仮面と運命と剪定者 作:カオス
今回の話はメッチャ短いです。
はっきりいってこの小説面白いかどうかメッチャ気になります。面白いように書いているつもりなんですけどやっぱり面白くないかな?
俺とバリアリーフの結婚が確定してからずっと城の中にいる。本来、元の時代に返れる方法を探さなくてはいけないがもう俺は俺のやりたいようにやると決めたのでまったく探す気がない。そして結婚式だがまずはお互いをもっとよく知り合ってから結婚と言う形で収まった。まぁいきなり結婚は早すぎだからなぁ。……まぁそれはともかく今俺はウルシアに呼ばれ王室に来ていた。
ウルシア「お前に専属メイドをつけようと思う」
姫「専属メイド?なんでまた?」
ウルシア「バリアリーフの夫(予定)になるんだ。バリアリーフはそれなりの高い地位にいるんだからその夫に専属メイドをつけるなんて当然だろ?」
姫「当然なのか?」
高い地位にいるから専属メイドをつけるっていう発想はわかる。けど必ずしも専属メイドをつけなきゃいけないのかどうかは些か疑問である。
ウルシア「当然に決まっているだろう!高い地位のものにはそれなりの扱いをしなければ下の者と上の者の差というものをある程度は示さなければならない」
姫「そういうものか」
ウルシア「そういうものだ」
政治とかにはあんまり詳しくは無いがそういったことをしなければならないのだろう。
ウルシア「入れ」
??「失礼します」
ガチャ(ドアの開閉音)
ドアが開き中に人が入ってきた。薄紫で後ろ髪を結んでいるポニーテイル。服装はメイド服だがスカート短めとかではなくちゃんとした生粋のメイド服だ。腰あたりに大きいリボンがあるが別にこれくらいは普通であると思う。…………何で気付かなかった!!メイドといえば
ウルシア「紹介しよう。彼女がお前の専属メイドになる…オペラ=ハウスだ」
オペラ「ご紹介に預かりました。オペラ=ハウスと申します。以後お見知りおきを」
あれ?
オペラ「炊事洗濯、その他諸々ができます。大抵の事は出来ますので何なりとお申し付けください」
アレ?
オペラ「また戦闘の技術も御座います。万が一にも貴方様を傷つける事が無いよう命を懸けて貴方様をお守りいたします」
are?
オペラ「あの…何かご不満がありましたでしょうか?」
不満があったように見えたのか何も言わない俺に声をかけてきた。いや何も言わなかったから不満に見えたのかもしれない。いやそれよりも………え、何アレ?俺の知っているオペラ=ハウスではない!口を開けばネタが出てくるのが俺の知っているオペラ=ハウスだ。けど目の前に居るのは容姿は俺が知っているオペラ=ハウスだ。けど何アレ?まるで本当に出来るメイドみたいになっているではないか!いや…オペラ=ハウスは出来るメイドだけど……
ウルシア「なんだ?オペラが気に入らなかったのか?容姿か?年齢か?」
いや容姿でも年齢でも…って年齢って言っちゃまずいでしょ!
オペラ「…」
何も言わないんかい!……って俺も何か言わないと!
姫「い、いやあまりにもうよく出来たメイドだからすこし驚いていた」
オペラ「光栄で御座います」
いや本当に誰だよお前!いや…これは読者のみんなにはよかった事なのかもしれない(メタイ)
ウルシア「そうだったのか。まぁオペラはとても有能だ。何かあればオペラを頼るがいい。……オペラとも結婚してもいいがバリアリーフとちゃんと話してからじゃないと怒るぞアレ…」
オペラ「ご冗談を…」
姫「何でオペラ…さんも結婚する話になっているんですか?」
ウルシア「見惚れていたのだろう?」
姫「驚いていただけだ」
ウルシア「まぁそういうことにしておいてやるよ」
姫「事実なんだが…」
いや本当に驚いている。あの性格に!
そして一ヶ月が経った。オペラさんは相変わらずあの性格のままだ。正直に言ってやり難い。正にできるメイド!っていうのを体現したかのような人だ。不快な事に思うような言動はしないし気遣いも出来る。たまに心を読んでいるんじゃあないかって言うぐらいに気遣いをしてくるときもあるくらいだ。今オペラさんは俺たちの図書室の掃除をしている所だ。
姫「なぁバリアリーフ」
バリアリーフ「なんでしょう?」
姫「オペラさんっていつもあんなふうなのか?」
バリアリーフ「いつもあんなふうですよ」
姫「…そうか」
バリアリーフ「…」
姫「なんか冷たくね?」
バリアリーフ「私はいつもこんな感じです」
バリアリーフはそっぽを向いてこちら側を見ようとしない。
姫「…妬いているだけか」
バリアリーフ「なぁ!や、妬いてません!断じて妬いて…」
姫「はいはい。妬いてない妬いてない」
バリアリーフ「///…ええそうです!妬いてますとも!姫からまさか浮気発言をこんな早くから聞かされるとは思ってもいませんでしたから!」
姫「浮気じゃない!気になるだけだ」
バリアリーフ「それを世間一般では浮気と呼ぶのですよ!!」
姫「そうじゃない。……俺はこの城に来て色んなメイドを見てきたけど、どのメイドも笑顔がってみんなと楽しそうに喋っていたりしているんだよ」
バリアリーフ「それがどうかしましたの?」
姫「けどオペラさんだけは誰かと私用の事で喋っていたり笑顔を見せなかったりと色々と気になってさ」
バリアリーフ「…確かにオペラは誰かと世間話をしていたりましてや笑顔を見た事もありませんでしたわ」
姫「気遣いが出来て家事全般どころか色んな技術を持っている。正にメイドの鏡…いやそれ以上だ。だけどオペラさんは自分のことを必要以上に話さない。俺はそこが気になっているんだよ」
バリアリーフ「確かに気になりますね」
姫「俺たちの専属メイドっていうのもあるしちゃんと今度この事について話し合おう」
バリアリーフ「そうですわね。それなら明日にでも…」
??「失礼します!」
バリアリーフ「何事ですか!?」
メイドがノックもせずに入ってきた。つまり緊急の連絡があるって言う事だ。
メイドA「魔族軍が西より進行中!」
バリアリーフ、姫「!?」
メイドA「直ちに戦争の準備に取り掛かってほしいとの事です!」
バリアリーフ「わかりましたわ」
メイドは部屋を出た。
バリアリーフ「この話はまた今度に。私は戦争の準備に向かいますわ」
姫「いやまて」
バリアリーフ「?」
姫「俺も行こう」
バリアリーフ「ですがまだあなたは正式に竜族には」
姫「なる予定だからいいだろう。それに恋人を戦争に向かわせて安全な所にいるって言うのは性に合わないんでね」
バリアリーフ「姫…わかりましたわ」
俺たちは戦争に行くための準備をはじめた。
コンコン(ドアノック音)
姫「入れ」
??「失礼します」
オペラが部屋に入ってきた。どうやら図書室の掃除が終わったようだ。
オペラ「図書室の掃除が終わりました。…あの狩りにでも行くのでしょうか?」
バリアリーフ「戦争に行って来ますわ」
オペラ「!?」
姫「オペラさんは留守番をお願いしてもいいですか?」
オペラ「いえ、私も行きます。ご主人様をお守りするのが私の使命ですから」
姫「そうか…守るのは勝手だがこれだけは命じる死ぬな…わかったな?」
オペラ「…はい」
俺たちは部屋を後にした。