2人の天才に愛されています   作:メープルーKaedeー

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ついにこのシリーズも10話目になりました!

これからもよろしくお願いします!




2人の天才に愛されています 10

あの後、リビングに戻った。紗夜さんに「何をしていたの?」と少し怒り気味に言われたので「この前道案内をしてもらった人が日菜さんだった」と適当な嘘を言っておいた。紗夜さんは納得してくれたようで、俺の作ったチャーハンをまた食べ始めた。それを見て俺も食べるのを再開する。

 

「すいません、2、3週間はこちらも忙しいのでギターの練習は見れません」

 

「分かりました。元々紗夜さんの予定に合わせているので謝らないでください」

 

「そう言って貰えると助かります。」

 

紗夜さんが2、3週間も用事を詰めるなんて…Roseliaの練習に集中したいのかな?

 

「ところで有馬さんは大丈夫なんですか?」

 

「ギターの練習ですか?まあ、紗夜さんに見てもらえない分練習の質は下がるでしょうが反復練習を繰り返しやって体に染み込ませる気です」

 

「あ、いえギターじゃなくてですね」

 

「?」

 

「そちらの高校も同じタイミングかは分かりませんが…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

中間テストは大丈夫なんですか?」

 

 

 

………

 

 

 

あ、忘れてた。明後日からだったわ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「うおおおおお!!!」スラスラスラスラ

 

学校が終わり明日からテストという最悪なスケジュール

 

しかも提出物はひとつもやってないときた

 

以前、シュンと話した時に授業聞いてれば別に出来ると言ったが、提出物は別だ。答え移しても時間がそれなりにかかる。昨日気づいて速攻で家に帰り国語や世界史、英語などの比較的答えの写しやすいものは終わらせたが、明日の教科の数学と物理は途中式も書かないといけないクソめんどくさい提出物だ。

 

…クッソ!!理系の教科一緒の日にちにすんなよ!!

 

今回は中間ということで副教科が無いのが幸いだった。マジメな方で。だとしても…

 

(今日、オール確定じゃねぇかぁぁぁ!!)スラスラスラスラ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あー…生きてる?」

 

テスト最終日が終わり、午後はフリーという学生にとっては解放の瞬間である。カラオケに行く者いれば、ボーリングに行く者もいる。

 

そんな中、俺を見て最初に「生きてるか」なんて聞いてくる俺の状態とは…

 

「いや、生きてるけど早く睡眠取らないと死ぬレベルでやばい」

 

「いやお前何してたの!?」

 

シュンとは長い付き合いだ。俺がオールで勉強しないことくらい分かってる。そんなヤツがテストの日に目の下クマを濃くして学校来て、まるで千鳥足の様にフラフラ歩いてる姿を見ればそりゃ心配もするだろう。

 

「ギターの練習に夢中でテストのこと忘れててテスト前日に必死に課題の答え写して寝ようと思ったら先生に教えて貰ったこと忘れるのが怖くて朝までギターの練習してた」

 

「アホなの?」

 

「うっせ」

 

紗夜さんに「勉強とギターの両立も出来ないのなら教える気はありません」なんて言われそうで必死にやってた。テストはこれまでどうでもいいと思ってたが、初めて順位が変わらないことを祈った

 

「帰って寝ます……」

 

「おう!…あ、お前次いつ空いてる?」

 

「ん?んーー、先生が2週間予定が埋まってるから2週間は暇」

 

「そうか!実は俺もギター始めてさ!この前知り合った人にアドバイス聞いてんだ!お前も来ないか?」

 

「…今日以外なら行く」

 

今はもう寝たい。ホントに寝たい。このまま学校の机に腕でまくら作って眠ってもいいレベルだ

 

「おっけ!次の土曜日の午後だ!」

 

「りょーかーい」

 

このシュンと知り合ったバンドが俺の”トクベツ”な事を目覚めさせてくれるなんて、俺はまだこの時は知りもなかった。

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