仮面と運命と剪定者 作:カオス
四歳になりまた特典を貰える時間を待つ。
天のお告げ[特典、仮面ライダーの中から一つランダムで選びます]
四回目となる今でもこの選ばれる前の緊張感がある。まるでガチャでいいのがあたるかもしれないっという奴に似ている。勿論エフェクトなどはないので勝手に緊張しているだけだが…
天のお告げ[仮面ライダーディケイドとしての能力を特典として送ります]
目の前に白いドライバー…ディケイドライバーとライドブッカーが現れる。空中に浮かんでいる二つの物を手に取ると浮遊していたなぞの力が消えた。
天のお告げ[あなたに神のご加護があらん事を]
意外と早くドライバーが手に入ったことに少し戸惑いを隠せなかったが改めてドライバーを見て喜んだ。
姫「よしっ!…さてライドブッカーの中身は………」
まずスラッシュ、イリュージョン、ブラスト、インビジブル、バリヤー、クロックアップ、ギガント、サイドバッシャー、ストライクベント、アドベント、オートバジン…アタックライドのカードは一部なかったがそれでも使えるカードが結構あったので思わずガッツポーズ。そして仮面ライドの方のカードは……ない!!!おかしい!ディケイドにもなれないって…その代わりといって何にも書かれていないカードが何枚か入っている。
姫「じゃあアタックライドも出来ないのか!?」
俺はディケイドライバーを腰に当てベルトが勝手に腰に締まる。ちょっとした感動を覚えながら比較的何も起こらないインビジブルのカードをベルトに差し込んだ。
アタックライド『インビジブル』
鏡を見て俺が本当に消えたのでホッと安心をしてベルトを外しこう思った。
姫「あたりを引いたと思ったのにやっぱり何かしらのオチがあるな…」
おれはそう結論付けた。
5歳になりやっと外に出る許可を貰った。俺は今更ながら思った…俺の両親は過保護すぎるだろっと。外に出て町中を歩き回ったがこれ町じゃなくて小さな村だった。少し衝撃の事実だった。少し森の方に行き試せなかったアタックライドのカードを入れる。
結果は全て原作どおりだった。
言い忘れていたが特典はFateの
これはどんな物でも武器に変えられる宝具だがもうエミヤの投影能力を持っているのでさほど必要性は感じなかったがあって損はない物なので素直に喜んだ。
そして年月はすぎて俺はついに12歳となった。ちなみに特典は…
6歳…檀黎斗のガシャットの創作能力(バグスターがいないし電脳ゲームも存在しないので意味がない)
7歳…心眼(偽)第六感が働くようになった
8歳…SMART BRAIN high schoolの制服(過去最大に要らない特典)
9歳…魔力放出(氷)攻撃に氷の属性を付加することが出来るようになった。
10歳…花家大我並の命中精度 普通に使える
11歳…鷹の目 簡単に言えば視力がよくなった
両親には勇者になりたいといって修業の許可を貰った。かなり渋っていたが何とか認めてもらった。12歳になり儀式兵器を貰いに行った。
12歳になった。特典は仮面ライダー龍騎に出てくるカードすべて。
カードバイザーが無いのでつけないと思ったがディケイドで使えた。なんでも神がそうしてくれたらしい。神様…あんためっちゃ神様みたいだよ(半錯乱状態)
そしてついに
儀式兵器を受け取る所にはたくさんの人がいた。殆ど俺と同じ年くらいの人ばっかりだ。人数は20人くらい。建物の中に入り席に座り待機している。確かここでヒロインの一人が出てくるんだったよな………あれ……名前は思い出せるヴェル………容姿はどんなのだっけ?どんな性格だっけ?……12年前になるともう記憶が前世の記憶が忘れてきているのか!しかもあのゲームをやったのは死ぬ前の2年位前だったはずそう考えると14年も経っている。忘れていてもおかしくはない…
突然大きな音を立てて壁が崩される。その衝撃波で俺は吹っ飛ばされる。その衝撃で軽く意識が跳んだ。
目が覚めたときには地獄絵図だった。俺以外の全員が殺されていた。
黒髪の少女「人族は…邪魔…いらない…」
そうだ!思い出したあの子がヴェル…ヴェル=セイン。背丈以上の漆黒の大鎌そして黒い服に黒の髪…まさに死神を連想させる姿だ。まったく改めて対峙すると凄い威圧感だ。特典がなければ失神していてもおかしくはない。俺は体を動かそうとしたがあまり動かなかった。チッ…当たり所が悪かったのか足に力が入らない……
ヴェル「…まだ生き残りがいたの?」
黒髪の少女…ヴェルはこっちに近づいてくる。やばい下手に動こうとして音を立てたのが運のつきか。
ヴェル「…ふぅん……逃げないんだ」
違うんです。動けないんです。確かこの後に裏切りがあったはずだけど…あったっけ……?本当に怖くなってきた。
姫「お前…名前は?」
ヴェル「名前?…そんなものを知ってどうするの?」
姫「どうでもいいだろ?」
そう…このやり取りは全部時間稼ぎだ。裏切りがなければ衛生兵を待つための時間稼ぎ。裏切りがあればなおよし。
ヴェル「そう。まぁ別にどうでもいいわ。どうせ死んじゃうんだもん。教えてあげる。ヴェル=セインよ」
稼げた時間…およそ10秒……絶望的な数字だな。俺は密かに魔力回路を開く。衛生兵の救援は絶望的に無理だろう。ならば魔力回路を体中に通して魔力で無理やり動かす。俺が考えたのはそれくらいだった。
ヴェル「さぁこれでいいわよね。死んじゃいなさい、人族」
ヴェルは手に持っている大鎌を高く振り上げた。
姫「
ヒュッ!!
ヴェル「きゃああああっ!!」
次の瞬間、悲鳴と共にヴェルは沈んでいた。ドクドクと赤い血が溢れ出ている。
ヴェル「どういう、こと…」
翼がなくなっていた。八枚あった漆黒の翼が右半分が完全になくなっていた。視線を別の方に向けると複数の魔族が気色悪い笑みを浮かべながらヴェルを見下していた。
魔族A「別になんてことはねぇ…予定通りだよ」二タァ
今の俺は自分でも驚くほど冷静になっていた。助かった事による安心感。別の魔族が複数いたことによる恐怖感。それら諸々すべてをまったく感じないくらいに冷静になっていた。裏切るっていうのは不確かだったが原作で知っていたのでそのこと事態に驚きはない。俺が感じていたのは死という概念。俺は死んだが他者が寿命死以外で死んだ姿を見たことがない。溢れ出る血そして死に掛けているヴェル…それらを見て俺は改めて思い知った。この世界は…とても残酷なのだと。原作では筆写されていなかったが現実でこれを見ると前世の俺なら間違いなく吐いている。それなのに俺は冷静だった。いや正確には色んな感情が混ざり合い冷静になっているだけだった。
魔族B「アンタ強すぎたんだよ。ヴェル様。その年でトリア様と同じ八枚羽?それはねぇぜ」
魔族が色々話をしている要約するとこの裏切り魔族のトップは魔王の血族。つまり魔族のトップの血縁者ってことだ。そのトップが魔王になりたがっている。しかしヴェルが強すぎるため次世代の魔王になれない。ならば人族を襲ってそして裏切り人族が殺しました。っていうことにすればヴェルがいなくなったことにより次世代の魔王になれる確率が上がるという事だ。そして人族を襲っていた理由は一言で言うと騙されていたから。魔族のトップが人族を襲えと言うホラを吹き込みそれを実行した。しかし公認ではないためヴェルが勝手に人族を襲い殺したっていう事になる。つまり事情を知らない奴らは自業自得と考えるだろう。
ヴェル「きゃああん」
男はヴェルを蹴飛ばす。俺の方へと飛んできた。ヴェルはまだ少し遠くにある大鎌に手を伸ばす。
ヴェル「ゆる……さない………
ヴェルは泣き顔だった。ただ悔しそうに涙を流していた。それでも戦おうと大鎌に手を伸ばす。はっきり言ってこの先の展開はヴェルの死だけだろう。だから俺は…
ヴェル「え…」
魔族A「そこの人族!何をしている!?」
姫「何をしているだって?見て分からないか?」
ヴェルの背中に手を当てて俺の原作と同じ事をする。しかし俺は白鷺姫ではない。殺されかけた魔族に想いを込める事などできない。あくまで俺はシラサギヒメ…憑依した唯の贋作。ならば贋作には贋作のやりようがある!
姫「儀式兵器をこいつにくれてやっているんだ!」
そう俺はこいつに儀式兵器の全権限をくれてやる儀式兵器の形状、能力、儀式兵器の使用許可まで全ての権限をだ。別に俺は儀式兵器がなくても戦っていける。俺はあくまで儀式兵器は補助装置ぐらい物だと考えていた。だから簡単に捨てられた。
姫「ヴェル=セイン!お前に最高のチャンスをくれてやる!」
ヴェル「え…?」
姫「お前が今一番必要としているものを言ってみろ!」
ヴェル「なんであんたなんかに…」
姫「いいから答えろ!!」
ヴェル「っ!魔族の翼」
魔族A「そんなことさせるか!!」
姫「次、能力!……
俺の周りに大量の剣が出現する。
魔族B「なっなんだ!それは!?」
ヴェル「っ!?…魔族の翼としての機能!」
ヴェルも突然出現した剣に驚いたが俺の問いに答える。
姫「ならその姿を明確に思い浮かべろ!…
俺は大量の剣を魔族たちに向けて一斉発射する。
魔族C「…っ!?全員、防御魔法!」
ドドドドドドドン!!!
大量の剣が魔族たちに降り注ぐが防御魔法で防いでいく。あれただの剣。どこの町でも売っているような唯の剣だ。当然、魔族たちが防御魔法が得意ではなくても飛んできた唯の剣を防御する事は可能だ。そうあくまで俺は時間稼ぎと目くらまし。
その間に全てが終了する…
煙が晴れ魔族たちは驚愕していた。俺ではなく俺の後ろにいる存在にだ。白と黒の八枚羽。色は違えども紛れもなくヴェル=セインの復活である。
全身に魔力を張り巡らせて俺はあるものを取りにいく。ヴェルの大鎌だ。
姫「ヴェル!」
俺はヴェルに大鎌を投げ渡しヴェルはそれを受け取る。
ヴェル「…有難う……人族の人…そしてよくもやってくれたわね…!吹き飛びなさい!!!」
ヴェルは魔力を思いっきり込めて大鎌を振るう。建物が殆ど通り消し飛んだ。さっきまでいた魔族たちはいない。多分ヴェルの攻撃で消し飛んだのだろう。その証拠に魔族たちがいたところには血が散乱していた。
ヴェル「……」
姫「……」
お互いに無言が続く。とっても長く、短くも感じた。先に口を開いたのはヴェルのほうだった。
ヴェル「本当に有難う…私の誇りを私の命を助けてくれて」
姫「…別にいい。たかが儀式兵器がなくなっただけだ」
俺は体についた埃などを落としながら本当にどうでもいいアピールをする。というか本当にどうでも良かった。
ヴェル「けど…本当に良かったの?儀式兵器って一人に一つしか作れないって…」
姫「お前を助けたいと思ったから助けた。唯それだけだ」
ヴェル「えっ…」
姫「その儀式兵器はすでにお前のものだ。所有権も使用権もすべてくれてやった。そいつを生かすも殺すもお前の自由だ。」
俺はそういってこの村から出ようとする。
ヴェル「何処に行くの!?」
姫「俺がここにいる用事は既に無くなった。ならさっさと帰るだけだ」
ヴェル「…ねぇまた逢えるかしら?」
姫「さぁな…お前が会おうと思ったら会えるんじゃあねぇの?」
ヴェル「何それ…クスッ……最後にあなたの名前だけ聞かせて?」
姫「…白鷺……白鷺姫だ」
俺はヴェルに背を向け歩き始める。
ヴェル「少し待って!」
姫「何?…っ!?」
俺は振り返ったら唇に軽く感触が感じた。いやこれは…キス…
ヴェル「また逢いましょ!白鷺姫♪」
ヴェルは笑顔で俺にそう告げるとスキップで行ってしまった。
姫「変わりすぎだろう」フッ…
俺は密かに笑ってしまった。
この事件で数多くの人族を失った。そしてこの事件のことを血の事件と呼ばれ魔族、人族に歴史に残るだろう。首謀者は魔王妃トリア=セインの手によって捕縛されたものの、どのような罪が下されたのかは発表すらされていない。どのような事件であったかを知っているのはごく少数だ。