武昭と一郎が酒を飲み交わした次の日の朝……
「なるほど……自分の脚を機体に履いた時に異空間に送るんですか……」
「あぁ、こうする事で背中に発動機を背負わなくても良いんだ」
「確かに……以前の機体ならかなりの重量が掛かってましたから……」
「もっとも武昭君には関係ない話だけどね」
「違いないっす 博士、おかわりいりますか?」
「あぁ、少なめでくれないか?」
「わかりました」
2人は朝食を食べながら話していた。
朝食を終えて……
「じゃあ僕はこの理論を他の人達に伝えてくるよ」
「博士、俺も護衛でついていきますよ」
「いや向こうの方から護衛の兵は来てくれるから武昭君は自由にしてて良いよ。
おっと話してたら来たみたいだ」
2人が話してるとチャイムが鳴ったので出るとブリタニアの軍服を着た兵士が立っていた。
「宮藤博士を迎えに参りました」
「じゃあ行ってくるよ」
「さてと博士も出かけたし俺も何処か行くか」
一郎が出た後武昭も何処かへ向かった。
1人になった武昭は
「ふわぁ……やっぱり、ブリタニアからカールスランドは近いな……」
武昭はカールスランドの田舎町の道を歩いていた。
そんな中………
「なんで……んな……に……」
「ん?何処かから女の子の声がしたけど……向こうからだな……」
武昭が声のした方に行くと酒蔵の様な建物の前に来た。
「おーい、誰かいるのかー? ん?地下室から声が……」
武昭が扉をノックするが反応が無かったので勝手に入ると地下室があったのでそこを降りて行った。
武昭が階段を降りると少し重厚な扉があり声はその中から聞こえていたのでドアをノックすると中から声が聞こえた。
「おーい、俺の声が聞こえるなら反応してくれないか?」
「……!?は、はい、聞こえますけど……どなたですか?……」
「あぁ、俺は近くを歩いていたら誰かの泣き声が聞こえたから、もしかしたらと思って
助けに来たんだけど……どうやら、そうじゃないみたいだね」
「は、はい……実は…私は数年前に魔力に目覚めました……けど……」
武昭が少女から聞いた話によると……
数年前に少女が魔力に目覚めて魔女になる為に訓練をしている最中に
『夜間視能力』という能力が暴走して眼を痛めてしまい日光の下で過ごす事が
出来なくなった為ここに居る生活を余儀なくしているとの事だった。
「なるほど……夜には良く見える様になったけど、その代わりに日光に過敏になったって事か……」
「その通りです……けど……私も他の子達みたく太陽の光の中を……」
少女の声が涙声になっていた。
「うーん……なぁ、もしも俺がその眼を何とかする事が出来ると言ったら……やるかい?」
「それが本当なら……ここから私が出る事が出来るんですか?」
「あぁ、俺はちょっと
武昭の話を聞いた少女は少し考えた後……
「はい……私はあなたの提案を受けます……」
「そっか、じゃあ今すぐって言うのは無理だから明日のこの時間で良いかな?」
「はい……お願いします……あっ、そう言えばあなたの名前は……?」
「あぁ、まだ自己紹介をしてなかったか、俺の名前は龍盛 武昭って言うんだ 出身は扶桑になる」
「私の名前はハイデマリー・W・シュナウファーと言います……」
「うーん……ちょっと俺からしたら名前が長いな………
よしっ、マリーって呼ばせてもらうけど構わないか?」
「は、はいっ……龍盛さんが良いなら………」
「俺の事も名前で良いぞ、知り合いからはそう呼ばれてるから」
「わ、分かりました……た、武昭さん……」
「じゃあ、また
そう言うと武昭は、その場から離れた。