仮面と運命と剪定者 作:カオス
衝撃の真実が発覚した。タイムスリップしたって言うのは仮説だったけどあったがまさか本当に戦争している時代にタイムスリップしたとは今でも信じられない。色んな情報を教えてくれた竜族の人は死んでしまったけど安らかに眠っていった。
姫「少し状況を振り返ろう」
多分…というかもしかしなくてもあの古代遺跡にあった装置がタイムスリップ装置だったのだろう。ダイヤルは何年前にタイムスリップするかの装置。あの手形の窪みはタイムスリップする人を特定する装置、剣の穴は無闇に使われないように鍵をかけるようにしたのだろう。
姫「状況は大体整理できたがまだ色んな不確定要素があるな」
まずいつ、どうやって戻るのか。これが一番の不確定要素。そしてこの時代にいる間、元の時代の時の流れはどうなっているのだろうか?止まっている?それとも普通に流れている?まぁこれは現時点では判断の使用が無い。そして最後にこの時代にいる間どこで衣食住をすませるか。まぁ最後のは簡単だ。食べるものはそこらへんの動物でも狩っていれば普通に食べ物は手に入る。住む所は木の上とか洞窟とかに住めばいい。後は服だが…これは申し訳ないが戦争で死んでいった人たちが着ていた服を洗って着ればいい。何処かに保護して貰えるのが一番いいことなんだが…
グオオオオォォォォ!!!!!
姫「……なんだあれ?」
…本当なんだあれ?いや理解は出来る。しかしアレがこっちに来ているって言う真実を認めたくないだけだ。空を飛び、こっちに向かってきている黒い生物。………ドラゴンだ。
でも何故ドラゴン?ドラゴンは基本的には温厚で攻撃はしない。食事も近くにいる動物などを食べるので人はドラゴンを避けて住む。逆に挑発するような行動や言葉、ドラゴンに攻撃する又はドラゴンに害があることをすれば怒り近くにいる人間全てを滅ぼすだろう。しかもドラゴンはトップクラスで強い魔物。討伐するのに軍を動かす必要があるほどの戦闘能力を持っている。
ぐオオオオオオォォォォォォ!!!!
あれはかなり怒っている。戦争しているときに流れ弾でも受けたか?…………わかった。マジでわかった。………結論から言えば俺が悪い。俺が流れ弾を弾き飛ばしたときに山の谷の部分にあたり土砂が起きた。その近くにドラゴンがいたのだろう。…やばい。もしあそこにいる戦場に原作のキャラクターがいたらバタフライ効果で何らかの影響があるかも知れれない。
姫「原作崩壊だけは避けないと…」
原作が崩壊したら助かる未来がなくなる可能性もあるかもしれない。原作キャラがいなくても何らかの影響があるかもしれない。どちらにしろ助けないと後々困る事になる。俺は一つの剣と弓を投影する。
姫「我が骨子は捻れ狂う…」
そう遠距離攻撃をしてドラゴンを打ち落としなかったことにしてしまえば問題ない。そう俺は判断した。
姫「
ドガァァァン!!!
ドラゴンに命中して大きな爆発が起こる。
グオオオオオオオオオォォォォォ!!!!
姫「マジかよ……」
鱗が何枚か剥がれたが言ってしまえばそれだけだった。完全に甘く見ていた。特典の力ならなんとかなると特典を過信しすぎていた。エミヤが使っていた
ドラゴンは進路を変えず戦場に飛翔していく。更なる怒りを身に宿しながら。どうやらさっきの攻撃を戦場にいる人たちと勘違いしたようだ。このままでは本格的にやばい。
姫「魔術回路…身体能力強化」
俺は魔術回路を開き身体能力強化魔術を身に宿す。そして一気に走り抜ける。ドラゴンは空中にいるため障害物なしで動くことが出来るが俺は死体やら瓦礫などで一々足止めをくらい、徐々に引き離される。
そしてついにドラゴンが戦場にたどり着いた。
魔族「ド…ドラゴンだーーー!!!」
魔族A「な、なんでこんなところにドラゴンがいるんだよ!?」
魔族B「知らないわよ!っというか早く逃げたほうがよくない!?」
魔族の指揮官「総員撤退!!しんがりは私が務める!!」
魔族C「危険ですトリア様!私たちが…」
竜族「ドラゴン!?なんで???!!!」
竜族A「これって結構やばいよね!?」
竜族B「ウルシア様、バリアリーフ様どうなさいますか!?」
ウルシア(?)「うむ…総員撤退せよ!殿は俺とバリアリーフでする!」
バリアリーフ(?)「殿は私一人で十分です。ウルシア様も撤退を!」
ウルシア(?)「俺は竜族の王だ。兵を一人でも多く生き残させるのが王としての…いや上に立つものとしての役割だ!」
バリアリーフ(?)「…わかりました。では総員撤退!」
両軍は撤退を始めた。しかし…
竜族「攻撃魔法!?なんで!」
竜族側から攻撃魔法がドラゴンに直撃した。
魔族D「あっはははははは。竜族のトップと魔族狩りを殺せるならこの命惜しくは無い!!」
竜族A「貴様!魔族か!?」
瞬時に魔族を殺し攻撃魔法をやめさせるがもう遅かった。
グオオオオオオォォォォォォ!!
さっきの攻撃でドラゴンは攻撃対象を竜族に定めた。
バリアリーフ(?)「早く撤退なさい!死にますよ」
バリアリーフ(?)の言葉で竜族の兵は撤退を開始する。そしてドラゴンと対峙するのはバリアリーフ(?)とウルシア(?)だけだった。バリアリーフ(?)は気鱗を纏った鞭で攻撃。ウルシア(?)も気鱗を纏った拳で応戦するもドラゴンの防御力の前では無力であった。
ウルシア(?)「ドラゴンの鱗は硬いと聞いていたがまさかこんなにも硬かったとは…」
バリアリーフ(?)「このままではジリ貧ですわ」
二人は焦りはじめた。ドラゴンの飛行速度と二人の移動速度はさほど違いは無いがドラゴンは空中にいる。必然的に空中にいるドラゴンのほうが有利というわけになる。隙を見て逃げようにも決定打になる攻撃も隙になるような手段も無い。しかも隙があって逃げたとしても空中にいるドラゴンのほうが速い。結論…詰んでいた。
しかし…
アタックライド<ギガント>
ドガァァァン!!
ドラゴンが爆発した。正確には何か飛来した物がドラゴンに当たり爆発し地上に墜落した。その正体はミサイル。この時代…いやこの世界ではありえない現代兵器だ。その現代兵器を放ったのは勿論この世界の
姫「危なかった…」
追いついたときにはドラゴンは二人と対峙していた。一人は一見、人族に見える男。しかし気鱗を使っているので竜族だろう。そしてもう一人…原作キャラのバリア……バリアリーフ!バリアリーフだ。バリアリーフは原作では重要キャラではあるが世界の運命が左右するほどのキャラではない。しかしバタフライ効果が……すまない、正直になろう。俺はバリアリーフの事は好ましく思っている。Tiny Dungeonで何故ヒロインに入っていなかったのか…サブでもいいから入れてほしかった…。まぁそんなことはともかく原作キャラともう一人助けられたからよしとする。
バリアリーフ(?)「あなたは…?」
姫「あ~そんなことよりアレをなんとかしないと」
俺がそういって地上にいるドラゴンと対峙する。さすがに
姫「今のうちに殺しておくか」
さっさと殺してさっさと逃げよう!そうしよう!
バリアリーフ(?)「あの…」
俺はバリアリーフ(?)の言葉を無視して一枚のカードをディケイドドライバーに読み込ませる。あいにくこの気を逃したらいつ倒せるのか分からなかったからだ。
アタックライド<ブラスト>
不規則の弾丸がドラゴンの足元に集中的に攻撃されドラゴンは態勢を崩す。
姫「二人とも手伝え!全力攻撃だ!」
俺の言葉に二人は一瞬呆けたが言葉の意味を理解し二人は気鱗を発動する。
姫「
俺は二対の干将・莫耶《かんしょう・ばくや》を投影し投げる。
姫「
更に一対の干将・莫耶《かんしょう・ばくや》を投影しドラゴンに向かって走り出す。竜族の二人も俺に続き走り出す。先に投げた二対の干将・莫耶《かんしょう・ばくや》がドラゴンに向かっていく。俺はエミヤが使っていた技を繰り出す。
姫「
先に投げた二対の干将・莫耶《かんしょう・ばくや》と俺が持っている
姫「当たり所がよかったな…」
俺は手に持っている
グォォォォ…
流石のドラゴンもアレだけの攻撃をくらって静かに倒れる。
ウルシア「やったか!?」
姫「フラグを立てるなよ…」
1分が経過したが動かない…どうやら本当に死んだらしい。俺たちは肩の力を抜き地面に座り込む。
ウルシア「いや~助かった…礼を言う。俺の名前はウルシアだ」
バリアリーフ「本当に助かりましたわ…今回ばかりは死ぬかと思いました。私の名前はバリアリーフと言います」
姫「礼は受け取っておく…じゃあ俺はも行く」
俺は立ち上がり歩き始める。
ウルシア「まぁ待ってくれ。改めて礼をしたい。我、城に招待したいのだが…」
姫「用事がある。じゃあな」
これ以上原作キャラに関わる事をすればどんなバタフライ効果があるか分からない。はやく別れてさっさと元の時間軸に返れる方法を探さないと…
バリアリーフ「待ってください。せめて名前だけでも」
…これを言えば開放されるが…原作突入したらどうなるか………しかたない
姫「俺の名前はっ!?」
俺は体が硬直した。そんな俺を見て竜族の二人も俺が見ている方向に目を向ける。そして硬直する。硬直した原因、それは二体目のドラゴンがこっちに向かってきている事だった。しかもさっきのドラゴンよりも一回り大きい。親か?って言うことはこいつまだ子供かよ…自分の子供を殺されたらそりゃあ怒るよな。
俺は二人を置いてドラゴンに向かっていく事を想定する。俺一人ならワンチャン、インビジブルで逃げられるから引きつけて置いて逃げられるが二人の体力は殆ど無い。ドラゴンとの戦闘そして魔族との戦争…体力がなくなるのは必然だった。しかし総合的に見るなら助かる可能性は高いだろうが不確定要素が二つある。もし他種族に見つかったら?もしドラゴンが俺ではなくあの二人に攻撃したら?どちらとも低い可能性だが決してゼロに近い確率ではない。
姫「はぁ…」
俺はこういう性格だ。残酷になりきれない俺が嫌になる。いやこれが本来の白鷺姫としての生き方なのかもしれない。
姫「ああ…最悪だ。今日という日を、俺はきっと後悔する」
アタックライド<サイドバッシャー>
俺はそう呟きながらサイドバッシャーを出す。サイドバッシャーとは仮面ライダーの中では珍しいサイドカー付きのバイクだ。
姫「さぁ乗れ…」
俺はバイクに跨り二人が乗るのを待つ……が一向に乗らない。
姫「乗れよ!」
俺はサイドカーの方を指で指し二人は理解したのかサイドカーに乗る。俺は二人が乗ったのを確認しサイドバッシャーを運転した。サイドバッシャーのバイクフォームでの最高速度は時速360km。そしてこの先は戦場をしていなかった場所に出るので道が安定している。つまり余裕で引き離すことが可能であった。
ウルシア「こんな乗り物みたことない…」
バリアリーフ「はい…とても速い乗り物ですわ」
俺は二人の会話に割って入った。
姫「お前らの城って何処にあるんだ?」
ウルシア「ん?この先をずっとまっすぐに行けばよい!」
姫「はぁ…わかった」
俺は更に加速しドラゴンを完全に引き離した。