お待たせしました!!
時は夜遅く、学生の俺達が外出出来る時間帯ギリギリである。
この時間はほとんどのスーパーがシャッターを下ろしている。
しかし、中には24時間体制で営業しているチェーン店もあり、俺たちは今そのチェーン店にいます…
「…ホントにお邪魔してもいいんですか?」
こんな夜遅くに女性の家に行くなんて俺も、その…男の子ですし?……アレですよ!?
「先程も言った通り、両親がいないので夕食に困ってました。栄養面を考えるとちゃんとした食事が食べれるのはこちらもありがたいので」
ああ…両親がいないとか…これは誘ってるのか?行ってもいいのか?
「もちろん、ムフフな展開はないのでご安心ください」
あ、心読まれた。……別に?期待なんかしてないし?
「まさか…そんなこと考えてないですよ」
なんて嘘をいう。
「顔に出てましたよ」
ハイ死亡。俺は紗夜さんに変態のレッテルを貼られたのかもしれない
「とりあえず…何作りましょう。食べたいものとかってあります?」
話題を変えないと…変えないと!!(迫真)
「そうですね…特にないです。お任せします。」
「家に何があるかって覚えてます?」
「ええっと…お米は炊いてあります。後はネギと卵が少しですね」
「なら…豚肉と…ニンニクは食べれます?」
「…出来れば避けたいですね」
「分かりました、後タマネギと、ニンジンですかね」
「…ニンジンはやめましょう。」
「え?なんでですか?」
「や め ま し ょ う ??」
「あ、ハイ」
どうやらニンジンは嫌いらしい
「どうぞ、上がってください」
「お、お邪魔しマース」カチコチ
「ふふっ、そんなに緊張しなくてもいいのに」
「や、なんかね…」
あの後、会計をし、紗夜さんの家に案内してもらった(ニンジンを買い物かごに入れようとしたら全力で紗夜さんにブロックされた。)
「キッチンはこちらにあります。お願いしますね」
「分かりました。」
…あれ?靴がもう一足ある。誰かいるのかな?
「絵里くんの!!ワクワク!クッキングー!!!」
「ふざけてないで早くしてください」
「あ、すいませんっした…」
「で、何を作るんですか?」
「あ、チャーハンでも作ろっかなーって思ってます。」
「分かりました。なにか手伝いましょうか?」
「いえ、これは俺のお礼のつもりなんで紗夜さんは休んでてください」
「分かりました、お言葉に甘えさせてもらいます」
「…ふわぁ、よく寝た。…アレ?何かいい匂いする。おねーちゃん帰ってきたのかな?」
「完成!!絵里くん特性チャーハン出来上がり!」
「へぇ…ホントに料理出来るんですね。正直疑ってました。」
「…」
流石に傷つく
「では、いただきます。」
「いただきます。」
紗夜さんの分だけ作って帰ろうと思ったら、良かったら、絵里さんも食べてって下さいなんて言われたので急遽自分の分も作ることになった。…ご飯が二人分あって良かった。
「!!美味しいです」
「それは良かった。」
「ネギは薬味ネギの様にしているんですね…」
「ええ、俺はそっちの方が好きなので」
「なるほど、…私も料理始めてみようかしら」
「いいと思いますよ。やって見ると案外面白いです。」
「なら、料理を教えてもらう時は先生と生徒の立場が逆転してしまいますね」クスッ
「そうですね…」ハハッ
なんて、気の抜けた会話をしていると…
バンッ
リビングのドアが勢いよく開いた。
「おねーちゃんおかえりー!!!いつ帰ってきたのー!?」
元気な紗夜さんにそっくりな女性が入ってきた。
「…いまさっきよ。お客様がいるから少し静かにしなさい」
「あ、ごめんなさい…ん?お客様?」
その元気な女性を見た瞬間紗夜さんの表情がなんだか暗くなったような気がした。…俺の気のせいかな?
「お、お、おねーちゃん!?彼氏いたの!?」
ブフっ…ゴホッゴホッ
思わず咳き込んでしまった
「いえ、違います。」
即答だった。…別に寂しくなんてないし?涙なんて出てないし?
「そっかぁ…」
「こちらは有馬 絵里 さん。私の友人よ」
「初めまして、有馬 絵里 です」
?どこかであったような…
「絵里?男の子なのに?面白ーい!!」
……
「私は氷川 日菜!よろしくね!」
「君なんか、るんってくるね!!」