一応ヴィクターが弱いのではなくガラナくんが強いです、というのを示したいが上手くいかなかった。ヴィクターのターンないじゃねーか!
ー練習場(リングの外にて)ー
ガラナはノーヴェに呼び出されていた。さすがに毎回毎回説教をうまくかわせるほど世の中は甘くない。
「お前って不器用っぽい性格なのに、女友達なんていたのな」
「・・・腐れ縁だ。最近は疎遠だったのは確かだが」
「しかし、いい加減ちょーっと話を聞いちゃくれねーか?大体あたしはお前のコーチなんだぞ」
「ならもう話を聞く理由はないな。もう新しいコーチの申請は出してある」
「は?どういうことだよ、それ」
「剣闘大会で師事してたコーチがいる以上、元よりあんたに師事してもらう必要はなかった。あくまでも移行にあたる形式的なものだと初めから思っていたし、色々考えた結果の結論だ。何を言っても無駄だ」
「可愛いげのないやつ・・・」
(とかいって、元々必要ないことくらい分かっていただろうに)
「ま、お前がどうするかはお前の勝手だが、いつものメンバーでもうすぐ合宿をやる」
「それだけか?」
「あの高町なのはも来るぞ?」
「・・・」
(レイは喜ぶかもしれないな)
「友人を誘って、問題ないか?」
「え、お前の友人?なんかバケモノ呼んでくるんじゃないだろうな」
あんたに言われたくはない。言うと殴られそうだったのですぐに引っ込めた。
「つまりOKだな。日程はデバイスに送れば分かる。では話が以上なら、これで」
「まてまて。実はお前のために、練習試合を入れたんだ。相手は快く受けてくれたぞ。予定は今日の17時から・・・」
「・・・聞いてないぞ」
「言ってないからな」
そう言ってニヤリと笑うノーヴェ。時計を確認するともう16時。負けろといっているのだろうか。
「相手は、ヴィクトーリア・ダールグリュン」
名前を脳内の情報と照合する。
(都市本戦準決勝進出者でオレが最警戒すべき人物の一人。手を抜いてる余裕は無さそうだ)
「少し外に出てきます」
「逃げるなよ?」
勝手に言っていればいい、そう思った。自分はディスターヴ家の名がある限り逃げるわけがない。
・・・と、いう会話をして55分、いやそれを今過ぎたところだった。
(ぜ、全然来ねえ)
「・・・申し訳ありませんが、相手の殿方はまだいらっしゃならいのですか?」
(露骨にイラついてるよな、どーすりゃいいんだ!?)
「失礼します」
「来、いや誰だお前は!?」
「彼のコーチを引き継ぐものです。ライト・ディスターヴ。よろしくお願いします」
似ているので一瞬間違えた。まさかの新コーチだろうか。そして名字、家族だろうか。いや、それより本人はと現実に引き戻される。
「あ、これはどうもよろしく、じゃなくて、とにかくあいつは?」
「さあ・・・?」
「さあって、おいおいおい」
こんな会話をしてる間に三分経過。したその時物音をたてながら件の人物が入ってくる。
「も、申し訳ありません!」
「そういうのはいい。アップは、済んでるようだね。入って」
「はい」
(こいつには敬語なのかよ)
そう思って悔しがっているノーヴェの内心を見透かしたのか、ライトは声をかける。
「隣にどうぞ。あなたにもこれから世話になりそうですから」
「・・・はい、ありがとうございます」
「殿方が約束に遅れかけるというのは、正直どうかと思いますが」
「プレッシャーをかけるお嬢様は苦手かな・・・」
『おいガラナ!威厳はどうした!』
「!はー、今は試合だ、細かい話は後にしろ」
「?・・・まあ、いいでしょう」
「健闘を祈ります、お嬢様」
(こちらは、セコンドというよりも執事に見えるな。やっぱりいいところの出か)
そのお嬢様がなんでこんな格闘技をするのかと疑問は尽きないが。
「審判はエドガーさんにお任せしても?」
「ええ。では―――こちらはヴィクトーリア・ダールグリュンです。よろしく」
「ガラナ・ディスターヴ。手合わせよろしく」
「ルールは3ラウンドでのライフ初期値は15000。1ラウンドは5分間。問題はありませんか?」
「ないわ」
「ない」
「では―――始め!」
まずは剣を作り出すといつものように小手調べ。
ヴィクターに向け剣を投げる。
一見カウンターのチャンスに思えるが、動かない。
ガラナは超加速で剣へと追い付くが、それを確かに目で追っている。
(ヴィヴィオほど甘くはない、か)
気にせず斬りかかる。
ただし、そのままではなかった。
(一瞬で剣を左手に持ち替えた!)
しかし、これならまだかわすことができる。
反撃には移れず、こちらのペースに持ち込めたわけではないが、それは相手にとっても同じ話。
(この感じ、ほぼ同格だな。だからこそ狙いも同じ。最初は様子見に費やすつもりか)
そこからはお互い、一進一退で攻防の入れ替わりを繰り返す接戦だった。
(ライフ残量は・・・ようやく1万を切ったか。埒が明かないな)
(この人の動き・・・雑で型がない、のに強い。才能を見せつけるようです、が・・・この違和感は一体?)
スピードはすごい。攻撃もけして軽くない。だがそれ以外に目立つことはなにもない。
(一流なのは確かですがこれではただの一流・・・それに要所要所の動きも普通すぎる。これが王者、ガラナ・ディスターヴ?)
「ずいぶん固いな、その守り」
「雷帝の装甲にその程度では通じませんわ・・・まさかこのまま、1セット丸々様子見に使う気?」
「それはお互い様だろう。それに、こっからじゃないか?勝負ってのは」
(そろそろ『合って』きた、いける―――やる)
(・・・来る!)
雰囲気の変化を察し、ヴィクターは集中力を以前よりも高める。
「必殺剣・『絶』」
(ノーフェイクでの攻撃なんて、甘―――あれ、なぜ、体が動かない?)
「チッ、さすがにその防御じゃ通りは甘いか」
ここで1R目終了。
お互いのライフは―――ガラナが9400、ヴィクターが9600。
「いい調子ですね、お嬢様」
「私の調子は、ね・・・」
「ここまで押せています。最後にイレギュラこそありましたが、まだまだ修正の範囲内です」
(・・・ですが、想像したよりもまるでライフに差が開かない)
ここまでの攻防でヴィクターはほとんどの攻撃を受けてきた。
正確には、受けさせられていた。
「(これまで回避を試みる度に、どういうわけかタイミングがズラされていた?)そちらから分かったことはある?」
「残念ながら、なにも」
(正直、期待はしてなかったけど情報もなし。しかし、事前の『天才』という評価といい―――何だか妙なものを感じるわ。ガラナ・ディスターヴ)
「そ。じゃあ次はこちらから叩いてみるとしましょう」
その時、ガラナ側では。
「もう実力は十分に分かりましたよ、コーチ。後は勝つのみです」
「ふむ・・・じゃあその単純な実力についてはどう思うかな?」
「正直驚きました。現時点では推測の域を出ませんが男子基準ではベスト5以上はあるでしょう―――地力なら自分と同格と考えて差し支えないかと」
「勘も戻ってるみたいだね。それに、僕からの課題も十分克服できてるようでよかったよ。ただ、手を温存しすぎるきらいは直したほうがいいね」
「・・・つまり、どういうことでしょう?」
「せっかく授けた奥義なんだ、使ってきなよ。カードというのは隠すことだけじゃなく、見せることにも価値がある」
(君のタイプからして、もうすこし思いきってもいいはずなのだけどね)
「なるほど・・・それ以外の策に関しては、必要でしょうか?」
「必要だと思う?」
「使えなくもないですが、今やっても効果が薄いかと。確かに装甲は厚いですが、攻撃が通っていないわけではない。普通に攻めるのが一番だと思います」
「分かってるじゃないか。ダメージレースでいうとそこまで負けてない、それに速度はこちらに分がある。稼ぐだけ稼いで、策を練るのはそれからでいい」
「おーい、ガラナ」
「なんだよ、ナカジマ」
「やさぐれてんなーおい。他のやつらが応援、来たぞ」
「げっ、ヴィヴィオ」
「うん、ヴィヴィオだよ。ライフは、互角かな?」
「が、ガラナさんの試合がこんな近くで見れるなんて―――ああ―――」
「・・・まだ始まったばかりだよ?」
「観客に夢を与えるのは選手の特権だが、今日は練習試合だ。それに実力差もない。そこまで期待はするなよ」
感極まって倒れそうになっているコロナとそれを支えるヴィヴィオ。それに、アインハルトまで来ていた。リオは、レイのライバルである自分は気にくわないのだろうか、分からないが来なかったようだ。
「お前まで、揃いも揃って・・・ヒマか?」
「いえ、それとレイさんから伝言です。『終わったらアイス買ってこい』って」
「よし速攻で終わらせ・・・られはしないな、うん。せめて判定勝ちしない程度に努力しよう」
「しかし、あんなテキトーな指示でいいんですか?」
「前コーチのノーヴェさんですか。うちの甥っ子が世話になったみたいですね」
「はは、それほどでもないです。・・・やっぱり、親族の方だったんですね」
「ええ。あの子のことは生まれてからではないですが長く、そしてよく見てきました。その逆もです。自分の言いたいことくらい全部分かってるでしょう・・・それに」
「それに?」
ライトは一呼吸おくと続ける。
「彼は最強の剣士ですから。ただ信じてれば、それでいいんです。どんな相手だとしてもね」
たまにポカするときは、口を出しますけど。そう付け加えるとライトは笑っていた。
(・・・なんだか、コーチとして負けた気になっちまうなぁ)
「では、第二R開始です!」
「そう来たか」
「こ、これって・・・遠い!?」
ヴィヴィオが言った通り、ヴィクター側はかなりの距離を開けている。完全に魔法戦闘を仕掛けるつもりだ。
これだけの距離があってはいくら速いガラナの剣でも見抜かれてしまうだろう。
「残念だが、俺の剣は変幻自在だ」
剣を魔力で伸ばして対応するガラナ。しかしそれを見てヴィクターはニヤリと笑う。
「・・・ですが、それだけの剣を振るうにはあなたのフィジカルでは時間がかかる!」
「!」
大剣を降りかぶっているガラナに対して一瞬で距離を詰めたヴィクター。隙だらけのガラナに向け攻撃をする、が。
「ライジング・テレポート!」
上へと避けたガラナ。しかしそれは悪手だ。
(かわしましたか・・・ですが、空中で身動きはとれないはず!)
「六十八式!兜割!」
「・・・」
空中のガラナを叩き落とした―――と、思ったのだが。
ライフ9400
(残像か!本体を探している暇はない、それにこの状況なら本体に余裕はないはず!リング全体まとめて攻撃する!)
「かくなる上は!」
(なんて魔力だ・・・!)
「百式・神雷!」
「ちっ!」
リングの隅ギリギリから低い体勢でチャンスを伺っていたガラナだが、あまりの魔力に吹き飛ばされる。
「そんなところにいるとは、それにその動き―――かすり傷ですまされましたね」
ライフ9400→1000
本人いわくかすり傷でこれだ、自身のフィジカルは理解していたがガラナは少し絶望した。
そしてヴィクターは空中に浮いたガラナをここで落とそうと追撃を仕掛けようとする。
「これでトドメで!?」
「まだだな!『グングニル』」
直前で槍を創造しての投擲。
(飛びながら撃ってフォームはメチャクチャ、こちらを見てるわけでもない、けど、これは、当たる!?)
ヴィクターの選手としての経歴は素晴らしいものだ。それ故の直感が当たることを予感した。
だが、攻撃のためこちらも飛び上がった今では避けられない。
ライフ9600→8000
(けっこうな魔力つぎ込んだ、つもりなんだが・・・長い道のりだな、全く)
「小癪な・・・ですが、偶然は2度は続かない!」
(まずい、お嬢様の機嫌が・・・)
「偶然かどうか試してみようか?」
「えっと、アインハルトさん、ノーヴェ・・・さっきの攻撃、どう思う?」
「理屈の上では、可能でしょうが・・・」
「ほぼ実践じゃみないな。良くてラッキーパンチ、普通は試合を動かすようなことはない。だけどだからこそ、相手にとっては警戒しないわけにはいかない」
「ラッキー?でも今の攻撃、急所を見もしないで狙っていたような・・・?」
それに答えるのはアインハルト。
「それはないでしょう。ただ驚きなのは火力ですね。あの人の厚い装甲から1発で1000以上削り、しかも魔力もあまり使わない技のようです」
「さて、いくか」
「させません、速攻で落とします!」
(・・・乗ったなバカめ)
(たとえ目で追えない攻撃でも始めから防御態勢をとっていれば!)
「必殺剣『鍾』」
「がっ、ぁ―――?」
「まさかこの技まで切らされるとは。ああ、強いよお前。『覚えておく』」
ライフに変化はない。だがヴィクターの様子を見ればライフ以上になんらかの異常を巻き起こしていることは読み取れた。
「・・・アインハルトさん、今の技って?」
「情報をあまり与えるのは不公平なので雑にいいますが、回避不能の技『絶』、防御不能の技『鍾』、そして必中の一撃『グングニル』です。・・・ここから先、この3択で攻めるつもりでしょう」
「半年ぶり生で見ちゃったー!ガラナさんの黄金パターン!」
「えっ、それって・・・すごく強くない!?」
「ですが、彼もチャンピオンとはいえプロというにはまだ入り口。あくまで子供です」
まあ、それだけじゃないのも確かですけど。アインハルトはそう思った。
「たかだか同格に負けるようなやつが3連続チャンピオンになんてなれるわけ、ないだろう」
ガラナはそういうと剣に雷を纏わせる。装甲を抜けない分、今までよりも魔法偏重の戦法へ変えるつもりのようだ。
「ライトニング・チャージ」
(ダメだ、止められない)
(嫌な予感が当たりましたね―――早くこのラウンドよ終わってくれ・・・)
(この一撃でできるだけ追い詰める!!)
「必殺剣『重』」
ガラナが剣に魔力を込めると一瞬でヴィクターの体を貫く。
減少値―――
ライフ9000→5200
(ダメージが想定より大きい―――これは1撃の重みではない!)
(全力チャージに加えて三連撃入れてこれか―――本当に長い道のりだぜ)
ここで2ラウンド終了。
「・・・どう思います?アインハルトさん」
「最後の一撃・・・装甲を抜いていましたよね。衝撃の伝わりが違いました」
(やはり彼の手の広さは異常の一言です)
「でも、これでもガラナの方が有利だとはいえないんじゃ・・・」
「確かに、ガラナさん相性悪そう。タンカー型は元から苦手みたいだし」
「それも含めて、これからどうするか。見所だと思いますよ」
そして、ガラナ達の休憩中。
「さて、まずいね・・・相性の悪さがここになって出てきたよ。ここからどうする?」
「このまま3択で攻め、『重』で決めます。この試合で読まれることはないでしょうが・・・読んだところでどうしようもないパターンが一番かと」
「手段の一つではあるね。他は?」
「剣を解放するのはルール的にどうなんでしょう?」
「ただのデバイスってだけならセーフだったんだけど、よりにもよってインテリジェントだから無理だね」
「そうですか。ではやはり、このまま行きます。ですが決して保守的な意味ではないですよ」
「分かってるよ、問題ないんだろう?行ってくるといい」
(練習試合だからむしろ痛い目を見てもいいくらいなんだけど、才能のある子を育てるのは可能性が多くて苦労するなぁ)
そして少し前、ヴィクター側。
「あの技の前ではお嬢様の装甲はもはやあてにならないかと」
「フィジカルではこちらが上・・・だけど彼の剣技にいまだこちらは対応できていないのがネックね」
「ですがただやみくもに近寄るよりはずっとマシです。このまま遠距離から牽制を続けますか?」
「・・・分からないことだらけな以上、攻めます。練習試合なのだから必要なのは勝ち負けではなく、相手の全力を見ることよ」
ライフではヴィクターが圧倒的に勝っている。ここは慎重に一撃を決めにいく。
3ラウンド目開始。
再び間合いからはずれた距離で戦う両者。
またしてもしばらくは読み合いが続く。牽制を交えての駆け引きだ。
先手を切ったのはヴィクター。詰め寄ると全力で斧を振り下ろそうとする。
それを察知したのかガラナは剣を右手に持ち変えると構えをとり回避する。
「・・・必殺剣『凪』ッ!?」
乱れることのない流れるような動き――だったのだが、途中で切れかかった。危なっかしい。
(まだあの技習得してないんですか!?)
練習試合とはいえいきなり博打に走ったガラナにアインハルトは驚く。
タイミングはズレたが技は(結果的に)成功。ヴィクターの攻撃の軌道を読み、カウンターの態勢に移る。
ヴィクターは焦る。まだだ、まだ攻撃は命中したわけでも完了したわけでもない。中断は可能だ。
(このシチュエーションなら、かわせる!たとえ目に見えない攻撃だろうとなんだろうととりあえず剣の間合いから出れば隙ができるはず!)
そう考えてのバックステップ。
「巧いな。この速さは膝を抜いて動く高等技術。この歳の選手に読まれるようなことはないだろう」
そして、またも槍を創造しての投擲。
回避は不可能、というよりそもそも回避を読まれていたのだ。
ライフ5200→4100
いきなりグングニルで攻撃というパターンを想定していなかった自分の甘さだ。ヴィクターはそう思った。
「リップサービスのおつもりで?」
(通用しただろうよ、相手が普通の選手だったらな)
(・・・やはりどこかが妙。彼は一体?)
「!」
「?どうしたの、アインハルトさん」
「彼にしては珍しく、一気にカタつけにきましたね」
え、とその場にいたヴィヴィオがつい声を漏らす。
「必殺剣―――」
(何で来る!?まだ予測するには材料が足りなすぎる!とりあえずここは勘でも、防御!)
「『絶』、なんてな」
「しまっ・・・」
ただ口に出し、構えをとった。それだけ。だがそんな行動も極限状況では切り札となる。
「必殺剣『鍾』、派生 の『重』」
防御を崩してからの装甲無視ダメージ。
ライフ4100→2000
「手は緩めない!『グングニル』!」
ライフ2000→1000
(次で仕留めきる!)
「サンダー・チャージ―――」
「終了!試合終了です!」
「・・・不本意ではありますが、引き分けです。ありがとうございました」
「そう、なるな。対戦ありがとうごさいました」
「い、いやー!!すごいです!さすがガラナさん!」
「ああ、ありがとう」
「・・・ええ、かっこよかったですよ」
「おう、サンキュなハル」
「ほら、ヴィヴィオさんも何か」
「うん、すごくかっこよかったよ!」
「お前に応援されても嬉しくねーよ」
「わたしが応援してて嬉しいの!だからいいの」
「・・・勝手にいってろ」
真面目にいっているのに鼻で笑われる。それでもヴィヴィオはまだまだ諦めていないようだった。
「これは案外、根深い問題かもね・・・」
「それを解決するのが、あたしたちでしょう?」
「そうですね。ノーヴェさん」
「それと一ついいですか?」
「と、いいますと?」
「・・・あいつの、ガラナの『秘密』話してもらえませんか?」
「・・・知らないなら、いいません」
彼自身がいわないなら。そう言外に含んでいるのをノーヴェは察し、とりあえずは引くことにした。
そこに、ドタドタと物音を立て、少年が一人。
「・・・どうした、レイ。騒がしいぞ?」
「ああ、いや、ガラナ、一つ困ったことがあってな・・・」
「(この時期、わざわざオレに言ってくること?)男女の交流戦か?」
「そうだよ、お前の抜けでな。それで今、男子のトップランカーは不味いことになってるんだぞ!」
「は、はあ・・・?すぐ行く」
そして、残されたアインハルトたち。
「なんというか、嵐みたいだったねー」
「真面目にやりさえすれば、頼れる人なんですが・・・」
必殺剣『絶』回避不能の技。
必殺剣『鍾』防御不能というか、ガードを『揺らして』軽度な脳震盪を起こす。意識に問題はないが5秒程度隙ができる。
『グングニル』またの名を秘剣『雷』これ槍じゃん。とかいわないで。槍です。
必殺剣『凪』まだ未完成。回避技。
ライトニング・テレポート 雷の魔力を伝って移動する。
サンダー・チャージ 名前の通り。