声を失った少女   作:零眠れい(元キルレイ)

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4話

今日は壁外調査です。今日も1人でお留守番です。今日はこんな本を読んでいます。

 

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リヴァイ「今日は巨人が少ないな…」

 

エレン「そうなんですか?」

 

ペトラ「エレンは初めてだからね」

 

エルド「確かにいつもより少ないですね」

 

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両親が死に、奴隷にされた男の子の話です。男の子は殴られ身体中が痛く、悲しかったり苦しんだりします。そこで女の子が助けてくれるお話です。

この本を読んで私はようやく疑問を感じました。

 

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パンッ

 

ミケ「エルヴィン、北の方向に向かっている巨人がいる」

 

エルヴィン「おかしいな」

 

ミケ「進路を変えるか?」

 

エルヴィン「そうだな…念には念を入れるか」

 

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私はいつから痛覚が無くなったのでしょうか。

 

私はいつから負の感情が無くなったのでしょうか。

 

私はいつから情が無くなったのでしょうか。

 

私はいつから人間ではなくなったのでしょうか。

 

 

ピカッドーン

 

ーーーーー

 

調査兵A「口頭伝達です!!壁が壊された可能性あり、進路を変え、壁を目指します!以上の伝達を左に回して下さい!!」

 

エレン「!?」

 

リヴァイ「聞いたかペトラ、行け」

 

ペトラ「は、はい!」

 

グンタ「壁が壊されただと…」

 

リヴァイ「レイラ…無事でいてくれよ…」ボソッ

 

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私は考えます。

なぜ痛覚がなくなったのかを。

 

私は考えます。

なぜ負の感情がなくなったのかを。

 

私は考えます。

なぜ情がなくなったのかを。

 

私は考えます。

なぜいつも無表情なのかを。

 

私は考えます。

なぜこんな自分になったのかを。

 

そして私は思い出します。

いつからこんな自分になったのか。

 

そしてさらに私は考えます。

なぜ私は機械や人形になったのでしょうか。

どのようにして今の私に…"レイラ"になったのでしょうか。

 

 

ゴゴゴゴ

 

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ミケ「!間違えない!壁が壊された」

 

エルヴィン「そのようだな、進路を変えたが巨人が少ない」

 

パンッ

 

ミケ「通常の巨人が多いとゆう事は奇行種は壁に行ったか…」

 

エルヴィン「無事だといいが…」

 

ーーーーー

 

私は切り離していたのです。

 

拷問されて痛かったから痛覚を切り離しました。

 

悲しい…苦しい…怖い…辛い…負の感情を切り離しました。

 

親からの愛情が偽善でだったので、他人に対する思いやりが気持ち悪く感じ、情を切り離しました。

 

そして"レイラ"が生まれました。痛覚を切り捨て、負の感情を切り捨て、情を切り捨て、機械や人形にのような"レイラ"が出来ました。

 

 

ズシン ズシン ズシン

 

ーーーーー

 

エルヴィン「見えてきたな…巨人を倒しながら壁内に進み、1人でも多く人類を救え、エレンは巨人化を許可すると伝達を回せ」

 

調査兵「ハッ!」

 

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レイラ「私は…何もかも…切り離してしまっていました…ごめんなさい…ごめんなさい…ごめんなさい…」ボロボロ

 

封印していた感情が一気に溢れ出てきました。私は何度も私に謝り続けました。

 

 

ガシャン

 

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リヴァイ「戦闘開始だ」

 

リヴァイ班「ハッ!」

 

リヴァイ(逃げろよレイラ)バシュ

 

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レイラ「もう忘れません…もう切り離しません…もう目を逸らしません…」ボロボロ

 

そしてやっと普通の人間になれた少女は、最後の最後まで不幸のままで

 

 

アーン

 

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エレン巨人「ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛」

 

リヴァイ班 バシュ

 

リヴァイ ザクッ

 

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巨人 パクッ

 

巨人に食べられ死んでしまいました。

 

これは全てを切り離し声を失った不幸な不幸な少女の不幸なお話です。

 

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ーー

 

ですが少女は最後の最後に笑う事が出来たのです。体が半分無い少女は、笑って死んでいったのです。

 

リヴァイ「…」

 

レイラ ニコッ

 

リヴァイ「笑った顔…出来るじゃねぇか…もっと…見せてくれよ…声も…聞かせてくれよ…もっと…幸せにしてやるから…」

 

ハンジ「リヴァイ…」

 

リヴァイ「また俺は…守れなかったのか…」

 

ハンジ「…」

 

リヴァイ「最後まで…幸せにしてやれなくて…すまない…」

 

『そんなことないですよ』

 

リヴァイ「!」

 

『あの時私を調査兵団に引き取らなかったら、私はもっと不幸でした。私はとっても幸せでしたよ。ありがとうございました』

 

リヴァイ「レイ…ラ…?」

 

ハンジ「え?リヴァイどうしたの?」

 

リヴァイ「声が…」

 

ハンジ「声?」

 

『リヴァイさん、貴方が責任を感じることはありません。本当は皆さんと喋りたかったですが十分幸せです。私は幸せ者です』

 

リヴァイ「本当に…幸せだったのか…?」

 

『はい。私は嘘はつきません。リヴァイさんは前を向いて生きてください』

 

リヴァイ「前を…向いて」

 

『そして巨人を絶滅させて下さい。私はそろそろ時間です。それではさようなら。頑張って下さい』ポロ

 

リヴァイ「……ハンジ」

 

ハンジ「何?」

 

リヴァイ「絶対に巨人を絶滅させるぞ…絶対に…」

 

これが幻聴だったのか、本当に声が聞こえたのかは誰も知る由もないことなのです。




これにて完結です。最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
引き続き評価や感想をお願いします。
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