色々と忙しくてですね。ゲームとかゲームとか勉強とかバイトとかゲームとか
まりなさん早く登場させたいと思っている。書いてないから登場できないんじゃないか?って言われたらもちろん、その通りだと言う
M.Y snow様 ☆9評価ありがとうございます。
では、どうぞ
私が彼と出会ったのは1年前……いいや、6ヶ月前って言った方がいいね。
その日はクリスマス。雪が降ったクリスマス。
りみと一緒にクリスマスケーキを買って帰っている時に初めて出会った。出会ったっていうより助けられたが合ってるかな?あの時のことは本当に感謝してる。だって、あの時彼が助けてくれなかったら私とりみは即死だったから。医者の話によると彼が8割衝突の力を受けて私とりみが合わせて2割の力を受けたらしい。
それなのに彼は、頭から血を流しているのに平気な顔をして私達の怪我のことを心配してきた。
「怪我はありませんか!?」
「大丈夫……です」
「そ、そうですか」
彼はりみの横で少しへこんでいる箱を見ながら言ってきた。
「あの……あの箱の中身ってケーキですか?」
「はい」
「いくらでしたか?」
「3,500円です」
私がそう言うと彼は自分のバッグから財布を取り出して5000円を渡してきた。
「い、いらないですよ」
「弁償させてください。僕のせいでケーキが崩れてしまったので」
「箱がへこんだだけじゃケーキが崩れたって証明出来てないよ?」
「たしかにケーキが崩れたっていうことを証明できてません。でも、あの車からの衝撃と僕が助けた時の衝撃で箱が飛んだのは間違いありません。もし、崩れていたらせっかくのクリスマスが最悪になってしまう。だから、受け取ってください」
「で、でも……」
「お願いします!」
私は彼の優しさを受け取った。自分より他人の幸せを願う彼を見て、可哀想って気持ちが湧いてきた。優しいじゃなく可哀想。こんな善人な人が壊れてしまうなんて思ったら湧いてきた。
「えっと、妹さんにこれを着せてあげてください。少しは温まりますから」
彼はコートを脱ぎそれを私に渡してきた。
「貴方は寒くないんですか」
「血が出すぎたせいかもしれませんが暑いんですよ……だから、どうぞ」
「でも!」
「大丈夫です。コートはあげます。あと、お釣りも。それぐらいは銀行に行けばなんとかなりますから」
「ーー」
言葉が出なかった。初めてだった。善人だけど狂ってる人を見たのは。でも、その瞬間私は心の中に1つの感情が生まれた。
「では」
そう言って彼は去っていった。
☆☆☆
「ーーい」
声が聞こえる。けど眠い。
「ーーさーい」
隣人の声がする。でも寝る。
「起きろって言ってるの聞こえないんですかー」
あっ、質問して変えた。……仕方ない起きるか。
「……おはよう」
「おはようじゃないよ。今5時間目の最後だよ?なんでゆりさんと屋上でサボってるの。それに、話してると思ったら2人とも寝てるし。ゆりさんに限っては膝枕しながらだし」
僕は体を起こし座っている奥沢と目線を合わせる。
「そういう奥沢も屋上にいるってことはサボってるんじゃないのか?」
「あたしは先生に言われたから来ただけなの。だからサボりじゃないからね」
「そうですか」
「それで?ゆりさんと付き合うの?」
「まだ。それに、今の僕はファントムだから無理」
「ファントム?」
もしかして知らないのか?
「ファントムってことはオペラ座の怪人?」
「生徒会長は知ってたんですね」
「ええ。私はオペラ座の怪人が好きだから」
「そうだったんですか」
「でも、君がファントムなら君が好きな人はクリスティーヌでしょ。だったらクリスティーヌの人は君を好きになるはずよ」
「オペラ座の怪人は昔からある戯曲で色んな演出家によって物語が変わっていきます。だから、クリスティーヌがファントムに恋をしないというストーリーもあるんじゃないかな?と思って」
「たしかに、その話もありそうね」
僕は舞台を見ない。だけど、オペラ座の怪人は図書館に行った時にたまたま目に入って気になった。それから、オペラ座の怪人関連のものを読み続けた。だから、オペラ座の怪人だけは見た。
とても悲しくて美しかった。
「……盛り上がってるところ悪いけどさ。あたしと七菜先輩は君とゆりさんを探しに来たけどサボったことになってるの?」
「「そうじゃない?」」
ゆりさんと生徒会長がハモった。その言葉を聞き奥沢が落ち込む。なんていうかドンマイ。
「あっ、そうだ!」
何かを思い出したか思いついたのか突然こっちを向いてきた。
「はい、これ!遅くなったけどあの時のお礼だよ」
「お礼って……いらないですよ」
「いいの!私もりみも貴方にお礼がしたいから」
「………分かりました。今度ゆりさんの家に行ってもいいですか?」
「えっ!?私と付き合ってくれるの!?」
誰もそんな事言ってないですよ。
「8月までには結論を出しますので」
「あっ、言ったね!約束だからね!」
「はい」
「じゃあ、私と奥沢さんが証人ということで良いわね?」
「はい」
これでこの約束は破ることは出来ない。
僕が起こしたことだから誰かが終わらすのではなく僕が終わらせないと悲しむ人がでる。
「これ以上ここに居ることは生徒会長としては見逃せないわね」
「もうちょっと居ても?」
「ダメ。奥沢さんと彼のテストが出来なくなるわ。ゆりは卒業出来なくなるわ。それに、花嫁修業もあるでしょ?こうしている間にも料理の案や家庭の事も考えられるんじゃない?」
「あっ……」
え?なに?もしかして授業中に考えてるの。テストとかどうしてるんですか。
「じゃあ、戻りましょうか」
「そうだね。後でね〜」
「今日はバイトなので無理ですよ」
「なら、明日の昼休みもね」
「分かりました」
……いつもならこんな事言わないのにどうしてなんだ?
ゆりさん達は屋上を後にした。
「さて、あたし達も戻るよ」
「そうだね」
☆☆☆
教室に戻っている途中に5時間目が終わるチャイムが鳴った。
「「あー……」」
チャイムが鳴り終わると教室から続々と人が出てくる。
「マジですか」
「マジだな」
「どうするの?言い訳するの?」
「大丈夫……だと思うから言い訳はしない」
奥沢はため息をつきながら話す。
「なら、サボった授業のところを教えてくれるよね?」
「それが条件だろ?」
「そういうと思った。じゃあ次の授業は自習だからその時にね」
「はいはい」
その後教室に戻ったが怒られることはなかった。
ゆりさん達からのお礼の物は、コートと5000円だった。……これってお礼というより渡したものを返されただけじゃないか?
ありがとうございました。