欲しいものほど手に入れ難い   作:春風鈴兎

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そろそろネタ要素を入れていきたいと思ってる今日この頃。

いつになるかわからないけど。





「ちょっと待て!」

 

「大声出さないでよ。さっき帰った人であたし達以外のお客さんは居なくなったけど恥ずかしんだからね」

 

「いや、まぁ、そうだけどさ……2ヶ月だけしか知らないけどさ、そんな話1度もなかったから驚いたんだよ」

 

「だって……2人がアツアツだから言うのが恥ずかしかったんだよ」

 

「アツアツって僕達は()()付き合ってないんだぞ」

 

「まだねぇ~」

 

……何か変なこと言ったか?ちょっと振り返ってみよう。

 

まず最初にあったことは……弦巻にあのお菓子をあげようとしたけど奥沢に止められた。次に、ゆりさんが教室に来て後ろから抱き着いてきて──あっいや、ここは忘れたい。どうすれば。やばい。まじでやばい。考えれば考えるほど頭に残る。あの言葉がリピートされる。ゆりさんから出されたあの言葉が──

 

「新崎どうしたの?」

 

「え?」

 

奥沢に急に話しかけられた。コーヒーを飲みながら何かを考えてたから話しかけられないだろうと思っていたので驚いてしまった。もしかして思ってたことが口に出てたか?

 

「顔が赤いけどどうしたの?」

 

顔が赤い?もしかしなくても、100あれだよな。

 

「昼休みにゆりさんに言われたやつが頭に何度も再生されたからだな」

 

「なんて言われたの?」

 

「え……」

 

まじか。どう返せばいいんだろうか。言われたことをちゃんと返せばいいのか。でも、あれを言ったら確実にゴミを見る目になるかもしれないし、濁して答えてもモヤモヤした気持ちになるかもしれないし、答えなかったら何度も追求されそうだから……うん。逃げ道ないね。だから、誰か来てくれ!他力本願って言われてもいいから誰か来てくれ。助けてくれ!

 

「で、どうなの?」

 

「そ、そんなことより「そんなことじゃないよね?」」

 

なんで脅されてるの?

 

「まぁいいや、ゆりさんに耳元で囁かれたんでしょ?何言われたかわからないけどね?」

 

ニヤニヤしながら答える美咲。驚きを隠せない魁斗。この状況しか見てない人は必ず2人が付き合っていると勘違いするだろう。それぐらい甘そうな空間が出来ていた。もうブラックコーヒーが欲しいよ。まったく。え?この太字は何なのかって?ナレーションみたいなものと思ってください

 

 


 

 

最近、奥沢がゆりさん以上にやばい人物なんじゃないかと思い始めてる。なぜなら、あの弦巻を抑えられるからだ。だから、やばい人認定したい。ちなみに、風のウワサで聞いたことがあって。そのウワサは戸山が変態になったというものだ。僕は"あぁ、ついに変態になったか"と思っていたが、ランダムスターというギターのせいらしい。今は"変なギターを使ってるんだなぁ"くらいの感覚になっている。それよりも、この店お客さんが全然入ってこないから赤字なんじゃないかと心配するんだけど。

 

「この店ってなんで潰れないんだろう」

 

「それ言っちゃう?」

 

「言うでしょ」

 

「いや、言わないでしょ」

 

「けどさぁー」

 

「けどじゃないでしょ」

 

そうなんだけど言いたいんだよ。

 

「あたしも言いたいけど我慢してるの」

 

いや、言ってるじゃん。そんなツッコミを心の中でしたが無意味なことにすぐに気付いた。

 

「なぁ、もしこのお店が黒字だったらこんなにゆっくりできないんだよな?」

 

「そうだよねー」

 

「そう考えるとそのおかげでゆっくりできてるからある意味感謝しなきゃいけないよな」

 

「だよねー」

 

そんな話しているとお店に人が入ってきた。それと同時に奥沢がメニューを指差ししながら"追加注文してくれと"目で言ってきた。

 

「それぐらい自分でやれよ」

 

それに奥沢が"いいから!"と言ってきてる気がしたので注文することにした。

 

「注文いいですか?」

 

その言葉に反応したのかさっきお店に入ってきた5人の内の1人が近づいてきた。5人分の声が聞こえたので入ってきた人が5人だと理解することができた。

 

「失礼します。ご注文をどうーーえ?」

 

「どうしましーーあれ?」

 

彼女と僕の動きが固まる。それが気になったのか残りの4人が近づいてきた。

 

「どうしたのつぐーーなんで?」

 

「つぐみも蘭もどうしたんだ?……って、新崎じゃん。なんでここにいるんだ?」

 

「「「なんで名前知ってる!?」」」「ともちんやりますなぁ~」

 

宇田川と奥沢以外の4人は様々な反応をした。奥沢に限ってはあたしは知らない人ですよ感を出している。というか奥沢!なんでそんな空気出してんだよ!

 

「ここって、Afterglowが集まる場所なのか?」

 

「そうだけど、それがどうしたんだ?」

 

「あー……気になったから聞いただけだ」

 

「ふーん。もしかして彼女か?」

 

「「「ちょっと巴(ちゃん)!」」」

 

ピンク髪と赤メッシュとつぐみという子が声に出す。そして、前あった時にパンを食べていた子がそりゃないよと宇田川の肩に手を置いた。だけどあんたら言わせてもらうぞ。僕と奥沢は

 

「「付き合ってない」」

 

「一言一句違わない言葉を言ったのにか?」

 

「「お互いに好きな人がいる」」

 

「じゃあなんでそんなにハモってばかりなんだ?」

 

「「さぁ?」」

 

「で?どういう関係なんだ?」

 

「「協力関係の隣人」」

 

「えっ……つまり友達ってことだよな?」

 

その言葉を聞いた瞬間に今まで考えてなかったことが頭に浮かんだ。それは僕と奥沢は友達という関係なのか?だ。話しているから友達なのか。一緒に勉強するから友達なのか。遊ぶから友達なのか。一緒に行動するのが友達なのか。そう考えると友達になったという定義は何なのかになる。人によって友達になるという定義は違う。それに友達になったとしてもどこまでが良くてどこからがダメなのかが違うと失敗する。失敗するからすれ違う。そこから崩れる。壊れる。失う。無くなる。だからなのか、友達との関わりが少しだけ怖くなった。自分だけ苦しめば周りは幸せになる。そう思ったのが去年からだ。多分、ゆりさんを助けた行動はそれが影響していたのかもしれない。

 

「新崎?」

 

「何が合ってるのか何が間違っているんだろうな」

 

「急にどうしたのそんなこと言って」

 

「えっ?なんかおかしなことでも言ってたか?」

 

「……何も言ってないよ」

 

なんかカバーされた気がしたけどいいや。

 

「今日はもう帰らせてもらうよ」

 

「えっでも」

 

「払っておくよ。……つぐみちゃんだっけ?」

 

「は、はい!」

 

「会計いいかな?」

 

「分かりました。じゃ、じゃあレジに行きましょう」

 

つぐみちゃんと一緒にレジに向かおうとしたけど一つだけ気になったことがあったから立ち止まって聞くことにした。

 

「奥沢」

 

「なに?」

 

「僕とお前はどんな状況に置かれているんだ?」

 

奥沢は何かを考えるように黙り込んだ。

 

「今答えなくていい。いつか答え合わせしよう」

 

「そう……だね。じゃあね」

 

それで会話が終わりレジに向かい会計を済ませて店を出る。

 

 


 

 

『いつか答え合わせしよう』か……。なんでそんなことを言ったんだろう。もう答えは出てるのに。

 

あいつは……あいつらはあんな奴らよりずっと信用できるじゃないか。

 

そんなことを思った直後に電話がきた。

 

「……今1番話したくないんだけどな」

 

そんな独り言をして電話に出る。

 

「もしもし」

 

『明日空いてる?』

 

「空いてますよ」

 

『じゃあ、10時に私の家の前に来て』

 

「分かりました」

 

『うん、また明日』

 

それで電話が終わった。

 

 

 

 

 

 

ほんと、何がしたいんだろうな。




ありがとうございました。
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