超能力青年 ウ☆ホンフー   作:変わり身

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4´話 一歩一歩行きましょう

保澄雫には、かつて想いを寄せる人が居た。

 

フーテンのお兄さん、略して『ふーにい』。

雫の実家が営む喫茶店の常連であり、己が骨を埋めても良いと思える場所を探して世界各地を巡る旅人であった。

 

時折ふらりと店に来ては、旅先での出来事を笑って語る。

そして毎回「一生ここに居たいってほどじゃ無かったな」と締める彼の話を聞く事が、雫はとても好きだった。

 

当時より『自分の居場所』を見つけられていなかった雫は、自らそれを探し続ける彼に深く共感し、そして憧れていたのだ。

日々常に感じていた、世界からの疎外感。しかし彼と共に居る間だけは、それを忘れる事が出来ていた。

 

そして、それはおそらく『ふーにい』も同じだったのだろう。

ある日雫は、彼から旅に誘われた。

 

一緒に、居場所探しをしないか――その申し出に、雫の心は大きく震えた。

 

もし彼と旅が出来たのなら、それはどんなに素晴らしい事か。

 

無論、その先に自分の居場所が見つかる保証は無く、善き結末に辿り着けるとも限らない。

しかし、不安は無かった。彼と一緒ならば、それでもいいと思えたのだ。

 

まるで、灰色だった世界が色づいたかのよう。

来るべき旅立ちの時が心の底から待ち遠しく、それからの雫の日々は、幸せな夢に彩られていた。

 

――だが、望んだ未来が訪れる事は無かった。

 

『ふーにい』が事故に遭い、致命傷を負った。そんな凶報が、ある日唐突に飛び込んだのだ。

 

当然、雫はすぐに彼の運び込まれたという病院に駆け付けようとした。

しかし『ふーにい』に良い感情を持っていなかった父親が立ちはだかり、それも出来ず。

 

雫は何処にも行けないまま、ただ絶望の中で打ちひしがれるしか無く――そんな時、それは突然現れた。

 

キュゥべえ。

そう名乗った正体不明の白い獣は、雫の願いを叶えようと告げた。

 

不審や猜疑を抱かなかったと言えば嘘になる。

しかし、その時の雫にとっては正しく天の助けであり、藁へも縋る思いでその手を取った。

……それが後に大きな後悔を残す結果になると、知る由も無く。

 

――『ふーにいの所へ連れて行って』

 

保澄雫は、そう願ったのだ。

 

 

 

 

 

 

――ふと、気付けば。

保澄雫は、小さな墓の前に佇んでいた。

 

 

「…………、あれ?」

 

 

……何故、こんな所に居るのだろう?

思い出そうとして、失敗。思考がぼやけ、纏まらない。

 

自分がここに居る理由も、来た方法も。全てが思い出せず、分からない。

雫は霞の晴れない頭を抱える傍ら、ゆっくりと周囲の景色を見回した。

 

 

「……ここ、墓地……?」

 

 

そうして落ち着いて見渡せば、すぐに神浜にある自宅近くの墓地だと把握する。

目の前にある墓も、よくよく見れば見慣れた物。『ふーにい』の眠っている場所だ。

 

見知った風景に多少安堵し、気が緩み。そこでやっと思考がまともに動き始めた。

 

 

(……本当に、何でここに?)

 

 

しかし、やはりハッキリとしない。

 

まるで、今この瞬間から己という存在が始まったような、奇妙な感覚。

ここに至るまでの過程が失われている事に、雫は小さくない恐怖心を抱かざるを得なかった。

 

 

(私……そうだ、さっきまで、巴さんと……?)

 

 

必死に記憶を遡れば、直前まで見滝原に居たという事は思い出せた。

確か己は朝早くよりホンフーに呼び出され、紆余曲折の後、見滝原市のカフェで巴マミと談笑していた筈――。

 

 

(……それから、どうなったんだっけ……?)

 

 

魔女と戦い、マミと知り合い、お茶をして。

そして――そして、そして……?

 

 

――今から言う事は全て真っ赤な嘘です。いいですね?

 

 

(……そうだ。また魔女が、出たんだ)

 

 

――まず、誰も私の姿を見ていない。みなさんが倒れたのは、魔女の仕業という事で。

 

 

(それで……巴さんと一緒に戦って、倒して……)

 

 

――あなた達の仲は深まり、そして……そうですね、雫さんは――。

 

 

「……うん。その帰りがけに、ここへ寄ったんだ」

 

 

そう呟いた途端、霞が晴れた。

ここに至る過程が色鮮やかに思い出され、しっかりと脳に定着する。

 

そう。ホンフーと別れ、喫茶店でマミと談笑していた最中、新たな魔女が現れたのだ。

それをマミと共に倒し、連絡先を交換した後、気まぐれにここへ立ち寄った。それだけの事。

 

 

(こんな簡単な事、何で思い出せなかったんだろう……)

 

 

色々あって疲れていたのか、それとも魔女の攻撃による影響が残っていたのか。

雫は小さく頭を振りつつ、改めて目前の墓へ向き直る。

 

突発的な訪問の為、線香の類は持ち合わせていない。ただ手を合わせ、祈るに留めた。

 

 

(……でも、何かモヤモヤする。ふーにいの所も、一昨日くらいに来たばかりなのに)

 

 

確かに、雫の心には彼の影が未だ色濃く残っている。

 

しかし、頻繁に彼に会いに来るような時期は既に脱していた。

気まぐれと言えばそれまでとはいえ、訪れたくなったきっかけも特に思い至らず、首を捻る。

 

 

(変……だよね。変なんだけど……)

 

 

しこりのように小さく残る、その違和感。

 

だが深く考えようとすると、またもや靄が頭を覆う。

再び散り始めた思考に眩暈すら覚え、雫はひとまず墓前の階段に腰掛けると、ぼんやりと空を眺めた。

 

まだ夕焼けには遠い、白混じりの青。

形を変え続ける雲に己の不確かな記憶を重ねつつ、雫は散逸する思考を拾い集めて。

 

――その時。不意に、携帯端末が鳴った。

 

 

「……あ……」

 

 

半ば、呆けていたからだろう。

雫は発信者の名前を確認する事も無く、ほぼ無意識に通話ボタンを押し込んで――。

 

 

『――雫ちゃん!? や、やっと出てくれたよぉ……!』

 

「っ!」

 

 

スピーカーから響くその声を聞いた瞬間、己の失敗を悟った。

 

 

「……あやか……」

 

『あのっ、ごめんね! この前のダーツの事ずっと謝りたくて、えっと。ホントに悪気なんて無くて! でも怒らせちゃったのはホントなんだよね!? だから、あの、ごめん! ごめんなさ――』

 

 

ブツりん。

涙混じりの縋り声に強く髪を引かれたが、唇を噛んで通話を断つ。

怒りと罪悪感が入り混じり、細長い溜息となって溢れ出た。

 

――毬子あやか。雫の友人にして、魔法少女としてのチームを組んでいる少女だ。

 

雫と彼女は少し前に、とある事情から仲違いを起こしていた。

最も、原因の多くはあやかにある。本人もその自覚はあるようで、今のような謝罪の連絡が度々送られて来る状態だ。

 

とはいえ、雫の怒りは未だ燻ったまま。早々と許す気にもなれず。

ジャジメントとの関係に巻き込みたくなかった事もあり、彼女からの着信は殆ど全て無視していたのだが――。

 

 

「はぁ……」

 

 

ああ、本当に、失敗した。

彼女の声を聞き、自分の心が大きく揺らされた事を自覚する。

 

 

(……そうやって。また、私の心を振り回す)

 

 

明るく、騒がしく、こちらの都合は関係なし。

それが毬子あやかであり、今はそんな彼女が少しだけ疎ましかった。

 

雫は再び着信音を鳴らし続ける端末の電源を切ると、膝に手を当て立ち上がる。

ふら付きはしたが、眩暈は多少収まっていた。

 

 

「……じゃあね、ふーにい」

 

 

そして、墓へと小さく手を振って。

雫は胸裏にぐるりとした感情を持て余しつつ、自宅のある参京区へと歩き去る。

 

――先程まで抱えていた違和感など、あやかの声で残滓すらなく散っていた。

 

 

 

 

 

 

「――それじゃ、お話を聞かせて貰おうかな」

 

 

ジャジメント本社。その最上階から二つ下。

何とも捻くれた位置にある会長室にて、ジオットはにこやかにそう告げた。

 

 

「題目は勿論、キミと保澄クンのサボタージュについてね。ハイスクールと逢引だなんて、やるじゃないか」

 

「人聞きの悪い事を言わないで貰えますか。私にはもう、その手の欲求が無い事は知っているでしょうに」

 

 

対面のソファに座るホンフーは、ジオットの軽口に苦笑する。

 

――現在。彼はジオットからの呼び出しを受けていた。

今回の時間軸では任務放棄の上で見滝原へと向かった為、その理由の説明を求められたのだ。

 

とはいえ、ホンフーには超重要事項以外の任務における自由裁量が認められている。

今回においてもそれは同じく、本来であれば報告の必要は無い。

 

……しかしジオットは、雫をも巻き込んだ様子から何事かを感じ取っていたらしい。

何時ものどこか無機質な視線の中に、好奇の光が揺れていた。

 

 

「ま、冗談はさて置き……見つかったのかい、キミの悲願は」

 

「…………」

 

 

ホンフーは問いには答えず、無言のまま瞑目する。

しかし、ジオットにはそれで伝わったようだ。僅かに目を瞠ると、椅子の背もたれに体重を預けた。

 

 

「……凄いじゃないか。まさか、本当に見つかったとは思っていなかったよ」

 

「まぁ、これまで空振りが多すぎましたからねぇ……」

 

「で、能力のコピーは出来たのかい? 見た所、何かしらの問題があるようだが」

 

 

もしホンフーが既に時間移動能力を手に入れているのならば、とっくの昔に過去へと跳んでいる筈だ。

それをしないという事は、問題や懸念があるという事に他ならない。ホンフーは同意するように笑い、肩を竦めた。

 

 

「率直に言うと魔法少女なんですよね、その能力者。ですから色々と手間取ってまして」

 

「……それにしては落ち着いてるね。その娘と協力関係でも取り付けたかな」

 

「まさか。むしろ敵対しちゃいました」

 

「じゃあ捕まえたの?」

 

「いいえ、もう少しという所だったのですけどねぇ……」

 

 

どうにも冴えない結果であるようだが、ホンフーは事も無げにそう告げ、テーブルのコーヒーカップに手を伸ばす。

ジオットの目には、そこに焦りや逸りの類は映らなかった。

 

 

「ふぅん、算段はあるんだ。猫の手は要るかい?」

 

「少し迷いましたがね。今は目立つ動きは避けたいので、辞退させて頂きますよ」

 

 

ホンフーはカップを傾けつつ、前回の時間軸でのやり取りを思い出す。

予知能力とはまた違う既視感。その慣れない感覚に苦笑いを一つ残し、席を立った。

 

 

「ともかく、そういう訳ですので。申し訳ありませんが、当分の雑務は……」

 

「例の実験はまだ先だから、そこは問題ないよ。まぁボクとしては、お土産に期待したくはあるんだけどサ」

 

「ええ、それは当然考えていますが――それは何時、何処にプレゼントすればよろしいかしら?」

 

 

――自信をもって放たれたその一言は、ジオットの呼吸を一拍止めた。

しかしそれ以上の反応は無く、すぐに皮肉気な笑みを浮かべて。

 

 

「おいおい、それを聞くのはマナー違反だろう? そういうのは、用意する側が考えてこそさ」

 

「……ふむ。まぁ、精々頭を悩ませてみるとしますか。では失礼」

 

 

ホンフーは最後にジオットへ笑いかけると、軽く一礼。口の中で何事かを呟くと、その瞬間に姿を消した。

 

残されたジオットはちらりと扉を見るも、一向に開く様子は無い。

この場に居る『彼女』からの反応も無く、どうやら単に透明化した訳では無いらしい。

 

 

(となると……瞬間移動か。いつの間に成功したのやら)

 

 

ジオットの脳裏に、保澄雫の顔が浮かんだ。

同時に彼が見せた落ち着きの理由の一端を悟り、一人感心の息を吐き――。

 

 

『……よろしかったのですか? あの男、今回は相当の確信を持っているようですが』

 

 

突然耳元で囁かれた声に、驚きもせず小さく笑った。

『彼女』の声だ。

 

 

「好きにさせてやると良い。友人の願いが叶うというのなら、それは素晴らしい事じゃないか」

 

『ですが、もし本当に過去を変えられてしまえば、面倒な事態になるのでは?』

 

「それはそれで楽しみでもあるのさ。最も、ボクはその変化を認識できないだろうけど」

 

 

姿の見えない何者かに向かい、肩を竦める。

 

『彼女』を呼び出してしまった自分に止まるという選択肢は無く、止まりたいとも思わない。

しかし、勝手に何かが変わるというなら、それを阻む理由も無いのだ。

 

……いいや。本当は、むしろ――。

 

 

「…………」

 

『……ジオット様?』

 

 

徐に椅子を回し、ジオットは背後の窓に広がる景色を見下ろす。

 

夜光の目立ち始めた、絢爛にして醜い街並み。

それを見つめる虚無の瞳に一欠片。小さな光が、揺れていた。

 

 

 

 

 

 

(……なるほど。やはり、問題無しとはいかないか)

 

 

とある廃屋、その一室。

ジャジメントを後にしたホンフーは、軽い立ち眩みを堪えつつ自身の状態把握を行っていた。

 

 

(眩暈と、指の末端に痺れあり。体力消費も大きく、精神への負担も少なくない……これは、苦労しそうですね)

 

 

それは、先程行使した能力による反動だ。

 

これまでにコピーした超能力のどれよりも重たいそれに、ホンフーは疲れたように溜息を吐くものの――その表情は明るく、むしろ喜びすら感じられるものだった。

 

 

(……だが、この程度だ。心身を削るだけで良いのならば、破格と言っていい。そう――)

 

 

――これで、魔法が使えるのならば。

 

ホンフーは、胸で盛る空間結合魔法の灯を抑え、小さく笑った。

 

 

 

 

 

 

ホンフーが巴マミの魔法を得るに至った、見滝原でのカフェでの騒動。

 

デス・マスによる洗脳でそれに収拾を付けた後、彼は即座に検証を行った。

巴マミと保澄雫。洗脳した彼女達に協力させ、マミの魔法のコピーが成立した条件を探ったのだ。

 

マミを利用した事で暁美ほむらに気取られる恐れはあったが、どうしても必要な事ではあった。

そうして簡易的にではあるが出来る限りの情報を集めた結果、ホンフーは一つの答えを導き出した。

 

 

それは魔法の完全なコピーに足りなかった、最後のピース。

即ち――『願い』の手順の存在だ。

 

 

ホンフーが異能力をコピーするには、『認識』と『理解』の二つを経る必要がある。

その存在を知り、何が出来るかを把握する事。それさえ行えば、一部の例外を除き異能力のコピーは成立していた。

 

しかし魔法のコピーにおいてはそれらに加え、『願い』に関する行動が必要であったのだ。

 

そもそも魔法とは、超能力のように薬品や機器によって覚醒させるものでは無い。

素質ある少女の『願い』をキュゥべえなる存在が叶える事で、初めて行使が可能となる能力だ。

キュゥべえが存在しなければ魔法少女は生まれず、『願い』が無ければ魔法の形は定まらない。

 

――ホンフーに欠けていたのは、正しくそれだ。

 

欠けたキュゥべえの役割を補う事――つまり魔法少女の願いを聞き、もう一度叶える事。

おそらくは、それこそが魔法の種火の着火法であった。

 

以前よりキュゥべえが鍵となる事は察していたが、こんな形で絡むとは盲点だった。

 

そしてそんな中で巴マミの魔法をコピーできたのは、幸運以外の何物でも無い。

彼女の願いは、交通事故からの助命。それは『助けて』という言葉で叶えられたようで、事故に限定されるものでは無かったらしい。

 

 

そう――ホンフーはお菓子の魔女からマミの命を助け、カフェでその願いを聞いた事で、図らずもキュゥべえの役を果たしていたのだ。

 

 

順序は逆転していたが、大切なのはキュゥべえと同じ働きをするという工程なのだろう。

それを悟った後、ホンフーは真偽を確かめる為、雫にも同様の手順を行った。

 

『ふーにいの所へ連れて行って』という願い自体は、既にこれまで何度も行ってきたコピーの検証時に聞き出している。

今回はそれに加え、ワームホールの能力を用いて、雫を『ふーにい』の墓へと移動させる事とした。

 

願いの根幹たる『ふーにい』が既に故人である以上、手順の成立は難しいと思っていたが、結果は成功。

マミの時と同じく全身を熱と激痛が包み込み、気付けば空間結合魔法の灯が胸の内側で燃えていた。

 

ジオットからの呼び出しを受けたのは、その直後。

そしてホンフーは試運転を兼ねて空間結合を行使し――今に至ったのであった。

 

 

 

 

(……とりあえず、慣れと見極めが何よりも急務か)

 

 

指先の痺れが完全に消えた事を確認し、ホンフーは深く息を吐く。

 

コピーした空間結合を数度使用しただけで、この状態だ。

見滝原からジャジメントへと跳んだ一回は特に問題は無かったにも関わらず、ここへ跳んだ一回の反動は相当に大きな物だった。

 

明らかに釣り合いが取れていない。

単に魔法の行使に慣れていないだけか、それとも何か法則があるのか、早急に検証する必要がある。

 

 

(ソウルジェムが無い影響、魔女化の可能性、能力の劣化度合い。その辺りの把握も疎かにはしたくありませんし……それなりに、時間は割かねばなりませんね)

 

 

加えて、佐倉杏子への対処もまだだ。

暁美ほむらへのちょっかいは、更に遅れる事になりそうだった。

 

 

「情報的には、間違いなく近づいている筈なんですがねぇ……」

 

 

もどかしい状況に、やれやれと首を振る。

とはいえ、時間的な猶予は十二分にあるだろう。少なくとも、あと一ヶ月程は確実に。

 

 

(――それに、見滝原には『駒』を作った。状況に変化が起きれば、すぐに分かる)

 

 

備えは万全……とまでは言えずとも、出来得る限りの布石は打った。

焦る必要は無い、その筈だ。

 

 

「ま、一歩一歩行きましょう」

 

 

ホンフーは己に言い聞かせるように呟くと、静かにその場を後にした。

その足取りには先程までのふら付きは無く、やがて夜闇の暗がりへと溶け、消えて行く。

 

――これより暫く、ウ・ホンフーは見滝原より離れる事となる。

彼が再びその地を踏むまで、少しの時間が必要であった。

 

 

 




『保澄雫』
色々多感な16歳。ふーにいが生きていればパワポケ9みたいになっていたかもしれない。
願いは『ふーにいの所へ連れて行って』。動転していた為このような願いになったが、後に彼の怪我を治すよう願えばよかったと後悔する事に。
毬子あやかとは仲が良く、原作では漫才コンビを組みステージに立った事もある。
しかし現在は喧嘩状態にあり、疎遠となっている。怒りは結構深いようだが、着信拒否はしていない。


『ウ・ホンフー』
魔法を使った!
体力が50下がった やる気が3下がった パワーが5下がった
魔法青年になった瞬間に裏に回るキュゥべえおじさん。私と契約して超能力者になってよ!
魔法のコピーには『認識』『理解』『願い』の三つの手順が必要であり、魔法を使う度に何かしら心身に異常が起きる。もちろん本作だけの設定なので、ご了承ください。
『願い』の工程に関しては一周目の時点で気付きかけていたものの、上条恭介のヴァイオリンにより阻止されていたりする。


『ジオット・セヴェルス』
パワポケにおけるラスボス一号。かつてカエサリオンという組織に家族の多くを殺されている。
最後には愛する妹さえ殺され、その復讐の途中でエアレイド召喚という外法に手を出し、最愛の妻を生贄にする。
妻も妹を愛していたのかそれに納得していたようだが、ジオットの決意が鈍らぬようにと自分が身籠っている事を隠しており、後にそれを知って覚悟完了。
今では完全にブレーキがぶっ壊れ、色々やべー事を企んでいる。とは言え完全な狂人という訳でも無く、頑張る人には意外と優しい。


『彼女』
ジャジメントにおけるナンバー2、エアレイドの事。以前の名前はイズベルガ。
人間の命を贄として召喚される怨霊であり、普段は姿を消してジオットの傍に控え、ボディーガードの役割を果たしている。
人格は贄とされたジオットの妻のものを模しており、彼が好きで好きでたまらない。様々な意味で悲劇の塊である。
あと人間の殺し方がやたらエグい。


『毬子あやか』
マギアレコードに登場する魔法少女にして、雫の相棒。明るく喧しく前向きで優しい子。
芸人を目指しているようだが、笑いのセンスが少しだけ独特な為ウケはイマイチ。多分ゼロワンに変身する。
悪ノリが過ぎて雫をキレさせてしまい、絶賛喧嘩中。謝る為にメールや電話をかけまくっているが、スルーされているようだ。
YESプチりんNOTちみりょー、NONONOカムゴン!!!!!


『ふーにい』
苗字は春日井、名前は不明。ちゃんとしたキャラデザ無いのが惜しまれる。
傍から見るといたいけな少女を誑かすフーテン男だったが、亡くなる直前に「雫こそが俺の居場所だった」と言い残している辺り、心底雫に惚れていた事は間違いない。
その本気さをもっと早く雫パパに示していれば……。


『ワームホール』
空間結合魔法のコピーにより若干立場が危うい。
実は行ったことのある場所にしか『穴』は開けないという制約があるが、ホンフーは一周目14話で地味にふーにいの墓へ訪れているのでオールオッケー!



理屈に破綻が無いか心配でござる。

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