if 平沢進がイーグルジャンプで働いていたら   作:イブ_ib

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メールと笑顔

ある日・・・、涼風青葉は先輩であるひふみとチャットをしていた。

 

[確かに解決しました。感謝です。ありがとうございました]

 

[いえいえ〜(´∀`*)

でもそんなに硬い文章じゃ無くてもいいよ!スマイルスマイル!」

 

 

そんなやり取りがあった後、参考書の指示のあった項目まで終えた青葉は、会議に行っているコウの代わりに平沢に教えてもらう様言われていた為、チャットで終わった事を報告する。

 

 

 

from:キラキラ青葉

 

参考書の指示のあった項目までおやりました♪よゆーデス(`ω´ )b

 

 

 

ピロンッ♪

 

「おっ、もう来た!」

 

 

from:Susumu Hirasawa

 

我を打つなアオバ。

 

新人あたりの社員が、たまに常識を覚え、ちょっとはましな夕食を摂れるなら。

 

世界のどんな下っ端にも冷や飯は食わせたくない。

 

そうだろう兄弟?

 

 

◇◆◇

 

????????

 

青葉は混乱する、恐らく平沢さんはこう行っているのだろう・・・

 

真面目にやれ! と。

 

 

 

◇◆◇◆◇

 

ある日青葉は八神コウのインタビュー記事を読んでいた。

 

 

「しかし八神さん、この姿も可愛いですね」

 

「ホンマ恥じらいがあって可愛いわ」

 

 

などと話していると、葉月が現れた。

 

「お、八神の本を見てるのかい?」

 

「あっ!葉月さん、おはようございます!」

 

「おはよう、 そういやさっきこれを見つけたんだ、良かったら見てみるといい」

 

 

そう言い青葉に葉月は雑誌を渡した。

 

 

◇◆◇◆◇◆

 

渡された雑誌は20年も前の物で、

背表紙は日に焼けており、ページの端が擦り切れていた。

 

「・・こりゃまたえらい古い雑誌やね・・・」

 

 

「なんなんでしょう・・・あ、付箋が貼ってありますね」

 

青葉はおもむろに付箋が貼ってあるページをめくると・・・

 

「??!!」

 

「?!」

 

何とそこには顔に笑みを浮かべてインタビューを受けている20歳のヒラサワの写真があるではないか!

 

 

「なっ!何やこれは!!」

 

「あの平沢さんが笑ってる・・・」

 

 

『我々電光プレイステーション取材班は、独創的なソフトを多数制作しているソフト会社『P-model』代表の平沢進氏に取材を行った。

「先月発売された「回収船」について・・・』

 

 

「嘘・・・あの人こんな風に笑うんだ」

 

 

ひふみ先輩よりも表情の少ない平沢さんが・・・!

 

早速青葉はヒラサワに雑誌を見せに行ったが・・・

 

「なるほど、私によく似ているが偽物だ。私には表情筋が無いのでこういう顔にはならない。」

 

と言われてしまった。

 

(表情筋が無いって・・・)

 

まさかの答えに困惑した青葉だった。

 

 

しかし・・・数時間後、

パソコンで何かを見ていたヒラサワは

机に置いてあった扇子をスッと取ると、

それを広げ口元を隠すようにして持つ。

 

(平沢さん、何してるんだろう)

 

(フフフ、見てしまったね涼風くん)

 

(葉月さん!!)

 

(彼は人前で笑う時はあの様にして扇子で口元を隠すのだよ)

 

また一つ謎生物ヒラサワの生態の一つを知った青葉であった。

 

◆◇◆◇◆◇◆

 

 

 

 

 


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