために何かしたいと」

 

リヴァイ「そういうことだ」

 

ハンジ「一緒にいるだけでいいんじゃない?私は好きなことをしてるだけだよ。ミケとエルヴィンも得意だから教えてる感じじゃない?」

 

リヴァイ「……俺は掃除ぐらいか」

 

ハンジ「でも1番感謝してるのはリヴァイだと思うよ確か引き取るって提案したのリヴァイでしょう?」

 

リヴァイ「確かにそうだが…」

 

ハンジ「ここに来なかったら巨人はあんまり知らなかっただろうし、対人格闘は教えてもらえなかったし」

 

リヴァイ「まぁそうだろうな」

 

ハンジ「そもそも言っちゃなんだけどレイラは他の子供といると異常者扱いされてたと思うよ」

 

リヴァイ「……そうだな」

 

ハンジ「だからリヴァイと一緒にいるだけでレイラのためになると思うよ。保護者代わりと考えていいんじゃない?」

 

リヴァイ「………ありがとな」

 

ハンジ「……………マジでキャラ崩壊してない?」

 

レイラ シュ ガシッ ブォン

 

ミケ ドンッ

 

リヴァイ「!」

 

ハンジ「すごい!ミケを倒しちゃった!」

 

ミケ「いてて…強くなったなレイラ」

 

レイラ コクッ

『ミケさんの教え方が上手だからです。』

※『』は紙に書いた文字です

 

ミケ「ありがとうな。そろそろお昼の時間だな…行くか」

 

レイラ コクッ

 

ミケ「そこにいる2人も一緒に行くか?」

 

ハンジ「行くよーレイラはすごいね。ミケを倒しちゃうなんて」

 

ミケ「俺も驚いた。こんな短期間でやられるとは…」

 

レイラ スタスタ

『一緒に行きませんか。』

 

リヴァイ「ああ……レイラは今幸せか?」

 

リヴァイさんがこんな質問をしてきました。一体2人で何を話してたのでしょうか。答えは決まっています。私は今

 

レイラ コクッ

 

幸せです。

 

リヴァイ「そうか」フッ

 

リヴァイさんが笑いました。私は何かおかしな事をしたのでしょうか。

 

リヴァイ「そういえばレイラは対人格闘の才能がありそうだな今度俺が教えてもいいか?」

 

レイラ コクッ

 

少し楽しみです。ですが私は表情が動きません。この時の私はまだ本当の幸せではなかったのです。しかしこの時の私は普通の女の子と思い続けているのでした。少し不幸な普通の女の子だと思い続けているのでした。

 

ーーーーー

ーーーー

ーーー

ーー

 

リヴァイさんと対人格闘をやるようになってから半年。今日は訓練兵団で解散式だそうです。そして私がここに来て1年経つ日でもあります。明日は壁外調査だそうです。

 

ハンジ「今日は解散式だよ。何人ぐらい入ってくれるかな?」

 

ミケ「壁が壊されたからな…残るかどうか…」

 

リヴァイ「今は明日の壁外調査に集中していいんじゃないか?」

 

エルヴィン「リヴァイの言う通りだ」

 

リヴァイ「ところでレイラはどこだ?」

 

ハンジ「確かリヴァイの部屋で本読んでなかった?」

 

ミケ「300冊ぐらい持ってるよな…」

 

リヴァイ「レイラは収納をうまく使うから部屋は散らかってない。さすがだな」

 

エルヴィン「最近本屋の本を読み尽くしてきてるらしいぞ」

 

ミケ「対人格闘に関しての本も読んで最近独自の技を編み出しているみたいだしな」

 

ハンジ「まさかここまでハマるとはねぇ」

 

リヴァイ「……あれから1年経ったが…声は相変わらず出ねぇし表情は変わらねぇし…どうにかしてやりてぇ」

 

エルヴィン「何かが足りないのだろうが…見当がつかないな…」

 

ガチャ

 

ハンジ「レイラどうしたの?」

 

私は知らない言葉があったのでエルヴィンさんに聞きに来ました。何か深刻な話でもしてたのでしょうか。少し浮かない顔をしていました。

 

エルヴィン「分からない字があったのか?」

 

レイラ コクッ ピラッ

 

私は頷いてページを開き指を指します。知らない言葉です。

 

ミケ「……分厚いな…」

 

リヴァイ「知らん単語ばかりだ…」

 

エルヴィン「これは……私も知らないな…今度調べに行くか」

 

レイラ コクッ

 

ハンジ「これってどんな話なの?」

 

レイラ スッ

 

私は本のタイトルを見せます。この本はとても面白いのです。

 

ハンジ「えーと…なになに…"自然哲学の数学的諸原理"………内容分かるの?」

 

レイラ コクッ

 

なんとなくですが分かります。他の人は読まないのでしょうか。この時の私は気づいてなかったのです。私は私以外の子供と話した事がないのです。本を読んでいましたが本物は見たことがないのです。

 

ーー次の日ーー

 

レイラ フリフリ

『無事に帰ってきてください』

 

ハンジ「うん無事に帰ってくるよ」

 

リヴァイ「行ってくる」

 

ガチャ

 

そういえば壁外調査の日私が何をしているのか話していませんでした。私は基本的に本を読んだり掃除をしています。ですが今日は違いました。なぜなら壁が壊されたのですから。すごい地震でした。しかし私は怖くありませんでした。なぜなら異常だったからです。何事もなかったかのように過ごしていました。

 

ーーーーー

ーーーー

ーーー

ーー

 

ガチャ

 

リヴァハン「レイラ!」ハァハァ

 

リヴァイさんとハンジさんが帰ってきました。何故か息が上がっているようです。

 

ハンジ「大丈夫?怖くなかった?」ガシッ

 

リヴァイ ナデナデ

 

心配していたのでしょう。わざわざ走ってきてくれたのです。ですがこの時の私には何をしているのか分かりませんでした。心配の概念が感覚的に分からなかったのでしょう。この時の私は人に同情するとゆう事が分からなかったのです。きっと私はこう考えていたでしょう。気持ち悪いと。

 

レイラ「…」

 

ハンジさんは私を抱き「大丈夫」と言いリヴァイさんは頭を撫でています。私は文字を書くことが出来ません。抱かれた時の対処法は知りません。

 

ーー5分後ーー

 

ガチャ

 

ミケ「ハンジ、レイラが苦しんでる」

 

ハンジ「あ!ごめん」バッ

 

レイラ

『私は大丈夫です。怖くなかったです。何が起きたんですか。』

 

ハンジ「実は超大型巨人が現れてウォールローゼに穴を開けた。と思ったら確かエレン・イェーガーって名前の訓練兵が巨人化出来る事が発覚し、大岩で穴を塞いだらしい」

 

素直に驚きました。人が巨人化出来るなんてびっくりしました。すごく見てみたいと思いました。すごく興味がありました。そして超大型巨人や鎧の巨人も知性があるのかも興味がありました。

 

レイラ

『すごく見てみたいです。』

 

ハンジ「巨人化できる子を?」

 

レイラ コクッ

 

ハンジ「エルヴィンが接触許可をもらいに行ってるから、許可が下りたら行く?エルヴィンとリヴァイで行くんだって」

 

リヴァイ「俺は構わねぇが」

 

レイラ コクッ

 

ミケ「楽しみか?」

 

レイラ コクッ

 

それはそれは楽しみで仕方なかったです。思わず笑えるぐらい楽しみでした。それでも私は笑いません。なぜ笑えないのでしょう。この時の私はまだ笑えてないことに気づいていません。いえ気付いていたかもしれません。ですが私は気づかないふりをしていたのでしょう。

 

ーー3日後ーー

 

エルヴィン「ようやく接触の許可が出たレイラも行くんだよな」

 

レイラ コクッ

 

リヴァイ「俺の馬に乗れ」

 

レイラ コクッ スタスタ

 

私はリヴァイさんの馬に乗りリヴァイさんと2人乗りをしました。私が前方でリヴァイさんが後方です。私は上手に乗れません。私用の馬がないからです。

 

ーー審議所ーー

 

この地下に巨人化できるエレンさんがいるようです。地下室に入るのはとても久しぶりでした。思えばこの時の私の目は死んでいたかもしれません。エレンさんは鎖で繋がれ昏睡してました。

 

憲兵「念の為その紙と鉛筆は預かる」

 

憲兵の人に取られてしまいました。お話が出来ません。ここに来てから数分後エレンさんが起きたようです。

 

エレン「zzzzz………あ…」

 

エルヴィン「君がエレン・イェーガー君だね。私は調査兵団団長のエルヴィン・スミスだ」

 

リヴァイ「リヴァイだ」

 

エレン(調査兵団のトップと人類最強と………あの女の子は誰だ?)

 

エルヴィン「彼女はレイラ。事情があって声が出ないのと調査兵団が引き取った」

 

レイラ コクッ

 

エレン(調査兵団がそんなことするとは…)

 

エルヴィン「早速だが昏睡していた3日間の出来事について~省略~何か質問はあるか?」

 

エレン「…ここは…何処ですか?」

 

エルヴィン「地下室とだけ言っておこう…本題に入る…」スッ

 

エレン「その鍵は…」

 

エルヴィン「あとで返すよ。君の記憶ではシガンシナ区にある君の家の地下室に巨人の謎がある…合ってるかい?」

 

その話は初めて聞きました。エレンさんの家に行ってみたいです。

 

エレン「はい…父が言ってました」

 

リヴァイ「お前の親父は行方不明…随分都合のいい記憶喪失だな」

 

エルヴィン「リヴァイ彼が嘘をつく理由がないと結論付けただろう…とにかく今すべき事は君の意思だ」

 

エレン「俺の…意思ですか…」

 

リヴァイ「おいさっさと答えろグズ野郎お前がしたいことはなんだ」

 

グズヤロウとは何でしょうか。まだまだ知らないこともあります。それにリヴァイさんとエルヴィンさんの口調が少し違います。

 

エレン「調査兵団に入って…とにかく巨人をぶっ殺したいです」ニゴッ

 

巨人を殺したいと言っています。ここで私は私に対して疑問がありました。今まで私に優しくしてくれた人で巨人に殺された人がいます。私はその人達に1度でも悲しんだことがあるのでしょうか。

 

レイラ「…」

 

リヴァイ「ほぅ…悪くない…コイツの世話は俺が責任持つ、上にはそう言っておけ…」スタスタ ガシッ

 

リヴァイさんはそう言うと牢屋の鉄の棒を掴みました。

 

リヴァイ「俺はコイツを信用したわけじゃねぇ。裏切ったり暴れたりすれば俺が殺す。上も文句は言えねぇはずだ…俺以外に適役がいないからな…認めてやるよお前の調査兵団入団を…」

 

とゆう事は私と一緒に暮らすのでしょうか。少し楽しみです。

 

リヴァイ「帰るぞ」スタスタ

 

レイラ コクッ フリフリ

 

エレン(俺にしてるのか…?)フリフリ ジャラジャラ

 

リヴァイ「…」

 

エルヴィン「仲良くなれそうだな」

 

リヴァイ「ああ…」

 

レイラ スタスタ

 

ーー調査兵団本部ーー

 

ガチャ

 

ハンジ「おかえりーどうだった?」

 

レイラ

『一緒に暮らすことになりました。とても楽しみです。』

 

ハンジ「一緒にくらすことになったの!?」

 

エルヴィン「リヴァイの監視の元で暮らすことを条件にしようと思ってな」

 

リヴァイ「どこで暮らすんだ?」

 

エルヴィン「ウォールローゼ内にある古城で調査兵団特別作戦班、通称"リヴァイ班"を作り、そこで住んでもらう」

 

リヴァイ「分かったメンバーは誰だ?」

 

エルヴィン「リヴァイが決めろ」

 

リヴァイ「分かった。メンバーはペトラ、オルオ、エルド、グンタ、エレン、俺だ。レイラも行くが世話になるかたちで来てもらう」

 

レイラ コクッ

 

エルヴィン「俺は審議会でどうするか考えないとな…」

 

ミケ「次の壁外調査も考え直さないとな…」

 

ハンジ「実験何しようかな~最っ高だよ~」

 

レイラ

『ペトラさんという人達は知り合いですか。』

 

リヴァイ「壁外調査の時に部下になった。お前は会ったことないだろう」

 

私は食堂の時以外あまり人に会いません。私に関わろうとしている人はあまりいないのです。一方的に知られているとは思いますが。

 

ーーーーー

ーーーー

ーーー

ーー

 

あれから数日後、エレンさんの裁判の日が決まりました。私は行きませんでした。部屋で待つことにしたのです。ソファーの上で待っていました。

 

ガチャ

 

ハンジ「たっだいまー」

 

エレン「いてて…」スタスタ

 

少し驚きました。エレンさんが怪我をしているのですから。なぜ怪我をしてるのでしょうか。

 

リヴァイ「レイラ、治療してやれ」

 

レイラ コクッ スタスタ ガサゴソ

 

私は救急箱を持っていきました。医学の知識が活かせて良かったです。見た感じ顔に腫れがあるのと多少痣がありました。

 

エレン「ありがとな。おかげで痛みが引いてきた」

 

レイラ

『どういたしまして。』

 

エルヴィン「すまなかった…しかし君の本心を伝え効果的にカードが切れた君に敬意を…これからもよろしくな、エレン」スッ

 

エレン「はい…よろしくお願いします」スッ ガシッ

 

リヴァイ「おいエレン」

 

エレン「は、はい!」ビクッ

 

どうやらリヴァイさんにやられた様です。カードとはこの事だったのでしょうか。

 

リヴァイ「お前は俺のことを憎んでいるか?」

 

エレン「い、いえ…必要な演出として理解してます…」ビクビク

 

ハンジ「だからって限度があるでしょう。歯が折れたんだよ」スッ

 

リヴァイ「拾うな気持ち悪い」

 

なぜエレンさんが怯えているのか分かりません。その傷は日常の範囲内の傷でしたよ。この時から私はきっと自分が異常な事に気づき始めたのだと思います。

 

レイラ「…」

 

ミケ「大丈夫か?」

 

レイラ コクッ

 

ハンジ「ねぇエレン口の中見せてよ」

 

エレン パコッ

 

ハンジ「え…もう…歯が生えてる…」

 

私も見てみたかったのでエレンの口の中を見ました。本当に生えてます。しかし私は巨人化出来たら傷が治る。羨ましいと思わなかったのです。なぜなら私は怪我がない状態が少し不気味と感じていたのですから。




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