彼は落ちる。いくら経ったところで終りなど見えない穴。それに彼はどこまでも吸い込まれていく。しかし彼の顔に恐怖などない。もはや思考すらできないのだろう。彼の意識がどんどん沈んでいく。膿んでいく脳。体を強制的に解剖され臓器、細胞にいたるまで全てを解明され、かき回され、変えられる。そんな感覚さえ覚える。いくら経とうとそれに終わりはない。いくら待ったところで終わらない。……彼は苦しみすらおぼえることはない。これは準備だ。彼の次なる運命への布石。ならば彼は苦しむことはない。そして彼は不意に呟いた。
「めっちゃ痛いんですけど」
………………
「あれ?間違えたかな。せっかくナレーションいれたのにこれじゃあシリアルになっちゃうじゃない。まぁいっか。ほんじゃま早速転生いってみYo」
「オノレ…てめぇ次あったら顔面破壊してやる」
「…Ho、この私にそんな口をきくとは……おーけーだ。まずはてめぇの顔面から破壊してやる」
そして次の瞬間光が差し込み。私はその光に吸い込まれた。
「ハッここはどゲェボラ!」
気絶する突然彼の目には赤い、指まで覆う籠手のようなものが見えた。
……ん?あれ俺確か赤い籠手?のようなものをもったやつに顔面ぶんなぐられた気がするんだけど。あの赤い籠手最近みたことあったようななかったような…。
「初めまして、堕天使レイナーレ」
その言葉に目の前の女性に目線を向けるとそこには紅い髪をもつ女性がいた。…うんなんか最近綺麗な女性にあうね。モテ期きたか?
「私はリアス・グレモリー。グレモリー家の次期当主よ」
あかん。ここハイスクールD×Dの世界や。というかこの状況アニメでみたよ。俺ちゃんとフェニックス編までアニメ見たからね。……俺レイナーレになったのかーそーなのかー。あれ?死亡フラグ建設終了してない?
〈あーあーテステス。これより転生特典の授与式を始めます…ほらもってけドロボー!!〉
その瞬間彼の頭に情報が流れ込む。人間の脳ならば狂い死ぬほどの汚染されたデータ。あたらしいハードだからこそインストールできたのだろう。大量の0と1で構築されたそれを堕天使の脳はうけとめる。
うんめっちゃ痛かったわ。つか何このチート能力の塊。これ…もう世界滅ぼせるんじゃね?
「それから訪ねてきたあなたの友達は私が消し飛ばしておいたわ」
えっと…これアニメ通りにすすめたほうがいいのかな?。おkアニメ通りAnd俺滅びない方向で、なおかつできれば主人公の仲間になりたいみたいな…やっぱり嫌じゃない?悪役。俺はすくなくとも嫌だから正義の味方がいいよね。うしろで木場という優男が本作の主人公である残念なイケメンの一誠に解説してる。あれ…知っているのかライデンっていうネタを思い出したよハハハ。そういや次、レイナーレさんなんて言ってたっけ?確かタスケテードラえもん的な?感じだったきがする。よしそれでいこう。
「助けて一誠君。私はただ上から命令されただけで。しかたなかったのよ。それに一誠君あなたのことが本当に好きなの。その証拠にほら一誠君からもらったこれ…あれ?どこいった?もらってないパターンですかねぇ?…」
今思うとレイナーレさんあの手首に着けてた物、新しく堕天使の力で作った物かもしれん。だって人間に化けるときに服まで一緒に変わってたから新しく作れる力があるのかも?。
「部長…あとはお願いします…。」
やべ一誠が俺の死亡フラグ建てやがった。えぇい、冗談ではない!こんなところで終わってたまるか…あれそういや俺スキルで魔法無効化できるんでね?…よっし新しい案が出た。
「よくも私のかわいい下僕をからかってくれたわね。これはその礼よ。消えなさい堕天使レイナーレ」
「いや…やめ…ぁがッ!!」
滅びの魔力直撃した。主に腹に…なぁ神代回帰でこれ無効化できるんじゃないんですかね?神様そこんとこどうなのよ?
〈え?だって今のはボケシーンでしょ?〉
どこがだよ?てか神に言葉がとどいたよ!つか、めっちゃシリアスだよ!俺の死亡フラグ回避シーンだよ。ここが味方か敵かの分岐点なんやぞ!?失敗したらどうすんねん。…いや、まぁどの道痛がるマネはするつもりだったけどさぁ…。
〈じゃあ、問題ないね。〉
おい、こらまてこの女郎…チっあいつ切りやがった。まぁいい…このまま痛がるフリをしてこいつらの同情を誘うんだ。確か物語の序盤のこいつらはまだまだアマちゃんだったはず。なら問題ない。しかも主人公組だろ?…悪魔だけど優しいはず。…優しいよね?
それから何回か滅びの魔力によっていたぶられ。俺が必死に命乞いをして。なんとか二度と手を出さないという条件で見逃された。…いやそれじゃアカンのよ。あんたの勢力に入りたいわけだ。つか焼き鳥戦で、コイツ…できる!!みたいなことやりたいのよ。と、さらに2時間ほど説得し、ヘンテコな首輪をつけることを条件に勢力に与しました。やったねレイナーレちゃん友達が増えるよ?。
「じゃあ、これをつけてちょうだい」
と手渡されたなんか色々と機能がついてそうな南京錠着きの首輪。首輪の内側を見てみるとなにやら蛇のような紋様がついていた。それを首にはめる。すると紋様の蛇が身体じゅうを這いずりまわり。体内に入る感覚がした。おぞましい感覚にゾクッっとする。…別にじゃっかん興奮してるわけじゃないんだからね?あと今神代回帰と命のストックは切っております。まぁ、あの二つへたすりゃ魔法を無力化できるからね。
「うぐッ……これで、いい?」
「えぇ…でももの好きな堕天使もいたものね。隷属の首輪をつけてまで、一誠の傍にいたいだなんて。」
…?はて俺そんなこと言ったか?……多分説得してたときにテキトーなこと言いまくってたせいやな。まぁ、なるようにしかならんさー。
「よろしくかしら?堕天使さん。ようこそわがオカルト部へ。悪いけどあなたにはしばらく監視をつけさせてもらうわよ。」
「分かったわ。そしてよろしくリアス・グレモリー」
そうして私…俺の第二の人生は始まる。ちょくちょく私って言ってしまうのは型月的な精神は体に引っ張られるっていうやつかな?。まぁなるようにしかならんさー