武昭がハイデマリーと会った次の日……
武昭はハイデマリーがいた地下室の前にいた。
「おーい、俺だけど居るかー?」
「あっ、はい……大丈夫です……」
「今は夜だから中から出ても大丈夫だぞ?」
「そうですか、分かりました今出ます……ガチャ
地下室の扉が開くと縫いぐるみを持った肩までの長さの銀髪の少女が出てきた。
「え……扶桑の人……だったんですか?……」
「そうだぞ宜しくなマリー」
「あっ……はい、宜しくお願いします武昭さん……」
2人は自己紹介をすると握手をした。
「えっと……それで、どうやって私の眼を……」
「あぁ、それには
武昭は懐から小さなケースを出して中に入っている物をハイデマリーに見せた。
「コレは……メガネですけど、かなり小さいですね………」
「あぁ、
「えっ?本当にこのメガネを掛ければ昼間でも外に出られるんですか?……」
武昭の言葉を聞いたハイデマリーは半信半疑だった。
「驚くのも怖いのも分かるよ けど、コレを使えばマリーは普通に昼間の太陽が出てる中でも歩く事が出来るんだ。
コレはマリーが自分で決めるんだ……別にマリーが嫌なら断っても構わないよ……」
「武昭さん……(本当に私の事を考えてくれてるんだ……)分かりました……私は武昭さんを信じます」
ハイデマリーは武昭からケースを受け取るとそのままメガネを掛けた。
「えっと……本当にコレで大丈夫なんですか?……」
「まぁ、信じられないのは分かるけどな、そうだ
武昭がポケットから取り出したのは数枚の手のひらの大きさの何かの鱗の様な物だった。
「コレは
「はい、分かりました……けど、コレってなんですか?」
「うーん……まぁ、ちょっとした頑丈な素材だよ。おっとそろそろ帰らないとな」
「武昭さん、ありがとうございました」
「気にするな、俺はただ自分が出来る事をしただけだからな」
武昭はハイデマリーに背を向けたまま右手を上げて振ると、その場を離れた。
次の日の朝……
「今の時間は、もう太陽が出てる筈……その私がこの時間に出たら目を痛める……けど……」
ハイデマリーは武昭から貰ったメガネを確かめようとしていた。
「うん……大丈夫……武昭さんから貰ったコレがあれば……」カチャ
ハイデマリーはメガネを掛けて外に出た。
その結果……
「あぁ……本当に……太陽の下を歩く事が……出来たんだ……久し振りに、こんな青空を見ました……
ありがとうございます……武昭さん……」
ハイデマリーは目を痛める事なく日の光が出てる中を歩けてる事に感動して泣いていた。