息抜きにと書き始めたダンケルクのR18にも行き詰まり
書けたものが何故これなのか
結論から言うとこいつは死ぬ
突如としてセイレーンに奪取された制海権を取り戻すため、日夜戦いに明け暮れるアズールレーン。
ロイヤルの軍人の家系に生まれたその指揮官、特に疑問を抱くことも無く自身も軍属入り。それなりの期間を経て艦隊司令となり、同じロイヤルを故国とする駆逐艦、ジャベリンと共に敬愛なるロイヤル、ひいては人類のために戦火に飛び込んでいくこととなった。
ただこの男、どうにも自分に自信が持てないというか。
厳密に、一つ一つ挙げていくならば、艦隊に対しての指示や相談事への応対などでは、しっかりと自分の意思で以て示し、資材運用や物資の補給等々においては普通に優秀。
指揮官、泊地の代表、多種多様な性能を誇る艦艇達の長、という点では特に問題は無い。
まぁ速い話が『個人、或いは男としての自分』に対しての自信が欠如していた。
詳細は省くが、端的に表すならば『家庭の事情』これに尽きる。
それに追い討ちをかけるかの如く、彼の下に集まったロイヤルを中心にした艦艇達は、みな一様に指揮官を慕っている。
敬意、親愛、思慕に恋慕にマジLOVE1000%
初期艦のジャベリンや軽空母のユニコーンなどは特に顕著。
見目麗しく、また優秀な者達が自分を恋愛的な意味で好いている、なんて事態をこの男はどうにも信じられなかった。
扇情的な格好をした者も少なくない。性欲はビンビンに沸いているが、皆の態度がポーズだった場合には目も当てられない、更には半ば風紀委員役となっているネルソンやシェフィールドの存在。更にはメイドのベルファストからの「みだりに女性に触れるのは誉められたことではない(意訳)」という言葉もあり、悶々としながらも艦隊のためにあらゆる欲を封殺し続けてきた。
ちなみにメイド長の言葉には続きがあるのだが刹那で忘れちゃっていた
ここまで言って察しはついただろうがこいつ童貞である
ちなみに三十路手前である
さて、そんな指揮官としては実に優秀だが男としては完璧にアレなこの男。
悪い方へ悪い方へ考えてしまう人間の限りなく面倒くさい性質が伴い、色々と考えた結果なぜか見当違いな結論に辿り着いてしまった。
(ははーん)
彼女らの自分への態度を思い出す
色っぽかったり艶っぽかったり、まさに男の純情を弄ぶかの如く日々繰り出される言動や行動の数々
自分が女性経験/Zeroなのを承知の上でのそれら
加えて、以前に演習を行った艦隊の指揮官(いくらか年上)への普通すぎる対応
それらから導き出せる答えは一つ―――!
「さてはキミら童貞が好きなだけだな?」
何をトチ狂ったのか、当人達を前にしてこの発言
この瞬間、こいつの末路は決定した
◇◆◇
指揮官の言葉により艦隊は阿鼻叫喚の地獄絵図と化した。
ある者はキレ、ある者はショックから泣き崩れ、ある者は思わぬ方向からの一撃に立ったまま失神し、ある者は怒りを通り越して呆れ返り、アーク・ロイヤルは駆逐艦を慰めようと動いたところを粛正された。
それらは全て水面下で起こったため、そんな惨状を招いた張本人は悪意無しに何食わぬ顔。
これで皆も少しは大人しくなるやろ、なんてこれまた見当違いな結論に落ち着いてしまった指揮官。いつも通りに執務を終え、就寝前のあれこれを終えて床に着く。
日付が変わったその瞬間、部下からの襲撃を受けた
「犯す」
「ファッ!?」
あれよという間に手足を縛られ、これよという間に服を破り捨てられ、それよという間にマウントを取られていた。
「お仕置きです指揮官」
「なんで!?」
下手人はジャベリン。
屈託の無い明るさと元気いっぱいな言動と行動で皆を引っ張る無二の相棒。
「ジャベリンもそうですけど、みんなも悲しんでるんでよ?」
「だからなんで!?」
「むっ。みんなが指揮官を好きな理由が、指揮官に、えっと、その……けけ、経験が無いから、だなんて!」
「えっ違うの?」
「……言葉はいらなかったみたいですね!」
「待って待って待って!?」
「なんです!」
「……え、なに。みんな本気なの? 僕に?」
「はい」
「ジャベリンも?」
「……はい」
「僕が童貞だからじゃなくて?」
「犯す」
「アイエエエエエッ!?」
「」
「ん、んっ……指揮官……」
「」
「じゃあこの後、他のみんなも控えてますので!」
「」
薄れ行く意識の中で、男はこれまでのことを思い返していた
ジャベリンの明るさには何度も助けられた
クイーン・エリザベス女王陛下と共に戦えることが誇らしかった
ベルファスト達ロイヤルメイド隊のサポートは素晴らしいものだった
ネルソンの叱咤は、現状に甘んじそうになった気持ちを引き締めてくれた
フッドやイラストリアスに招かれてのお茶会は、日々に潤いを与えてくれていた
シグニットと一緒に食べるフィッシュアンドチップスはおいしかった
自分は何もかも間違えていた
彼女達の自分への想いを、どうして真剣に受け止めようとしなかったのだろう
視界の端に、いくつもの眼光が見える
自分が頼りにしてきた艦艇達の姿だ
様々な感情を含ませたその瞳は恐ろしく
けれどもどうにも―――キレイに見えた
◇◆◇
「……なぁエンタープライズ」
「ん? どうした、指揮官?」
「いや、唐突かつ軽率なんだけどさ、ちょっとマジもんのセクハラ質問していい?」
「……まぁ、悪いと思っているのなら、構わないが」
「サンキュ。……お前さん達って妊娠とか出来るの?」
「ッ……本当に唐突で軽率なセクハラだな……」
「ごめん、後で要望あったら聞くから」
「指揮官お姉さんを○ませたいのね!?」
「床板直して帰ってどうぞ。……で、どうなん?」
「いや、私達は擬似的に人間の姿を取っているだけで……その、『そういうこと』は出来るそうなんだが……あの……」
「あー、無理に答えようとしなくていいから」
「指揮官様赤城はいつでもオゥッフ」
「サンキューベルファスト。天井はちゃんと直せよ」
\ショウチイタシテオリマス/
「……し、しかしどうしたんだ? あなたが急にそんなこと」
「いやさ、さっきお前さんが持ってきてくれた【ルルイエ泊地】からのメール」
「ああ、以前にした演習の時、親しくなったと言っていたか」
「うん」
「しかし、彼がいったい?」
「ほら見てこれ」
「……………えっ」
つ【明らかに腹部が大きい艦艇達の中央で死に顔ダブルピースを決める男の写真】
「…………これ、は」
「………」
「………」
「ご祝儀贈るか!!(逃避)」
「そうだな!!(便乗)」
アラフォー艦隊次回予告(大嘘)
三笠「ここを
ティルピッツ「インキー」
マサチューセッツ「ジャン・バールだった」
ウォースパイト「私は一生オールドレディします」