といっても原作をそのまま小説にしている感じですのでオリジナル展開は期待しないで下さい。
読みにくく、分かりづらいので注意して下さい。
伝説の龍
新宿・神室町ーー
アジア最大の歓楽街と言われ、昼夜問わず賑わっている所から『眠らない街』とも言われている。キャバクラやホストクラブに風俗、ゲームセンター、映画館、バッティングセンターなど大人だけで無く若者でも楽しめる施設が沢山ある。また現在『神室町ヒルズ』と呼ばれる複合施設が建設され、完成すれば益々この街は活気に溢れるだろう。そしてこの街にはある組織がいる。その名は『東城会』。
東城会ーー
関東最大規模の極道組織であり、神室町を裏で牛耳っている。直系団体数およそ100。総構成員数は3万人にも及ぶ大規模組織である
財政界や芸能界、挙げ句の果てには本来は敵であるはずの警察組織とも特殊なパイプを築いており、裏の世界だけでなく表の世界にも発言権を持つ、影の支配者。
この神室町は、長年、東城会の拠点として機能しており、この街にもそう言った裏社会の人間が根城としている数々の事務所が存在する。
そんな神室町にはかつて『堂島の龍』と呼ばれる極道がいた。
その名は
『堂島の』というのは当時彼が所属していた東城会の直系団体である堂島組の事である。この異名から分かる通り彼は東城会内で名の通った者であった。また彼には養護施設『ヒマワリ』で共に育った大切な人達がいた。
唯一無二の親友ーー
最愛の女性ーー
桐生を含めたこの3人は子供の頃からの付き合いで血を超えた絆で繋がっていた。また3人には恩人と呼べる人がいた。
堂島組の若頭であり、桐生達の育ての親ーー
彼は『ヒマワリ』の経営者であり、桐生達を子供の頃から世話をした。風間の背中を見た桐生と錦山は風間に恩を返したいという想いを持ち、風間と同じ極道の世界に入った。
極道になってからは苦労や時には命懸けの闘いを強いられる事もあった。だが、それらを乗り越えて彼等は更に絆を深め、平穏な日々を過ごしていた。
しかし1995年10月ーー事件が起きてしまう。
錦山が誤って自身の組長である堂島組長を殺害してしまう。堂島組長は由美を襲おうとした所、錦山に銃殺されたのである。桐生も現場に駆け付けるが既に其処には堂島組長の死体、うずくまる由美、そして全身を震えながら銃口を堂島組長に向ける錦山の姿があった。唖然とする中でパトカーのサイレンが近づいてくる。ここで桐生は思わぬ決断をした。
ーー由美を頼む。
錦山にそう告げ、何と自分が彼の代わりに罪を被ると言ったのだ。もちろん錦山は異を唱えた。自分が捕まると。しかしこの時、錦山には唯一の肉親である妹がいた。しかも難病に掛かっており、もうすぐ手術を控えているという状況だった。今ここで錦山が捕まれば、妹を見守る人がいなくなってしまう。しかも殺人だ。極刑は免れず、下手をすれば無期懲役となってしまう。だから桐生は罪を被る決意をした。
ーー行け!!
由美を錦山に渡し、叫んだ。錦山は桐生の覚悟に折れ、その場を去った。子供の頃からの付き合いだ。桐生が一度決めた事は頑なに変えない性格だと錦山は嫌と言うほど分かっていたのでこうするしかなかったのだ。程なくして警察が現場に駆け付け、桐生は逮捕された。裁判にかけられ、判決は懲役20年。さらに堂島組からは破門された。そして桐生は10年もの間、獄中で過ごした。しかし出所した桐生には壮絶な闘いが待っていた。
2005年12月
東城会が銀行に預けていた金が盗まれるという事件が発生。その額『100億円』。
さらにその直後に当時の東城会三代目会長である
これにより100億円を無事取り戻せば跡目を継げると東城会の男達は躍起になり、血で血を洗う戦いが繰り広げられた。桐生もその抗争に巻き込まれた。その最中、桐生は運命的な出会いをする。それは死体が転がるバーで出会った。
ーー
母親を探す為に単身で神室町に来た少女。まだ9歳だった。
しかも桐生がかつて過ごした養護施設『ヒマワリ』から抜けだして来たと言った。更にその母親というのは由美の妹の
その後も屈強な男達との闘いを制していき、次第に真実が明らかになっていく。由美と美月,そして遥の関係、100億円を盗んだ犯人、桐生の過去…
次々に明らかになる真実に対し、それでも桐生達は突き進み、遂に諸悪の根源と対峙する。その際、世良会長の遺言状を掲げ、桐生はその『悪』に言い放った。
ーー俺は東城会四代目『桐生一馬』だ!!
その遺言状には桐生の名、そしてその者を東城会の跡目にするといった内容が書かれていた。世良会長は元を正せば風間の庇護下にあり、桐生の人となりを勿論知っていた。また自分の命がこの先誰かに狙われるだろうと悟っており、それを踏まえて遺言状を風間に託し、彼に次期会長の名を記してもらう事にした。そして風間も東城会、そして極道の未来を託せるのは『彼』しかいないと思い、遺言状に記した。
桐生はその『悪』に四代目会長として立ち向かい、激闘の末これを制した。
そして最後に待ち受けていたのはーー
10年間で修羅となってしまった兄弟分ーー錦山だった。かつて唯一無二の親友同士だった2人はいつしか敵同士となってしまい、闘うことしかできなかった。
ぶつかり合う2人。互いの気持ちをぶつけ合う2人を止めることなど誰にも出来なかった。だがそれも永遠に続く事は無くーー
桐生の勝利で決着がついた。
しかし、『悪』はまだ諦めていなかった。最期の足掻きで桐生達に襲いかかる。そして桐生にトドメを刺すため拳銃の引き金を弾く直前ーー
ーーうおおおおおお!!
それは先程まで桐生と死闘を繰り広げていた錦山だった。錦山は桐生達を守る為最後の力を振り絞って『悪』に立ち向かった
そしてーー
ーー最期のケジメくらい俺につけさせろや…
錦山が爆弾に拳銃を向ける。
ーーやめろ!やめるんだ!…錦いぃ!!錦いいいいぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!
パンッ
発砲音が響いたと同時に爆発した。そして錦山は最期のケジメとして『悪』と共に自決した。
全てに決着をつけた桐生は既に満身創痍でーー
生きる気力を失っていた。
この事件により桐生の大切な人達が還らぬ人となってしまったからだ。親友、恩人そして最も愛していた者でさえも。
そんな桐生に言葉を掛けたのは、この事件で相棒的存在だった刑事ーー
彼は言った。
ーー逃げるな!お前の闘いはまだ終わってねぇ!…それにあいつをまた1人にするのか?
伊達の視線の先にはーー遥がいた。桐生は遥を見つめ、そして決心した。この娘を守ると。立派に育てると。もう1人にしないと。
その後桐生は東城会本部で四代目会長の襲名式と引退式を同時に行い、極道から足を洗った。仲間の1人である
しかしその平穏も長くは続かず、桐生はその後も闘いに何度も挑む事となる。
2006年12月
東城会の『消えた100億円』事件から1年。東城会は再び危機に陥っていた。
関西の最大組織である『近江連合』。
その近江連合が弱体化した東城会の吸収を狙い、関東進出へ向けて抗争の準備を着々と進めていた。五代目会長である寺田行雄は桐生にこの危機を乗り越える相談を行った矢先に近江連合の凶弾に倒れた。
桐生は寺田の意思を引き継ぎ、東城会を救うべく神室町へと戻った。そして、抗争を阻止すべく寺田から託された書状を手に関西へと向かった。平和的解決を目指したが、そこに『関西の龍』と呼ばれる近江連合直参郷龍会会長、
そして26年前に東城会によって壊滅状態に追い込まれた韓国マフィア『ジングォン派』。抗争の裏で暗躍し、桐生達に立ちはだかる。全ては26年前の復讐を果たす為。そしてその生き残りは東城会だけで無く、警察組織をも巻き込む事態に発展した。
そして桐生は『龍』の肩書きを持つ者として、また『男』として郷田龍司との決着に挑んだーー
近江連合と東城会の抗争事件から数日後。桐生一馬は仲間達と別れ、沖縄で養護施設を営むため遥とともに東京を発った。また東城会では新しく六代目の会長が誕生した。
名は
かつての堂島組長の息子である。桐生は大吾を昔から弟分の様に可愛がっており、東西の抗争でも協力し合い、大吾自身もその時に成長したのである。
そして桐生は東城会を大吾に託し、自身は養護施設『アサガオ』で孤児の子供たち8人と平穏な日々を送っていた。
しかし1年後、沖縄にある問題が押し寄せる。
米軍基地増加計画とリゾート開発計画。それに関わる東城会と二人の政治家の存在。市民の反対が増加する中、アサガオにも土地買収の問題が発生した。土地の所有者である地元極道組織・琉道一家とのいざこざ。それが徐々に国家規模の計画と繋がっていった。しかし、大吾の力もあって事態はひとまず落ち着き、桐生たちにもまた平和が戻ったのである。
しかし、そのさらに1年後。事態は急変する。
2009年3月
琉道一家組長・
様々な偉業、そして武勇を打ち立てた桐生は
いつしか『伝説の龍』と呼ばれ
全国の極道達にとって畏敬の存在となった。
ーーそして2010年3月
様々な闘いを乗り越えた桐生にまた新たな闘いが待ちうけようとしていた。
これは
『伝説の龍』と呼ばれる男
『龍』の伝説を継ぐ3人の男達
そして彼等を見つめる1人の少年
5人の熱き男達の、奇跡の記録。
龍が如く1〜3までをざっと書いてみました。
ざっくりしすぎたかなぁ〜