クロス「今日は助っ人を迅雷とクラゲが連れてくるらしい」
白恋中との練習試合の当日となった。
しかしメンバーがまだ一人足りていなかったため助っ人を一人呼ぶことになった。
迅雷「連れてきたぜー」
クラゲ「天野くんです!!」
その灰色の髪に青い目をした気だるそうな様子の少年を見て声を上げたのは黒木だった。
黒木「お前っ!?
星「俺が来たら悪いか」
黒木「お前俺が誘った時は…!!」
星「そんなのいいだろ。俺はベンチだ。いるだけだ」
その言葉を聞いて、黒木はガックリした様子になった。
黒刃「知り合い?」
黒木「前に言ってたヤツだ」
ヒイロ「………それって授業中に無意識で技を撃ったっていう………」
黒木「そうだ」
まだ迅雷も入る前に話を聞いていたがこんな所で出てくるとは………
ヒイロ「でも何なのよあの態度、腹立つわね」
茜「来てくれただけマシでしょ!!」
でも様子を見る限りやる気はまだ無いままみたいだ………困ったな………
立向居「よし!!みんなで勝利を掴もう!!」
『はい!!』
クロスレイ
FW 神崎 黒刃
MF 燈咲 雲白 黒木 火河
DF 風魔 豚田 硬田 迅雷
GK 零野
というフォーメーションになった。黒刃はMFだが今回は仕方なくFWになってもらった。
ヒイロ「じゃ、やりましょうかね」
黒木「やってやろうじゃん」
黒刃「やってやんよ!!」
兎月「うぅ………緊張する………」
茜「楽しもう!!兎月ちゃん!!」
紅葉「そうです!!楽しむのも忘れちゃダメです!!」
兎月「は、はい!!」
硬田「後ろは任せろ」
豚田「最善のプレーをしよう硬田」
迅雷「ノリで行くぜ!!」
風魔「迅雷殿。油断は禁物ですぞ」
迅雷「分かってるって」
クラゲ「皆さん頑張ってください!!」
立向居「勝利を皆で取ってくるんだ!!」
クロス「さぁ!!勝ちに行こうぜ!!」
『おう!!』
やる気は充分なクロスレイ。
と、そこに白恋中の選手の何人かが寄ってきた。
二人は水と雪だ。
水「クロス!!いい試合にしような」
クロス「おう!!」
雪「兎月ちゃんもよろしく!!」
兎月「うん!!」
と、そこにキャプテンマークをしていて青く長い髪を白のリボンで一本みつあみにしていて、目は赤と緑のオッドアイの少女、紺色の髪に青の目をした少年、若干青みのかかった白の短髪に目は黒目の少年が来た。
水「紹介するよ。リボンの子が
深苑「よろしくねー。僕のことは深苑って呼んで!!」
なんか天然っぽい深苑。
狼牙「よろしく」
クールな様子を保っている狼牙。
水谷「よろしくな」
これまたクールな水谷。
あれかな?白恋中の男子陣はクールな人ばっかりなのか?
……あ、水は男だからそうでもないか………
水谷「試合楽しみにしてるな」
クロス「おう!!俺はクロスレイのキャプテンの零野クロスだ」
深苑「クロスくんよろしくねー!!」
と、自己紹介が終わったところで遂に試合が始まろうとしていた………
試合の場所は十字中学でやらせてもらえなかったので仕方なく一般のグラウンドを借りた。
白恋はDFとGKは自己紹介がなかったので分からなかったが少なくともFWに雪(右)と狼牙(左)、MFが水(中央)、水谷(右)、深苑(左)のようだ。立向居さん情報でも白恋はDFは問題ないらしいし警戒すべきはここ五人だな。
クロス「さぁみんな!!行くぞ!!」
『おう(はい)!!』
ベンチに座っていた吹雪に円堂が近づいて行った。
吹雪「やぁキャプテン。どうしたんだい?」
円堂「この試合、吹雪はクロス達に勝ち目があると思うか?」
と、言うと吹雪は少し考えてこう答えた
吹雪「力量なら負けてないはずだよ。あとは実力を発揮できるかだと僕は思う」
円堂「そうか………」
円堂もベンチに座り、試合を見守る………
『さぁ!!遂に始まります!!クロスレイ対白恋中!!グラウンドには多くの観戦者が来ております!!実況は!!十字中学放送部!!
ピー!!
笛の音が鳴り響き、まずはヒイロがボールを持ち、ドリブルで運ぶ。
雪「させないよ!!」
ヒイロ「黒刃!!」
ヒイロは雪につかれる前に黒刃にパスする。
『これはいい位置にパスが繋がったぞ!!』
狼牙「来い!!」
黒刃「すまねぇがお前らと正面で勝てる気しねぇの!!茜!!」
ここでサイドから上がってきていた茜パスが通る。
茜「ナイスパス!!」
水谷「ちょこまかと!!」
茜「軽い軽い♪」
『おっと!!火河!!ドリブルで水谷を抜いた!!』
茜の最大の特徴はその跳ねるようなドリブルだ。これに相手が反応出来ず、ドリブル力なら恐らくチーム1の実力だ。
茜「決めちゃって!!ヒイロちゃん!!」
茜がDFも抜いて、飛び出してきたヒイロにパスをする。
ヒイロ「ナイスッ!!撃ち抜け!!スカーレットバレット!!」
『ここで神崎の必殺シュートだ!!』
ヒイロの必殺シュートがゴールに向かっていく………
黒木「行っけぇ!!」
水「ふぅん………」
気づけば水がゴールを守るような位置に立っていた。
クロス「いつの間に!?」
水「喰らいやがれ!!」
水はヒイロのシュートを足で挟み、足で回転をかけた。
ヒイロ「シュートが……」
すると回転をしたボールは氷を纏い、小さな氷柱のような形になっていく。
水「ブリザード!!ランス!!」
その氷柱を水は片足で真っ直ぐ蹴ってきた。
兎月「打ち返した!?」
『なんと!!白福!!ヒイロのシュートを撃ち返した!!そしてボールはクロスレイのゴールに向かっていく!!』
クロス「させるかよ!!エックスブロック!!」
水「無駄だよ!!」
クロス「くっ………うぉ!?」
クロスは必死に手を突き出し止めようとするが虚しくもエックス字のエネルギーが崩壊しシュートがゴールに突き刺さった。
クロスレイ 0-1 白恋中
『ゴール!!なんと!!ヒイロの必殺シュートを撃ち返し、水が先制点を決めた!!』
クロス「くっそぉ………」
兎月「行かせません!!」
水谷「邪魔だ!!」
兎月「ひぃぃ………」
水谷のプレッシャーに兎月は思わず縮こまってしまう。
迅雷「大丈夫か!!兎月!!」
水谷「人のこといってる場合じゃないと思うぞ。深苑!!」
『おっと!!これは水谷から琴星へのナイスパス!!』
深苑「ナイスパス!!行っくよぉ!!流星ブレード!!」
『なんと!!元イナズマジャパン、基山ヒロトの必殺シュートだ!!』
硬田「止めるぞ!!ザ ウォール!!…グォッ!!」
豚田「おう!!アースクエイク!!…グアッ!!」
クロス「任せろ!!エックスブロック!!」
二人のおかげで勢いが殺せていたため何とかゴールは免れる。
クロス「二人ともすまん」
豚田「大丈夫だ」
硬田「礼には及ばん」
『雪村!!勢いよくクロスレイのDFを抜いた!!』
狼牙「……行くぞ」
狼牙はボールを引っ掻くように二回蹴る。するとボールが氷を纏う。
狼牙「ウルフ!!ブリザーァド!!」
すると狼のオーラが出現し、自動的にボールは撃ち出された。
クロス「エックスブロック!!……グハァ!!」
クロスレイ 0-2 白恋中に
『クロスレイ!!更に一点を取られた!!』
『不知火!!ドリブルで相手ゴールへ向かう!!』
黒刃「次は俺が撃つ!!」
雪「させないよ!!スノーエンジェル」
雪が跳び、足を二回振ることで冷たい風が吹くと、足が着いた瞬間黒刃が凍りついた。
『しかし!!ここは白福が止めたぁ!!』
雪「どっちの白福か分からないじゃん!!」
水谷「こっちだ!!」
雪から水谷へパスをする。
水谷「いくぞ」
水谷はボールを上に蹴りあげる。
硬田「あの動きは……!!」
豚田「ファイアトルネードか!!」
クロス「いや違う!!」
『なんと!!あのファイアトルネードとは鏡あわせの動きだ!!』
水谷「アクアトルネード!!」
クロス「うわっ!?」
クロスレイ 0-3 白恋中
『またしても白恋中が得点!!』
そしてその後も………
雪「エターナル!!ブリザード!!」
黒木「あれは吹雪さんの!?」
クロス「エックスブr……グアッ!!」
ヒイロ「このままいく!!」
水「アイスグランド!!」
『あっとあれは吹雪さんの必殺技!!ヒイロ凍ってしまった!!』
水「狼牙!!」
狼牙「ウルフ!!ブリザード!!」
紅葉「このっ!!………キャッ!!」
『雲白!!決死のキックをするも全く歯が立たない!!』
クロス「エックス!!ブロック!!…ウォォォォ!!」
『止めた!!ここでクロス!!意地を見せました!!』
『再び白福にボールがまわった!!』
水「これで終わりにする!!ブリザード!!ランス!!」
クロス「っ………こうなったら未完成でもやるか!!ゴットハンド!!」
クロスはここで完成する気配すらなかったゴットハンドを発動する。しかし赤いゴットハンドはすぐに消えてしまった。
円堂「あれは!!」 立向居「まさか!?」
クロス「うわぁっ!?」
迅雷「任せろ!!」 風魔「止めるでござる!!」
ここで迅雷と風魔が割り込み、必殺シュートをなんとかカットした。
『迅雷!!風魔!!決死のカット!!なんとかゴールは防いだ!!』
ピー!!
『ここで前半終了!!0-4!!これは後半巻き返すことが出来るのか!?』
ヒイロ「はぁ………」
迅雷「くっそぉー!!やっぱつえーなぁ……」
クロス「なかなか止められなくてゴメンな」
黒刃「しょうがねぇよ、お前のせいじゃない」
茜「攻められなかった僕達も問題だよ………」
兎月「そうですよ………」
前半を終えたクロスレイは既に落ち込んでいた。
クロス「なぁ、星」
星「どうした?」
クロス「本当に試合に出てくれないのか」
星「あぁ………」
ヒイロ「紅葉!?大丈夫!?」
紅葉「あはは……少し足ひねったみたい……」
立向居「見せてくれるかい?」
紅葉「はい………」
立向居は紅葉の足を少しだけ確認した。
立向居「そこまで大きな怪我では無いけど………試合は無理だね………」
紅葉「そんな!!まだやれます!!っ……いてて……」
茜「無茶は良くないよ!!」
黒木「その通りだ。無茶して悪化しても意味ないだろ」
紅葉「でも………」
ヒイロ「ねぇ!!あんた!!」
ヒイロは睨むように星を見る。
ヒイロ「こうなってんのよ!!それでも出てくれないの!!」
星「…………」
ヒイロ「何黙ってんのよ!!」
クロス「落ち着けヒイロ」
完全にキレかけていたヒイロをクロスが制止する。
ヒイロ「クロス………でも!!」
クロス「俺に任せろ」
そう言ってクロスが星に向かっていく。
クロス「なぁ、星どうしてもか」
星「……………」
クロス「…………この通りだ」
クロスはそこで、星の前で土下座した。
ヒイロ「ちょっ!?クロス!?」
星「………え?」
クロス「お前しか………いない」
星「………お前はなんでそんなになれる」
クロス「簡単だ」
クロスは顔を上げ立ち上がって言った。
クロス「当たり前だろ。俺はこいつらのキャプテンだ」
星「………!!」
クロスのその言葉に星は驚いていた。
星「………馬鹿なやつだ」
クロス「でも当たり前のことだ。キャプテンが諦めて誰が引っ張る」
星「…………面白いなお前」
星はそう言って手を差し出した。
クロス「………え?」
星「何面くらってんだよ。やるんだろ」
クロス「………そうだな」
星「俺は態度で分かるようにサッカーは好きじゃないし興味もない………だけどお前らみたいに頑張るやつは好きだな」
クロス「………頼むぞ」
その様子を円堂、吹雪、立向居は三人で眺めていた。
円堂「あいつはキャプテンとして大事なものを持ってるな」
吹雪「そうだね。それに、どこかキャプテンに似てるよ」
円堂「俺にか?」
立向居「確かにそうですね……似てますよ」
円堂「そ、そうか………」
円堂は微妙な顔をしつつ話を変えた。
円堂「なぁ、立向居。あのクロスのゴットハンドって………」
立向居「僕も思いました。あれは間違いなくノーマルではなくXでした…………」
吹雪「多分、本人がゴットハンドにこだわりすぎてほとんど完成していたのに発動できないみたいだね」
円堂「立向居から言ってやれ。お前は今。監督なんだから」
立向居「……はい!!」
長かったです(*`・ω・´)
次回も長いですね(*`・ω・´)多分だけど(*`・ω・´)