私立グリモワール魔法学園〜狩人は夜明けを求めて〜   作:リューラ

12 / 21
どうもACVDでそろそろチムメンに寝落ち枠と言われてもおかしくないレベルで寝落ちをかまし続けることで有名な作者です。
今回以降から文量多めでお送りします。ゲーム内の台詞流用できるんで自分で考えてるの少ないということを考慮すると1万文字くらい書けよって話なんですが…
ここから先は主人公以外の視点も含めつつ情報量を増やしていこうと思います。
あとUAがもう少しで2500超えそうなのでこんな作品を読んでくれる方々に感謝しつつなるべくエタらないようにがんばります


野薔薇姫と書いてパーフェクトと読む

「渡さん! 渡さん!

なにをこんなところでグズグズしていますの! 行きますわよ!」

 

「ごめん。状況がわからないんだけど…登校したばっかだし」

 

「あら…今しがた登校したばかりですか。それは失礼。

私、毎朝バラ園の手入れを行っているのですが…

あろうことか…あろうことかそのバラ園に、魔物が現れたんですのよ!

なぜ、よりにもよってバラ園なんですか!」

 

あぁ、あのバラ園な。というか放課後とかたまに手入れ手伝わされてたけど野薔薇は毎朝やってるのか。それにしても学園で魔物とは神凪やももちゃんの時もそうだけど人がいる場所での魔物の発生が多い気がするんだが。しかもこの学園は対魔物のエキスパートを教育する上で魔物の生態学もあるその場所でクエスト発令レベルで成長したというのは驚くべきことだろう。

 

「さあ! 刀子と自由はすでに準備できております!クエスト発令を待っている暇などありません! 校則違反など知りません!私のバラ園を、取り戻しにゆきます! 」

 

校則違反ダメゼッタイ。

刀子と自由というのは野薔薇に仕えている護衛とメイドのことだ。護衛の支倉 刀子は長い髪を後ろでポニーテールにまとめ少し古めかしい話し方をする少女だ。メイドの小鳥遊 自由は銀髪ボブにカチューシャを着けている。基本的にやる気がなくよくサボっている。こちらはネットが好きな現代っ子だ。

 

 

 

結局鬼気迫る野薔薇に圧され装備を整えた俺と野薔薇の前に刀子と自由が合流した。

 

「連れてきました、2人とも! 」

 

「あ、クエスト申請すんでるっすよ。 」

 

「結構! 後で面倒くさいことにならずにすみましたね!

では一刻も早く、魔物の手からバラ園を取り戻します! 出発! 」

 

「校則違反食らわないなら安心していけるよ。」

 

ため息をひとつ頭のスイッチを入れ換える。

学園内とはいえクエストだ。いや、今回は学園内で出てきた魔物だからこそ危険性の高い可能性がある。

 

 

 

 

 

「9年前の再来、ということでいいな? 」

 

生徒会は状況の対応をしつつ最近の魔物の動向をまとめていた。

 

「魔物の出現頻度が増え、人里に現れ、そして【学園】にまで現れた。

第6次侵攻の時と流れが同じです。ここから【タイコンデロガ】の近郊出現…

宍戸結希の提言によれば、それを経て侵攻が発生します。 」

 

薫子から寄せられる情報から第7次侵攻は確定したと見ていいだろう。

 

「よし、学園生の戦力増強は間に合うな。」

 

前もって準備を進めていたのは成功だったな。これならば侵攻が起きても学園生の被害は軽微に収まるだろう。

 

「政府の情報開示と同時に、学園生に大規模侵攻のことを通達します。

すでに噂として広まっていますが…それを確定するためにも。 」

 

「その辺は任せる。アタシはちょっとバラ園に行ってくるよ。 」

 

「…は?」

 

「次に出現するのがタイコンデロガなら、生徒会の緊急出動があるからな。 」

 

「いえ、タイコンデロガならば、我々ではなく軍が… 」

 

「アタシがやる。クエストは久しぶりだからな。誰にも渡さないぞ。 」

 

それにこれを期に転校生…渡の力がどんなものかを試したいしな。

 

「し、しかしそうだとしても、会長がバラ園に行く必要は… 」

 

相変わらず薫子は心配性だな。

 

 

「生徒会はクエスト免除。とはいえ、学園に魔物が出て生徒会が一人もいない…

それはマズいだろう。なに、軽いウォームアップだ。

他の生徒が来たら譲るさ。 」

 

そう言い残し生徒会室をあとにした

 

 

 

 

「遅いですよ! 緊急出動のときほどより急がねばなりません!

まさかこの魔法学園に…しかもバラ園に魔物が現れるなど…

きいいっ! 私のバラ園があんなエセ薔薇のバケモノなんかに!

この野薔薇姫が根元から引っこ抜いてあげますわ!」

 

「落ち着け」

今は俺と野薔薇の二人だ。刀子と自由は別行動で手分けして魔物を倒す手筈になっている。

 

 

「…ふう。すいません、少し取り乱しました。

行きましょう。前衛は私にお任せなさい。

必ずやバラ園と学園に平和を取り戻して見せます。

その為に志願したのですから! ついてきなさい、渡さん! 」

 

魔物の討伐を開始した俺はひとつ疑問を感じ野薔薇に質問を投げ掛けた。

 

「学園内で魔物が発生した割には討伐に来る生徒の数が少なくないか?」

 

「…他の生徒が来ないのは、クエストを私たちが受けているからです。

クエストを受けた生徒以外は、討伐に出向くことを禁じられています。

授業の一環ということもあるのですが、大きくは同士討ちを防ぐためですわ。」

 

「同士討ち?」

 

「このくらいは想像がついてほしいものですね…私たちはまだ学生。

未熟な生徒もおります。魔法の制御が甘かったり、状況把握ができなかったり…

ですから、クエストを受けた者たちが責任をもって、一致団結し、遂行する。

それがわざわざ面倒くさい形式を取っている理由でもあります。」

 

「なるほどな。確かにここに学園生がこぞって来たら阿鼻叫喚だな」

 

 

「…さ、おしゃべりが過ぎました。来ますわよ。

今話したことの意味、お分かりですね? 」

 

「あぁ」

 

お出ましか。バラの頭をした人型の魔物。ローズバトラーという種類の魔物で過去にも出現が確認されている魔物だ。要は生態や対策が練られている魔物ということだ。

野薔薇は得物である鞭に強化魔法を施し振るう。それはローズバトラーへと絡み付きその動きを抑制する。流石は日本国軍の顔、「戦の野薔薇」の血を継いでいるだけはある。強化を施した鞭で相手を打ち、止め、時には自然魔法も織り込み完璧に勝つ。なにも常に完璧と言っているのは自称だけでないだろう。才能に溺れず常に努力を続けたからこその力だ。

 

さて、俺も負けてはいられないな。野薔薇に魔力を供給しつつ横から出てきたローズバトラーの右腕のストレートに合わせ左手に持っていた散弾銃を放ち右腕をハネ上げる体勢が崩れたローズバトラーの胸へと落葉を突き刺す。これでもまだ霧散しないかタフだな。いや、俺の技量が落葉に追い付いていないだけか。後ろから小型のバラの魔物が襲いかかるがそれをローズバトラーに突き刺した落葉を抜きつつ柄の逆側についている短刀で迎撃し消滅させる。

再び俺に攻撃しようとしたローズバトラーだが野薔薇の鞭に打たれ今度こそ消滅した。

 

「野薔薇ってどんなとこなんだ?」

魔物を捜索しつつそんな疑問を投げ掛ける。

 

「…あら、野薔薇のことを知りたいとは…

お勉強熱心なのはいいですが、今するようなお話ではないでしょう。」

 

「まぁ、それもそうなんだが」

 

「ですから、今は【野薔薇は完璧を以て野薔薇とする】とだけ伝えておきます。

野薔薇である以上、完璧であることが求められます。勉学にも武芸にも、です。」

 

「窮屈に感じたことは?」

 

「窮屈? そんな馬鹿な。私は誇りに思っていますよ。

野薔薇は歴史上、特別な役割を担ってきました。これからもそうです。

与えられる役割が重要であるほど、その責任は重いのですから。

名誉ある野薔薇に完璧が求められるのは当然のことですわ。

もちろん私も完璧です。成績優秀、このようにクエストも…

…やだ、こうして自慢をするのは欠点ですね。直しておきましょう。

ご満足ですか? では次です。この不細工な薔薇をとっちめましょう。 」

 

「ん。了解」

 

今回のはそれなりに数が多いな。小型の魔物が触手をだし打ってこようとする。野薔薇は鞭を振り逆に打ちつけている。

なら俺は…

キィン!という甲高い音と共に落葉の仕掛けを発動させ長刀と短刀の二刀流になる。落葉は長刀と短刀による二刀流と柄を合体させた両刃剣の2つの側面を持つ武器だ。その汎用性はノコギリ鉈以上だがあちらと違い刀という使い手の技量がもろに反映する武器だ。先程のようにローズバトラーを倒しきれなかったのは俺がこの武器を扱いきれていない証左である。

二刀流にした落葉で小型の触手を払いのけ長刀による突きで魔物の身を刺し貫く。

続くローズバトラーに体を回転させながらの連続斬りからの両刀での同時突きを放つ。柄を合体させながらの袈裟斬りを入れフリーになった左手でホルスターから連装銃を抜きトドメを刺す。

 

それにしてもこれだけ連撃して落葉だけで倒しきれてないのは確実に俺の技量不足だな。神凪も落葉の特殊性からか「基本的なことしか教えることができない」って言ってたもんな。神凪の剣が一刀流の魔法剣士スタイルに比べ俺は両刃剣モードと二刀流を使い分けつつ衝撃の高い散弾銃と火力の高い連装銃も使い分けないといけないから大変なんだよな。ノコギリ鉈はまだ銃を状況で使い分けるくらいなんだが鉈とか変形斬りくらいでしか使わないし。

 

 

 

バラ園の魔物を他の生徒に引き継いだあと第7次侵攻を通達するために報道部などに手を回してもらいその準備を終えた。あとは演説をするだけだ。

 

「生徒会長、武田虎千代より学園生へ通達がある。

クエストに行っていない生徒は、各々作業を止め、聞いてくれ。

現在、学園のバラ園に霧の魔物が現れて、多数の生徒が討伐に赴いている。

人数制限のため、もどかしい思いをしている者もいるだろう。

だが事態はそれをはるかに超えつつある。噂としては聞いたことがあろうが…

 

ここに。第7次侵攻の発生を宣言する。 」

 

 

風紀委員の待機室で会長の演説を聞いていた風紀委員長の風子は独りでに呟く

 

「…ついに来やがりましたね。

魔物の人里への出現、学園内への出現。第6次の時と同じ流れ…

となれば次はタイコンデロガですかね? さー、会長。どーしましょーね。

あの頃より軍事力、戦力は上がっている。だから大丈夫…

それは果たして、正しいんでしょーかね…? 」

 

 

「お前たち、対抗戦はここまでだ。非常事態宣言が発令された。

少なくとも3日間、全ての学業活動は停止され、クエストに専念する。 」

 

コロシアムで対抗戦を見ていた赤い髪と左目の眼帯が特徴の精鋭部隊の隊長…エレンは対抗戦を行っていた…お互いチームなど知らんとばかりのワンマンプレーを行っていた精鋭部隊の来栖 焔と風紀委員の冬樹イヴ、両人を止めた

 

「…もう少しだったのに。 」

荒れた息を整えながらそう呟くイヴと

 

「こっちのセリフだ! あと一撃でアタシが…! 」

目を見開きイヴに食いつく焔

 

「口で言いあってどーすんだよ。えーと、フユキっつったっけか。

さっさと警備に行きな。こっから精鋭部隊とキョードー作戦だ。

対抗戦で疲れました、なんてイイワケしてみやがれ。大笑いしてやる。 」

その両人を止めるのは金髪の女性…精鋭部隊の副隊長であるメアリーだ。

 

「気遣い無用です。開始前にも言いましたが、そのことは心得ています。 」

 

イヴはそう言い残すとコロシアムの警備へと移るためにその場所をあとにした。

 

「来栖は詰所に行け。ミーティング後、クエストを最優先で請けろ。 」

 

エレンは来栖にそう言い自分もメアリーと共に精鋭部隊の詰所に向かう。焔も舌打ちをしながらもその指示に従う。

 

「ずいぶん嫌みが丁寧だな? お前の狙いがわかってきたぞ。

お前はあの2人にこれからチームワークを延々と押し付けるつもりだろう。

いや、他の生徒にもだな。

自分を敵にすれば、反感を持つ生徒同士が手を組む可能性もある。

メアリー、お前も随分素直に育ったものだな。 」

 

「はぁ…………?」

 

「バスター大佐がお前を育てたときの真似をするつもりだろう。

図星じゃないか? 日本の女学生にそれが通じるかどうか、考えてみたか? 」

 

「オメー、バカじゃねーの。んなアホなことしてどーすんだ。

そんなオッサンのことなんか、とうの昔に忘れちまったぜ。 」

 

 

 

 

 

 

 

「なかなか根元が見つかりませんわね。

これほどに巨大になるまで、この学園の誰も気づかなかったなんて…

いえ、違いますね。私と刀子は毎日バラ園を見ていますから。

自由は…まあ…たまに…見ていたのかしら。

どちらかというと成長が異常に速かったのでしょうね。およそ一日。

初めてだらけのことですが、結果はいつも通りです。

私が完璧に、魔物を消し去る。これに変わりはありませんわ。

転校生さん。正直、あなたには助かっています。

その尽きることのない魔力、非常に頼もしいですわね。

その調子で私をサポートしてください。存分に力を発揮できるよう。

これが最後の花であることを信じ、今度こそ息の根を止めますよ。 」

 

おそらく最後と思われるローズバトラーと取り巻きの魔物が出てきた。体力面でも問題ありだな。落葉を持つ腕が重くなってきた。落葉を腰の鞘に納刀し柄は持ったままにしておく所謂居合いの形を取り接近してきた小型の魔物を斬り払う。野薔薇は小型を鞭でまとめて打ち払いローズバトラーに牽制の魔法を放っている。俺も散弾銃を放ちローズバトラーの動きを止めたところで野薔薇の鞭がローズバトラーを拘束しそのまま地面へと打ちつけ消滅させた。

 

 

「お疲れ様でした。多少てこずりましたが、とどめはさせたようです。

そんなに喜ぶことではありません。私が出たのだから当然です。

むしろもっと早く倒す方法があったのではないか、と考えると…

まだ完璧だと胸を張って言えるわけではありませんわ。

勝って兜の緒を締めよと申しますし、気を緩める時間はありません。

それが野薔薇姫のありかたです。」

 

「それもそうだな。まだ残ってるのがいるかもしれないし…」

 

「渡さん。以前はあなたに不躾なことを言って申し訳ありませんでした。

謝罪しますわ。どうか水に流していただければと思います。」

 

あぁ、最初に会ったときの。気にしてたんだな。

 

「なんのことか覚えてないわ」

 

「…覚えがないのであればそれで構いませんが。

では戻りましょうか。学園の皆さんに、安全だと伝えねばなりませんからね。

またバラ園に魔物など出ることがあったら…いや…

この学園に出ることがあれば、私が戦います。

その時はあてにしてくださいな。 」

 

 

 

 

屋上で生徒会長の話を聞いていたアイラは横にいた兎ノ助に疑問を投げ掛けていた

 

「のうウサ公。なぜにきゃつらは学園に現れるのじゃろな。

とゆーか、なぜに【大規模侵攻の前だけ】現れるのじゃろな。

魔法使いが厄介ならば、普段からこの学園にもりもり現れてよかろーにの。 」

 

「ああ、俺、あんま知らねーけど、コロシアムの地下になんかあるらしいぜ。

てゆーか、お前の方が詳しいんじゃねーの? 」

 

「いやいや、そりゃ違う。コロシアムの地下に【厄介な何か】があるなら…それこそ、魔物は普段からここに来るじゃろ? 」

 

「ん、まあ、確かにな。 」

 

「もう一つ疑問があってな。なぜ学園はこんなにも安全なんじゃろな。

街から離れた郊外にあるんに、大規模侵攻の前くらいしか魔物は現れん。」

 

さらに疑問を投げ掛ける。別に答えが欲しいわけではない。ただ自分の頭を整理するためにやっているだけだ。

 

「うーん…俺も不思議なんだけどな。理由は判明してないんだろ? 」

 

「魔物は知能がないっちゅうのが定説じゃがの。真実は違う。

少なくとも、指揮官がおるのよ。どこにおるかはわからんがのう。

頭のいーヤツじゃ。妾はそれが【ムサシ】じゃと考える。 」

 

300年ほど前に出現した【ムサシ】。倒されたという記録はなくその後出現したという情報もない。しかし、魔物たちの指揮官だというのならあるいは後方から魔物に指示を出しているのかもしれない。

 

「攻める場所はそいつが指示してるってのか? 」

 

「こう考えるとのう。おかしいんじゃよ。魔法学園を攻めない指示…

それはつまり、きゃつらは魔法使いなぞ相手にしていない、ということになる。

つまり【人間は滅ぼすが、魔法使いは後回し、もしくは…滅ぼさない】とのう。 」

 

魔物を倒すのに一番効果的なものは魔法だ。【デク】やその他の兵器が発達した今でもそれは変わらない。だから魔法使い自体に特別な理由のない限り魔物が魔法使いを見逃しているのはおかしい。

 

「…なあ、お前、どこまで知ってるんだ? なにを知ろうとしてるんだ? 」

 

兎ノ助から疑念を感じるが別に気にすることはない。

 

「宍戸に負けんくらいは詳しいと思っとるよ。まあ…

それでも、なんも知らんのとあんま変わらんがの。

まあ妾はきょーみないが、コロシアムの地下に何かがあるのは間違いない。

執行部が【これこそが大事なもの】だと思うとるもんがの。

さて…魔物は本当に【それ】を狙って来たのかのう? 」

 

 

 

対抗戦を切り上げコロシアムの警備に就いたイヴの前に一人の生徒がやってくる。褐色の肌と黒いショートの髪をした女生徒…生天目つかさだ。

 

「……うん? 」

 

つかさはコロシアムを見渡すと心底不思議そうな顔をする。

 

「あ、あなた…! なんでこんなところに… 」

 

関わりたくはないが仕事の関係上そうはいかない。イヴは覚悟を決めつかさへと話しかける。

 

「魔物が現れたと聞いたんでな。急いで戻ってきた。出るなら【ここ】だと思ったんだが…アテが外れたな。 」

 

「…バラ園よ。でももうクエストの定員上限に達しているわ。

もっともそんなこと、気にしないでしょうけど。

それより…あなた、どうしてここだと思ったの? 」

 

警備をしろと言われたが詳細を明かされているわけではないイヴはつかさへと疑問をぶつける。

 

「9年前に現れたのがここだからだ。それに…地下のものもあるしな。 」

 

生天目つかさはどこまでなにを知っているのだろう。普段は授業や訓練をサボり学校外に出ては校則を無視して魔物の討伐を勝手に行っているこの生徒はただ強いだけでない…自分よりも多くを知っているだろう。

 

「…地下は執行部管轄よ。精鋭部隊意外は立入禁… 」

「【そんなこと、気にしないでしょうけど】だ。

さて、魔物がいないならここにいる意味はない。

私はバラ園に行こう。 」

 

言い切るより先に発言される。しかもその内容からしてもやはり異常だ。

 

「…なんてこと…彼女、執行部も意に介さないのね…

私は地下になにがあるのか知らないけれど…彼女は知っている。

…私はあくまで、組織の中でトップに立つ必要がある。

羨ましいと思うけれど、彼女の生き方とは相いれないわね。 」

 

独りでにそう呟くとイヴは再びコロシアムの警備へと戻った。

 

 

 

 

目が覚める。

 

夢から醒めるため。

 

外に出ようと動こうとする。

 

ここは水の中、あらゆる神秘を秘匿する籠。

 

水面から顔を出そうとする。

 

でもそれは叶わなかった。水面の外に人影が見える。

 

それがナニかを振るう。意識が途切れる。

 

また水の奥底に沈み。夢へと落ちる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




感想、アドバイス等お待ちしています。もはやなんでもいいから欲しいレベルで。

あと個人的にクッパ姫よりはキングテレサ姫の方が可愛いと思います(知らんがな)
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。