私立グリモワール魔法学園〜狩人は夜明けを求めて〜   作:リューラ

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さすがに幕間だけだとどうなんだろうって思って書きました。いっそのことまとめて1話にした方が良かったかもしれませんね。
UAは1000件を超え、お気に入りも2桁入りしました。応援してくれる方々のためになるべく書き続ける所存です


訓練に明けくれて

神凪神社でのクエストの一件のあと学校の授業はここに来て日の浅い俺にもわかるくらい実戦よりのものとなっていた。

通常授業はそうでもないが魔物の生態を学ぶ授業や訓練授業は先日までとガラリと変わっているのだ。異常事態が近づいてきているのは雰囲気で察せるだろう。

 

で、今は何をしているかというと

 

「智花は相手を牽制、相手が複数人でラインを引いてきたら無理せず下がって。

夏海と神凪は相手が智花と複数人で撃ち合う場合は弾幕の薄いところから突撃してそのまま近距離戦闘に持ち込む感じで。相手が撃ち合いとかほぼなしに突撃して来るときは俺と智花守りながら迎撃戦ってところかな。」

 

生徒間で行われる対抗戦のブリーフィング中です。

今回は智花、夏海、神凪、俺の4人チーム。相手も4人だから4on4での戦闘だ。俺なんぞただの囮兼魔力タンクだけど…一応最近は自衛力上がったし(震え)

それでもチームには俺がいることでチームの全体的な火力は相手側より大きくなる。つまり俺は是が非でも逃げ切らなければならない。

ついでに言うと一番後ろに居ることから戦場全体の把握がしやすいため戦術的なものではあるが指揮を取るのも俺となる。

 

あとは智花だ。神凪は自身の肉体と剣に強化魔法を施しての近距離戦がメインだし夏海もどちらかというと強化魔法の方が得意らしい。つまり今のチームで遠距離戦をこなせるのが智花一人なのだ。俺がいるおかげか簡単な魔法でもそれなり以上の火力がでるため智花一人でも撃ち合うことは可能なのが救いだ。俺も連装銃に模擬弾装填すればゴミ程度の威力だけど射撃戦にも出来るしね(白目)

 

それに相手に幻惑魔法の使い手が居たとしても狙ってくるのはほぼ俺だ。相手の狙いがわかっているならそれを逆手に取ることも難しくはない、とは神凪の言だ。

 

ブリーフィングを終えた俺たちは対抗戦のステージへと足を運び訓練開始の合図を待つ。

 

 

 

 

指定された対抗戦をすべて終えた俺たちはブリーフィングを行った部屋に入りデブリーフィングを開始する。

 

「いや、びっくりするくらい型にハマったな。」

 

5戦中5勝しました。全勝です。

というか神凪さん強すぎなんだよな…クエストの時も思ったけど、風紀委員は伊達じゃない、か。

 

「明斗さんもすごかったですよ。的確に指示をくれましたし。」

 

「前に精鋭部隊の練習に混じったときにエレンさんとメアリーさんにしごかれたから多少は出来るようになったよ」

 

あれは地獄だった。指示が曖昧だったりミスだったりすると回避訓練という名の射的か自衛力向上という名目の近接勢との格闘訓練のどちらかだ。嫌でも出来るようになるわ。俺の今の実力と性質からして後ろでただ魔力配るだけじゃお荷物と変わらんからな。良い訓練ではあったが…

 

「さて、と。真面目にデブリーフィングしようか。」

 

 

 

 

授業や訓練も一段落し昼休みとなった。昼飯を学食で済ませ図書館へと向かう。が

 

「ふはは! 貴様が転校生だな! 探したぞ!

我が名は生天目(なばため)つかさ! 戦いを求め、戦いに生きる者だ。」

 

あ、絶対ヤバい人だ。本能が警鐘を鳴らしている今すぐ逃げろと轟き叫ぶ。

 

「貴様の噂は常々聞いておる! 鬼神のごとき強さというではないか!

任務達成率、人々からの信頼。なかなかの男とみた。」

 

おい誰だそんなガセ流したのは

 

「ここは私が一戦交え、貴様の力を見極めてやろうではないか!

いざ尋常に勝負っ!

…どうした、かかってこい! 来ないならこちらから…おおっ!? 」

 

逃げる。全速力だ。捕まったらボコられる間違いない。というか図書館に用があっただけだから武器とかは教室置いてあるんだよ!

 

「逃げるな、コラぁ! 臆病者めがぁっ!

ま、待てぃ! 背を向けるなど男の風上にもおけぬぞ!

なんたる、なんたる軟弱! なぜ逃げるのだ! 勝負せいっ!

闘わずして平穏無事に過ごそうなどと甘えた考えは通じないぞ!」

 

やかましいわ!なばため、生天目!思い出したわ。この学園で会長と並ぶくらい強いって噂のバーサーカーじゃねぇか!やってられるかクソッ!

 

「…む? …ほう、なかなか足が速いではないか!

くく。くはははは! どうしても貴様と戦いたくなったぞ!

速いのは逃げ足だけではないところを見せてもらおう!

えぇーい、待たんか! 地獄の底まででも追いかけてくれるわ! 」

 

嫌だ!まだ死にたくない!

 

 

 

や ら か し た

適当に走ってたから行き止まりですよ。詰んだな(諦め)

 

「ふふふ。ようやく追いつめたぞ。鬼ごっこは終わりだな。

ここまで手こずらされたのは、お前が初めてだぞ…

さあ、立ち会え! なおも逃げるならば貴様の命をもらう!

えぇい! 口答えはいらん! さっさと構えるのだ!

ゴングは次に木の葉が落ちたとき! 決着はいずれかが倒れたとき!

血沸き肉躍る戦いの陶酔に身を委ねようぞ!」

 

覚悟を決める。木の葉が落ちるその時を神経を研ぎ澄ませる。

 

「…そう、それで良い。では行くぞ! 魂と魂のぶつけ合いだ!」

 

キーンコーンカーンコーン

 

「な、なんだとっ!?

じ、時間切れ…!? なんたるっ! なんたる!

ぐぬぬ…チャイムが鳴っては仕方ない。この勝負はお預けだ。」

 

えぇ…

 

「運が良かったな、転校生。次は首を洗って待っていろよ。

…まさか貴様…その顔は…端からこれを狙っていたというのか?

だとしたら、こいつはとんだ策士だな。面白い! 実に面白いぞ!

今度は時間無制限の放課後にでもくるとするか…いいか、次こそは逃がさん!

ふふふ…ふははははは! はーっはっはっはっは!」

 

とんでもない人に絡まれたな。午後からも訓練なのに全然休んでないや。というかどこここ?走れば訓練間に合うかな?

 

 

 

 

一日の授業と訓練も終わり部屋に帰って来た俺はさっさと風呂を済ませて寝たいという欲求を抑えつつ狩人の魔導書を開く。

 

戦闘時をイメージし制服を狩装束へと変化させる。

 

「マントの裏地にナイフとか仕込めそうなんだよな。あとはコートの中か?」

 

確かスローイングナイフの制作方が載ってたはず…あった。

うーん、ナイフの構造がなかなか複雑だな。ノコギリ状の刃になってるのか。でもこれ事態に施す物理強化魔法の刻印は割と簡単なものだな。魔力を流せば発動して術者の手元から離れる場合でも5秒くらいは効果が持つらしいし。

これも購買部で使いやすそうなの買って刻印彫ればいいか。

と、本が唐突に光り始める…

 

「は?」

 

 

 

またここか…光に飲まれて来た先は「狩人の夢」である。人形もこちらに気づいたのか話しかけてくる。

 

「狩人様、またお会いしましたね」

 

「今度はなんで呼ばれたんですかね俺は」

 

「?ここに用があったのではないのですか?」

 

ん?何を言っているんだ。呼ばれたのは俺の方だよな?

 

近くの水盆から従者が現れる。どうしたのかと近づくと先ほど魔導書で見たスローイングナイフを持っていた。

 

「なるほど。人形さん一つ聞いていいか?」

 

「はい、なんでしょう。狩人様」

 

「ここで貰ったものは向こうの世界にも持っていける。この認識は合ってるか?」

 

「はい。ここで貰ったものはすべて別の世界に持っていくことが出来ます。」

 

なるほど、ね。便利なところだな。購買部に行く必要はなくなったな。ついでに弾丸製作用の水銀も貰っていくとしよう。

 

「ちなみに向こうに帰るときってどうすればいいんだ?」

 

「ではこれを」

 

そう言われて渡されたのは何かのマーク。これは…吊るされた男か?と考えていたら唐突な眠気に襲われ…気づけば元の部屋にいた。手元には狩人の夢で貰ったスローイングナイフ10本と弾丸製作用の水銀の入った瓶。

 

「いや、ホントに便利だなおい」

 

スローイングナイフには魔術刻印を彫って魔力を流し込みちゃんと発動するかを確認。ホントはダメだけどいちいち訓練所に行って確認するのもめんどくさいから妥協。

採血器具を使って血を採取しておく。弾丸製作はさすがに許可取ってやんないと弾数管理されてっから勝手に増えると処罰されちゃうからね。

 

「うーん。肉食いに行ってから寝よ」

 

夜の外出が見つかるまであと30秒。

 

 




主人公、夢を行き来出来るようになる。狩人の夢にゲールマンが居ないのはそういうことですよええ。たぶん仕事とゲームが忙しいので次の土日まで更新はないです。たぶん。
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