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今回は紗夜さん視点で書いていこうと思います。
ではどうぞ!!
(やってしまった…)
今日は午後からRoseliaの練習日だ。
本来練習は午前からやるのだが今日は運悪く午前使える部屋が無かったらしい。
なので午前は午後に通す予定(湊さんに聞いておいた)の曲を家で練習していた。
練習は本番のように、本番は練習のように
これが私、氷川紗夜のモットーだ
いつも私は練習開始時刻の20分前にはスタジオに着くようにしている。ギターを取り出し、チューニングや軽い精神統一などをする為なのだが、午前に練習してそのままピックを家に忘れてしまったことにスタジオに着いてから気づいた。
(近くの専門店で買えば遅くても5分前には戻れるかしら?)
あまりお金は使いたくないが、致し方ない。迷うことなくスタジオを後にし専門店へ向かった。
(ここら辺にピックが…あった)
専門店に着いてからは迷うことなくギター関連の部品が置いてあるスペースに向かう。何度も来ている店だ。場所は把握している。
売り物のピックを持ってレジに向かおうとしたら
「うへぇ!?」
なんて驚き方をすぐ横でされたのでビックリした。
「あの…いきなり変な声出されましたけど」
「あ、あの…偶然とは言え会えるとは思ってなかったので…」
聞けば1週間前のRoseliaのライブに来てた1人だったらしく、ギターを今日は買いに来たらしい。Roseliaがきっかけで楽器に興味を持ったと聞いて素直に嬉しかった
…絵里と言う名前には少し、いや かなり驚いたが
そんな話をしていると有馬さんが
「1週間前に駅前で路上ライブとかってしてなかったですよね?」
と、聞いてきた。
もちろん記憶に無い。一週間前は春休み明け最初の登校日という事で午前で帰れたことから午後はRoseliaで練習をしていた。何より路上ライブなんてやったことが無い。
なので”いいえ”と答えた
そしたら
「紗夜さんに似ていた人がギターを弾いていた」
と言い出した。
…何か嫌な予感がする。
と、そこで練習のことを思い出し有馬さんに別れの挨拶をして店を後にした。
「すいません、遅れました」ガチャ
「いいえ、大丈夫よ。まだ練習開始時刻にはなってないわ」
「珍しいねー!紗夜が5分前に来るなんて!」
「そうですよね!あこ紗夜さんに何かあったんじゃないかってりんりんと心配してましたもん!」
「あの…何か…あったんですか?」
そこには私以外のRoseliaのメンバーが全員揃っていた
「家にピックを忘れたので買いに行っていたんです。ご心配をお掛けしました」
「えー!!更に珍しい!紗夜でもギター関係の事でそんなことあるんだね!」
「今井さん…あなた私をなんだと思ってるの?私も人間だから忘れることもあるわよ」
「確かに、紗夜が忘れ物なんて珍しいわね。なにか考え事でもしてたの?」
「湊さんまで…いえ、特にそのようなことは」
「そう…、全員揃った事だし、始めるわよ」
その一言で一気に空気がピリッとしたものになった
私もギターの準備を早くしなくちゃと、思いギターの方まで近づいたが、さっきの有馬さんが言ってた事が引っかかる
(仮に”あの子”がギターを弾いていたとしたら…)
そう考えると私の中に黒い感情が漂うのが分かった。
(いえ…今は練習に集中しないと…!!)
そんな考えを振り払うように集中しろと自分に言い聞かせる
ただ、もし有馬さんが見た人が”あの子”だったとしたら
(きっと私は…壊れてしまう)