「大丈夫です、問題ありません」
紗夜さんのレッスン2回目、まずは前回わたされた課題の確認からだった。やはり、こう言うのは反復練習がものを言うのだろうか何回も練習しているうちに体に染み付いていく感じがあった。
もしかしたら、目を瞑りながらでももう出来るかもしれない。
…いや、流石に調子に乗りすぎか
「ありがとうございます」
「Fのコードの指の抑えや、弾く時の強弱も問題ないです。これからも、この基礎練習を欠かさないように。」
「分かりました。」
「さて、今日はーーー」
こうして2回目の練習も終わり、3回目を見てもらう事も許可された。
しかし、今日は練習が長引いてしまい学生が飲食店に入れるような時間はもう僅かしかない。ここから移動して食べるのは無理がありそうだ。
「夕食はどうします?」
「…今日はいいです。毎回お金を出してもらうのもアレですし、帰って適当に食べておきます」
「分かりました。途中まで送りますね」
「お願いします」
今日も帰り道で紗夜さんの軽いギター講座を聞きながら帰る。
やはり、ためになる話ばかりだ。
聞いていて興味深い話や知らなかった話もこの時間でしれたことも沢山ある。俺にとってこの時間はとても有意義で楽しい時間なのだ。
心なしか紗夜さんも聞いてくれて嬉しい、と言った表情をしている気がする。…ホントにそうだといいのだが。
後ギターの話だけではなく、たまーに世間話やどうでもいいようなことも話す。
意外か?まあ、確かに紗夜さんがそういう話をするのってあんまり想像つかないからなぁ…
「家で食べるって何を食べるんですか?」
「そうね…今日は両親がいないから途中でなにかコンビニ弁当でも買おうと思っているわ」
「マジですか!?体に悪いですよ!?」
「と、いっても私はあまり料理は出来ないので…」
なんか意外と思ってしまったが、よくよく考えてみると紗夜さんが料理出来ないってなんかギャップ萌えって感じがして心にグッときたことは心の中に留めておこう。しかし、華の女子高校生が深夜遅くコンビニ弁当というのは…
「…俺が何か作りましょうか?」
しまった、つい言ってしまった。
「…作れるんですか?」ジィー…
あ、これ疑いの目線だわって誰が見てもわかるくらいのジト目をしている。正直カワイイ
っと、今はそれじゃない。
「一時、食戟○ソーマってマンガにハマって料理ばっかしてたんで人並みには出来ますよ。」
「…意外ね。失礼だけど家庭科の調理実習でしかやったことないような感じだと思ってました。」
「うん、この話するとみんなそう言う」
「あ、でも場所がないか…」
この話は無かったことにしようかと言おうとしたその時
「なら……」
「私の家に来て作ってくれませんか?」