コンビニ店員が物申す 作:アンリ
燃えるゴミ……?
コンビニバイトを続けていると次第に仲良くなるお客さんが出てくる。レジをしながらただの雑談をしてたりする。そしてたまに頻繁に外に出れない店員に外の様子を教えてくれる人がいる。例えば、駐輪場に車を止めている人がいるだとか、駐車場に寝っ転がっている人がいるとかなどなど……
前者は経験したことがあるが、後者は夜勤の人から聞いた話だ。
それで私が実体験をして衝撃的だったのはゴミを交換して1時間ほど後にお客さんに言われたことだった。
「そう言えば、外のごみヤバいな」
「ヤバいですか? 先ほど交換したばかりなのですが……?」
「マジ!? すごい溢れてるよ?」
まだ品出しが終わっていない段階、今日はお客さんの量がお昼並みに来ていたせいか遅れ気味だけど……
「わかりました。じゃあ後で交換しておきます。教えてくれてありがとうございます」
レジが終わって溢れているのにごみを捨てていかれるお客様について教えてくれたお客さんとレジの最中話をし終わるとゴミ袋を持って外に向かう。
「外ゴミ変えてきまーす」
入口付近にある外ゴミの様子を見ると久しぶりに変えたくないと思うくらいの溢れ具合だった。
ごみはゴミ箱から溢れ、地面に落ちている。袋に入ったごみがゴミ箱の上に置かれもしていた。
内心溜め息をつきつつも一度店内に戻り、掃除用具室からトングを持ち出し再びごみ交換に入る。
コンビニのごみ箱には内部のごみ容器を一回りばかし大きなケースに入れておいている。……何を言いたいかと言えば容器自体に入っていなくてもコンビニの……いや、外のごみ箱はケースに入りきるまでごみを入れることは出来なくはない。
そう、できなくはないのだ。しかし、出来たからと言ってそれはゴミを交換するものにとっては入っているとはいいがたいものなのである。
「あ、コレゴミ箱ケースから出したら中に落ちるやつだ……」
そう。容器を出したら上に載っているごみは落ちる。当然のことだ。そこでこれから私のやることはトングで上に乗っているごみを別のごみ袋に移すこと。押し込むのもいいが、明らかに押し込んで入りきる量をオーバーしているし、何より人が食べた容器を触るかもしれないのはぶっちゃけ嫌だ。
「さて、さっさと回収しよう」
時間もそうかけられないし、さっさとごみを回収する。すると1つだけ小さいのにやけに重いゴミがあった。
「なんだこれ……?」
少し戸惑いつつもごみを移動させる。すると中の様子が見えた。入っていたのはスニーカー。
「は……?」
既に戸惑っていたのに、さらに意味が分からなくなる。が、ここで作業を止めるわけにはいかないのでどんどん作業を続けていく。
ここで、あのゴミ箱に入っていた普通はないであろうゴミは以下の5点だ。
・スニーカー
・金網
・ブルーシート
・水鉄砲(大き目)
・スーツ(上着)
バーベキューかな!? 就活に失敗でもしたのかな!? 偏見かもしれないが陽キャと呼ばれるものがこういうことをしているのなら、自分は一生陰キャでいいかもしれないと心の底から思った出来事だった。
コンビニ店員はお客様のおかげで普通の人には優しく接することができるようになります。そう。普通の人なら……。
//微笑まエピソード
よろしいですか?
レジをしていた。そうレジをしていたんだ。子連れのお母さんの。スキャンが終わりが近づいてくると、売り場を見ていた子供が商品をもって母親に対してこう言った。
「こちらよろしいですか?」
「うん。よろしいですよ~」
は!? 2、3歳くらいの子供が"よろしいですか?"って言った!? 何それ!? 超かわいい!! 将来有望じゃん!!
おそらくこの時の私は少し笑顔が緩んでいたことでしょう……。こういう子を見習ってほしいものだ。お客様にはね?
本当にこの子みたいなお客さん増えろ