私立グリモワール魔法学園〜狩人は夜明けを求めて〜   作:リューラ

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RGクアンタフルセイバー欲しい…Amaz○nで8000円近くとか鬼か。
その前にRGOOライザーとHGOOダイバーエース作らないといけないんだけど




エミリア、クエストを放り出す

侵攻も終わり日常が戻ってきた。

学園も侵攻前のピリピリとした雰囲気は鳴りを潜め侵攻なんて昔のことのようだ。

 

昼間の学園内を宛てもなく歩いていた俺のところに一人の少女がやってくる。

金髪碧眼の少女、エミリア・ブルームフィールドだ。転校初日に歓談部での歓迎を受けたほかにともに同時期の転校(といっても向こうは交換留学だが)だったのでなにかと交流は多い。

 

「こんにちは!渡君」

 

「こんにちは。エミリア」

 

「渡君。第7次侵攻、お疲れ様でした。

現役学園生にとって初めての大規模な作戦…学ぶことが多かったです。

渡君とは別の配置でしたけど、走り回っていたの、見ましたよ。

あんなに頑張ってるのを見て、私も頑張らなきゃって思ったんです。」

 

「俺は色々と特殊だからね。さすがに疲れたけど」

 

「勝ってカブトのヲを締めよ、とあやせさんから教えてもらいました。

ですから日本のことわざにならい、油断することなく訓練するつもりです!

そうだ! 渡君、よかったら一緒に訓練しませんか?」

 

「訓練…この間夢の中で死ぬほどやりこんだな」

 

実際数えきれないほど死んだんだけどな。あの神父次こそは一太刀でも入れてやる。

 

「?イメージトレーニングでしょうか。渡君には何度か歓談部には来てもらってるけど、訓練やクエストはまだですもんね。

あ、もちろん今日じゃなくて大丈夫ですよ。時間のあるときに…

…ああ、ちょうどクエストですね!

明日…一緒にどうですか? 」

 

デバイスを確認するとクエスト通知が来ていた。ちょうど良いせっかく狩人の業を身に付けたのだこれを機に試してみるのもいいだろう。

 

「あぁ、構わないぞ」

 

エミリアにそう返しクエスト受注へと向かった。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

虎千代は宍戸結希に呼ばれ彼女のラボへと足を運んだ。自動ドアが開き中へ入る。結希はすでに何かの準備を始めていた。内容は前もって聞かされているがいまだに納得のいかない虎千代は疑問を口にする。

 

「…今さら検査するのか? あの後はゆっくり休んだから、体調は万全だぞ。 」

 

「ただの洞窟ならあれほど疲弊はしなかったわ。あなたならね。 」

 

「…………? なにが言いたい。 」

 

クエストであれほどの長期行動を取ったのは虎千代でも初めてだ。だからこそクエスト後にあれまで疲れていたのだと思っていた。しかし、結希はそうでないと言う。

 

「【霧】が入り込んでいないか、確認する必要がある。 」

 

「馬鹿な。制服が結界になって、霧が入り込むことはないはずだろ? 」

 

「ええ、でもタイコンデロガを倒したでしょう。

魔物は倒すと霧に戻る。タイコンデロガ級の霧は相当な量よ。

誤算は2つ。洞窟の入り口がふさがれ、もう片方の入り口が遠かったこと。

もう1つは、あなたがそこで一晩過ごさなければならなかったこと。 」

 

「つまり、霧の濃さが尋常であれば、体に入り込む可能性があるのか? 」

 

ゾッとする。霧は動物や植物の中に入ると体構造を変化させそれはやがて魔物となる。自分の身にそれが起きると思うと気が気でない。

 

「考えられるわ。極度の疲労は濃い霧にあてられたからなのに間違いない。

…でも、私はあまり心配してないわ。渡君がいたから。

魔力の充実は制服よりも信頼できる結界になる。

彼のおかげで、あなたの魔力は常に最大容量だった。

だから、念のための検査。 」

 

「待て。と言うことは渡の魔力は減っていた訳だろ?

アタシより渡の方が危ないんじゃないか?」

 

「問題ないわ。彼の魔力量は桁違いよ。

多少減ったところで、霧が入り込めるような隙にはならない。 」

 

「…そんなにか。今さらながら、どこもアイツを欲しがるのがわかるな。 」

 

学園最強と言われる虎千代は普通の魔法使いの数倍の魔力量を持つ。それに見合うだけの強力な魔法も扱える。その自分が全力で戦い続けたにも関わらずそれを多少だと言う。まさしく規格外の魔力量だろう。

 

「ええ、そうね…

さあ、検査を開始するわ。服を脱いでちょうだい。」

 

そこまで言うと天才は話は終わりだとばかりに検査へと取り掛かった。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「さあ、反省会だ。」

 

放課後の教室でそう切り出したのは長い黒髪の刀剣のような風貌を持つ少女、神凪 怜である。

 

「第7次侵攻のとき、あんまり役に立たなかったもんね。

はぁ…自信なくなっちゃうなぁ… 」

 

憂鬱そうに答えるのは活発そうなイメージは今は鳴りを潜めている智花である。

 

「なーに言ってんのよ。規格外と比べてもしょうがないじゃない。

あたしたちはあたしたちのやり方で戦えばいいの。」

 

智花にそう励ますのはツインテールと小柄な体躯、いつも手にカメラを持つジャーナリストの卵である夏海 だ。

 

「その通りだ、智花。あんな風に強くなろうとしてもなれるものじゃない。

個人の力量で追い付かなければ別の手段を模索すればいい。

そのための反省会だぞ。 」

 

「…そうだね! うん! 」

 

夏海と怜の励ましを受けた智花は切り替えたように返事を返す。

 

「じゃ最初の議題。

智花、あんた最近転校生と距離置いてない? 」

 

「あ、そうだね。最近はあまり…ええっ!?きゅ、急になに言い出すの!? 」

 

真面目に反省会が始まると思いきやいきなり関係ないことを議題に出す夏海に、危うく素直に答えそうになった智花は顔を赤くしながら夏海に質問を返す。

 

「いやさ、アイツが転校してきた時はすごーく親密そうにしてたのに… 」

 

やれやれと言わんばかりに首を振る夏海。

 

「あ、あれは私が学園を案内してあげてて…! 」

 

「いつの間にかいち友達だもんねー。面白くないよ。 」

 

「な、なんで夏海ちゃんが面白がるの!? 」

 

あーだこーだと言い合う二人に怜は収拾を付けるべく動く。

 

「…ゴホン。夏海。今は第7次侵攻の振り返りだ。

マジメにやるぞ。 」

 

怜の仕切り直しに仕方ないとばかりに夏海も真面目に反省会をするのだった。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「ええい犬川のクソジジイめ! せっかく妾が忠告してやったってのに!

学園長だか何だか知らんが、妾に比べたら生まれる前の赤ん坊じゃろが! 」

 

掲示板の前でそう愚痴るのは自称吸血鬼の東雲 アイラだ。

 

「むっ。貴様は朱鷺坂。妾になんの用じゃ。妾にはないぞ。じゃあな。 」

 

人の気配を感じたアイラは視線の先に朱鷺坂チトセを発見するが一方的にそう告げるとその場を離れようとする。

 

「嫌われちゃったわねぇ。 」

 

「当たり前じゃ! なんか知っておる風だが、言わなければ意味がないわ!

チクチクもったいぶっておるのは言いたいからじゃろ? わかっておるぞ。

ホレ、言え、言ってしまえ。楽になるぞう? 」

 

「やっぱりあなた、察しがいいのね。

でも違うわ。私は【言えない】の。肝心なことは言えないまま…

でも、言わなければいけないことがある。助けなければならない人もいる。 」

 

思わせ振りな言動の多いチトセに対してアイラは我慢ならんとばかりにそう言うがチトセの態度が変わることはない。

 

「…ようわからんが、それはアレか。侵攻前のタイコンデロガ討伐のことか。

精鋭部隊に別の入り口の情報をリークしたのはお主じゃな。

崩落前、宍戸にそれを伝えたのもお主。ふふん、わかる、妾にはわかるぞ。 」

 

なめるなとばかりに自らの知り得る情報を開示するアイラにチトセは別の興味を持つ。

 

「あら…いい情報筋を持っているのね。誰かしら…まさか遊佐鳴子? 」

 

「ふふーん、まぁ敵の敵は味方と言うしな。多少協力してもらったわ。 」

 

「あなたと、遊佐さんが協力…フフフ…そういうこともあるのね。 」

 

プライドの高いアイラが遊佐に協力を仰いだ。普通ではあり得ることではない。しかし、それが起こった。新たな発見をしたとばかりにチトセは笑う。

 

「なんじゃまた訳知りか。ここまで引っ張ったんじゃから、一つくらい話せ。 」

 

「じゃあ1つ。私とあなたは知り合いよ。 」

 

「…なんじゃと? 」

 

「あなたの秘密…【吸血鬼などではない】という秘密を知っているのは…

あなたがアイザックのおかげで長らえているという秘密を知っているのは…

親友でもなければおかしいと思わない?」

 

「アイザック! お主、そいつが何者か…知っておるな、その言い方は…」

 

アイザック…その名がチトセの口から出たのはアイラにとってなによりも驚くべくことであった。

なぜならそれはアイザックが死んだ今となってはアイラ本人しか知り得ないことだ。

 

「私には話してはいけないことが多すぎる。でも伝えたいことがあるの。 」

 

「じゃからそれをはよ言えというとる! あ! 妾のこと信用しとらんな? 」

 

「いいえ、信用してるわ。他の誰よりもね…だからこそ、もう少し待って。

今の私には、あなたたちが【生きながらえるよう】助言することしかできない。 」

 

「生きながらえるよう…?

な、なんじゃと…! お主、まさか…あのときリークが無ければ…! 」

 

「いいえ、武田虎千代は死ななかったでしょうね。

けれど【霧】が体内に侵入、重態で侵攻に参加できず… 」

 

「ま、待て待て! なにを言っとる! そりゃまるで… 」

 

しかしチトセはまるで見てきたかのように言う。

 

「…お、おい、おかしいぞ!

霧が入らなかったのは少年がおったからじゃろが!」

 

アイラは混乱した。チトセの言葉は何一つとして現実に起こっていないにも関わらずあまりにも現実味に溢れていたからだ。

 

「ええ、そうよ。私もそれが不思議なのよ。

私の知っている範囲では、彼は武田さんに同行しないはずだったもの。 」

 

「お主…なんじゃ、予知の魔法使いか!? 」

 

「ごめんなさい。言えないわ…でも私は、この学園の敵じゃない。

今は、あなたの敵でもない…ただ、正体を明かせないだけ。 」

 

それだけ言うとチトセは踵を返してその場を去った。

 

「……ぐぅっ。なんじゃアイツ…! なにを言うておる…! 」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「おはようございます。渡君。」

 

「ん。おはよう。エミリアさん」

 

「今日は無理なお誘いを受けていただいてありがとうございました。

ええと、男性のお友達が渡君だけ、というのもあるのですが…

なにより、先日のドラゴン型を倒したというお噂を伺いまして。

最近、渡君に対するみんなの評価が上がってるんですよ。

だから、引っ張りだこになる前に、是非ご一緒したくて…」

 

そういうこともあるのか。というかドラゴン型倒したの会長だぞ。俺は魔力譲渡と少し雑魚狩りしただけだ。言われて悪い気持ちでもないから良いんだが。

 

「そうなのか。ま、今日はよろしく」

 

「ええ、よろしくお願いします。

それで、今回の討伐対象なんですが、洞窟の奥にすむ…

コウモリ、のようです…あまり被害は出ていませんね。

私たちが転校間もないから、難度の低いクエストを、ということでしょうか。

まあ…腕試しにはちょうどいい相手、と考えましょう。 」

 

「そうだな。でも油断はしないようにな。」

 

「はい。もちろんです。」

 

今回の武器はいつも通りノコギリ鉈と落葉…ではない。落葉は刃こぼれが酷かったので整備のために工房に預けてきた。鉈も変形機構にガタが来はじめていたので同じく整備中である。仕方ないのでこの間夢の中で新たに渡されたHENTAI武器であるパイルハンマーを装備してきた。一応訓練はしてきたが実戦は初だから心許ないが他に武器がない以上仕方がない。その他はいつもと同じく投げナイフや散弾銃や連装銃を持ってきている。

 

クエストのして居場所へと着いた俺とエミリア。

コウモリ型ということで暗所から出てこないそうなので居るところも大体目星はついている。暗い場所を近い所から回っていけばそのうち討伐対処クラスも発見出来るという算段だ。

 

朝から来ているだけありコウモリ型の小型の魔物たちもろくに動けないようでエミリアと俺は次々と撃破していった。

 

「渡君の体質は伺ってましたけど、実際に体験すると凄いですね。

魔法をどれだけ使っても全然疲れませんし、それに…

常に全力で放てる、というのが初めてのことで。

南さんの言ったやみつきになりそう、というのもわかる気がします。

…決して、変な意味ではないんですよ?

私たちの魔力は一般の人々を凌駕していますが、それでも多いとは言えません。

ですから、全力で魔法を使っているとすぐに枯渇してしまうんです。

ですが渡君から魔力を分けてもらうことで、何度でも使うことができます。

制限から解き放たれた、と言うのがいいでしょうか。

なので、みんな気持ちよく魔法を使えるんですよ、一緒にいると。」

 

何かの気配を感じたようにエミリアが周囲を見渡す。それに習うように俺も索敵を開始する。

 

「…待ってください。この気配は…

嘘、あれは…きますっ! 」

 

突如現れたのはまるで騎士のような外観を持つ魔物だ。鎧の隙間からは腕や足のように伸びた触手があり手にあたる部分には西洋剣を保持している。

それはこちらを確認するやいなや突撃し剣による凪ぎ払いをしてくる。バックステップで避けようとするが触手が伸びることでステップ分の距離を詰め俺に襲いかかる。ギリギリでパイルハンマーのブレード部でのガードが間に合うが踏ん張りはせずわざと飛ばされることでダメージを軽減する。

騎士の魔物はそれだけすると物陰の方へと隠れてしまう。

 

「あれは…コウモリでは、ありませんでしたね。

群体性の魔物も報告されていますが、コウモリは洞窟から出ませんし…

何よりあの騎士は群体などではありませんでした…

異なる魔物です。しかも人型は…私も初めて見ました。」

 

「俺もだな。」

 

「人型は珍しいんです。霧の魔物は変化にいくつか法則がありまして。

一般的に、戦闘に適した姿形を取ることが多いのです。

なので、生身ではあまり強くない人間の形は取りません。

ほとんどが獣の姿です。他にも過去に存在した異形の生物などですね。

不思議ですよね。霧の魔物は【なぜそうなのか】がほとんどわかりません。

なぜ生まれるのか、なぜ人を襲うのか。なぜ多様な形態を取るのか。

なぜ、私たちの文化圏にのみ存在する空想の生き物の姿も取れるのか。」

 

「考えるのは後だ」

 

「…うっ! ま、またあの騎士が…! 構えてください! 」

 

「了解」

 

再び姿を現した騎士はヒット&アウェイで来るつもりなのかエミリアと俺の方へと突撃してくる。

 

「まずは武器から…」

 

パイルハンマーは変形前だと手甲に装備した片手剣のように使える。それを騎士の突撃に合わせ攻撃をステップで避けながら剣を持つ腕のような触手にへと振るう。

しかし触手はしなるように蠢きこちらの斬撃の効果を失わせる。

 

同じくカウンターを狙っていたエミリアは刺剣を用いて胴へと攻撃するが鎧のせいでまともなダメージにはなっていないようだ。

 

「相性悪いか?」

 

動き的には問題ない。対応できる。夢の中で戦った神父と比べるのも烏滸がましいくらいだ。

 

パイルハンマーを変形させる。ブレードの大部分が射出装置に収まりこの状態だと殴るように刺突するのが主な攻撃になる。さらにブレードの射出による一撃の重さも期待できるがそのためにはある程度の溜めが必要となる。使い所を考えねばならない気難しい武器だが最大に溜めた際の一撃は目を見張るものがある。

 

とりあえず三度の騎士の魔物の突撃に合わせ鎧へとパイルハンマーの刃先を押し付ける。金属質の鈍い手応えが返ってきたが鎧の破壊には至っていない。

騎士の魔物も立て続けのカウンターに不利を感じたのかまた物陰へと逃げてしまう。

 

「あの騎士も、およそ魔物とは思えない動きです…

まるで人間のよう。ヒット&アウェイで着実に狙ってきている…

…思考能力が発達しているようにも見えます。

魔物はあまり知能が高いとは言えませんでした。ですが、ここ最近…よくわからない動きを取る魔物が増えていると言います。

考え込んでいるようだったり、明らかに何かを守ろうとしていたり。」

 

「魔物が?」

 

ヒトを真似ているのか?魔物が知性を獲得すれば今まで以上の被害が出る。元のスペックが違うのだ。人間が勝っているのは知性だけ。だというのにその差さえも埋められてしまったら…

 

「…ご存じの通り、魔物は霧が実体化して生まれるものですが…

その霧は、もちろん自然現象の霧とは別のものです。

それがどこから生まれ出るのか、やはりそれも明らかになっていません。

答えがあるとしたら、そこなのでしょうけど…

はい。もう驚いたりはしません。襲撃の間隔は把握しています!

来ます! 今度こそ…! 」

 

「エミリア!相手を少しの間でいいから止めてくれ!そうすれば一撃で終わらせられる」

 

「はい!まかせてください!魔力を!」

 

「了解」

 

魔力譲渡開始…完了。

パイルハンマー…溜め、開始…

 

騎士が突撃してくる。肩まで上げた剣を突き出すがエミリアの風の魔法がその剣と俺たちの前に繰り出され剣と、騎士が止まる。

 

直後溜めの終わったパイルハンマーを騎士の鎧へと打ち出す。

ゴウッ!という凄まじい音と共に騎士の鎧は砕けるように吹き飛び中の触手の塊のようなものと共に霧散した。

 

「消えました。やはり霧の魔物でしたね…

あ、いえ、確信はしていましたよ?

ですが人型は噂でしか聞いてなかったので…やっと実感しました。

…これは、今日はコウモリの方は無理ですね。

いったん学園に戻り報告しましょう。突然現れた魔物と、それを討伐したこと。

コウモリのクエストは日を改めて、ですね。

私たちが受けるとは限りませんが、もしそうなったらお願いします。

…ありがとうございます。 」

 

「流石に消耗しすぎたしな。本来のクエストは失敗、か。ま、仕方ないし帰ろうか」

 

「はい。」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「ふむ…ああ、まぁ、校則違反には間違いない。

クエスト放棄と非討伐対象との戦闘は結構な違反だからな。

2人とも初めてだから、水無月風紀委員長、お手柔らかに。 」

 

学園に戻り今回のことを生徒会長と風紀委員長の前で報告した俺たちだが仕方ないことだが処罰が下るようだ。

 

「ええ。わかってますよ。まずエミリア・ブルームフィールド。

しばらくウチらと一緒に校門で取り締まりです。7時に登校してくだせー。

ルール遵守の大切さを叩きこんであげます。 」

 

「わかりました。」

 

エミリアは風紀委員の手伝いか。万年人手不足って言ってたしな。ということは俺も…

 

「で、渡さん。あんたさんは彼女を止めなかったんで厳重注意です。

氷川とセンセからみっちりお仕置きされてくだせー。

あと、2人とも【人型】について講義を受けるよーに。確かまだでしたよね? 」

 

あれ?俺の方がきつくね?気のせい?

 

「すいません、今回の魔物が人型ということですが…なにが問題なのでしょう。

確かに珍しいですが、講義を取るほどのものとは思えませんが… 」

 

そんな俺を置いておいて話は続いていく。

待ってくれ氷川から説教とか一晩絞られるぞ俺…

 

「そりゃそーでしょ。イギリスは人類根拠説じゃねーですか。

人間から生まれた魔物が人間に似てても不思議に思わないでしょ。

ですがグリモアは違いましてね。【武器を使う知能】を持つ魔物…

放っておくべからず、なんで。そーいう意味で、これでも減刑してるんですよ。 」

 

「…はぁ…わかりました。人型の魔物については、認識を改めます。 」

 

「結構。郷に入っては郷に従えといーます。きちんと理由も説明しますんで。

渡さん。アンタさんもですよ。

知恵のついた魔物なんて、そーぞーするのもイヤです。 」

 

「それについては同感ですよ。知恵のついた魔物なんぞ狩りにくいにも程がありますし。

といってもif話してても仕方ないのでさっさと絞られてきますね。」

 

「アンタさんも潔いーですね」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

氷川からの説教は本当に一晩続いた。途中で先生止めてくれなかったら日付跨いでたと思う。あと殊更目をつけられるようになったのも追記しておく。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「予知の魔法使い、ですか」

 

「…………委員長。 」

 

風紀委員の部屋で新しく入ってくる転校生の資料を見ていた風子の前に1人の少女がやってくる。

 

「お、来ましたね。よかったよかった。 」

 

「私は、所属しているだけのはずですが。 」

 

冬樹イヴ。風紀委員ではあるが委員長との契約でほとんど委員としての仕事はしていない。

 

「ええ、ウチもそれでいーって言ってましたがね。

ちょいとばかし、やってもらわにゃいけなくなりました。 」

 

自らが持ちかけた契約だ。だからこそ風子はイヴが動くだけのエサを持ってきた。

 

「あなたもきょーみあることだと思いましてね。

ウチと一緒に成績あげるチャンスですよ。 」

 

 

 

 

 

 




ゲームの方でも思うんですけどこのサブタイめっちゃ誤解生むと思うんですよ。
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