男の名
だりぃな…
いきなりで悪いが、今ものすげぇだりい。いやこの小説の初っぱなから読者の皆さんの気分を害するつもりはねぇんだがそれでもだりぃ。
理由はーー
不良A「おい!なに無視してんだよ、コラ!!」
不良B「ビビって声出せなくなったんじゃねぇ〜のw」
不良C「いいから早く金渡してくんねぇかなぁ〜」
不良の皆様に絶賛絡まれているからなんだよね〜…
はぁ〜、面倒クセェな。ちょっとコンビニ寄って帰ろうとしただけで絡まれるって今日の星座占い最下位だったっけ?
ダメだ、思い出せん。まあそんなことよりーー
「…すいませんが今は渡せる程持っていませんので見逃して下さい」
こう言うか。ま、こん時の相手の反応は言わずもがなーー
不良A「アァっ!?出鱈目言ってんじゃねぇぞコラァ!!てめぇさっきATMから金引き出したんだろ!?」
不良B「そんな幼稚なウソ言ったって意味無いっしょw」
不良C「だからさぁ〜平たく言えば大人しく渡してくれりゃあ俺たち何もしないってこと〜、だからさお金ちょうだい」
教科書どおりの反応するわな。ここまでお約束通りの展開だと逆に新鮮な感じがするねぇ〜。まぁいつまでも好き放題言われんのも癪やしな……よし…
「…言いてぇ事はそれだけっすか?はっきり言って邪魔っす。これ以上邪魔するんなら力づくでも通して貰いますよ」
俺はわざと声を低くして3人に言い放った。すると3人は一瞬キョトンとした顔になった。まさかこんな台詞を言うとは露ほども思わなかったのだろう。そしてーー
不良A「てめぇガキの癖に舐めてんじゃねぇぞ!!年下なら年上の言う事素直に聞きやがれ!!」
不良B「ちょっw…マジでw…プ、ププ、プハハハハハハww
今時まだそんな台詞吐くような奴いたんだwwクハハハハハww」
不良C「知らないよ〜。言っとくけど俺たち年下だからって手加減してあげないからねぇ〜。あと今更謝っても遅いし」
ヤベー、めっちゃウザいんだけど。つーかてめぇ等みてぇな年長者の言う事聞く事の方がよっぽどおかしいわ。敬う事すら嫌やし。あと何故そんなに笑うんだ?笑いのツボがよう分からん。そして年下を全力でイジメるっつーことを堂々と言うんじゃねぇし、お前等に対して謝る要素など欠片も無いわ。
心の中で愚痴っていると不良3人は俺の周りを取り囲んだ。
不良A「覚悟はできてんだろうなぁ…アァ!?」
不良B「クククw…こんな笑ったの久しぶりだしw」
不良C「そんじゃあ行くよ〜」
そう言うや否や3人同時に襲いかかってきた。前方に1人、後ろに2人だ。同時に殴れば勝てると思い込んでる様な、いや実際そう思っているのであろう攻撃だ。大抵の人間であればここで諦めるのであろうが、俺はそんな人間じゃあない。
3人が襲いかかると同時に俺は前方の1人に突撃し、その場でジャンプし両足の裏を相手の顔面に叩き込んだ。
(ちなみにコンビニ袋は突撃する前に道端に放り投げた)
ドガッ! 不良A「ッ!!」
所謂ドロップキックである。音から察するに充分な威力だった様だ。相手は後方に吹き飛び、気絶してしまった。案外脆いんだな。そして重力に従って体が地面に向かっていき、やがて地面に着いた。鈍い痛みはあるが、堪えて直ぐに立ち上がり、後ろを向く。
すると残り2人は呆気に取られていた。急な出来事に頭が追いついていない、そんな顔をしていた。そんな隙を俺が見逃す訳が無い。
「シッ!」
俺から見て右にいる奴、確かヘラヘラ笑ってた奴だったな。そいつの懐に素早く潜り込み、短い掛け声と共にちょうど鳩尾辺りを拳で突く。
ドッ! 不良B「グボッ!?」
うめき声を発し、直後腹を抱える様にうずくまる。そして後ろに倒れ悶絶。またまともに呼吸が出来ず、「カハッ!カハッ!」といった息遣いをしている。喧嘩の途中で隙を見せたからこうなるのだ。しばらくそうしてな。
不良C「くそっ!」
最後の1人となってしまい、もう後がないと思ったのだろう。おもむろにナイフを取り出し、こちらに突き付けてきた。が、握り方が甘い。恐らくこういった武器の扱い方はド素人の様だ。恐るるに足らないな。なので俺はわざと小馬鹿にした様な顔を作り、手招きをする。軽い挑発だ。
不良C「舐めんじゃねぇぞ!!」
おどけた口調は何処へやら。挑発に簡単にのり、ナイフを振りかざしてきた。だが出鱈目な軌道を描いており、避けて下さいと言わんばかりの攻撃だ。ナイフの良さを活かしておらず、逆に隙を作っている。だからーー
パシッ! 不良C「イテッ!」
その隙を突いてナイフを握っている手を狙い、蹴り上げ、ナイフを飛ばした。そして相手が蹴られた手を反対の手で抑えている隙にローキックをかました。
ガッ! 不良C「グァッ!」
あまりの痛さに体がくの字に曲がり、必然的に頭が下がる。さぁ〜ってっと、そろそろトドメだ。
ドゴッ! 不良C「ッ!!」
渾身の左ストレートを顔面に叩きつけた。相手は悲鳴をあげることも無く、後ろに吹き飛び、そのまま気絶した。
ふ〜、終わったか。えーと袋袋っと。あ、あったあった。
中身は、まあ大丈夫かな。炭酸飲料はゆっくり開ければいいかな。お菓子はちょっと中身が砕けた程度だな。
さぁ〜てとそろそろ帰ろ。あんま遅いと姉さんに怒られっからな。
あ?ていうかお前誰だって?そういや名乗ってねえな。
格闘術を学んでいる以外は普通のーー
ただの中学生や。
戦闘描写ってムズイ…