今日から9月です!頑張っていきましょー!!
「…大丈夫か?」
時は放課、1限2限を爆睡してそのままの状態だった俺だがシュンが声をかけてきたことにより起きた。
「大丈夫だ…1時間2時間寝てもテストの結果は大して変わらねぇよ…」
「そうじゃなくてだな…いや、サラッとクソムカつくこと言いやがったな」
「冗談だ。」
「なんでそんなに眠そうなんだよ。徹ゲーしてたのか?」
「いや、ギターの練習。出来るようになったらクソ面白くなってきてさ」
「へー!いい先生見つかったんだな!」
「ああ…めっちゃ良い先生だぜ。まだ1回しか見てもらってないけどめっちゃ勉強になる」
「いいじゃん、それでなんで寝不足になるんだよ」
「勉強になると同時にめっちゃスパルタなんだよ。次に教えたこと出来てなかったら教えないって言われたからひたすら反復練習して、気づいたら朝の5時だった」
「アホ」
「今日の授業は寝てても大丈夫な先生ばっかだから今日は寝る」
「ケッ、これだから勉強出来るやつは」
あれから音楽スタジオで紗夜さんにギターを一回見てもらった。
元々紗夜さんは努力でコツコツと身に付けていくタイプだったので教えるのがとても上手い。要領よく教えてくれると言えばいいのだろうか。
「そこ、もっと指抑えて」
「弱いです。もっと強く弾かないとダメ」
「リズムが乱れています、もっと正確に」
など、的確なアドバイスや注意をしてくれるので自分でもわかるほど上達していく。それが楽しくて楽しくてしょうがない。
「今日はこれくらいにしておきましょう。教えたことを忘れないように」
「ありがとうございました。」
「いえいえ、…しかし有馬さんは覚えるのが早いですね」
「紗夜さんの教え方が上手いだけですよ」
「そうですかね?」
「ええ、とてもわかりやすいです」
「そう言って貰えると嬉しいです。ですが有馬さんも1教えて10知るタイプ…と言えばいいのでしょうか。教えたことをグングン覚えてくので教える方も楽しいですよ」
「ありがとうございます、…ご飯なんですけどファミレスとかでいいですかね?」
「構いません、ありがとうございます」
「いえいえ、そういう約束ですから」
「注文どうします?」
「そうね、どうしようかしら…」
なんて聞いてみたがさっきから紗夜さんの視線はフライドポテトに注がれている。前あった時もポテト食べてたし好きなのかな?
「決まりました。すいません注文いいですか?」
はーい今行きます!なんて声が聞こえて、ちょっとすると店員さんが注文を聞きに来た。
「カルボナーラ1つ」
「私もそれで」
あれ?ポテトガン見してたのに頼まないのかな?
「すいません、あとポテト1つで」
「!?」
「はい、以上でよろしかったですか?」
「大丈夫です」
注文を取り終わった店員さんはオーダーをキッチンの方に持って行った
「…なぜポテトを?」
「え?紗夜さんポテトの所ガン見してましたし食べたいのかなーなんて」
「え?あ、その…」カァァ
気づかれてたとは思ってなかったみたいだ。頬を赤くしてる紗夜さんがとてもかわいかったことは俺の胸の中に留めておこう
「もしかして、迷惑でした?」
「い、いえ!丁度私も食べたいと思ってましたし」
「なら良かった」
なんて会話をしていると料理が運ばれてきたので、それを平らげ店を後にした(ポテトを食べてる時の紗夜さんの幸せそうな顔はとてつもなくかわいかった)
「途中まで送りますよ」
「いえ、結構よ。」
やはり、知り合ったばかりの他人に家まで付いてこられるのは嫌なのかな。でも…
「だとしても夜道を女性1人で歩かせるわけにはいきません、途中まで送ってきますよ」
最近物騒だし紗夜さんに何かあってからでは遅いのだ
「…なら途中までお願いします」
「ここまででいいわ、ありがとうございます」
帰ってる途中はギターのことについて軽く教えてもらいながら歩いていた。話を聞いていると自分に足りないことなども知れたのでとても勉強になった。
「分かりしました。今日はありがとうございました」
「いえ、次も頑張ってくださいね」
『次も』という事は1回目はどうやらクリア出来たようだ。
「はい、空いてる時間があったら連絡お願いします。」
「分かりました。では、おやすみなさい」
なんて別れの挨拶をして俺も帰路についた
これが先日の話だ。長くなって申し訳ないが次見てもらえたとしても3回目見てもらえるかは分からないという不安で練習するしかないのだ。
しかし、紗夜さんに教えてもらってるなんて知らないコイツにいう訳にもいかないので多少のウソを混ぜて説明しておいた
…あ、次の練習は土曜日の午後7時からか…なんてトークアプリに届いたメッセージを見ながらまた、寝る体勢に入った。