TITANUS‐THE TITAN MONSTRAS‐   作:神乃東呉

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鎧の戦士

 昼を超えて太陽の日が傾きつつある午後の夕方に1人の男を先頭に1人の少女、3人の浮かれた女子がキャッキャとはしゃいでいた。

「なんでこんな事に…」

「「新居、新居、アギちゃんちの新居ぉ~!」」

「おまえらはしゃぎすぎだろう…」

 正確には2人だけ大はしゃぎして1人が宥めるも内心は少しワクワクした表情をしていた。

「ホントーに連れてくの?ボク、なんだか不安なんだけど…」

「信頼する友人なんだろ…別にやましいこともねぇんだったら見てもらった方が早いし」

「そういう問題じゃないよ!ボクにだって対面くらいあるんだからね!」

「何なにぃ~な~にを二人だけでヒソヒソ話し合ってるのかなぁ~ゴモたんセンサーがピンピン反応しとるでぇ!」

 厄介な時にゴモラこと黒田ミカヅキに嗅ぎ付けられアキは『うわっ』と内心嫌な気配を感じて嫌な顔が表情に現れていた。

「もぉ~なんでそんな嫌な顔すんねん!これもれっきとしたGIRLSのお仕事なんやから、家庭ホーモン、家庭ホーモン!」

 彼女たちが私服でなぜアキが現在住んでいる家まで向かっているのか…ソレはさかのぼる事を数時間前に、ピグモンことトモミから『アギアギの現住所変更に伴ってアギアギの御家を近く訪問させていただきます』と言う鶴の一声が発端だった。

 それを聞きつけてかまず最初にミカヅキ、次にレッドキングことベニオ、一番親しいミクラスことミクが名乗りを上げ多忙で行けないトモミに変わってこの3人がアキのセーフティーハウスもとい新居へ急遽今日向かうという事になったのであった。

「どうしてこんなことに…」

「すまねぇアギラ…こいつらが変なことしないように見張っといてやるから」

 唯一の良心はベニオただひとりだった。本来ならベニオ一人だけでかまわないはずが…オマケ二人が一抹の不安要素であった。

 特にミカヅキとミクはおしゃべりマシンガンと表現しても差し支えないほどに口が緩い、あらぬことをベラベラと喋られても困るが悪気があってついて来ている訳ではなくただの興味本位からの好奇心だった。

「「新居、新居、アギちゃんの新居ッ~!!」」

 そして現在のこの調子であった。

「ホントにめぼしいものは無いからね…二人は特に自重してよ」

「「はぁ~い!!」」

 返事だけは元気が良いがアキはやはり不安の種が取り除けない気分であった。

「着いたぞ」

 そんなこんなで歩くこと数時間で辿り着いたのは…意外にも何の変哲の無いマンションだった。周囲は同じタイプのマンションが隣接する中の一画にある多層階マンションがアキのセーフティーハウスだった。

「これがアギちゃんの新居?」

「セーフティーハウスっていうもんやからもっと厳重な一軒家かと思っとったけど…なんか…地味ッ!」

「ついて来ておいて失礼だろ…お前ら」

 期待していたものと違った事にミカヅキとミクは肩を下してがっかりと分かりやすかった。

「まぁ、見た目はいかにもだけど…中身が肝心やし、んじゃぁアギちゃん案内よろしゅ~」

「ゴモたん、ミクちゃん、レッドキングさん、こっちだよ」

 アキたちはいつの間にか3人から離れた距離にあるマンションとマンションの間にある狭い路地裏に向かっていた。

「アギちゃん、どこいくねん!マンションこっちやろ?」

「ボクたちは特別でこっちから行けるんだよ」

 そういうとアキが裏路地に入っていくと奥でユウゴが扉を開けて裏路地で見えなかった隠れ家的な入口があった。

「うっそ、そっち!?」

「行ってみましょう先輩たち!」

「おっ、おう…」

 三人はアキたちの後を追って裏路地の隠れ家へと入っていった。

 

 

「うわぁ~!?何これぇ~!?」

 そこには外では扉一枚、あとは壁しかない裏路地だったが…中に入ってみるなりそこに広がっていたのは内装を整えたお洒落な店であった。

「バーカウンター、テーブル席、なんかいい感じの照明、ここってユウゴさんのお店なんですか!?」

「まぁな」

「すっげぇ~隠れ家店舗ってやつかぁ~」

 3人は突如として舞い降りた裏路地の異世界に目を輝かせながら店の中を見て回った。

「それで、こっちに行けば従業員通路でボクの部屋に繋がるエレベーターが…―」

 再びアキが三人を案内しようとしたが…

「ねぇねぇ、ウチ一度やってみたかったことやっていい!…ふっ、マスター…いつもの」

「今日来たばっかりだろうが…」

「お店の名前はなんていうんですか!?」

「BAR『1954』」

「なんで数字なんっすか」

「ここの番地号」

「「「テキトーぉ~!!」」」

 三人は和気藹々と勝手にバーカウンターの席に座ってアキの新居などそっちのけではしゃいでいた。

「じゃぁとりあえず生四つ!!」

「テメェら、未成年だろうが」

「あたし、お腹すいたー!なんか食べる物ください!」

「ねぇよ、そんなもん…」

「じゃぁなんのために店出してんっすか?」

「別に……趣味だ」

「維持費とかどうしとんねん」

「株、FX、CFD取引」

「カブゥ?ファックス?シーディー取引?なにそれ?」

「バカ、投資だよ投資!最近CMとかでやってるだろ」

「じゃぁレッドちゃん知っとるんか」

「知らん!!」

「……………」

 唐突なミニコントをしている中、そっちのけにされているアキだが…肝心の新居への関心が薄れたことに内心ホッとしてこのまま3人を店の中に留めようと余計なことは言わなかった。

「ねぇねぇ!今度ここでGIRLSのみんなをつれてパーティーしようや!」

「いいねぇそれ、みんなでお菓子とか飲み物とか持ってきてさぁ」

 唐突にミカヅキが提案したことにミクも賛同して話が徐々にユウゴの店『BAR1954』でパーティーをする話に流れて行った。

「おい、何を話勝手に進めてんだ そんなのアギラのお兄さんが許すわけ」

「俺は別に構わんが…」

「うっそ、マジっすか!?」

 思いもよらないOKにベニオの目が丸くなった。

「イイの、お兄ちゃん!?」

 それを聞いたアキも半眼の目を丸くして驚くアキも尋ねた。

「別にこんな場所どう使われようが客を呼ぶ気も無い店だし…俺自身も愛着も何もねぇから別に構わんよ」

「あんたそれでも店主かい!?でもこれで決まりや…今スグにみんなへ伝えにいってパーティーの準備や!」

「うぉおおお盛り上がってきたぁああ!!」

「パーティーかぁ…楽しみ」

 思わぬ決まりごとに少女たちは舞い上がって高鳴る気持ちを抑えきれそうにも無かった。なんなら今すぐにでもパーティーを開きたいが完璧な準備をしてからでなきゃつまらないとばかりに思い思い想像を掻き立てられた。

「よぉ~し、それじゃぁ早速GIRLSのみんなで楽しいパーティーにしようやぁ!!」

「「おお~!!」」「おっ、お~ぅ」

 かくしてやる気に満ちた3人とちょっとはしゃぎのれないはベニオが店を出ようとした時だった。

―ガチャン!

 扉が突如開いて、外から女性が入ってきた。

「たのも~!!ここの店主はどこだ!!」

 その女性は黒髪の長髪を一束にまとめたロングポニーテールにワイシャツ、スーツズボン、黒革靴…なぜか妙な水晶玉を持った謎の女だった。

「だっ、だれ?」

「フフフッ、私は貴様らの店より少し離れの場所にあるカフェ『ブラックスター』の店主…ワケあって本名は明かせないが敢えて名乗るならノワール・ブラック・シュバルツ!ノワール店長と呼んでくれ」

 堂々と高らかに名乗りを上げて素性を明かすも…

「ノワール・ブラック・シュバルツって…」

「ネーミングセンスがクソダサいねぇ」

「つうかオマエ、どっかで会ったことないか?」

「あやしぃい~」

「うっ…そっ、それは…」

 突如店に乱入してきた謎の女性ノワール店長に睨みを聞かす怪獣娘たち4人からの視線にノワール店長の頬から冷や汗が垂れる。

「ええい、うるさいうるさい!!ここの店主は誰だ!」

「俺だが」

「んっ?…ぎょっ!?なっ、なんだ貴様!?」

 ノワール店長が振り返った目の前には全身に筋肉を搭載した人の形を持つデカい筋肉の壁を前にノワール店長は生まれたての小鹿の如く足がガクガクしていた。

「なっ、なんでッ、お前たちのどっちかではないのか!?」

「ウチらなワケないやん!」

「さっきからなんなんだ、お前」

「ネーミングもクソダサいし…」

「何、ノワール・ブラック・シュバルツって…もう少しマシな偽名ないの?」

「ノワール・ブラック・シュバルツって全部『黒』じゃねぇか」

「ええい、うるさい連中だ!家賃支払い…んっんんっ、我がカフェの売り上げのため、邪魔になる愚かな他店など潰すに限る!尊い犠牲となれ!!」

 一瞬、私念の混じりだが邪な理由でユウゴの店に喧嘩を売りに来たノワール店長の言い分を要約する所によれば堂々と宣戦布告とばかりに店をたためと訴えて来たのである。

「いきなり店たためって、そんな横暴が許されるか!」

「そうやそうや、せっかくパーティー開こうって時に!」

「ネーミングクソダサいくせに!」

「そんなこと、ボクのお兄ちゃんが許さないよ!ねぇッ!」

―ボキッボキッ…チャキンッ!

 4人はそろって来訪者からの宣戦布告など到底受け入れられないと訴え、その後ろのユウゴはバーカウンターから指を鳴らしてアイスピックを指の間に挟めるだけ挟んで実力あるのみと無言の圧力を向ける。

「ひぃっ!まっ…待て、何も暴力で解決しようというワケではない ここは一つ、料理対決でどうだろう…2時間後に各々の店から自慢の5品を持ち寄っての対決形式ならどうだ!」

「うち、バーだけど…」

 力で解決しない料理比べと言う対決方式にユウゴは納得いかないが…

「なんだと!?料理ぃ!?」

「ぐぅっ、それなら…仕方ないやん」

「料理かぁ…クソッ、理にかなってる」

「いいでしょう、その勝負ボクたちが受けて立ちます」

「なんでお前らが決めてるの…」

 料理での対決方式になぜか納得のいった怪獣娘たちはなぜかやる気に満ちた目つきで勝負を勝手に乗った。

「では2時間後に…せいぜい無駄な足掻きをするんだな」

 そう言い残してノワール店長は退店していった。

「せっかくみんなでたのしくパーティーができる場を得たのに…潰そうなんてウチが許さへん!」

「おうっ、こうなったら1時間で食材を近くのスーパーから選んで料理してやろうじゃねぇか!」

「うぉおおお!!燃えて来たっす、先輩!!」

「ボクたちみんなでお兄ちゃんの店を守ろう!!」

 怪獣娘たちは目にやる気を漲らせ天高らかに拳を掲げ『エイエイッオー!』の掛け声と共に全員が一致団結して店を勢いよく飛び出して呆然とするユウゴのみ残して行ってしまった。

「……ウチ…バーだけど…」

 

 

 一方、その頃…

「フフフッ、うまくいったねぇブラックちゃん…」

「まさかお前の催眠術が通販で買った水晶でやつらが素直に引っかかるとはなぁ」

「フフフッ、まさか他店にGIRLSの連中が店を出店してきたとは…この際、GIRLSも店も潰して一石二鳥! 店主がまさかのゴツイ大男だとは思いもよらずビックリして『料理対決』とか変なことを口走ったらあいつ等なぜかノリに乗ったようだったけど、まぁいい」

「でもどーすんの?家賃が払えないし、バイトしたくないからって店を出したのつい昨日なのに料理なんてできないよ?」

「フフフッ、案ずるな…私にいい考えがある…フフフッなぁはっはっはっはぁああ!!」

 不敵な笑みを浮かべる謎の少女2人とノワール店長は行動に移った。

 

 

 1時間後、両手にいっぱいの食材を抱えて帰ってきた4人がバーカウンターにドンッと荷物を置いた。

「よし!早速料理に取り掛かろう……んで、この中で料理できる奴は?」

「ウチ、たこ焼きしか作ったこと無いでぇ」

「あたしもできないっす!」

「ゆで卵なら……」

「「「「………………………」」」」

 全員の口から沈黙が走り……そして…

「「「お兄さん、お願いします!!」」」

「お願い、お兄ちゃん!」

「なんでお前らが引き受けといて自分ら全員が出来ないんだよ…あとウチ、バーだからなッ」

 もはやユウゴに丸投げのおんぶ抱っこに縋るしかなくなった状況にユウゴは呆れ返って頭をかくが…バーカウンター裏手の部屋は一応の調理場を完備していたため、料理はできるが…

―さらに1時間後―

―バタンッ!

「さぁ、負ける準備はできたか!愚かな店のものたちよ!!」

 扉を勢いよく開いて袋を抱えたノワール店長が店を訪れた。

「きやがったな、胡散臭いカフェの店長さんよ!悪いがオレたちだって負ける気はねぇぜ!」

「ウチらの実力、見せたるでぇ!!」

 なぜか誇らしげに胸を張ってノワール店長を待ち構えていた怪獣娘たち4人は堂々とノワール店長を迎えうった。

「なお、勝負を公正にするため我が店からも従業員も審査に参戦させてもらう」

「やっほ~!おいしい料理、期待してるよ~」

「家帰ってゲームしたい…」

 1人は審査するよりも食べることを楽しみにしている長袖の少女と料理よりもゲーム機のことで頭がいっぱいな雨も降っていないのに赤いレインコートを着ている少女が審査員に加わった。

「いいだろう、どっからでもかかってきやがれ!」

「絶対、負けないよ!」

 ミクとアキも自信満々でいざ対決に臨むが…

「フンッ、まぁ我々から仕掛けたことだ…先行は我々から出してやろう…まずは、このふわふわオムレツをくらえ!!」

 ノワール店長の持ち寄った袋の中からお持ち帰り用プラスチック容器に入った小判型に形成したケチャップライスに小判型のオムレツを乗せたオムライスを出した。

「ヘンッ、それのどこがオムライスだ!」

「フフフッ、恐れおののけ…このナイフで、すぅーーッと開いてやれば…ふわふわからトロトロの卵の登場だ!」

「「「「なっ、なにぃいいい!?」」」」

 それまで質素なケチャップライスと楕円の卵焼きのように見えていた料理が一瞬にしてオムライスの完成を見る事となった。

「どうだ!恐れ入ったか、なぁはっはっはっはぁあああ!!」

「ぐぅぬぬぅ~…こんなものを最初に出してきやがって…だがこっちも負けてらんないぜ!…お兄さん、お願いしやす!」

「……………」

 なんだか納得が行かないユウゴだが、否応も無しに仕方なく作ってみた逸品を出してみた。

「さぁさぁ、そっちはどんな料理を出してきたのやら…」

 ユウゴが出してきたのはダンゴ状のコロッケのようにきつね色に揚げたものだった。

「なんだこれは…」

「ファラフェル」

「なんてェッ!?」

 ユウゴが出してきたのは日本ではあまり見慣れない料理『ファラフェル』だった。

「なんだその聞いた事の無い名前の料理は!?」

「ファラフェルは中東圏で大豆などの豆類を潰して香辛料で混ぜ合わせ揚げたものだ」

「フンッ、ようはコロッケのまがい物ではないか…そんな料理で私の料理に勝とうなど片腹痛いわ!さぁ、勝負は見えた、さっさと実食と行こうではないか!!」

 そう言ってノワール店長の部下と怪獣娘たちによる実食が行われたが……

「へぇ~大豆とひよこ豆の味がしてちょっとピリ辛なぁ」

「物が小さいからいくらでも食べれちゃうね」

「めちゃくちゃおいしいっすよ、コレッ!?」

「ツナギは片栗粉かなぁ…それでいてなぜかお肉みたいにジューシーさもある」

「うん、うまいな」

「おいひぃ~」

 ユウゴが出したファラフェルの方に真っ先に手が伸びて6人それぞれが『おいしい』と絶賛する…一方、ノワール店長のオムライスは誰も手を出さず結局長袖の少女が1人で食べきってしまった。

「ぐっ…判定は」

 ユウゴに1票、2票、3票、4票、5票、引き分けに一票だけと言う散々な結果だった。

「なぁぜだぁああ!?」

「いや、どしょっぱなオムライスはおめぇわ」

「ウチも無理」

「あたし昼にオムライス食べたし…」

「お兄ちゃんの料理の方が手に取りやすかった」

「右に同じ」

「どっちもおいしかったぁ~」

 散々な結果な上、仲間内の一人までユウゴ側の料理を選んだことで出鼻を挫かれたノワール店長だったが…

「なっ、なぁっ、なぁはっはっはっはぁあああ!勝負はまだ始まったばかり、じゃんじゃん行こうではないかぁ!」

「メンタルすごいな、お前」

 強靭な精神力を見せつけたノワール店長だが、次なる料理ではある条件を提示した。

「だが、次のヤツでは皆が知っているような料理を出せ!できなければその時点で失格とさせてもらう!!」

「なんでお前が条件提示してくんだよ」

 そんな状況の中で出したのは…

「デミグラス煮込みハンバーグ!」

 これまた確かに知られている物がノワール店長側から出たが…

「ケバブ」

 ユウゴ側もかなり最近知られた物が出た。

「うわっ、めちゃくちゃ知ってる!?」

「駅前とかに外国人が売ってたりするよねぇ~」

「お肉が何十にも重なっていてボリューミー」

「このオーロラソース…カボスとか柑橘系の果汁も混ぜてあるから、止まんないよ」

「食べやすい…ゲームやりながらでも食べれる」

「おいひぃ~!」

 またしても同じ状況だ。ユウゴのばかり集まって、ハンバーグはまたも長袖の少女が食べ尽くす。

「判定はぁ~」

 ミカヅキの掛け声と共に5人がユウゴを指して、1人は引き分けだった。

「なぁんでだぁあああ!?」

「どう考えても惨敗だろ…」

「ハンバーグ嫌いちゃうけど…食べ慣れてるから味知っとるわ」

「やっぱ普段食べ慣れてない物ってそそられるよねぇ~」

「ケバブ、久しぶりに食べた…」

「食べやすい」

「どっちもおいしかったぁ~」

 殆ど変わらぬ結果…そんな状況下にドンドン条件が追加される。

「今度は米を使え!!」

 一方的な条件を突きつけるも…

「ちらし寿司!!」

「コシャリ」

 三品目もユウゴに5票1引き分け。

「横文字禁止だ!!」

 また更に無理難題を押し付け…

「天ぷら!!」

「馬拉糕(マーラーカオ)」

 四品目もユウゴに5票1引き分けと言う結果が続いた。

「なんでだぁああああああ!!」

 なぜ自分がことごとく惨敗したのか理解できないノワール店長は悶絶した。

「いい加減あきらめろよ…あんたことごとく負けてるぜ」

「ぶっちゃけ味勝負と言うより食べやすさ勝負やったわ」

「ていうか後半カフェとか関係ない料理出て来たよね」

「ホントに何がしたかったのか分かんないよ」

「まったく、リーダーが勝てると言うから乗ってやったのに…」

「どっちもおいしかったぁ~」

 この散々な言われ様にノワール店長は膝をついて最後の5品目を出す前に撃沈寸前であった。

「そもそも、最後に横字禁止にしたではないか!」

「中国語だよ」

 無理難題を押しつけといてそれにさえも合わせて出された料理に現在進行で完全敗北だった。

「くそぉおお!正直、最初の二品のだけで勝てると思ってた、後のは適当に選んだのが裏目にでたぁ!!」

「いい加減降参しろよ…無理難題を途中から押しつけといて惨敗とか敗北以外の何者でもねぇぜ」

「ウチらを相手にしたのが運の尽きやったなぁ!」

「おとといきやがれ!」

「ボクたちの絆と結束のおかげだね」

「なんでお前らが勝ち誇ってんの?」

 一切の料理に手を貸しても居ないアキたちが堂々と胸を張って勝ち誇り、それを冷めた目で見るユウゴだった。

「ううっ…もはや焼け石に水だが、せめて最後にこれだけでも…」

 その手に最後に取り出したのは以外にも水筒だった。

 紙コップから注いで一杯ずつに黒いコーヒーが出てきた事…これすなわち食後にと出すつもりだったが、もはや料理ですらなかった。

「んっ、コーヒーか…じゃぁそろそろ冷えた頃だからアレ出すか…」

 そういうとユウゴは調理場へ向かっていった。

 

 そして、最後の品は…

「自家製豆の焙煎コーヒー…」

「アプリコットのプディング」

 もはや自身も形も無いノワール店長はコーヒー、ユウゴは真っ赤な色合いのゼリー、さながらコース料理の最後みたいな組み合わせだった。

「おぉ…これもまたうめぇな」

「甘酸っぱくっておいしい~」

「プディングってプリンだよね?甘酸っぱいゼリーの下に蒸しプリンとかオシャレ~」

「アプリコットって何?」

「あんず」

 これもまた食後のデザートとばかりに変わらずのうまさに満場一致であった…が、次に一応飲んでみたコーヒーには…

「あれ、飲みやすい?」

「うっそ、ブラックコーヒーやのに」

「甘くも無いし、苦くも無い…」

「でもコーヒーの味はしっかり引き立ってる?なんで?」

 それは今まで飲んできたブラックコーヒーにある独特な苦みや渋みと言った子供や女性には特に嫌煙される要素だけがない特別なコーヒーだった。

「…普通にミルで引いただけのコーヒーなのに妙に好評だぞ」

「ブラックちゃん、コーヒーだけは妙なこだわりあるもんねぇ」

「コーヒー“だけ”はうまいな…」

 仲間内でヒソヒソと耳打ちで話し合うノワール店長は思わぬコーヒーの好評に戸惑うも確かな手ごたえを感じていた。

「ふっ、どうやら勝負はついたようだな…では最後の判定を!」

 判定は…満場一致で“引き分け”だった。

「はぁ!?なぜだ…」

「いや、料理ではないけど…まぁ味は悪くないし…」

「あくまでユウちゃんのデザートの引き立てにはちょうど良かったでぇ」

「ブラックコーヒーだったけど…飲めないわけじゃないけどやっぱあたしコーヒーの色とか好きじゃないかなぁ」

「ボクはどっちもおいしかったから」

「右に同じ」

「どっちもおいしかったぁ~」

 まったくと言っていいほど負けからあいこに変わった程度の差であった。

「くそぉおお!!コーヒーで1230円提供を予定していたのに…料理はボロ負け、コーヒーは引き分け、ぐぅ…しかたない、今はお前たちに勝ちを譲ってやろう だが次は必ずお前たちに完膚無き敗北の苦みを味合せてやる…ソレまではせいぜいナンバーワンカフェの座に居座っているんだな」

 まるで苦し紛れの負け惜しみを吐き捨てて行きながら腰を抜かして立てなくなったノワール店長を2人の部下に肩を貸してもらってようやくユウゴの店から出て行った。

「なんだったんだ、あれ?」

「さぁ…なんでウチら変に熱くなっとたんやろう」

「う~ん…妙に心の内から熱くなっていたはずなのに…」

「急に終わると冷めちゃったね」

「………ウチ、バーなんだけどなぁ………」

 まるで大きな嵐が去っていったかのように盛り下がったテンションが店内だけに残っていた。

 そんな静まり返っていた店内にピリリリリッ!と着信音が鳴り響く…

「んっ、誰の着信だ?」

「あっ、あたしっす…ウインちゃんからっす 大事な用があるって断ってたのにどうしたんだろう?」

 大事な用事を優先してアキの家庭訪問へは行けなかったレイカからの着信に一同は首を傾げる。

 そして、ミクが電話に出ると…

「はい、もしもしどうしたのウインちゃん?」

『はぁっはぁっ…たっ、助けてくださいミクさん!近くに他の怪獣娘さんたちがいらっしゃったら…できるだけ多く…たす…―ザァーザァー―…けて、キャァアアアア!!』

 突如、プツンと連絡が途絶えて通話は終了音と共に画面が暗転した。

「ウインちゃん!ウインちゃん!!」

「ダム子の身に一体何が!?」

「おい、コイツは只事じゃねぇぞ!至急GIRLSへ連絡しねぇと!ウインダムの所在は!?」

「ソレが…なんでも大好きな漫画家のサイン会があるって言ってエレキングさんと中野で待ち合わせるって…」

「中野って…ここからえらい遠いでぇ!?」

 ミカヅキが調べたマップに表示された現在地との距離は車でも1時間以上かかる距離だった。

「どっ、どうしよう!?」

「どうしようもねぇだろうが!一刻も早く助けに行かなきゃウインダムが…」

 ミクたちが慌しく非常事態に動揺していると…

「…その携帯をちょっと借りるよ」

「えっ、はっ、はい!」

 ミクは涙目にユウゴはソウルライザーを借りて通話アプリから電話番号キーで連絡しようとしている番号を入力してその電話番号の主にかけた。

『………―――――』

「ああ、俺、俺、ユウゴ…お前、今は中野でサイン会をやってるらしいな……おお、そうだ…そっちに向かう予定だったお前のファンの1人が“奴ら”に襲われてるかもしれん、感じ取って先に向かって行ってくれ…おう、頼んだ」

 通話が終わるとユウゴはミクにソウルライザーを返す。

「ユウゴさん…誰、連絡してくれたんですか」

「ん~、そのウインちゃんだっけ?その子、中野にいるんだろ たぶん俺の知り合いが近くにいるから連絡した」

「ホントーですか!?助かりますっす!!」

 ミクラスは深々と頭を下げてユウゴに礼をした。

「オレらも急ぐぞ!ユウゴさん、御飯ご馳走…あれっ?ユウゴさん」

 ベニオも礼を言おうと振り返るればいつの間にかユウゴがその場から消えていた。

「お兄ちゃんならさっき裏口から…」

 アキが指を差す先の開いている裏口からユウゴが音もたてずに出て行った事にベニオたちは驚いた。

 一方、都内の国道では…

―ヒュウンッ!

「んっ?なんだ…」

「今、何か通ったか?」

 国道から通って移動するユウゴが変身したゴジラが“ミレニアム”と呼ばれる形態でユウゴの店から中野まで最短距離を超高速で向かっていた。

 遡る事…数分前―中野のとある商業施設。

 そこでは有名漫画家のサイン会が開かれていた。長蛇の列を為して何とか最後尾に並んでいたのはレイカを待ちすぎて最後の後手に回ってしまったエレキングこと湖上ランが並んでいた。

 最後尾故にその緊張と焦り、いよいよ尊敬してやまない存在を前に髪が乱れていないかなどをチェックしつつランには拭えないもう一つの不安があった。それはこの列に本来一緒に並ぶ予定だったレイカが来なかったことだ。

 こんな大事なイベントに彼女が遅れるどころか来ない事にだ。…異常だ。どう考えても何かがおかしいと感じてはいるが、相手は長年待ち続けようやくサインをいただける間に話だってできるファンにとってまたとないチャンスだが…

「ありがとうございます…それでは次の方ぁ~」

 とうとう自分の番が来た…そう決意を固めた時だった。

―ピリリリリッ!―ピリリリリッ!

 同時に2台のスマートフォンの着信音が鳴った。

「はい?どうしたのピグモン……落ち着いて、ウインダムのソウルライザーのシグナルが消失した?」

「はい、相沢トオルです……なんだって、ユウゴそれ本当かい?」

 ランと同時にサインをするイラストレーターもランと背を向ける形で電話を取る。

 一方、ランは待ちに待った自分の番になってもGIRLSからの急な連絡に戸惑うことも無く真っ先に彼女は憧れより今を優先してサインをあきらめた。

「申し訳ありません、急用が入ったのでサインはいただけません…それじゃ」

「あっ、ちょっとッ!」

 最後のランの番に回ってきていたのに唐突に彼女が立ち去って行った事に戸惑う設営スタッフだったが…

「……………ああっ、わかった…ボクもすぐに向かう」

 そんな彼女を見ていた漫画家の男、相沢トオルも電話を切るなりその場を走り出す。

「ちょっと先生!サイン会は!?最後尾の方へのラストワンプレゼントはどうされるんです!?」

「あとで僕から手渡しておきます!それまで取っておいてください!!」

 そういうと相沢トオルはサイン会の会場から従業員出入り口通路を通って商業施設の避難扉を開けて外へ出ると数十メートル以上もある高さから躊躇なく飛び降りる。

 そして、あっという間に相沢トオルの身体は別の生物の姿へと変貌を遂げ、背面からジェットエンジンのブースターのように燃焼させて商業施設を文字通り“飛び出して”行った。

 

 

―中野区・平和の森公園―

 

 あたりは暗くなって人気が殆ど無くなった中野区内の広大な敷地を有する公園でレイカは息を殺して隠れていた。

「はぁ、はぁっ、はぁっ…助けて!」

 恐怖心を押し殺して迫りくる脅威から走って逃げていた。

「フガ、ヤオモハギダバゴモザ!」

「バムギザ、ドゴザミガゴーザ、“ダゴン”フタグヌイ」

 聞いた事の無い言語を喋る謎の怪物2体がレイカを追っていた。

 しかし、相手がなんであれ怪獣娘のレイカが何もせずにただ逃げていることしかできないのにはワケがあった。

(どっ、どうしましょ…あの怪物に驚いて逃げた時の拍子にソウルライザーを落としてしまいましたぁッ)

 怪獣娘が怪獣の姿に変身するためのツール『ソウルライザー』を落としたレイカはウインダムとして戦えない状況に陥っていた。

「ダモザ、コドパガ!」

「アドギダ、マーソ!」

―ドォオオオオンッ!!

「キャァアアアアア!!」

 突如、何かの光弾が怪物たちから放たれ外れはしたもののその衝撃波でレイカ諸共吹き飛ばされ路上に転がり回った。

「うっうう…」

 転がった拍子に眼鏡もどこかに行き、右目が真っ赤に染まるほど頭を打ってしまい、朦朧としていく中でレイカは意識を失って気絶した。

 気絶したレイカを確認しようと怪物たちは大きな手でレイカの髪を掴み上げて睨む。

「“ダゴン”・フングルイ?」

「…“ダゴン”…フタグン!」

 レイカで何かを確認を取り合う怪物は意見が合致したのかレイカを1体が脇に抱え、もう一体が謎の魔法陣を目の前で展開した。

 しかし、そんな怪物たちへゴジラが怪物諸共突進してきた。

「フングバダッ!?―…ガグッ?」

 更に上空を怪物が見上げると燃焼煙を放出しながらレイカを抱える怪物に硬質な鎧を見に纏った新たな怪獣戦士(タイタヌス)が怪物とレイカを捉えた。

 ゴジラと鎧の怪獣戦士(タイタヌス)は互いに急旋回して抱える怪物に加速を強めゴジラと鎧の怪獣戦士(タイタヌス)が交差する形で怪物同士を激突させた。

 怪物2体は互いに激突し合った衝撃で地面に倒れ伏したが…それでも立ち上がってゴジラたちに威嚇とばかりに吠えた。

「…“ゴブリンタイプ”だったか…こいつらどれほど潜伏しているんだ」

 鎧の怪獣戦士(タイタヌス)は怪物2体の姿を見て瞬時にゴブリンタイプと認識できるほどに怪物に精通していた。

「さぁな…それよりその子、怪我しているぞ…こっちで手当てしておく」

「ああ、頼むよ」

 鎧の怪獣戦士(タイタヌス)はレイカをゴジラに託して、体色が緑の耳が尖った身の丈同じほどの醜悪な怪物2体を相手に鎧の怪獣戦士(タイタヌス)が前に立ちはだかる。

「ガバファイウイッガ!!」「ハガナバァアアア!!」

 怪物たちが鎧の怪獣戦士(タイタヌス)に向かって何かを吠えると魔法陣から剣や槍などの武器を取り出して襲い掛かって来るも…鎧の怪獣戦士(タイタヌス)は怪物たちが振り下してきた武器を硬質な鎧の腕で防ぎ、打撃と蹴り、さらには肘から生えたブレードで2体を切り付けた。

「グカマヒアア!!」「ガァバァハアア!!」

 そして、鎧の怪獣戦士(タイタヌス)は口腔内に火力を集中させると…一気に放出して2連撃の火球攻撃を直撃させとどめを刺し、怪物2体は爆発炎上した。

「さすが“ガメラ”…相変わらずやることがえげつねぇな」

 新たな怪獣戦士(タイタヌス)の『ガメラ』は公園のベンチでレイカを手当てしているゴジラの元へ向かいレイカの位置まで腰を下ろした。

「相変わらず完璧な手当だね…もう傷がふさがっている」

「ただ怪獣因子を粒子化させて体内のアドレナリン量を増大させただけだ…回復力はこの子次第だったが」

 ゴジラとガメラはレイカに傷が無くなったことを確認すると、意識を失っていたレイカが目を覚まし始めた。

「うっ…ううっ…あなた、たちは?」

 意識を取り戻したレイカが薄めで助けてくれた者たちの素顔を確認しようとするも…

「…俺たちは、君の幻だ」

「ここには誰もいなかったし、君は誰にも傷つけられたりしていないさ」

 そう言い残して朦朧とする意識の中のレイカを子供でもあやすように目を再び閉ざして、転がる時に落としたであろう彼女の眼鏡を頭の上に置いた。

「ウインちゃ~ん!!どこなのぉお!?」

 やがて公園の入口の方からミクラス達の声がしたのを耳にしたゴジラたちは音も立てぬ速さでその場を離脱してレイカの周りには誰も居なくなった。

「みんな、ダム子いたでぇ!!」

「ウインちゃん!ウソッ、血流してる!!」

「おい、ウインダム!しっかりしろ!!」

 仲間たちに意識確認と無理やり頬を叩かれながら目を覚ましたレイカは身体を起こし上げた。

「みっ、皆さん…」

「ウインちゃん!どこか怪我してない?頭、怪我してるよ!?」

「う~ん…特に痛みは…」

「確かに…コレと言った傷はねぇな…何があった、シャドウか?」

「いっ、いえ…その…変な大きな怪物に追われて、また大きな怪物と言うか怪獣さんが居たような…」

「大丈夫か?頭打っているかもしれないがとりあえずエレたちが合流するまで安静にしていろ」

「はっ、はい…」

 レイカの安否を確認できたことで安堵した怪獣娘たちだったが、ふとアギラが振り返ったビルの屋上から自分たちを見下ろす月夜の影に輪郭が映える2体の怪獣戦士(タイタヌス)が居たが…居たことを確認できたのは一瞬だけでスグにどこかへと去っていった。

「…?…どうしたの?アギちゃん」

「うんうん、何でもない」

「なになに~なんかやけにニヤついてるんよねぇ~」

「それは…ウインちゃんが無事だったからうれしくってつい…」

 アギラは自分だけが知っているレイカの恩人たちをかばって知らないふりをしてやり過すのであった。




アンバランス小話
『企み』

 料理勝負に完璧な敗北を喫したノワール店長と名乗る女性と彼女の仲間2人だが…
「いや~まさかボロ負けだったねぇ~ブラックちゃん」
「フンッ、所詮宅配サービスの出前で頼んでおけば勝てると思っていたが…結果としては私が負けたワケではない!注文した店が悪かったのだ!」
「さっすが、ブラックちゃん!見事なまでの手の平返しだねぇ~!」
「フンッ、まぁ今はあの店もいずれ侵略して我が配下に加え全国チェーン展開を為して活動資金を更に増やして見せる!」
 堂々とユウゴの店を乗っ取ると意気込むノワール店長だったが…
「しかし、あれはそう簡単にいくような相手じゃないぞ…ノーバアンテナがあれはそんじょそこら手練れではないと見た」
 赤いレインコートの少女は頭の1本毛が強く反応するほどにユウゴを警戒させる何かを感じ取っていた。
「フンッ、どんな敵が来ようと…我らブラックスターズの邪魔はさせん! 行くぞ、お前ら!まずは今後の資金稼ぎの為にカフェを盛り上げていこうではないか!!」
 彼女たちの正体は決してGIRLSの怪獣娘とは相容れない者たちで構成された悪の組織だった…が…
「あの、すみません」
「はぁ、我々の店に何か用か?」
 帰り路の先にあったノワール店長たちの店の前にスーツ姿の男性がいた。
「申し訳ありませんが、こちらのお店の営業許可は出せません」
「はぁ~!?なぜだ!?何者なんだ、貴様!?」
「わたくし、都の保健局の者ですが…こちら営業許可が下りていない様子ですが?」
 思わぬ通達にノワール店長の身が固まった。
 本来、飲食店開業などに必要とされる保健所および消防への営業許可が怠っていたことが判明してノワール店長のカフェの開業が瞬く間に塵と化した。
 こうして『カフェ:ブラックスター』は営業終了となってしまったのであった。
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