見渡す限りの緑そして肺に入り込む爽やかな空気今私は山に来ている。なんでこうなった…凶化もとい強化合宿とか冗談じゃないぜ。まぁ、一誠に比べれば楽なんだろうけど。
「ぜぇ…ぇ」
私の後ろを大きなリュックを背負っている一誠が脱水症状を起こしているのかと疑うほどの汗を吹き出しながら歩いている。その重さのせいか彼の顔は非常につらそうだ。これが体力をつける修行らしい。過ぎたる運動は逆に体に悪いぞ。…まぁ悪魔だから人間の常識が通じるかわからないが。そして2時間ほどだろうか。山の中ほどに大きなログハウスが見えた。
「わぁー素敵ですぅ」
「ここが合宿場所よ。さぁ早速始めるからみんな着替えて頂戴」
一誠に休憩くらいさせてやれ、そして一誠なんでそんなに興奮している。
「部長の…生着替え。…ハァハァ」
どこまでも変態な野郎だ。
着替え中なのだが…なんかアーシアがこっちを見ている。…あぁそうかそりゃそうだ、レイナーレは一度アーシアを殺しているんだ。…私は命のストック内のレイナーレに体を貸す。堕天使ではなく、天使のレイナーレに。
「…怨んでいるの?それとも憎い?憤りを感じる?」
「あっ…いやえっと。違いますぅ。…確かに私はレイナーレさんに殺されたかもしれないですけど、もしレイナーレさんに会えなかったら一誠さんに会えなかったかもしれないですから、だから感謝しているくらいです。確かに悪魔になっちゃいましたけど、それでも私は生きていますから。だから、そういうのじゃなくて。…すいませんどう伝えたらいいか。」
…バカな子、本当に馬鹿な子。
「バカねぇ…私はあなたを利用したのよ?なのにそれを感謝してる?…本当に馬鹿らしいわ。でも…嫌いではないわね。ありがとう」
アーシアは一瞬目を開いて驚いたがすぐさまその顔を笑顔に変え涙目でこちらに抱き付いてきた。
「私もレイナーレさんが大好きです。あぁ主よこの導きに感謝しまゔッ…痛い」
ほんとうにこの子はまっすぐだ。まっすぐなままこの子には育ってほしい。
「さぁ…アーシア行きましょう。他のみんなはもう着替え終わっているわ」
「はい、レイナーレさん!」
憑き物がとれたみたいに元気よく声を上げたアーシアを微笑ましい顔で見守るレイナーレ。他の人がみたら姉妹に見えるだろうか?もう彼女らに隔たりはない。きっとこれから始まるのだろう。
…ちょくちょくレイナーレさんに体を貸そう。あかん涙でてきた。っと修行に集中しなくては。
しばらく私は休憩していた。というか実は下級堕天使のレイナーレさんは魔力じゃなくて聖光というものしか持っていないらしい。まぁ…悪魔が魔力なら堕天使とか天使はそれと反対のものだよねー。だから身体能力の強化らしいんだけど。…正直一誠より弱いから話にならなかった。下級堕天使ェ…。でも負けっぱなしは趣味じゃないんだよねー。少し、ほんの少しだけ力を出そうかな…。と思い始めたときに終了していた。
「今日の訓練はこれで終り。さぁ、みんなご飯にしましょう。」
それを聞いてみんなの顔が笑顔に変わる。
「いきましょ。レイナーレさん!」
「ちょッまって。…息を整えさせてちょうだい。…ふぅ。えぇ、行きましょうか」
「…よかったな。アーシア」
一誠はアーシアがレイナーレと、一緒にいることに不安を覚えていたがそれが杞憂となり。まるで娘を見守る親のように安心した。
―――合宿最終日―――
今私たちはログハウスの裏手に来ている。リアス部長に呼ばれてきたのだが、こんな朝早くから勘弁してくれ。正直まだ眠い。まぁ顔にでないようにしてるけど。
「さぁ一誠。赤龍帝の籠手を使いなさい。」
「えっでもこの合宿中にはつかっただめって部長が」
「私許可なしにはね。さほら早く」
「こい!赤龍帝の籠手」
一誠の右手に手の甲にあたる部分に緑の宝珠のついた赤い籠手があらわれる。
「そのまま限界まで強化して」
「はい!」
120秒くらいだろうか。これで強化は12回、普通の悪魔を六倍するならともかく一誠だとあまり強そうじゃない…不思議!。
「そのまま祐斗との模擬戦で魔力をはなってごらんなさい」
「じゃあお手やわらかに頼むよ一誠君」
木場が木刀を創りだし、一誠に突っ込む。木場らしいまっすぐとした構えだが正面から突っ込むというのはいただけない。…まぁレイナーレさんもとい私は一方的にボコられましたけど。なんて考えてたら、一誠が魔力を放った瞬間、その魔力が強化され当たった山が半壊してました。…うんまぁアニメみてたから知ってるけど…ここまで威力あるものなのか。正直衝撃で鼓膜破けそうになったよ。それを見たリアスはなにやらこれなら勝てる!みたいな顔をしているし。一誠も一誠で自分の神器をみてなにやら確信した顔をしているし…なにこれ?。まぁ…いいや、なるようにしかならんか。なにはともわれ。
合宿終了これよりチートモードを起動します。
ついにキタ。私の無双。私だけの最強伝説。ライザー…てめぇは私の踏み台になってもらうぜー。
次回に続きます