堪らぬ狩りを、罪溢るる異端の地にて   作:ホワイニキ

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ああ、あんた。来ちまったのかい。それならしょうがない。存分に、獣狩りの夜を味わってくれ…。ヒヒ、ヒヒヒヒヒヒ。


本編
プロローグ & 第1話


「——全て、長い夜の夢だったよ…」

 

 

ああ、私は何度この憐れで偉大な老狩人の介錯をせねばならぬのだろうか。

 

彼の遺体を木の根元にある車椅子へと運びながら、そう考える。

 

数多くのループ(周回)を巡り、その度にヤーナムの街や悪夢の中を走り続けた。人として在るために、血に酔い、獣にならぬように。そして何より狩人であるがゆえに、幾多のループ(周回)の中で様々なことをしてきた。

 

烏の狩人と共闘した。獣に身を堕とした神父を殺した。各地に点在する人攫いどもの息の根を止めんとした。少女を救うため、診療所にカチコミを仕掛けてあまりに杜撰な警備態勢を整え、夜明けまであの女医とともに籠城させたこともあった。禁域の森に隠れ、人に化けていた醜悪なる獣の化けの皮を剥がし取り、月光の下に晒した。悪夢の主を止めた。獣と化した教会の英雄の介錯を務めた。

 

そして、そしてなにより。ロマを、アメンドーズを、エーブリエタースを、メルゴーの乳母を、ゴースの遺子を、目に付いた上位者たちを殺して回った。

 

全ては、このループ(周回)を覆すため。啓蒙を高め、真理を知り、ヤーナムに夜明けを齎すために。

 

だが、血に酔っていないかと問われれば、否、とは答えられぬやもしれない。獣どもを切り裂き、その生温かな体内に手を突き刺し臓腑をねじり取ったときなどは快感すら覚えたのだから。

 

ああ、だからか、だからだろうか。使命ともいうべきそれ、ヤーナムに夜明けを齎さねばならぬという義務感にも似たそれは、いつしか私のなかでは無意味になったのかもしれない。獣狩りの夜の終わりよりも、ただ狩りを求めていたのかもしれない。

 

それゆえだろうか。幾多も巡ったヤーナムの街に変わりはなく、訪れる結末も大差ない。夜は明けないがゆえに、狩りの終わりは訪れない。

 

 

「——なあ、貴公。夢を統べる上位者よ。私はどうすれば良いと思う?

なあ、青ざめた月の魔物よ。この狩りを全うするために、私は何をすればいいと思う? 今までのように、ただ狩りを続ければ良いのか?」

 

 

幾度となく見た景色。月より来訪し地に降り立った、もはや親しみすら覚える青ざめた血の持ち主にそう問う。

 

きっと私はどうかしていたのだろう。いまや私もそちら側に寄っているとはいえ、もともと根本より生命として異なる上位者に答えを求めるなど正気の沙汰ではない。

 

魔物が近付いてくる。私を抱きとめるためだ。私は一歩近づいた。

 

魔物が抱きとめる。私を新たな夢の楔にするためだ。私はその腕を受け入れた。

 

だが、きっと、魔物はいまにも私を離し、飛び去るだろう。魔物が求めるのは人間だ。三本の三本目を使い、半分上位者となった私をお気に召すわけがない。

 

そう、思っていた。

 

 

「——■■■■■■■」

 

 

私を抱きとめた月の魔物が何か言った。

それと同時に視界がぐらり、と歪んだ。急速に意識が遠のき始める。

 

 

「貴公、何を——」

 

 

私の脳内が困惑に彩られる。

薄れゆく意識の中、驚いた様子の私を見てか、無貌であるはずの月の魔物が笑ったような気がした。

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

人理修復が終わり、いくばくか経った頃。アメリカに新たな亜種特異点が発見された、とのことなので戦力増強も兼ねて召喚をしよう!という流れになった。

 

本当はまずいのだが、藤丸立香はガチャ欲に勝てなかったらしい。彼女は欲望に忠実な人種のため、致し方ないといえば致し方ないのかもしれない。

 

 

「——来たれ、天秤の守り手よ!!」

 

 

立香の詠唱が終わるとともに、召喚サークルの周りに三つの輪が浮かぶ。サーヴァントが召喚されるサインだ。

 

 

「よっし! サーヴァント確定!」

 

「どんな方が来るんでしょうか……」

 

 

立香はガッツポーズをし、彼女の相棒でありデミサーヴァントのマシュ・キリエライトは期待と不安の半分半分の表情を浮かべる。

それもそのはず。今の彼女に戦闘能力はない。そのため、不測の事態には対応できないのだ。

 

まあ、害意があるようなサーヴァントはもとから呼ばれないため、要らぬ心配ではあると理解しているのだが、それでも心配してしまうのが人情というものであろう。

 

召喚サークルに閃光が奔る。そして間も無く光とともに魔法陣の中心から爆発が起きた。

白い、しかしどこか青ざめたようなスモークが辺りを覆う。召喚成功だ。

そしていくらかスモークが薄くなったその中心には人影が——!

 

 

「——サーヴァント・フォーリナー。貴公が私の新たな主人(ホスト)か。この狩りを全うする間という短い時間ではあるが、ひとつよろしく頼むとしよう」

 

 

スモークが晴れ、目の前に現れたのは革のマントと厚いコートを纏い、特徴的な斜め左右のつばが折れた三角帽子のような帽子を被り、マスクで口元を覆った人物。正直不審者にしか見えない、とマシュは警戒心を高める。

 

 

「きたーー!! 新しいサーヴァントォ!」

 

 

だが、そんな警戒状態のマシュを知らないでか、好奇心旺盛でコミュ力お化けな藤丸はぴょんぴょんと召喚されたサーヴァント——フォーリナーに駆け寄る。

 

 

「フォーリナー、だっけ? 珍しいクラスだねー。初めて聞いた」

 

「……珍しい、か。……まあクラス名などどうでもいいだろう、大して変わらぬさ。それよりマスター、私は何をすればいい? 狩りならば大歓迎だが」

 

「んにゃ、まだまだ出番は先だよ。ていうかフォーリナー、出番云々より先にするべきことあるでしょ?」

 

「するべきこと? ……別段、特にこれといってないと思うが」

 

 

はあ、と立香がため息をつく。このサーヴァントも変人だと理解したからであろうか。

 

 

「自己紹介だよ自己紹介! これからよろしくやってくんだから必要でしょ?」

 

「え、えぇ、私もそう思います、フォーリナーさん。いつまでクラス名、というのも寂しい気がします」

 

「……そういうものか。しかし自己紹介といっても…ううむ」

 

「? フォーリナーさん?」

 

「……いや、なんでもない。……コホン。では改めて自己紹介を。サーヴァントクラス・フォーリナー。真名は月の狩人。クラス名でも真名でも好きな方で読んでくれたまえ。これからよろしく頼む……ええと」

 

「私は立香! 藤丸立香だよ! 見ての通り私がマスター! これからよろしく!」

 

「クラス・シールダーのデミサーヴァント、マシュ・キリエライトと申します。よろしくお願いします、狩人さん」

 

「リツカにマシュか。ああ、覚えた」

 

 

フォーリナー……月の狩人が手を胸の前で折るお辞儀——狩人の一礼をする。

そんな狩人を見て、慌てて少女二人もぺこりとお辞儀する。

 

 

「でも月の狩人かぁ……。全然わっかんないや。マシュ知ってる?」

 

「すみません……。そもそもフォーリナーというクラス自体聞いたことのない不思議なクラスですし……私にもわかりません」

 

 

月の狩人といえばかの頭ぱっぱらぱーな女神が頭に浮かぶが、どう見ても目の前のサーヴァントの服装は近世から近代の服装。到底ギリシャ神話の人間とは考えづらい。

 

正直な話、怪しさマックスではあるが口調は優しく、丁寧な印象を受ける。さすがに出会って間もないため危険人物か否か測ってはいるが、あまり警戒はしなくてもいいかもしれない、とマシュは一人考える。

 

 

「それはもう少し落ち着いたら話すと約束しよう。……さて、それよりマスター。すべきことが何もないならば、拠点となるこの施設を案内してほしいのだが、良いだろうか?」

 

「ん、おっけー! 構わないよ! じゃあそうと決まったらすぐ行こう! 善は急げだ! ほらマシュも早く!」

 

「ちょ、先輩!? 待ってください!」

 

 

そう言って狩人の手を取り駆け出す立香と後を追うマシュ。

 

そんな騒がしい少女に引っ張られた狩人はどこか無機物じみた目でぼんやりと虚空を見つめる。まるで痴呆のように。糸が切れたマリオネットのように。

 

ただ、虚空を見つめていた。

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

「へぇ、フォーリナーなんて聞かないクラスに、月の狩人……ねぇ。うーん、わっかんないなぁ」

 

「ダヴィンチちゃんでもわかんないかぁ……」

 

「うん。残念ながらね。でもまあそれはすぐに話してくれるんだろう? それに幸い敵意はなさそうだし」

 

 

立香が主導する新人へのお決まりと化したカルデア案内ツアーもいよいよ最後のフェーズを迎えたらしく、狩人は立香とマシュに連れられ、所長代理であり技術顧問でもあるレオナルド=ダ=ヴィンチの工房へ訪れていた。ダヴィンチちゃんと呼ばれたこの女性を交えて狩人の真名について聞くためである。

 

狩人の記憶が正しければレオナルド=ダ=ヴィンチとは男性の人物であり、決してモナ=リザのような女性ではなかったはずである。

 

だがまあ、世界にはそんなこともあるだろうと狩人はさほど気に留めなかった。そんなことをいちいち気にしてはあのヤーナムで狩人はつとまらぬ。

 

 

「ああ、無論敵意などないとも。私が狩るのは獣だ。決して人ではない」

 

「獣? 狩人ってばやっぱりハンターか何かだったの?」

 

 

こう、ぱきゅーんと。と言いながら立香が猟銃を撃つ仕草をする。

 

 

「そういえば狩人さん、召喚されたときにも狩りが云々とおっしゃってましたね」

 

 

少女二人が純粋な目で狩人を見上げ、ダヴィンチが興味深そうに目を細める。

 

 

「……私は以前、ヤーナムという田舎町で獣を狩っていてな。そこで数えきれないほどの獣を殺して殺して殺し回る毎日を過ごしていた。ひどく血濡れた日々だったよ」

 

「……ずいぶんと物騒な経歴だ。それも話してくれるんだろう?」

 

 

ダヴィンチが人数分の椅子とコーヒーを用意しながら狩人にそう聞く。

 

 

「無論だとも。貴公らは今の私の主人。包み隠さず、素性を話す」

 

 

狩人がダヴィンチからもらったコーヒーを飲む。彼は、はじめて飲んだような、さりとて懐かしいと感じているように見える表情を浮かべながら、狩人は自分が辿ってきた狩りの夜の話をし始めたのだった。

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

「血の医療、古都ヤーナム。それに獣の病……」

 

「信じられぬかもしれぬが、それが真実だ。今も、私の身体はそこにある。私にとって、ここでこうして貴公らと話している今は、夢のようなものでしかないのだよ」

 

 

狩人は三人に、“狩人の夢”や“上位者”、“ループ(周回)”や“狩人の悪夢”などの詳しいことを抜いた、概ね真実と呼べるべきものを話した。ああ、嘘は言ってはいない。ただ、喋らなかったことが多少存在するが。

 

 

「……ダヴィンチちゃん」

 

「うん、並行世界だね。私たちの世界線とは全く異なっている。多分、初期の段階で別れたんだと思うよ」

 

 

ヤーナムなんて街、ヨーロッパに存在しないしね、と続けるダヴィンチちゃん。

 

 

「でも並行世界かぁ……。うん、それならフォーリナーというクラス名も頷ける」

 

「え? なんで?」

 

ポカンとした様子の立香が頭にハテナマークを浮かべる。

 

 

「フォーリナーは外国人って意味だけど、異邦人って意味もある。つまりはそういうことだろうさ」

 

「ふーん」

 

 

少しぬるくなったコーヒーを啜りながら気の抜けた返事をする。おつむは態度相応のようだ。理解しているのかどうか、怪しいものである。

 

そんなマスターを見て狩人は、この場を締めるように続けた。

 

 

「……並行世界だろうとなんだろうと、私のすることは変わらない。獣を狩る。それが私の存在意義だからな。

だからマスター、マシュ、ダヴィンチ女史。私を存分に使ってくれたまえ。私にはそれしかできないのだ。血で血を流し合う、えづくような狩りしかね……」

 

 

——そしてこの地の狩りの果てにも、血でむせ返るような、堪らぬ狩りがあることを。

狩人はマスクの下で凄惨な笑みを浮かべながら、そう心の中で続けたのだった。

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

「ふぅ……やっと一息つけるな」

 

 

立香主導カルデア案内ツアーも終わり、割り振られたマイルームなるところで腰を下ろす。

 

 

「まさか月の魔物に掴まれた途端、異世界にワープ、サーヴァントなどというものに成り果てるとはな……」

 

 

そう、この狩人。出来るだけ接触を少なく、かつ良好な人間関係を築くために事情は全て分かっている、と言わんばかりの態度を取っていたが、実は一番混乱していたのである。

 

聖杯とやらから知識を一方的に渡されはしたが、その程度で現状を理解できるはずもなし。ヤーナムはどうなったのだろう。私は何をすれば帰れるのか。狩りがしたい。様々な思いが啓蒙により瞳を得た脳内を駆け巡る。

 

 

「半上位者といえど、未だ大成していない身。真の上位者たる魔物の思考は未だ分からぬ、か」

 

 

だが、あのとき私を掴み、抱き抱えた魔物からは“求め”のような欲望を感じたような気もする。

 

幾多のループのなかでも経験したことのない事態に、動揺するのは未だ人の身だからか。

なれば、なればこそ、さらなる啓蒙を求めねばならない。未知を既知に変える。それが人間の生きる理由であると信仰するが故に。解らぬことを、解らぬまま留めておくのは獣の所業だと思い込んでいるが故に。

 

だが、思考するには材料が足りない。なれば今それを考えていても仕方なかろう、と巡る思考の海から浮上する。

自分は腐っても狩人である。ならば、この地でもすべきことは変わらない。獣を狩り、上位者を狩り、上位者の思索を手に入れる。幼年期の始まりより先に進むためには、さらなる啓蒙が必要なのだ。

 

そう考え、ふと前を見る。そこにはあり得ないものが存在していた。

 

 

「……なんだと?」

 

 

ランプである。狩人の夢に通じるランプが先程まで何もなかった場所にあるのだ。

ふらふらと立ち上がり、ランプを点火する。

すると、一般的な美術観からすれば「きもい」と断定されて然るべき容貌の使者たちが、わらわらと地面より這い出てきた。

 

「……ああ、貴公ら。ひどく懐かしく感じるな」

 

彼の美術観からすれば可愛らしく思う使者に微笑み、ランプの前で屈み、手をかざす。

視界がぼやける。狩人の夢に入る合図だ。さほど体感的な時は経っていないはずなのだが、狩人にとってこの感覚すらも懐かしく感じたのだった。

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

気がつくと、やはり狩人の夢にいた。以前来た時には燃え盛っていた建物には火の手が上がっていない。

 

「おかえりなさい、狩人様」

 

人形が静かに出迎える。なんてことのない、既知に塗れた光景だ。

だが、精神的な疲れからか、今の狩人にはたったそれだけのことすら安心感を覚えるものになっていた。

 

「ああ。なあ、人形よ。ゲールマンはどうなった」

 

狩人の夢に来たからには一番の心残りであることを尋ねる。普段は月の魔物を倒し幾ばくか経ったあとループが始まるのだが、今回は違う。その先があるやもしれないのだ。

それゆえ、狩人にはそれだけが心残りだった。

老人を夢から救う。たったそれだけが、遥か昔、どこぞの不死人のように決意した使命であったから。

 

 

「ゲールマン様はお眠りになられましたよ。とても、とても安らかなお顔でございました」

 

 

ゲールマンが夢から解放された。あの哀れな老狩人に安寧の時が訪れたのだ。

 

ああ、よかった、と狩人は息を吐き出し、胸を撫で下ろした。

 

ゲールマンのその眠りは、またあの診療所に戻れば再び悪夢に引きずりこまれるような微睡みではあるが、ループさえ起きなければ安らかな眠りとなる。

所詮は狩人の自己満足に過ぎない使命ではあるが、それでも、狩人は安堵したのだ。

 

 

「……そうか。ならば月の魔物は、私を異界に送ったあの上位者はどうなった?」

 

「私にはわかりません。狩人様がどこかに行かれたと同時に、姿を消したようです」

 

 

月の魔物の行方は人形にすらわからないという。だが、この夢が存在している以上、生きていることは間違いないだろう。

 

 

「……そうか。ありがとう、ゲールマンを葬ってくれて。安心した」

 

「お礼には及びません。狩人様。ゲールマン様を愛しているのは、私もですから」

 

 

そう言って人形はあの大きな木の方向に視線を向ける。やはり、ゲールマンはそこに眠っているらしい。

 

 

「そうだな……。となると、次だな」

 

 

ヤーナムの地に移れるかどうか調べるため、墓石へと向かう。

 

だが、辺り一面調べたところ、やはりヤーナムや聖杯ダンジョンには転送はできないようだった。

 

 

——やはり、か。まあ、水盆の使者がいれば輸血液や水銀弾はなくなってもなんとかなる。幸い、血の遺志は腐るほどあるからな。

 

 

ふと辺りを見回すと一箇所だけ反応のある墓石が視界の端に入った。転移なぞできぬと思い込んでいた狩人は驚き、すぐさまその墓石に駆け寄る。

 

調べると、これであちらの世界のマイルームに戻れるようだ。やはり、あの地で果たすべき狩りがあるということだろうか。

 

——もう確認することもないか。

 

 

「……ではな、また戻る」

 

 

そう言って狩人は使者がうねっている墓石へ手をかざす。

そんな狩人に向けて人形は深々とお辞儀をしながら続ける。

 

 

「——いってらっしゃい、狩人様。あなたの目覚めが、有為なものでありますように」

 

 

もはやルーティンと化した人形の送り言葉を聞き、ぼやける視界の中、狩人は考える。

狩人の夢が未だ在るということは未だ月の魔物は存在しており、為すべき狩りがあるということ。

 

 

——いいだろう。月の魔物よ、貴公の導きに、月光の導きに従おう。私は狩人。目の前に堪らぬ狩りがあるならば、嬉々として飛び込むのが狩人だ。

 

 

そう一人つぶやき、狩人は血に酔ったような凄惨な笑みを再び浮かべた。


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